大谷翔平とWBCに関する世界観です。野球も参照のこと。
ですが、僕は二刀流のメジャーリーガーである大谷翔平が好きです。
一時期、大谷翔平のニュースをYahooニュースなどで読んで、コメント欄を網羅的にチェックしていたことがあります。
大谷翔平は、投打で大活躍する最強の野球選手ですが、僕が思うに、「計測したデータを重視する」というところが違うのではないかと思います。
大谷翔平は、ネットの話が本当であれば、体に計測器をつけるなどしてデータを集め、そこからフィジカルな投げ方や打ち方を変えて研究したそうです。
やはり、できる人間は極めて科学的に、正しい方法で技術力をつけています。科学的な方法を熟知した賢い人間が一番強いのです。
後日注記:この「データを大谷が研究した」という説は、むしろ疑わしい説かもしれません。ネットでは多くの嘘やフェイクが飛び交っており、本当に大谷翔平がデータを研究して強くなったかどうかは怪しいです。
大谷翔平が、今年もやってくれています。
去年、大谷翔平は、ホームランキング競争にからみながらも後半戦で敬遠されたためなることができず、また9勝で終わりだったためベーブ・ルース以来の大記録である二桁勝利・二桁本塁打にも届きませんでした。
ですが、今年はピッチングがとても好調です。大谷はメジャーリーグの前半戦(オールスター以前)だけで去年と同じ9勝をおさめ、本塁打数は今のところ19です。
去年ほどホームランは出ていませんが、それでも大記録に大手です。もしかしたら、15勝(あるいは20勝)まで行くかもしれません。
また、ホームラン数も決して少なくなく、もしかしたら30(あるいは40までも)ぐらいは行くかもしれません。
これはとても期待できます。素晴らしい結果であると思います。
去年の大谷の成績は、9勝46本塁打です。
僕が思うに、トミー・ジョン手術から復帰しつつある大谷は、これから本来の「投手大谷」が復活していくでしょう。
去年、バッターとしてありえないほどの成績を残したのは、「投手大谷」が復活していなかったため、打撃のほうに注力した結果だと思います。
去年の成績は素晴らしかったですが、大谷の本当の力はここからです。ここから全米あるいは全世界を驚かせていくでしょう。
問題があるとしたら、弱小チームエンゼルスの「打者不足」の問題ですが、最近のエンゼルスは大谷が登板するといつも勝利しており(大谷の登板した試合だけを見れば6連勝)、その度に連敗を止めているため、「連敗ストッパー」と大谷は言われていますが、それだけエンゼルスは弱いということが問題です。
いくら完璧なピッチングをしても、チームが勝たなければ勝利数は増えないということは、去年大いに学びました。
また、ほかに危険なバッターが居ない状況では、いくらホームランキング競争の最前線を走っていても、敬遠されることでキングにはなれないということも分かりました。
なので、エンゼルスにはもっと頑張ってもらうしかありません。大谷が二刀流ができるのはエンゼルスのおかげです。エンゼルス、もっと頑張りなさい。
2022.07.14-15
大谷選手が、エンゼルスでようやく10勝をあげ、2桁勝利・2桁本塁打というベーブ・ルース以来の大記録を達成しました。
本当に、おめでとうございます。
ベーブ・ルースの時代とは、メジャーリーグの環境もまったく変わっているため、単純に大谷選手をベーブ・ルースと比較はできませんが、ようやく記録達成ということで、「記録を達成しろという重圧」から解放されたのではないかと思います。
これ以後は、そのようなプレッシャーを忘れて、のびのびと怪我なくプレーしてくれたらいいと思います。
エンゼルスは既に消化試合であるかのような雰囲気になってきていますが、それならチームのことも投手としての勝利のことももう考えず、ホームラン記録だけを狙って打ちまくればいいのではないかと思ってしまいます。
いずれにせよ、大谷選手、おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
2022.08.10
大谷がエンゼルスを出て、どこか別の球団に行くのではないかと、巷では話題になっています。
昨年ホームランキングになれなかったのは、ほかに有能なバッターがおらず、敬遠によって勝負してもらえなかったからです。
また、投手としての勝利数が伸び悩むのは、いくら大谷が素晴らしいピッチングをしても、味方のバッターが応えずに試合で負けているからです。
なので、二刀流としての個人成績を伸ばし、さまざまな記録を塗り替えるためには、エンゼルスに居てはいけないというのが、大谷をほかの球団に放出すべきであるとする意見です。
ですが、ほかの球団に大谷が行ったとして、果たして二刀流を続けることができるでしょうか。
投手でもありながら打者であるという大谷の「二刀流スタイル」が、有名チームなどでは考慮されず、投手あるいは打者のどちらかになるのは目に見えています。
僕が思うに、弱小球団のリーダーがひとりで孤軍奮闘するというのは、そう悪いことではないと思います。
ほかの業界でも会社でも同じです。弱小チームには、決まって賢い人間がひとり居ます。そして、それはなぜかひとりしか居ません。ほとんどが馬鹿な人間の中で、ひとりだけ賢い人間が会社の中に居るということが、とても多いのです。
たとえば、アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズなどはその通りでした。Linuxカーネルにはリーナス・トーバルズが居ます。
そのように、どのような業界でも賢い人間はひとりだけなのです。
また、エンゼルスは球団を売却しようとしていますが、これによってエンゼルスは変わります。同時に、トラウトというMVPを三度得たことのあるスーパースターが復活しようとしています。トラウトが居れば、エンゼルスは弱小球団からまともな強い球団になれます。
ただし、大谷がエンゼルスからほかの球団に移るということは、悪いことばかりではないでしょう。勝利数は確実に増えます。ですが、そもそも出場機会などが減る可能性もあります。大谷が居なくても、ほかの打者や投手が同じぐらい有能であれば、大谷を欠場させてほかの選手が試合に出ることもあるのではないでしょうか。そうであれば、弱小エンゼルスのほうが、出場機会は得られるかもしれません。
なんにせよ、決めるのは大谷自身だと思います。ですが、エンゼルスに残留するということ自体は、本当は決して悪いことではありません。記録を度外視すれば、それがもっとも大谷を二刀流のままで観続けられるということに繋がるのではないかと思います。
大谷の成績は今のところ、11勝33本塁打です。このまま怪我なくシーズンを終え、トラウト復活で好調さを取り戻しつつあるエンゼルスで、来シーズンも大谷を見守りたいと思います。
また、もっとも警戒すべきなのは怪我だと思います。特に、大相撲の横綱の稀勢の里という前例が居ます。あのようにだけはならないように、頑張りすぎず、時には休んで、時には二刀流をセーブすることも必要でしょう。イチローが言うように、打者と投手を一年ごとに切り替えていくという案がもっともよいと思います。ホームラン王を取った翌年にサイ・ヤング賞を取る姿が見てみたいです。
また、MVPは去年取りました。今年のMVPはジャッジ選手で構わないと思います。MVPを今年も大谷が取ると、どんなに頑張っても大谷以外にはMVPが取れなくなってしまいます。大谷の全盛時代はまだ今ではありません。去年という二刀流を本格化させた最初の年にMVPを取り、二刀流をやめる最後の年にもう一度MVPを取って、それ以外は別の選手にMVPを与えたほうがいいと思います。
2022.09.09
自分の書いた「シルフの秘密の場所」2022/09/24より。
僕が思うに、馬鹿な国であっても、楽しいほうがいい。
最近、僕はメジャーリーグの大谷翔平選手のニュース記事ばかり見ている。
ベーブ・ルースの記録を塗り替えたとか、ジャッジとのMVP論争とか、その他の歴史的な快挙、記録、あるいはタイトル争いなど、とても面白いのだが、何より、大谷選手自身が「楽しい」と思ってプレーしているのがとてもいい。
プロになると、楽しいことばかりではない。プレッシャーもあるし、本人が望まないことを周りが強要してくることも多い。望まれてもできないことも多い。
そんな中、大谷選手は単に結果を出すだけではなく、野球そのものを楽しんでやっている。
そして、大谷選手本人が楽しんでいるだけではなく、その姿に周りの選手やファンが感銘し、同じように楽しんで大谷選手の「絶対に二度と現れない二刀流の選手の超一流のプレー」を観戦することができる。
もはや、これ以上ないぐらいの「楽しさ」が、大谷選手ひとりだけで日本あるいはアメリカの多くのファンを引き付けている。
大谷選手の「二刀流」は、誰も挑戦したことのない分野とは言えるが、それでも、投手と打者だけを兼任するということは特別ではない。いや、十分特別ではあるのだが、それでも大谷選手は、それだけの選手ではない。ほかの選手には誰も持ち合わせていない、「大谷選手だけのかっこよさ」が存在すると思う。
これはもう、ファンはメロメロになるしかない。MVP論争で本塁打記録を塗り替えようとするジャッジと争っているが、ジャッジなど僕はどうでもいい。MVPはジャッジに与えてやればいい。大谷は、大谷ができる最大限のことをやればそれでいい。
アメリカは、確かに正義も理想もひったくれもないような馬鹿な国かもしれないが、それでもこうした「楽しさ」がきちんと存在する。僕は20世紀のソ連がいくら正しい国だったとしても、ソ連には生まれたくない。アメリカには生まれてもいいと思うかもしれないが、ソ連には生まれたくない。それはつまらないからである。つまらない国には誰も生まれたくない。これが、「楽しい国こそが正しい」ということの意味だと思う。
2022.09.24
大谷が、またもややってくれています。
大谷は、ノーヒットノーランをあと少しで達成するかもしれないところまで行きました。
もし、ここでノーノーを達成していれば、MVPあるいはサイ・ヤング賞すら狙えるところに行けたかもしれません。
去年はホームランキングになるかもしれないところまで行って、おしくも逃しましたが、今回はノーノーをこの終盤というタイミングで達成するかもしれないところで、8回まではノーノーを継続し、おしくも逃しました。
ですが、大谷は、こうした「逃したチャンス」を、永遠に失うことはないでしょう。すなわち、ホームランキングもノーノーによるサイ・ヤング賞も、必ず再び達成できるチャンスはあると思います。
この「大谷ノーノー」というニュース記事は、今日デザインの仕事をしている合間にYahoo!ニュースで速報があったので、期待していましたが、結果は達成できなかったそうです。
ですが、大谷は簡単にはMVPを逃さないということが、とても印象に残りました。もし、ノーノーをここで達成していたら、MVPは大谷だった可能性もあると思います。
惜しくもノーノーこそ逃しましたが、それでも大谷は投手として15勝、ほとんどの投手が得られない勝ち星です。去年はホームランキングになるかもしれないところまで行ったため、「去年は打撃の年、今年は投球の年」となりました。はっきりと、「どちらの仕事も超一流である」と示しました。ここで別のチームに移るのであれば、本当に「大谷のやり方」に完全に適したチームに行ってほしいと思います。
残りの投手としての登板試合はあと一試合です。規定打席・規定投球回の達成も、たったあと一イニングです。エンゼルスのユニホームを着る姿は最後になるかもしれません。本当に駄目で弱いチームでしたが、大谷のことを二刀流の選手として本当に尊重してくれた、素晴らしいチームだったと思います。来年も、二刀流の大谷を見たいです。強豪チームに行けば、もしかすると最多勝と本塁打王を同時に達成するかもしれません。今の大谷なら、その実力は十二分にあるでしょう。プレーオフ進出もあるかもしれません。大谷に期待です。
2022.09.30
大谷選手、ダブル規定到達、おめでとうございます。
惜しくも16勝とはなりませんでしたが、シーズンを通して投打二人分の活躍をした証として、シーズンの最後に相応しい大記録だと思います。
そして、長いシーズン、お疲れさまでした。怪我無くここまでフル稼働できたことが、何よりも良かったと思います。
来シーズンもエンゼルスとの単年契約を既に終えているということで、来季もエンゼルスの大谷が活躍するニュースを楽しみにしていきたいと思います。
大谷選手なら、来シーズンのホームラン王もサイ・ヤング賞もどちらも狙えます。コロナ禍の世界でもあり、怪我や病気にだけは気を付けて、できるだけ長い間二刀流で活躍する大谷選手を応援していきたいと思います。
2022.10.06
2016-10-25、2018-04-09、2022-07-14、2022-09-24、2022-11-19などに関連する内容があります。
最近、WBCをテレビでよく見ています。
今のところ、第三戦のチェコ戦が終わりましたが、連日大量得点が入り、日本の野球は本当に強いということが分かります。
今回、WBCを見るにあたって、僕はテレビだけではなくネットの情報をよく見ています。
その結果、ヌートバーはWBCが始まる前は代表入りしたことに否定的だった人も、実際の試合を見ていれば、「ヌートバーは日本代表に欠かせない存在」であると認識し、ヌートバーの全力でガッツのある巧みなプレーに感動している人が多いです。
村上だけは不調ですが、それでも第二戦の中国戦ぐらいから完全に打線が繋がるようになり、大量得点ばかりの圧勝になりました。
そのような日本の野球を見ていると、メジャーリーグで活躍している大谷選手などを含めて、「日本は本当に強くなった」ということが分かります。
もちろん、アメリカやドミニカは強敵です。メジャーリーガーであるヌートバーの能力が素晴らしいということは、メジャーリーガーの一般的な選手の力量は日本選手よりも桁違いに高いということです。
ですが、今のようなアメリカのメジャーリーグの子分として日本のプロ野球がある状況ではなく、アメリカと日本が並び称されるような「二強リーグ」になることも、将来的にはもしかしたらあり得ることなのかもしれないと思います。
野球はアメリカで生まれたスポーツですが、決してアメリカの野球だけが野球ではないということを、日本人は知っています。なんでもかんでも日本からメジャーに行くのではなく、逆にメジャーの選手が「日本でもプレーしたい」と思えるような日本プロ野球にしていくことこそが必要ではないでしょうか。ヨーロッパのサッカーに中南米のサッカーが並び称されるように、アメリカの野球に日本の野球が並び称されるようになればいいと思います。
しかしながら、ヌートバーはかっこいいです。全力でプレーする熱い男、しかしながら頭もよく走攻守の力量と技術も高く、顔もかっこいいし表情も可愛い。「ヌートバー」が日本の流行語大賞になってもおかしくないと思います。少なくともツイッターなどでは既にヌートバーのファンが大量に生まれています。
2023.03.11
僕は、WBC日本代表は素晴らしいチームだと思います。
大谷選手が言っていたように、どこからでも点を取れるチームです。リードオフマンのヌートバーと続く近藤が必ず出塁し、大谷と吉田がランナーを必ず返します。下位打線の中野からもチャンスを作り、いったんヌートバーまで行けば必ず大谷まで続くという、まるで「野球の理想」のようなクリーンナップを実現しています。
また、投手がほかと段違いに違います。事前に日本チームが研究・対策されているからか、最初は相手の先制点を許すこともあります。ですが、日本の投手は時間が経ってもなかなか崩れません。第二先発や抑え・リリーフなど、日本の投手は層が厚く、出てくる選手みんな強いです。それに比べて相手チームは最初だけはよくても、第二先発以後で急に弱くなり、勝手に自滅してしまいます。
確かに、日本の選手も簡単に打っているわけではありません。初見の投手の日本と異なる独特の球と、日本と違うボールやストライクゾーンのため、最初は簡単には打てないこともあります。ですが、近藤や吉田はアジャスト能力が高く、少し見極めればどんなに癖のある球にも対応してきます。
結果、日本は先制こそされるものの、一次リーグではすべての試合で大量得点の圧勝で全勝という、素晴らしい成績を残しました。ほかのプールでは接戦や大混戦が続く中、日本は全勝かつすべて圧勝です。
本当は、日本にも4番の村上選手という「不調の選手」が居ます。みんな、村上はプレッシャーに弱く、メンタルが不調なのだと思っていますが、僕は別の見方をしています。MLBのスカウトの話によれば、村上は初見の相手に対する適応力が低いのです。僕が思うに、今までの村上は、日本の選手の軌道について、相手投手のことをよく知った上で打っていて、つまり軌道をよく知った相手に対する打つ能力は素晴らしいのでしょう。ですが、村上選手は、一度作った「自分のやり方」を変更することが苦手なのだと思います。ストライクゾーンに対する不満についても、日本とWBCでストライクゾーンが違うため、いつも適応していた日本のゾーンではなく、WBCのゾーンに適応することが難しいのです。
ですが、村上は決してWBCに適応できないわけではないと思います。必要なのは、日本選手に完全に適応していた今までの自分を改め、赤ん坊になったつもりで新鮮な視点でバットを振ることです。そうすれば、村上選手の実力があれば、すぐに適応できるはずです。
今回は、栗山監督のよい部分と悪い部分が出ています。よい部分は、ヌートバー選手という日系人選手を代表入りさせたことです。正直、最初は「誰なのか知らない」「純粋日本人だけでやるべき」だと思っていた人も多いと思います。ですが、ふたを開けてみれば、連日のような走攻守のファインプレーに、全力でひたむきにプレーする高校野球の少年のような熱い姿で、日本人はみんなヌートバー選手のことが好きになりました。誰よりも日本代表の魂と野球への愛を感じます。このような「愛」を教えてくれただけで、ヌートバー選手には感謝するべきだと思います。このようなヌートバー選手の素晴らしいプレーによって、日本代表はこれほど最強の素晴らしいチームになったのです。
ですが、栗山監督の悪い点は、一度作った計画を変えようとしないことです。村上選手への人情があるのだと思いますが、ほかの選手がほとんど全員絶好調でありながら、村上選手だけが不調という中で、村上選手を絶対に4番から変えようとしません。相手投手から舐められ、満塁であっても大谷が歩かされて、村上だけが自動アウトになる状況が起きているにもかかわらず、4番村上を変えません。
今までの格下相手の試合だから、これはまだ許されていると思います。村上が不調であってもそのカバーを5番の吉田が全力でアシストしているからです。村上がアウトであっても吉田が必ずその代わりをしているため、今のところ日本チームは、4番村上のせいで負けたという状況ではありません。なので、村上の復調を待つために、村上を試合に出し続けるという監督の判断は分かります。ですが、それでも、勝利を目指すのであれば、大谷が歩かされるのを回避するために、4番は吉田にし、村上は6・7番ぐらいにするべきでしょう。
ですが、今回のWBCは非常に面白いです。ある意味、ここまで日本の野球が強いとは思いませんでした。日本中の多くの人が見る地上波のテレビ放送で、連日の日本チーム圧勝の放映、これほど日本を元気づけてくれるものはありません。確かに不調の選手はいますが、チームスポーツは不調の選手をみんなでカバーしなければ勝てません。チームスポーツの野球という競技から言って、まったく「理想の戦い」ができていると僕は思います。
また、スタジアムの外の話題として、WBCに出場しているロッテの佐々木投手は、死球を与えたチェコの選手の宿舎に訪れ、両手いっぱいのロッテのお菓子を持っていって謝罪したそうです。これに対してチェコの側は「なんというジェントルマンなんだ」と言ったとか。国際交流の意味も含めたWBCという大会の意義から言えば、これほど素晴らしい行為はないでしょう。佐々木選手こそ、本当の「日本代表」だと思います。
今回のWBCは、大谷選手やダルビッシュ選手の加入により、「スター選手が見れる」と思ってテレビをつけた人も多いと思います。ですが、実際に試合を見ていると、スター選手だけではなく、ヌートバーや近藤・吉田をはじめとする、日本のすべての選手が強くて、特にヌートバーの影響から、あまりに全力でひたむきにプレーする日本選手の姿に、とても大きな元気と力をもらえました。野球少年への影響を考えても、とても素晴らしい大会だったと思います。
2023.03.15
また、僕がなるほどと思ったのは、WBCに出場する近藤選手に対する以下の記事。
曰く、近藤選手の選球眼のよさは、ストライクとボールを見極めているのではなく、「打てる球だけ打っている」ということ。
そうか、野球でバットにボールを当てるためには、ストライクゾーンを狙って打つというよりも、「打てる球を打つ」ということが大切なんだなということを強く感じた。
2023.03.15
日本対イタリアの試合で、一次リーグと同様、日本が大量得点で圧勝で勝利しました。
大谷の叫び声とともに投げられる圧倒的ピッチングと、大谷による相手の意表を突いたセーフティバントなどで、大谷に注目が集まりましたが、今回の試合は何よりも村上に2安打が出たことだと思います。
今まで不調だった、今回から5番に打順を下げた村上に、待望の長打タイムリーが生まれました。
本当に、村上、よく頑張った。この調子で次も頑張ってほしいです。
今回は、ヌートバーや近藤にはあまり大きな当たりはありませんでしたが、その代わり今まであまり打っていなかった岡本や村上が頑張りました。
大谷は契約上、WBCでの登板はこの試合がラストになるようです。これからは打者として出場するとのこと。そのこともあってか、大谷はこの試合は最初から全力投球で、まさに「圧巻」でした。
2023.03.17
明日から、WBCの準決勝である日本対メキシコ戦が行われます。
アメリカ対キューバではアメリカが勝ったため、今からメキシコ戦、その次はアメリカ戦が行われることになります。
ネットなどでは、「今までとはレベルの違う戦いになる」と言われています。
今までの、日本より格下の対戦相手ではなく、メキシコやアメリカはメジャーリーガーの多く集うチームであるため、今までのように簡単に圧勝はできないだろうというのが、大方の見方です。
ここで、今までの試合を振り返ってみます。
日本は、今までの一次リーグから対イタリア戦まで、格下相手の試合が続き、全勝かつすべての試合が圧勝という、出来すぎのようなスコアを叩き出してきました。
これについて、ネットでは、「今までの対戦相手が弱かった」「格下相手ばかりで恵まれていた」と言われています。
ですが、実際のところ、本当に日本は強いのでしょうか。それとも、プールBの対戦相手が弱かっただけなのでしょうか。
大前提として、メジャーリーガーの力を過小評価するべきではないということは、日系メジャーリーガーのヌートバー選手などを見れば証明されています。
ヌートバー選手は、走攻守のファインプレーの連発や、ほとんどの場合に出塁しているリードオフマンの役目を完璧にこなしており、日本代表の中でもひときわ優れた選手であることは疑いようがありません。
メジャーリーガーが強いということ、そのメジャーリーガーが多く集うアメリカやメキシコは、今までのアマチュアや各国の国内リーグの選手が中心だったプールBの相手よりも強いということは分かります。
ですが、本当に日本は日本リーグの中での力にすぎず、「井の中の蛙」と言われるような弱いチームなのでしょうか。
僕が思うに、そうではないと思います。
たとえば、日本選手の中には、ヌートバー選手よりも多くの打点を上げている選手がいます。吉田選手などは、今のところ全チームの中でトップの10打点を上げています。ヌートバー選手や大谷選手と比べても多いです。
また、日本の投手の投げる球速は速いです。大谷選手や佐々木選手の投げる球は、160キロという速度を平気で超えてきます。大谷選手や佐々木選手を中心に、アメリカの投手の投げる最速の球よりも速い球を、日本の投手は何十球というレベルで投げています。
そう、日本の選手は決してメジャーリーガーに劣っているわけではないのです。
ですが、組み合わせ的にプールBが恵まれていたのはあると思います。韓国やオーストラリアがもっと強かったはずが、なぜか前回よりも弱くなっていました。日本が強くなったのかもしれません。ですが、プエルトリコやベネズエラのような強敵と早い段階から当たっていれば、ここまでの圧勝の連続ではなかったでしょう。
ですが、日本には大谷選手という大物が居ますし、佐々木選手などは球速などからいってメジャーで十分通用するレベルの球を投げています。
圧倒的な成績を残した日本が本当に強いのか、それとも相手が弱かっただけなのかは、メキシコ戦とアメリカ戦で真実が分かることでしょう。
明日のメキシコ戦は、日本時間では朝8:00からの試合であり、祝日とはいえ僕は仕事があるので、テレビでは観戦できません。後になって結果を知ることになると思います。明日も日本の勝利を応援しています。
2023.03.20
日本が、WBCの準決勝で、メキシコに劇的な勝利を収めました。
今日は、職場で午前中WBCを見ていいことになったので、職場からテレビで途中からメキシコ戦を見ていました。
途中から見る限りでは、常にメキシコ優勢の嫌なムードの中、3点差のビハインドから、吉田のホームランで同点に追いついてもすぐに突き放され、正直日本の勝利を諦めてしまいそうになりました。
ですが、1点差で迎えた9回のウラ、大谷選手と吉田選手が出塁し、ここで打てなければもしかしたら負けてしまうかもしれないのが濃厚の中で、村上に打席が回ってきます。
今大会、絶好調のみんなと比べて、全然打てなかった村上に、すべてが託された中、村上が奇跡のようなサヨナラ打を放ち、最後に村上のおかげで日本に2点という、劇的なシナリオで日本は勝利しました。
これほどまでにドラマチックな試合を見るのは、僕は初めてです。
村上は本当によく頑張りました。
誰もが、村上がやっと打てたこと、そして今大会でもっとも大切かもしれないこの場面で打てたことに、日本中は大喜びだったのではないかと思います。
村上のおかげで、真に大打者と言われるには、「どれだけ打つか」ではなく「いつ打つか」が重要であるということが分かりました。
ひとりのスター選手が活躍するのではなく、監督も含めたチーム全員が頑張って、最後まで諦めず、ひとつになって勝つことができた、理想的な試合だったと思います。
村上を信じてスタメンに出し続けた、栗山監督の采配も見事です。もし、村上が打たなければ日本中から批判されるかもしれない中で、村上を信じて使い続けました。もちろん、結果を出した村上も素晴らしいですが、吉田の代走として最後まで取っておいた周東選手をここで使い、代打を使わず村上を打席に立たせるなど、「村上を信じる」ということが最後の劇的勝利に繋がった試合だと思います。
村上が打った時は、職場のみんなで大喜びしました。
また、僕は村上が打席に立った時、「太陽神の力を村上に与えてほしい」と宇宙に祈りました。それが功を奏したのかもしれません。
本当に、いいものを見せてもらいました。日本代表に感謝します。明日の決勝も、職場で途中から見ることになるかもしれません。
2023.03.21
日本が、WBCの決勝で、アメリカに勝利しました。
今日も、昨日と同様の、非常にドラマチックで感動する試合でした。
まず、序盤に1点をアメリカに先制され、「ここで打ってくれれば」というタイミングで、村上が同点のソロホームラン。昨日の準決勝で最後にサヨナラ打を放った村上が、その勢いのままに、もっとも大事なタイミングで同点差にし、その後も2点の追加点を加えます。
アメリカの打線は、大谷が9人いると言ってもいいぐらい強力なスーパースター打線でしたが、日本の最強の投手陣による、豪華投手リレーで、失点を2点に抑えます。
ダルビッシュが打たれて1点を失うと、1点差の状態で9回表にクローザーとして大谷が登板。フォアボールからゲッツーで2アウトを得ると、なんとここで最後の最後に大谷のエンゼルスのチームメイトでありアメリカの最強打者であるトラウトとの対戦に。
WBCの決勝の最後の最後で、みんなが見たかった「大谷対トラウト」が実現し、大谷はトラウトを三振に打ち取ります。この瞬間、日本の優勝が決まりました。
ですが、ここまでのWBCの文章で、日本が世界に楽勝で勝ったと思わないでください。
日本ラウンドの試合では、日本はチャンスをものにできず、残塁の山を築きました。それがメキシコ戦とアメリカ戦では、少しでも必要なピースが欠けていれば負けに繋がったであろうことが濃厚な試合で、選手たちが自分の役目をきちんと果たすことだけを努力した結果、奇跡的に勝利を続けました。
ですが、日本の試合では、常に打線が繋がり、点やチャンスが動いていたのは、相手国ではなく日本側でした。これは投手力の違いです。相手の打撃陣は、日本の最強の投手陣に抑えられ、一発はあっても打線は続きませんでした。それが日本の打撃陣は、着実にフォアボールとヒットを重ね、出塁を続けることでチャンスの山を築きました。日本側がフォアボールでの出塁をたくさん得られた理由は、第二先発以降の相手の投手の制球が悪く、重要な場面でコントロールが乱れてしまったからです。そのためにチャンスが多くなり、日本側の大量得点に繋がりました。すべて、投手力が相手よりも上回った結果です。
最終的に見て、今回のWBCは、野球の面白い点が全部詰まっていました。日本ラウンドの試合では、圧勝を続けながら、さまざまな相手国と親善のような関係を築きました。メキシコ戦では、勝つのを諦めてしまうかのような絶望的状況の中、最後まで諦めずにビハインドの中追いつくことだけを考えて最後にひっくり返しました。アメリカ戦では、両者得点の入らない中、小さな点差を最後まで守り抜いて勝ちました。
このWBCの試合を、プロ野球選手を目指す野球少年たちに、教材として見せてもいいと思います。きっと2023年のWBCの準決勝・決勝という伝説の試合から、多くのことを子供たち自身が、何も言わなくても自分の力で学び取るはずだからです。WBCの2023年を見て、「野球とはこんなに素晴らしいものなのだ」ということを、子供たちに教えてあげるべきだと思います。
アメリカは強かったです。アメリカの打線は「恐怖のスーパースター打線」というべき打線であり、いつ長打が生まれて試合をひっくり返されるか分かりませんでした。このようなアメリカの恐怖の打線で2失点しかしなかった日本の投手はとても素晴らしいと思います。今大会、日本が勝てた最大の要因は、「日本の投手は継投しても崩れないが、ほかの国の投手は継投すると勝手に自滅する」ということです。日本の投手の層の厚さ、簡単にフォアボールを与えまくるほかの国に比べて、まったく崩れることがなく、継投しても投手のレベルが変わらなかったことこそ、2023年のWBCで優勝できた大きな勝因だと言えます。
また、WBCの本来の目的も忘れてはいけません。WBCはたくさんの野球発展途上国に野球の素晴らしさを教えてあげるための国際大会です。チェコやイタリアや中国など、今回はそうした野球後進国と素晴らしい親善ができました。日本の野球が強いということを示すだけではなく、世界中に野球の素晴らしさを伝えていけるような大会を目指してよい野球を見せれれば、それでこの大会に参加する意義はあったと言えるでしょう。
2023.03.22
2023.03.24編集
2023-01-28、2023-03-09、2023-03-10、2023-03-11、2023-03-12、2023-03-13、2023-03-14-3、2023-03-17、2023-03-19、2023-03-20、2023-03-21、2023-03-22、2023-03-23、2023-03-25、2023-03-31、2023-04-04、2023-04-29などに関連する内容があります。
2023~2024年の大谷やその他の日本人選手についてはMLBのページから関連する日記をご覧ください。
大谷翔平が、エンゼルスからFAでドジャースに移籍になりました。
以前の僕はエンゼルス残留派でしたが、今は違います。大谷選手がひとりどれだけ頑張っても報われない姿を見るよりも、チームの勝利のために貢献して楽しく野球ができるような環境がいいと思います。
右肘手術の影響で、来シーズンは打者専念となり、二刀流が再び見れるのは再来年からになります。大谷がドジャースで20勝するのを早く見たいです。最近のホームランキングを取るような活躍から、「打者大谷」が大きくクローズアップされていますが、大谷は投手です。もし右腕で投げられないなら、練習して左腕で投げればいいと思います。
大谷翔平をこれからも応援していきます。早くドジャースのユニフォームの大谷を見てみたいです。
2023-12-10の日記も参照のこと。
2023.12.10