2ちゃんねるの世界観。
そもそも、2ちゃんねる(2ch.net)は、管理人である西村ひろゆき氏の管理する、個人運営の巨大匿名掲示板でした。
ですが、2ちゃんねるはひろゆきから新しい運営者に、まるで「ドメインを乗っ取られた」かのように移行します。
この理由は、ひろゆきが管理業務を委託していたレースクイーンという会社に、ひろゆきがサーバー料金をきちんと払っていなかったからです。
レースクイーンは、このため、ひろゆきから2ちゃんねるという掲示板を奪い取るような形で新しい運営者になります。
2ちゃんねるの名前も、5ちゃんねる(5ch.net)という新しい名前に変更されます。
これに対して、ひろゆきは、新しい2ch.scを開設し、「ドメインを乗っ取られた」という起訴を起こします。
また、5ch.netと2ch.sc以外に、もうひとつの「おーぷん2ちゃんねる」が新しく開設されました。まとめサイトなどの著作権の問題から、多くの板が「転載禁止」になる中、著作権フリーの新しい掲示板として開設されました。
2023.01.26編集
2ちゃんねるは無くなり、5ちゃんねるになりました。
以下は昔僕が見ていた2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の掲示板。
以下は2ちゃんねるからの派生。
以下はその他の掲示板サイト。
2ちゃんねるでは、単なる匿名というだけではなく、名前も存在しない。ハンドルを名乗ることもできるが、多くの場合何も名前を付けず、「名無しさん」と表示される。
たくさんの掲示板がジャンル別に存在しているが、板によっては名前を入れなくても、その人間が誰かを区別するための「id」がつくことがある。idは毎日変わる。
自分の名前を入れたい場合は、ハンドルを名乗るが、この時他人が騙ることが出来ないようにするための短いパスワードフレーズである「トリップ」を使うこともできる。トリップは「ハンドル#hogehoge」のようにハンドルに続けて#を入力する。この#以降の文字列は◆から始まる固有のトリップに変換される。
また、運営者や管理関係者のトリップは、★がつく。2ちゃんねるビューアを購入した人(2ちゃんねるの運営に使われる有料のサービスで、過去ログを見ることができる)は、●のトリップを使うことができる。
匿名とは言うが、IPアドレスが記録されており、悪質な投稿は通報される。消してほしい投稿があった場合は、運営者に「削除要請」を行うことがある。だが、あまり悪質でないと判断された場合は削除を拒否されることもある。悪質な投稿が削除された後は「あぼーん」と表示される。悪質な投稿をくり返す利用者にはIPアドレスによる「アクセス制限」が行われることがあり、その場合利用者はスレッドを読むことはできても、書くことができなくなる。
2ちゃんねるでは、スレッドと呼ばれる一つの話題を共有する投稿に、レスを付ける形で情報共有とコメントが行われる。
スレッドは一度にたくさん立てることは出来ない。一度スレッドを立てると同じ人はしばらく立てられなくなる。
レスをする時は、>>1のように投稿することでどのレスに対する返信なのかを明確に示すことができる。また、http://から始まる投稿は自動的にリンクされる。
スレッドは1000レス投稿するとそれ以上投稿できなくなる。定番スレッドの場合は、次のスレッドを「Part2」のような形で作る。
一つの掲示板にはたくさんのスレッドがあり、誰かの投稿があるとそのスレッドが掲示板の一番上へと上がる(age)。だが、メールアドレス欄に「sage」と書いて投稿すると、スレッドは上がらない。
また、名前欄にfusianasanと投稿すると、その人間のIPアドレス(ホスト名)が表示される。
掲示板には「自治スレッド」というものがあることがあり、掲示板の運営にかかわる投稿がされる。掲示板の運営者側に自治スレッドでの議論を伝えることで、運営者側が管理を行うことがある。
2ちゃんねるを見る専用のブラウザとして、2ちゃんねるブラウザが存在する。有名なのはJane(OpenJane)など。
2ちゃんねるには、文字をイラスト的に使って表現する、文字による絵文字である「顔文字」文化があり、代表的なのは「逝ってよし(お前なんか死んで良い)」のキャラクターを意味するギコ猫や「お前もな」を意味するキャラクターのモナーなどがある。これを、「アスキー文字によるアート」という意味で「AA(アスキーアート)」と呼ばれる。
AAは分野を超えてたくさんあり、ネットにもまとめサイトがあるので検索すると良いだろう。
特に質問サイトなどで、質問を見る前に見てほしいサイトなどのリンク集や、基本的な情報サイト、あるいはそのスレッドに参加する前の決まりやルールのようなものを、網羅したテンプレ(テンプレート)が貼られることがある。
匿名であることを逆手にとって、自分で言って自分で返信をするような「自作自演」と呼ばれる行為がされることがある。
2ちゃんねるはさまざまな人が見ているので、多重投稿や悪質な書き込みなどをされることがある。これを荒らしという。芸能人などのスレッドでは、特定の個人を執拗に批判する「アンチ」と呼ばれる行為が行われる。また、馬鹿な人間が悪いことをするように「煽り」行為をしたり、典型的な分かっていない人間をみんなで批判する「炎上」などの行為も見られる。
匿名での情報共有には嘘が多いが、たとえばプログラミングやIT技術などの分野で、2ちゃんねるにしか書かれない最新情報というのは確かにある。
たとえば、Sleipnirの開発者は最新バージョンを2ちゃんねるで公開している。また、Winnyのようなある意味違法性の高いソフトウェアも、2ちゃんねるを中心に開発・配布されてきた。
あるいは、Linuxや最新のプログラミング言語など、「明らかに嘘は言っていないが、怪しい情報を言っている」ということがある。みんなで怪しい情報を共有し、真実はそれぞれの心の中にある。2ちゃんねるでの情報共有とはそういうものである。
なぜか、2ちゃんねるは何でも言えるせいで、右翼が多い。その右翼と、馬鹿な分かっていない若者や子供が戦っている。戦ってもしょうがないのに、いつまでも言葉で戦い続ける。議論とは呼べない議論や、何の意味もない書き込みなどが多い。
2ちゃんねるには、2get(新しく生まれたスレッドの2レス目を取る競争)など、おかしな文化が多い。そもそも、2ちゃんねるで生まれたキャラクターは、八頭身やゾヌなど、超キモい。世界で一番キモい掲示板なのが、逆にさまざまなことを言う発信の動力源となって、みんなを受け入れる、まるでアフリカのスラムのような良い場所になっている。それに、良い人間が多いが、どこの板でもとても独特な慣習を持っている。独身男性板では、既婚者や女性の書き込みを禁止したりしているし、コテハン(固定ハンドルネームを出す投稿者)はどこでも嫌われる。逆に、2ちゃんねる運営者のひろゆき氏をとても崇拝している掲示板もある。2ちゃんねるは奥が深いが、意外とそんなに悪くない。特に、Linuxがそもそもどういうものなのか、2ちゃんねるを見なければ分からない。ある意味、2ちゃんねるで一番、影響力のある掲示板は、おそらくLinux板で、たくさんの人が一番集まるのは独身男性板だ。どちらも、僕のルーツとなるインターネット・スペースだった。ソフトウェア板には、さまざまなソフトウェアの最新情報が集まる。Windowsを使うなら、2ちゃんねるのソフトウェア板はぜひチェックしてほしい。
特にテレビなどを見ている2ちゃんねらー(2ちゃんねるを使う人の愛称)では、みんなで同時にテレビを見ながらリアルタイムで投稿する、「実況」と呼ばれる行為が行われる。
実況を行う場合、2ちゃんねる専用ブラウザを使うと便利だ。
たくさんの人がアクセスしている時は、サーバーが落ちることがある。この場合、しばらく2ちゃんねるが見れなくなる。
2ちゃんねるは旧来からCGIで動いているため、CGIを使わずdatをそのまま読める、2ちゃんねるブラウザを使うことが推奨されることがある。
2ちゃんねるは、サーバーの負荷の観点から、一度閉鎖になりかけたことがあるが(閉鎖騒動)、UNIX板の住民がそれを食い止めたことが有名である。
匿名掲示板群。アングラ的なので観覧には注意が必要。
旧2ちゃんねるはさまざまな騒動の末、5ちゃんねると名前を変えました。
ひろゆき氏による別ドメインでの2ちゃんねるの後継。
オープンな2ちゃんねる。
2ちゃんねる専用ブラウザを使うことで、ブラウザで見るよりも快適・便利かつサーバーに優しく2ちゃんねるを閲覧することができる。
2ちゃんねる専用ブラウザを参照のこと。
誰でも知っている2ちゃんねるの恋愛奮闘ログ。
後日注記:僕は電車男は大好きで、テレビで話題になるよりもはるかに前(たぶん1年ぐらい前だったはず)から既に知っていました。ログも読みました。
2024.05.26編集
2ちゃんねるで生まれたOS。2ちゃんねるのOSとはいうが、実際は2ちゃんねるでアドバイスを受けながらhigepon(ひげぽん)と有志が作っている。複数人の開発者はいるようだが、higeponのOSであるため、higeposという名前の方が良かったのではないかと言われている。僕は個人的にこのひげぽんという人間が好きである。
日本製OSも参照のこと。
残念ながらCPUの空き時間でがんや白血病のための膨大な計算を行う、UDがん研究プロジェクトは中止となった。Team2chは世界一の貢献量を誇るUDの善良なチームだった。
AAの大辞典。
以下は、個人的に応援している掲示板サイトです。
おーぷん2ちゃんねる - 転載可能な2ちゃんねるのfork。Linux板もあります。
ふたばちゃん - 画像が投稿出来る、イラストやアニメの掲示板です。画像がアダルトなので、成人向け。
画像SNS・掲示板も参照のこと。
最近の日本を裏で導いている、2ちゃんねるとは本当は何なのだろうか?
まず、コミュニティ、として見ると、世間では言えない本音を匿名で言える場、聞いてもらえる場になっている。
また、情報交換をしたり、情報共有をしたり、この世界で何が起きているのかを知る場にはなっている。
だが、僕が思うに、2ちゃんねるでは正常なコミュニケーションとはまた別の、「全く違うコミュニケーション」が出来る場になっている。
それは、学校でも会社でもテレビでもない、インターネットだけの特別な場で、まるでインスタントラーメンのように、一度きり、その時の出会いと流れと雰囲気だけを楽しむ、そういう場である。
それは、ニコニコ動画やツイッターにも波及し、たった一度その時だけの一体感のために、2ちゃんねるは存在する。
僕は、危うさや愚かさもたくさんある2ちゃんねるに対して、一定の理解をしている。それぞれが孤独を共有し、本音を吐き、ズバズバと人の言うことを批判していく、その中で独特のコミュニケーションを楽しめる場、それはきっと新しい日本を作るための本当に最初の一歩となるかもしれない。
2ちゃんねるは、誰にも支配されない。誰も支配することが出来ない中で、完全な自由をやっている。それが、唯一の優れた点だろう。2ちゃんねるが自由だ。
匿名だから、何でも言える、それで分かってもらえる、自分がどうしたら良いか分かる、というのは確かにあるかもしれない。
だが、僕はある種の「社会経験」の場でもあると思っている。色んな人間と話すことで、常識を知れるし、さまざまな人生体験の経験が出来る。自分が本当は何を言ってもらいたくて、今どこに居て、どこに向かっているのかが分かる。
だから、僕は決して2ちゃんねるを全否定はしない。インターネットという黒魔術が作った悪魔の場所だが、悪魔と対話出来るのは時に良いことだ。
一般的な日本人が何を考えているのか、何を常識として持っているのか、ということが、ネットの仮想空間で簡単に対話によって分かる。特定の分野の議論においても、常識を知れる。特にLinuxでは、2ちゃんねるぐらいしかコミュニティが集まる場所がない。
また、他の場所に人が居ない、という理由で、2ちゃんねるは存在理由と存在価値を持っている。だから、他のもっと人が集まる、もっと優れたコミュニケーションの場が出来れば、2ちゃんねるはすぐに無くなるだろう。
僕は、2ちゃんねるをはじめとする匿名掲示板には、二つの功と罪の側面があると思う。
まず、匿名であるということの良い点は、「どんな人間であっても受け入れてくれる」ということ。素性を明らかにしないため、いじめられっ子や不登校の引き篭もりであっても、同じ立場で対等に付き合ってくれる。これは、孤独でどこにも居場所がない人間にとっては、良い点であると言える。
だが、悪い点は、「匿名の誰かと付き合い、絆を培って友達のように会話をしても、その時だけで終わってしまい、誰を愛したのか、どんな人間なのかが分からず、将来の自分の人生に残らない」ということである。
匿名で誰かのことを愛しても、その愛はインスタントのその場だけの関係になる。どんなにそれが大きな愛だとしても、それは誰の愛なのか、相手には分からない。そのため、「愛しているのに、愛している相手が分からない」という状況になる。
そう、インターネットの匿名のやり取りなど、そんなものである。現実世界のやり取りにかなうものではない。だからといって、匿名が必ずしも悪いわけではない。いじめられている引き篭もりが、どこかに居場所を求めた時に、それは2ちゃんねるしか残っていない。今の引き篭もりの高齢化のようなものは、全て2ちゃんねるのせいである。2ちゃんねるをどうにかしてつぶすことができれば、引き篭もり問題も解決するだろう。逆に言えば、2ちゃんねるがなくなったとしたら、そうした匿名で何とかやっていた人々は、おかしくなって難民が発生するだろう。最初から、そんな掲示板は、この現実世界に必要ないのである。「匿名」という発想は、ない方が良い。匿名は人を愛するのにふさわしくないからである。
2ちゃんねるは、情報収集の場として優れている。たとえば、Linuxの情報を仕入れるのであれば、Linux板を見ていればたいていのことは知れる。嘘のような情報もあるが、ネットで検索して裏を取ればたいていの場合は何とか真実が分かるし、そもそも、ホームページに書かれたことだって、真実かどうかと言えば怪しい情報がある。掲示板の最初に張られるテンプレートにも、必読リンクが書いてあったりして、大学や専門学校並みに賢いことを書いている人もたくさんいる。
ただし、玉石混合、そしてほとんどの内容は馬鹿な便所の落書きである、というところは注意すること。本当にきちんと知りたいのであれば、ネットなんか見ても意味がない。ネットは分からない時に調べるのに使うべきであって、本当に知りたいなら2000円ぐらいの薄い本を買えば書いてある。きちんと書籍を読まない人間は、ネットを4年も眺めていても何も分からない。
2ちゃんねるのコミュニケーションは破綻しています。詳しくは述べませんが、2ちゃんねるのコミュニケーションを破綻させたのは僕です。
今から、2ちゃんねるは崩壊するでしょう。そして、そのままIT技術は滅亡すると思います。
まず、2ちゃんねるという掲示板では、「自分の書いた発言に対する返信」を読まなければならないような気がして、そこからのめりこむ人が多いと思います。
さまざまな会話のログを見ていると、「新しい2ちゃんねるという世界」に興味が増えていって、また自分のような人間を平等に受け入れてくれる場所を知ることで、「新しい居場所」が出来たと思って、学校や会社で辛いことがあった人を虜にしていきます。
また、2ちゃんねるは経験すればするほど成長していくありえない場所であり、さまざまなコミュニケーションの経験から、まるで「2ちゃんねるマスター」のような人間になります。
ですが、2ちゃんねるでさまざま経験をしていると、そのうち、インターネット上で悪いことをするようになります。その悪いことを、なぜか「自分が賢くなったように勘違いする」のです。
そのまましばらくすると、むしろ、本当に悪いことをして、それで2ちゃんねるから去らざるを得なくなります。そこで、人は馬鹿になって、認知症になるのです。
今、吉本の芸人が振り込め詐欺のパーティに参加したとして、芸人が壮絶な記者会見をしていますが、あんな感じになります。全てが終わって、この世界の終わりのような経験をして、何もかも積み上げたもの全てを失って、全ては自分のせいで崩壊するのです。
そう、これが今の「インターネット依存症の末路」です。そして、僕はそれ以後、神を信じることで何とか生きてきました。神を信じることができる人間は、そうした馬鹿な地獄から這い上がることができます。そして、誰もが、そうした時、神を信じるものです。2ちゃんねるは間違っていません。そこまで生きた人間なら、苦労や高い壁全てを超えられます。
あなたは馬鹿ではありません。まだ、最後まで人生は終わっていないのです。全てが終わっても、夢を見る権利はあります。大丈夫、必ず狂った精神病は、自由連想法で治ります。神を信じましょう。
僕の経験から言って、2ちゃんねるは、学校などでいじめられた子供たちの逃げられる最後の逃げ場所です。
2ちゃんねるにはそういう「悲惨な子供たち」が「優しい大人たち」と一緒に集まっていて、コミュニケーションを通じて「哀しみを分かち合う」ことができます。
パソコンやIT技術に詳しい人が多く、パソコンの知識に詳しくなることもでき、一石二鳥です。
ですが、最近は「SNSいじめ」といういじめの形態があり、インターネットにまでいじめが追いかけてきます。まさに、生きづらい世界になりました。
また、2ちゃんねるは大量に嘘つきを作り出します。それも、「自分の今言っていることに何の責任も持たない」ような、「自分の言っていることが嘘なのか本当なのかはどうでも良い」といった人々を大量に生み出しています。
2ちゃんねるでは、自分の実名も出ず、嘘か本当かは関係ありません。ただ、その時の自分がひとり楽しければいいのです。嘘をついても、自分の思ってもいないようなことを言っても、自由です。何でも自分勝手に作り出し、仮想人格で楽しみます。
これはむしろ、恐怖すべきです。最悪の集団である、と言わざるを言えないでしょう。こうした人は、すぐに知性を失って馬鹿になるでしょう。
ですが、2ちゃんねるは必ずしも間違っていません。なぜなら、こうした環境から、「世界を救う救世主」が現れるからです。
2ちゃんねるをやっていると、精神的・意識的な高みを知ることができます。みんなと会話し議論する経験から、成長し、世界を知り、独り世界を救えるようになるのです。
いつの時代も、一番悪い嘘と抑圧のはびこる環境に、救世主が生まれます。ドイツと同じです。最悪の白人至上主義者のスラムには必ず賢い人間がひとり現れ、世界を全て滅ぼして王になるのです。
また、2ちゃんねるとGoogleを上手く使うことで、その世界の常識を知り尽くすことができます。
たとえば、多くの人が関心を抱くものについては、たいていの場合2ちゃんねるのどこかの板にスレッドが立っていて、そのスレッドの最初のレス(投稿)にテンプレートと呼ばれる「これは読んでおけ」みたいなリンク集があり、そこからそのものについての網羅的な常識を知れます。
また、2ちゃんねるの多くの人が投稿したレスの内容で、知らない言葉がでてきたらGoogleでその言葉を検索します。そこから、Googleを介してさまざまなことを知り尽くすことができます。
これは特に、Linuxのような普通の人は誰も知らないようなことについての常識に効果的で、たいていの人はそうした「オタク的な知識」を全部知っています。検索とテンプレ、そして本当に分からないことは質問したり過去ログを読んだりすることで、LinuxをはじめとしてIT技術のことは何でも分かります。嘘が書かれていることもありますが、ひろゆきの言うように嘘を嘘だと見分けられる人間だけが2ちゃんねるを使えるのです。
僕は、「2ちゃんねるのせいで人格が狂った」というのが、今の日本について言えると思います。
2ちゃんねるで、誰が誰という区別もつかず、好き勝手なことを言うせいで、人々はどんどん「狂った人格」になっています。
そもそも、昔の日本は暴力的な国でした。暴力には暴力で、暴言には暴言で、嘘には嘘で返す、ドイツのような洗脳された国でした。
そうした社会が、今、さらに悪くなっています。そういう時代が変わった代わり、逆に狂ったのです。
人々は何が正常で何が異常なのかが分からなくなっています。コミュニケーションは破綻し、正常な精神を失っています。
全て、悪いのはインターネットと2ちゃんねるです。
今でこそ、2ちゃんねるあるいは5ちゃんねるは、アングラの闇サイト、あるいは誹謗中傷のあふれる匿名掲示板として有名です。
ですが、かつての平成の日本社会では、学校のような辛い現実社会からの「逃げ場所」の役割を担っていました。
学校でいじめを受けたり、スクールカーストで低く扱われたりしている子供たちが、インターネットの仮想空間の中で、現実から解放された「最後の逃げ場所」として、かつての2ちゃんねるは機能していました。
学校のいじめられっ子だけではありません。世間の大変化に置いて行かれた主婦とか、無職の駄目親父、あるいは親にきちんと育てられなかったり、親が子供すぎて自分がアダルトチルドレンになってしまったような子供たちのように、社会における「人々からのけ者にされた人たち」の、言葉は悪いですが「掃きだめ」だったのです。
ですが、今のツイッターやSNSは、それよりもさらに悪いと思います。なぜなら、学校からの「逃げ場所」ではなく、学校の「一部」になっているからです。
今のツイッターやSNSを中心としたインターネットは、学校の逃げ場所ではなく、完全に学校の空間の延長線上にあるスペースです。学校の友達や友人関係から逃げられる場所でなく、逆にどこまでも学校の辛い友人関係が永久に続く場所になってしまったのです。
今のインターネットは、しかしながら、時代が変わり、日本がかつてのように鬱屈した社会ではなくなったため、ある意味気楽です。現実世界に同じ趣味を持つ友達がいない子供たちは、ネット上で同じ趣味を持つ友達が作れます。友達といってもとても緩い関係で、「とても緩い繋がりでたまに話し相手になってくれる使い勝手のいいネットフレンズ」のような存在です。そして、みんなで同じ「推し」を応援したり、ネットでしか知ることのできない最新の流行やトレンドを知れます。多くの場合、雑誌などをめくるよりも素早く、そして質・量ともに多いレベルの高い情報を知ることができます。
時代は変わりました。かつての平成の時代のように、優等生と不良が学校で争いあうような時代は終わったのです。その理由は2ちゃんねるというおかしな掲示板が廃れたことにも間接的な原因があります。2ちゃんねるのようなサイトを見ていては駄目だということに、最近の若い子供たちは気付きつつあります。インターネットが学校の「逃げ場所」ではなく「一部」になったため、2ちゃんねるの役割は完全に終わったと言えるでしょう。
かつてのそうした2ちゃんねらーの人々は、マルクス経済学的に言えば「資本主義に疎外された人々」だと思います。そして、Linuxやオープンソースがかつて同じ場所で流行していたのにも、そうした疎外された人々のコミュニティがインターネットだった、ということに一因があるでしょう。左翼は左翼を好みます。資本主義社会から疎外された人々が、インターネット上のコミュニティを自分たちで作りながら、インターネット上の不特定多数でボランティアが「OS」というコンピュータやインターネットのすべてに必須の基盤である「生産手段」を無償で作るということ、すなわちオープンソースでLinuxを開発するということ、それがまさに「社会主義が目指した理想」だったのです。
ですが、かつての2ちゃんねるは決して左翼ではありません。はっきり言って、90%が右翼です。左翼はほとんどおらず、みんな軍事主義や人種差別主義を信じる最悪の右翼ばかりです。ですが、あえて言えば、「日本の右翼は海外の右翼とは違う」と言えると思います。海外の右翼と違って、日本の右翼は、日本人が団結して戦って世界の国際秩序に勝利するという革命的な帝国思想であり、むしろ海外の左翼に近いところがあります。なので、2ちゃんねるとオープンソースは決して仲が悪いわけでも右翼と左翼のネット戦争でもありません。日本の右翼はオープンソースとLinuxが大好きです。それくらいが、かつての2ちゃんねるの時代のインターネットだったと言えるでしょう。
2023.10.04
メーリングリスト・ネットニュース、IRC、X(旧ツイッター)、画像掲示板、Slashdot/Redditも参照のこと。
いじめを参照のこと。