2ちゃんねる専用ブラウザの世界観。
2chを見るために使いやすい機能とインターフェースを持った、「2ちゃんねるだけを見るための専用ブラウザ」。
昔は、これを自由に作ることが出来た。むしろ、素のブラウザで2ちゃんねるをやっている人間なんか居なくて、誰でも専用ブラウザを使ってみるのが普通だった。
だが、今の2chではそうはいかない。どんな問題が起きているのかは詳しく知らないが、本家2ch.netでは専用ブラウザを無許可で作ることは出来なくなった。
僕は今2chを全く10年ぐらいしていないので、詳細も分からないし、あまり関わりたくはないが、open2chと言うものがあるので、そちらを利用すると良いと思う。
2ちゃんねるを参照のこと。
技術的に見ると、通常IEなどのブラウザからアクセスした時にサーバーではread.cgiが実行されるが、2ちゃんねるブラウザではread.cgiではなく、サーバーに置かれているdatファイルを直接読み込むため、サーバーの負荷がかかりにくいとされていた。
open2chでは、今でも2ちゃんねるブラウザが使えます。2ch.scは以下を参照してください。
これ以外にもたくさんありました。
ブラウザ | 解説 |
---|---|
かちゅ~しゃ・kage | 昔定番だった2ちゃんねるブラウザのひとつ。更新されなくなり、第三者のkageによって延命されていた。 |
ギコナビ | 2ちゃんねるブラウザのひとつ。スキンと巡回機能が特徴。 |
ABone | 2ちゃんねるブラウザのひとつ。 |
ホットゾヌ | 2ちゃんねるブラウザのひとつ。高機能。 |
OpenJane | オープンソースで、無償のDelphi 6でビルドでき、派生版が多数あった。 |
えまのん | メールクライアントのような一レスずつの表示インターフェースを持つ。 |
Ya2B | 2ちゃんねる以外にもさまざまな掲示板に対応した専用ブラウザのパイオニアだったが、不安定。 |
Acty | 2ちゃんねるブラウザとタブブラウザを兼ね備えており、インターネットを閲覧するために使いやすい。 |
p2 | PHPで書かれており、ブラウザで動く。とても使いやすいが、利用にはApacheの導入と設定が必要。 オープンソースで派生版もあった。 |
twintail | C#で書かれており、とても使いやすい。オープンソースで派生版もあった。 |
Live2ch | VBで書かれており、実況のために使いやすい常時表示の投稿欄などがあった。 |
Open Janeは、僕は派生版を開発したりしていたが、結構僕の中では思い出深い。だが、他のブラウザも好きだった。
当時はView、ayaya、nono、黒などの派生があった。
僕はプログラミングの勉強として、Open Jane ayayaにメモ帳からShift+Enterで投稿したりテキストファイルを開いたり保存したりする機能をつけて、Open Jane Memoを作っていた。
僕が思うに、オープンソースが普及するために無料のコンパイラがあることはとても重要だ。Open Janeを僕が使っていた当時は、Delphi 6の無料ダウンロード版があった。Janeの派生はそこから生まれていた。
Janeの歴史として、もともとはJane2chというブラウザがあって、それがJane_test(test氏による版)、JaneSyrup(MapleSyrupライク)、JaneSyrup_testとなり、オープンソースなOpenJaneとなります。
このOpenJaneはオープンソースであったことから、たくさんの派生版が生まれます。
僕が作っていたOpenJane Memoは、まずOpenJane Viewという派生版があり、そのViewの派生版としてOpenJane ayayaがあり、ayayaの派生版としてOpenJane Memoを作っていました。Memoでは一部OpenJane黒の機能を追加しました。
また、JaneにはDoeと呼ばれるリリース版があります。これは派生版ではなく、OpenJaneはIEコンポーネントをスレッドの表示コンポーネントに用いますが、OpenJane Doeでは独自の軽量のビューをスレッドの表示に使います。そのためDoeは軽量です。ただしDoeではかっこいいスキン機能(スレッドの表示のデザインを面白く綺麗に変える機能)は使えません。Doeは軽量なため多くの人から好まれていました(ギコナビやABoneではなくJaneを使う理由は、ほとんどの人がこのDoeが軽量で使いやすいからだった)。
その後もさまざまな派生版が誕生しては消えているようですが、僕はMemo以後の話は分かりません。ただしMemoの機能はJane Styleなどに継承されているようです。
2024.05.26
そもそも、僕がなぜオープンソースが好きなのか、それは2ちゃんねる専用ブラウザであるOpen Janeが好きで、自分で派生版を作っていたからです。
当時、Open Janeにはさまざまな派生がありましたが、僕はもっとも機能が多かったOpen Jane ayayaのソースコードを、Delphi 6の無料版でコンパイルすることに成功して、メモ帳や実況書き込み機能などをつけたOpen Jane Memoを作っていました。
思いつくさまざまな機能をつけて、掲示板でしょっちゅうリリースし、ソースコードはいつも全て公開していました。
また、僕はtwintailという専用ブラウザも好きで、これも派生版を非公開ながら開発しました。2ちゃんねるだけではなく、他の掲示板のログを読めるようにしたりしていました。
僕が知っていることとして、2ちゃんねるでオープンソースな開発プロジェクトを作って、開発者の人々を応援するのは、面白い、ということが言えます。
Open Janeだけではなく、ABoneやギコナビ、あるいはタブブラウザのSleipnirなども、2ちゃんねるで開発者の方を応援しますが、これが面白いのです。
最新リリースが出た時は、みんなで喜び、問題があった時はみんなで議論します。みんなで作者の方を応援するとともに、時には罵倒雑言も行います。
そして、これがオープンソースなOpen Janeのような開発体制になると、さらに面白いのです。やれViewが何をやった、やれ誰かが何をやった、ということをみんなで面白がるのが、昔の僕はとても面白かったです。
また、専用ブラウザについては、ソフトウェア版にある「乱立する2ちゃんねる専用ブラウザ」スレッドで、みんなでこのブラウザが良いとか、勝っているとか、そういうことを自由に話し合うことができました。
2ちゃんねるは、犯罪や悪質な書き込みばかりが取りだたされますが、そうした「みんなで話し合い議論する楽しさ」のようなものがありました。今のツイッターやSNSは、2ちゃんねるの悪い部分だけを受け継いで、そうした「楽しいみんなでの議論」というのが失われているのではないでしょうか。
おそらく、2ちゃんねるの一番楽しい点は、「匿名でどんな意見でも受け入れる」ということ。その上で、みんなで真剣に議論し、悪いことや普通言えないことも何でも言うことで、2ちゃんねるは「悪の中における善」をやってきた。最近は、そういう「インターネットの楽しさ」がどんどん失われている。みんな、いじめと抑圧で馬鹿になっているのである。
僕が2ちゃんねるをやっていたごろは、既にkageになっていた。申し訳ないが、かちゅ~しゃは分からない。
後日注記:僕は今でも「なぜkageによってかちゅ~しゃが今でも動くのか」が分かりません。どうやって延命措置をしているのか謎です。
2024.05.26編集
ここらへんは、インストールして試すのが好きだった。スキン機能が好きだった。
後日注記:僕が初めて使った2ちゃんねる専用ブラウザはギコナビでした。昔からギコナビは大好きで、ある意味OpenJaneよりも好きでした。オープンソースプロジェクトになってからも応援していました。ホットゾヌはOpenJaneと同じようにビルドをしようとしましたが成功しませんでした。ABoneは作者の方(委員長)が面白い方で好きでした。
2024.05.26編集
玄人向けとは言うが、彼らが居なければ僕の青春は成り立たないだろう。
後日注記:僕は何気にActyが好きでした。タブブラウザと2ちゃんねる専用ブラウザを兼ねるブラウザという考え方が僕にとっては理想的で、自分で作るならそういうものを作りたいと思っていました。僕は不登校になってからいつもタブブラウザを作りたかったのですが、残念ながら自分だけでは作れませんでした。
2024.05.26編集
どちらも、特別なブラウザ。僕は、twintailとp2が好きだっただけの人間だった。
後日注記:僕はtwintailというC#でできた2ちゃんねる専用ブラウザが大好きで、独自に改良して2ちゃんねるとは別の掲示板に対応させたりしていました。その時学んだ正規表現の解析の知識が今でも活きています。またp2も大好きで、PHPでできたWebアプリケーションであるp2をWindowsで動かすためにApacheやPHPを入れるなどの勉強になりました。
2024.05.26編集
Linuxで2ちゃんねる専用ブラウザを使うなら、JDとNavi2chがお勧め。下記の2chproxy.plを使うことで今でも使えます。
後日注記:JDはLinuxで使えるJane Doeのような2ちゃんねる専用ブラウザ。Navi2chはEmacs Lispで動く2ちゃんねる専用ブラウザ。どちらもかつては定番だった。
2024.05.26編集
従来の専用ブラウザでの2ちゃんねるの利用を可能にする2ch proxy関連:
Monazilla.orgはMozilla.orgをもじって付けられた名前で、昔存在した2ちゃんねる専用ブラウザを開発するための知識ベースのようなサイトだった。
2024.05.25
2ch専用ブラウザには、「巡回」と呼ばれる機能があった。
これは、2ちゃんねる中を探し回って、あらかじめ巡回対象に指定したスレッドの更新された「新着レス」だけを自動で取ってくる機能。
これはとても便利な機能で、ないと2ちゃんねるの新着レスを知ることができないのだが、「サーバに負荷がかかる」として、●持ちだけに制限されていた。
●とは、2ちゃんねるの有料機能・サービスを買った人のことで、●を買うとスレッドの過去ログを全て見ることができる。また、●を持っている人間は、名前欄に●を書くと●で表示される(持っていない人間は○と表示される)。
そういうわけで、僕は●を持っていないので、巡回機能を使ったことはない。
しかしながら、巡回機能が使えないと、2ちゃんねるのお気に入りのスレッドで新着レスが付いたことが分からない。
しかし、僕の使っていたOpenJaneというブラウザでは、更新チェックツールというのが用意されていた。この更新チェックツールでは、新着レスの更新があるかどうかだけをチェックし、それを自動で持ってくる(巡回する)ことまではしない。
僕はOpenJaneでこの更新チェックツールを使っていた。
また、僕はある意味「専用ブラウザオタク」であり、ギコナビやABoneなどの別のブラウザもOpenJaneと一緒にインストールしていた。
特にお気に入りだったのは、p2, twintail, Acty。
それぞれに個性のある面白い専用ブラウザが多かった。
OpenJaneを使っていたのは、僕の使っていたDelphi 6の無料版でコンパイルすることが唯一できたからである。
僕は2ちゃんねるブラウザを使うだけはなく作ることをしたくて、実際OpenJaneの派生版を作っていた。
しかしながら、途中でデバッグができなくなったため、途中で開発するのをやめた。
はっきり言って、僕の青春は2ちゃんねるブラウザでした。
僕はさまざまな2ちゃんねる専用ブラウザをインターネットからダウンロードしてWindowsパソコン(2000やXP)にインストールし、気分によって使うブラウザを変えていました。
2ちゃんねるブラウザは、言ってしまえば今のツイッターやSNSよりも便利でした。巡回や更新チェック機能があり、投稿を簡単かつ連続的に行うことができ、スキンによってスレッドの見た目を変えることができ、ほかにもレスの参照のポップアップ機能や画像のプレビュー機能、AAや顔文字の入力支援機能、NGワード機能など、さまざまな機能がありました。
そのような2ちゃんねるブラウザを、僕は自分でも作ってみたくて、OpenJaneの派生版であるMemoを作ったり、twintailやp2などに機能を追加したりしていました。
あの頃が、僕の人生にとって、もっとも面白い時代でした。
逆に言えば、あの頃、不登校で2ちゃんねるブラウザをやっていた頃に、僕は人生のほとんどすべてを経験してしまい、いわば「すべてを経験し終えた」ような少年でした。
その後は、僕はOpenJaneがオープンソースだった関係から、オープンソースに興味を持ち、Linuxやオープンソースのことを知り、Gentoo Linuxによってオープンソースの知識を得た後は、その知識をベースにWikiを編集していました。
ただし、そうしたLinux関係の活動は、必ずしも善良ではなく、自分のやりたいことをすべてやった結果、逆にLinuxコミュニティを破壊する結果になってしまいました。
そのように、僕の青春のすべては、2ちゃんねるブラウザでした。2ちゃんねるや、画像掲示板のふたばちゃんねるなどが、僕の青春を作ってくれました。
ただし、2ちゃんねるの青春は、すべてが匿名での付き合いであり、友人関係などは生まれず、すべての関係が泡となって消えてしまいました。
そのような結果、僕は2ちゃんねるそのものは嫌いです。匿名の付き合いは、何ひとつ残りません。インターネットは蜃気楼です。蜃気楼のように、すべてが何も残らずに消え去ってしまうのです。
2023.02.18
僕がOpenJane Memoを作っていた理由は、常時表示されるメモ欄からの投稿機能が欲しかったからです。
従来のOpenJaneでは、投稿するためにいちいち投稿ウィンドウを表示させて、投稿を書いた後でボタンをクリックしなければいけませんでした。
投稿を終えた後で、もう一度投稿するためには、再び投稿ウィンドウを表示させなければいけなかったのです。
ですが、僕はリアルタイムに実況のように連続で次々にスレッドに投稿したいと思いました。投稿ウィンドウとなるメモ欄を常時表示させて、Shift+Enterで書き込みを投稿でき、書き込み後はメモ欄にフォーカス(入力のためのカーソルのこと)が自動で移り、すぐに次の書き込みを投稿できる準備ができるようにしたかったのです。
書き込まれる度にスレッドの表示は最新へと更新され、既に機能として存在したAAの入力支援機能などをメモ欄からも使えるようにしたはずです(詳細は覚えていない)。スキンによってボタン画像などを変える機能や、OpenJane Memo固有の設定を保存する専用の設定ファイル(設定項目)などにも対応させました。また、メモ欄は複数のメモ画面を切り替えることができ、ファイルを開いたり保存することもでき、僕の作ったOpenJane Memoを使うユーザーの方からは、「テンプレを用意するのに便利」という意見ももらいました。テンプレとはスレッドを立てた後で最初のほうのレスとして書かれる「スレッド参加者が必ず見ておくべきリンク集」のようなもので、メモ欄(残念ながら動的にいくらでも作れるようにする技術力はなかったので固定数のみ)にテンプレをひとつひとつ用意した上で、新しいスレッドを立てた時にそのメモ欄から次々にテンプレを投稿できるように使えるようにしました。
プログラミングの練習を兼ねて、僕はそのようなメモ欄のついたOpenJaneの派生版、OpenJane Memoを作りました。
なので、僕は自分でほしい機能があったから、OpenJaneの派生版を作っていました。
ほかにもOpenJane Memoにはいくらか機能をつけましたが、修正できないバグのために僕は勝手に途中で開発をやめてしまいました。ですが、今のJaneStyleなどの現行のブラウザから、当時僕が作ったメモ欄を使うことができます。
僕にとってのオープンソースとは、そのように「自分の欲しい機能を付けて、みんなもその機能を取り込むことができるように、ソースコードごと公開する」ということでした。
そのような経験から、僕はオープンソースが好きになりました。僕自身の改良だけではなく、さまざまなOpenJaneの派生版を試して、みんなで開発するプロジェクトの中に参加しようとすることが僕は好きでした。その結果、僕はオープンソースのOSである、Linuxにのめり込むようになったのです。
僕がOpenJane Memoの開発を途中でやめた理由は、僕がDelphi初心者の中学生だったからです。OpenJaneはDelphiというプログラミング言語で開発されていますが、僕は当時Delphiの文法をまったく知らず、GUIでのポトペタのRAD操作と、既存コードのコピペしかできませんでした。なんとかビルドすることはできましたが(無料版のDelphi 6でビルドするための詳細なドキュメントがJane関係のサイトにあったのでそれを読んだだけ)、実際の開発を僕はポトペタとコピペで行っていました。そのため、バグを修正することができないと手も足も出せなくなり、またdiffやpatchといったツールの使い方を知らなかったため、派生元のOpenJane ayayaがバージョンアップされると、それに追随するのが難しくなりました。結果、僕は一か月程度でOpenJane Memoの開発をやめ、Memoの作者としてOpenJane関係のスレッドや掲示板から姿を消しました。
ですが、僕の作ったOpenJane Memoは、オープンソースでソースコードを公開していたため、誰かが引き継ぐことができます。そのような結果、僕も現行のJane関係の情勢を知らないため間違っているかもしれませんが、今でもJaneStyleのような派生版から、僕の作ったメモ欄の機能を使うことができます。僕も未熟すぎるプログラマだったので今見ると機能が陳腐すぎて恥ずかしいですが、メモ欄からShift+Enterで投稿する機能などは今でも使えるはずです。興味のある方はJaneStyleを使ってみてください。(今のJane関係の情勢を知らないため、もしそのような機能がなかったら僕の間違いです。)
当時のインターネット(おそらく2003年ぐらい)には、GitやGitHubなどはまだありませんでした。ですが、Janeには「オープンソースのOpenJaneの派生版をみんなで作ろう!」といった雰囲気があって、初心者でも派生版を作ることを推奨しているスレッドがあり、また派生版を作ったらそれを公開するための専用のアップロード可能な掲示板もあり、僕はそこにOpenJane Memoのバイナリとソースファイルを公開していました。プロのプログラマの人からは、「Object Pascalの文法も知らないのに開発するなどけしからん!」といって批判されそうですが、当時のJaneは初心者であっても派生版の開発を推奨していました。僕も、最初からメモ欄の投稿機能を思いついていたわけではなく、そのようなスレッドを見て「派生版を作りたいなあ」と思った結果、自分が欲しい機能は何かを考えた末に、既にLive2chのような2ちゃんねる専用ブラウザが持っていた「常時表示される投稿画面機能」を作ろうと思って、メモ欄を追加した自分のOpenJane Memoに投稿機能を追加したのです。
僕はObject Pascalの文法なんか分からず、ただキーワードをその場所によって変えたりコードを部分的にコピーしたりすることでOpenJane Memoを作っていました。メモ欄に必要なテキストエディタのコントロールはDelphiの画面からコンポーネントの追加ボタンをクリックして、新規コンポーネントをフォームデザイナーの画面にマウスで配置したりして作り、テキストエディタなどのコンポーネントの属性や呼び出されるメソッドの定義などはプロパティやイベントなどを専用の画面で編集して値を書き換えたりダブルクリックしたりしてポトペタで作っていました。コピペと言っているのは、既にOpenJaneに含まれた既存のコードのことです。OpenJaneが拡張性のことを考えて極めて使いやすく美しいコード設計をしていたため、その既存のコードを呼び出すようなコードをコピペし、必要な部分だけキーワード的に書き換えるだけで、Object Pascalのことを何も知らない僕であっても作ることができたのです。
当時の僕の何が間違っていたのか、それは本を読まなかったことです。僕はDelphi 6の無料版の制限された機能に飽き足らず、有料版のDelphi 7を購入しましたが、このDelphi 7にはオフィシャルコースウェアというDelphiのための公式の入門書がついてきます。この中でObject Pascalが易しく教えられているのに、この本を読まなかったせいで僕はOpenJaneのきちんとした開発ができませんでした。
ですが、僕はそれ以降、LinuxやUNIXのことの方面に興味が行ってしまったため、そのような本は一切読まず、Gentoo Linuxに出会うまでさまざまなLinuxディストリビューションをインストールしているだけで、結局時間を無駄にしてしまいました。今の大学ではC言語やJavaやPythonを教えているのかもしれませんが、中には今でもPascalを教えている大学もあるかもしれません。当時の僕が不登校の中学三年生ではなく、大学生だったとしたら、Pascalを大学で勉強して、そのままDelphiの開発者になっていたかもしれません。
このように書くと、僕が最初に触れたプログラミング言語はDelphiとObject Pascalだったように見えるかもしれませんが、そうではありません。僕が最初に触れたのは、ネットゲームのFF BATTLEに使われていたPerlです。FF BATTLEがPerl/CGIで作られていたせいで、子供の頃からテレビゲームが大好きだった僕は、「このようなゲームを自分でも作りたい」と思って、プログラミングの道を目指すことを決めました。どのように開発したかは覚えていませんが、FF BATTLEと同じようなゲームを、一部分の戦闘画面だけ作ることに成功しました。ですが、ネットゲームは学校で友達が少なかった欲求不満のためにやっていたので、学校を不登校になると僕はネットゲームをしなくなりました。代わりに僕が始めたのは2ちゃんねるのような匿名掲示板であり、その時期にOpenJane Memoを作っていました。OpenJaneをきっかけにオープンソースが好きになり、Linuxについて学びたいと思うようになって、Linux周辺のことをさまざまに学び、Gentoo Linuxに出会ったことで、僕はLinuxの基本的な管理の方法が分かるようになりました。その後にGentoo Linuxの知識と経験をベースにしてWikiを書くようになり、Wikiで「Linuxデストロイヤー」のようにLinuxの(極端な言葉で言えば)「破壊活動」をしていました。そのような破壊活動がLinuxの世界から日本全体、世界全体になって、その頃は18歳ぐらいでした。
今の僕は、その頃の18歳の頃から、何も変わっていません。Wikiから始まった「文章の執筆作業」だけが、それ以降16年以上も続きました。そして、文章を書く傍らでいつまでも世界と戦い続けながら、僕は今でもプログラミングの勉強を続けています。僕の人生の時計は、言ってしまえば18歳の頃から秒針が止まったままです。かつての18歳だった僕の時点で、僕の人生はいったん終了し、そこですべては完成していたのです。人生において重要だったのは、DelphiとGentoo Linuxです。僕の人生には、DelphiとGentoo Linux以外、一切何もありませんでした。
2023.09.12
2ちゃんねるブラウザに関する参考サイト。
各種2ちゃんねる:
2ちゃんねるを参照のこと。
オープンソースを参照のこと。
Delphiを参照のこと。
タブブラウザを参照のこと。
データ構造も参照のこと。