日本史(5.戦後時代)の世界観。
以下の記述は、著者の主観を元に分かりやすく喩えて書いたものであり、細かい部分においては正確性が損なわれる部分もありますが、それを了承して読んでください。
歴史に詳しい父親の話を参考にしています。
2015-06-23より。
戦後、日本は平和国家として、ものを作って売ることから、独自の文化追従的、モノマネ的な経済成長をした。賢かった。ジャパニーズミラクル、ジャパンアズナンバーワンなどと言われた。経済規模はアメリカに次ぐ第二位になった。
そのうち、バブル崩壊とともに終わった。最近では、経済規模は中国に負けたが、今でも世界有数の経済力のある国として、威張って良い存在になっている。それに、平和憲法のせいで、70年間一度も戦争をしていない。
戦後は、アメリカのGHQによる平和憲法が裁定され、日本は軍隊を持たない「自衛隊の国」になって、アメリカの軍事力に頼りながら、経済成長を行った。
日本人は、「頑張る心」があった。戦後の何もない社会で、人々はアメリカやヨーロッパの製品に学び、独自の模倣と改良を加えて、「海外に自分たちが作った製品を売る」ことで儲けた。
日本製品はとても品質が良く、また値段が安かったため、多くの国で受け入れられた。
そして、日本は経済成長をした。とても豊かで、ジャパニーズミラクルとか、ジャパンアズナンバーワンなどとアメリカなどでも評価され、株価は右肩上がりに上がった。
だが、それが永遠に続くわけも無く、バブル崩壊とともに「鬱屈した時代」が到来した。
ただし、日本の技術力は衰えたわけではない。大発展した日本の科学技術は、今の平成の社会においても大きな力となっている。ノーベル賞受賞者も多数輩出しながら、日本の企業は、時にアメリカやドイツすら上回るような「最高の技術力」を持っている。資源がなく、食料自給率も少なく、また他のアジアの国のように人件費も安いわけではない国であるため、日本人は科学技術と製品の品質で勝つことしか出来ない。逆に言えば、日本人はそれで勝てるだけのとても高度な超一流の技術力を持っている。
技術だけではなく、インフラの生活水準も高く、豊かで、また安全である。女性が夜、一人で歩いていても、危なくない国は日本ぐらいしか存在しないだろう。水道の水がそのまま飲める国も、日本ぐらいだけだ。
日本の豊かさの特徴として、イギリスのような「軍事的圧力」で強くなったわけでも、イスラム圏のように「石油エネルギー」で豊かになったわけでもなく、「みんなが頑張って科学技術を磨いて、みんなで頑張って豊かになった国」であるということが挙げられる。戦後の日本には、何にも無かった。敗戦したことで人々は希望を失った。だが、日本は滅亡しなかった。みんなで頑張って、西洋の技術を模倣し、さまざまな工夫を重ね、安く買って高く売る、単純だが難しいそうした考え方のもとで、自動車からウォークマンまで、世界を驚かせる製品を作り、そしてその株価の上がり方は世界中を本当に驚愕させた。日本がイチバンだ。アメリカに嫌われているとはいうが、バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくるマーティ・マクフライ役のマイケル・J・フォックスのように、日本車や日本の文化が好きな人間はアメリカにも多い。日本の製品が一番良いと言う。アメリカには、日本が好きな人間が多い。悪い国には見えない。だが、多くの国に「モノマネ猿」として嫌われていることは確かだ。
上の記述で大東亜共栄圏など、少し右翼的なことを書いたが、左翼的なことといえば、日本人は平和憲法によって「軍隊を持たない国」になった。だが、これはある意味、「それならなんで自衛隊があるの」という、子供でも分かる矛盾を生んでいる。日本には、自衛隊という「自衛権を行使する兵隊」が居る。だが、それは軍隊ではない。最低限、日本を守るための自衛集団であり、軍隊ではないと言っている。日本の民衆は、ここで二分される。本当に自衛隊を無くすべきだという左翼と、自衛隊という軍隊を正式に認める憲法に変えるべきだという右翼に分かれる。だが、こうした理想論をきちんとやっている、出来る、ということが日本の優れた民主主義の点だ。ロシアなら、既に戦争の時代に戻っているはずだ。
日本の戦後社会では、帝国主義の憲法と政治体制が改められ、民主主義と平和憲法が定められました。
最近、日本における外国人旅行客の意見として、「日本のアイスは安くて美味しい」ということが話題になっています。
以前、2023年に野球の国際大会であるWBCで、日本のロッテの佐々木朗希選手が、死球の謝礼としてチェコの選手にロッテのお菓子を振る舞ったことは話題を呼びました。
このように、日本のお菓子は外国人に大人気です。
このような日本のお菓子文化の根底にあるのは、戦後の子供たちの駄菓子文化があると思います。
戦後の子供たちは、食べるものがなく、お金もなかったため、食べるものを常に求めて生きていました。
そのひとつが、戦後に多く存在した駄菓子屋の駄菓子です。
当時は、賞味期限とか消費期限という考え方が薄く、冷蔵庫もなかったため、今思えば「本当にこれは食べても大丈夫なのか」と不安に思うような駄菓子が、駄菓子屋で普通に売られていました。
たとえば、飴玉やペロペロキャンディ、水飴やねじり飴、金太郎飴、米を使ったポン菓子、ソースせんべい、粉末ジュースなどがありました。
また、広島では「一銭洋食」(あるいは一円洋食)と言って、今の広島風お好み焼きの低級バージョンのような、小麦粉とソースと魚粉を使った鉄板で焼く食べ物が子供たちの間で食べられました。
このような事情があった理由には、戦後のアメリカの進駐軍による食料の提供が背景にあります。
アメリカの進駐軍は、戦後、食料が不足する日本に、小麦粉や脱脂粉乳などを提供しました。
小麦粉は「メリケン粉」(メリケンとはアメリカのこと)とも呼ばれ、人間が食べる高品質な小麦粉ではなく、家畜が食べるような低品質の小麦粉をアメリカは提供し、それをパンなどにして子供たちは学校で食べました。
当時の日本人はパンを食べたことがほとんどなかったため、学校でパンが食べられることは大きな喜びでした。
また、進駐軍は粉末状の脂肪分を除いた牛乳である、脱脂粉乳を提供しました。
ですが、この脱脂粉乳はとても不味くて、子供たちは脱脂粉乳のことを牛乳と勘違いしたため、牛乳嫌いになる子供たちが続出しました。
このような小麦粉や脱脂粉乳を使って作った、一銭洋食(一円洋食)が安く駄菓子屋で売られていたのです。
そのような中、子供たちは単に食べるのを求めるだけではなく、柿泥棒のような悪いことをする子供もいました。
柿泥棒は、他人の家に生えている柿の木に生っている柿を盗んで食べる行為であり、見張り役と盗み役に分かれて、他人の柿を盗んで食べます。
当時の子供たちは、腹を空かせていながら食べるものがなかったため、柿泥棒のような犯罪行為が堂々と行われていました。
そのように、戦後の食糧事情は燦燦たるものだったため、子供たちは公園で紙芝居などが始まると、「水飴が無料で食べられる」と言って集まりました。
その理由は、紙芝居では子供たちを最低限集めるために水飴などを無料で提供していたためです。
紙芝居を見れるだけではなく、水飴などがもらえるため、子供たちは水飴を目当てに紙芝居の公園に集まり、そのついでに紙芝居を見ていたのです。
映画・ドラマ・テレビ番組や農業も参照のこと。
2024.08.27
戦後の学生の間で見られたのが、「学生運動」です。
学生運動とは学生による左翼活動のことで、日米安保に反対する反米運動の「安保闘争」などが多く見られました。
実際には、ゲバ棒をもって振り回したり、デモを行ったり、授業のボイコットやストライキを行ったり、あるいは大学を占拠するなどの強硬策に出る学生もいました。
「老人と子供のポルカ」などは、そのような左傾化する日本の学生の学生運動を風刺した面白ソングとして有名です。
当時の世界情勢ではアメリカとソ連の対立構造が見られたため、左翼の学生運動には「ソ連のマルクス主義に続け」「アメリカにこびへつらうな」といった側面がありました。
2024.05.31
戦後の日本経済において、バブル期には、日本の株価がうなぎのぼりに上がっていき、誰もが好景気と産業の成長はいつまでも続くと思っていました。
ですが、1990年代の初めごろに、日本のバブルは崩壊し、弾けてしまいました。
バブル期の人々の文化のことを「バブリー」と呼ぶ人もいますが、当時は今までとは異なり、株価の向上と不動産価格の向上により、何もしなくてもいくらでもお金が入るような「幸せな時代」でした。
バブルが崩壊して、その後の数十年間のデフレ時代のことを「失われた10年(あるいは20年・30年)」と呼びます。
今、中国がかつてないほどの経済成長をしていますが、中国もいずれはバブルが崩壊し、日本と同様、鬱屈した平成時代のような時代に突入するでしょう。
2024.08.14
戦後のものづくりを参照のこと。
平成を参照のこと。
僕が考えるに、「今からの世界は、日本以外の国が全員馬鹿になる」と思います。
日本だけ、ありえないほど、社会的に見ても科学技術的に見ても、はるか先まで到達し、見渡すことができるぐらい、完全に進んでいます。
これもひとえに、日本史のおかげです。日本には、この宇宙の中にある全てのものがあります。あらゆる全てが融和した国で、日本は社会主義以外の全てを経験しました。
そして、この最後の日本に、僕のような「愛」を付け足すことで、日本だけが、「魂の安らぎが得られる国」になるのです。
気付いている人も居るかもしれませんが、僕は支配して導くことで、日本を宇宙の「星の歴史」に変えました。日本には、ナメクジから神に至るまでの全ての歴史があります。全て、僕がひとりで行いました。その前提にあったのは、「全員を許し、一番高いところから愛する自由」です。この自由こそ、日本を新しい星にした原動力です。
日本以外の国は、全部の国が原始人のままです。たとえは悪いかもしれませんが、猿がいくら人間にたてついても、ただの猿です。日本にはそうした猿は勝てません。猿というよりは、神の操作するロボット人間のようなものです。日本は一歩進んだ生物になったのです。
実際のところ、きちんとした技術があるのは、アメリカと日本とヨーロッパだけです。アジアの国は、いくら頑張っても日本の劣化コピーです。それは技術的レベルが低いだけではありません。どんなに技術を奪っても、歴史的な社会に根差した文化までは盗めません。日本にはそうした文化があります。アメリカは技術的に進んでいるかもしれませんが、社会的には日本よりも下です。彼らがSNSいじめをするのは、銃の乱射事件や麻薬の密売と変わりません。最後に勝つのは、日本とイギリスとフランスとドイツです。そして、それらの国の中でも、日本は抜きんでた集団になります。イギリスやフランスは、悪いことをして稼ぐことしかできません。ドイツは世界中を騙しているだけです。良いことをして社会を進歩させることができるのは、世界中で日本だけです。技術力だけではない、「日本民族の力」が、日本に神を生んだのです。
最近、日本人が危機感を抱いている点として、「日本の国力はどんどん下がっている」ということが言えます。
すなわち、かつての優れていた日本の科学技術力や、生産性、競争力などが、どんどんアメリカや中国のような先進国よりも下がっていき、このままでは日本は後進国と同じ遅れた国になる、ということです。
かつての日本のように、日本はあぐらをかいて天狗になり、おごり高ぶっていられるほど、強い国でも賢い国でもなくなろうとしています。
その一因は、IT技術の時代の到来だと思います。
今の時代、IT技術ができなければ、グローバル社会で勝つことはできません。アメリカやヨーロッパ、中国やインドなどのIT先進国のように、日本もIT技術を進歩させ、発展させていかなければいけません。
ですが、日本のもっとも苦手な二つの分野、すなわち「基礎研究」と「英語」が、その大きな壁になっていると思います。
かつてより、日本は応用研究を重要視し、基礎研究を疎かにしてきました。簡単に大儲けができる自動車や機械製品の技術ばかりを研究し、数学や基礎物理学といった基礎研究を疎かにしてきたのです。
そして、日本人は英語が苦手です。その理由は、英語を使う機会がないからです。日本語だけで十分に暮らせるような社会を目指した結果、後進国の学生のように、英語を学ばなければ勉強や仕事ができないという状況を経験せず、ぬるま湯につかり続けた日本人は、IT時代の到来で、はじめて英語を習得する必要に直面してしまったのです。
IT技術を行う上で、英語力は重要です。プログラミングに使われるキーワードが英語だから、というだけではなく、国際的なグローバルな社会で活躍し、日本人だけではなく世界標準の製品規格を作ったり、ツイッターやFacebookやYouTubeに負けないようなグローバルなサービスを展開したりする上で、英語が分からなければ何もできません。スタートラインに立つことすらできないのです。
ですが、本当は、日本が負けているのは、それだけの理由とは言えないと思います。
なぜなら、過去の日本が先進国の地位になれていたのは、バブルの影響があるからです。
日本は、高度経済成長期に、バブルが崩壊するまでの間、「常に株価が上がり続ける」ということを経験しました。バブルが終わるまでの間、人々は「永遠に株価は右肩上がりで下がることがない」と勘違いしていたのです。
そのようなバブルは崩壊しました。それでも、SONYやトヨタのような日本の会社が、アメリカがいう「モノマネ猿」のように、ほかの国の製品を模倣して品質のよい優れた製品を作り、大量に輸出して貿易差分を稼いだ地盤があったため、金と科学技術の力のある日本は、しばらくは日本向けの製品やサービスの生産力が高い状態を維持してきました。
ですが、IT時代の到来により、アメリカのサービスが標準的になるようになると、そのようなアメリカの標準的なサービスに日本は太刀打ちできず、多くの分野で日本はトッププレイヤーではなくなったのです。
本当は、技術的な理由だけではなく、政治的・社会的・経済的な理由もあるとは思います。開拓のフロンティアがなくなり、中国やインドのような後進国がどんどん経済的に勝っていく中で、日本はまったく進歩せず、いつまでも旧態依然とした社会を保ち続け、将来的な社会問題すら棚上げにしてきました。ですが、僕はIT技術で遅れを取ることは、今からの日本にとって致命的だと思います。
今からの日本は、おそらく後進国と同じになっていきます。アメリカや中国に完全に敗北し、ロシアにとってのウクライナのような国になっていくかもしれません。
ですが、「諦める」とか「不可能」といった言葉は僕は嫌いです。日本が一丸となって頑張れば、基礎研究や英語力は今からでも取り戻せます。日本がもう一度、世界でトッププレイヤーになる時代を願っています。
2023.04.26