日本史の世界観。日本の和の文化や仏教や社会・制度も参照のこと。
以下の記述は、著者の主観を元に分かりやすく喩えて書いたものであり、細かい部分においては正確性が損なわれる部分もありますが、それを了承して読んでください。
自分の書いた「エリカの技術・芸術日記」2021/08/15より。
日本には、古代の公家(天皇と貴族)による政府が、鎌倉時代によって武士中心のものになった。この時、武士の台頭によって社会は乱れ、「末法の世」と言われた。この時、人々は社会を救う宗教として仏教に頼り、さまざまな鎌倉仏教が生まれた。浄土宗・浄土真宗や日蓮宗も鎌倉仏教である。
その後の武士主導の政治は、主たる政権を天皇による王朝ではなく、武士による幕府とする。安土桃山時代、織田信長に続いて豊臣秀吉が天下を統一する。その後江戸時代になって、日本は徳川家による江戸幕府と鎖国を中心とする政治体制となる。大名は参勤交代によって、家族を江戸に人質にとられた。
そして、ペリー来航などをきっかけに、鎖国によって遅れすぎた日本の江戸幕府を坂本龍馬などを始めとする反幕府側が倒幕する(明治維新)。日本はその後、天皇を中心とする明治政府を樹立し、文明開化と富国強兵政策を行うが、脱亜入欧政策によって今までのアジア的文化からヨーロッパの近代的文化に転換する。
日本はアジアでの利権を得るために満州国などを設立しようとするが、これがアメリカなどから不評を買う(満州国は国際連盟から認められなかった)。第二次世界大戦での日本対アメリカとなる太平洋戦争で、総力戦の末、アメリカに日本は原子爆弾の投下によって敗北する。日本はGHQに占領され、平和憲法を裁定する。天皇は人間宣言を行う。
そして、戦後の日本は、ドイツとともに、奇跡の復活を遂げる。何もできない中でできることを探した日本は、ドイツやアメリカの製品を真似して、同じ製品を作れないかどうかを調査し、日本車や日本の家電製品を作り、高品質なものを安く売ろうと努力する。このことが、日本を奇跡の経済成長へと導く。
昔の日本の歴史を学ぶ上で注意することは、昔の日本は、非科学的な思想を信じていたということです。
当たり前のことですが、昔の日本には、現代の日本のような先進的な科学技術もなければ、工場や会社の労働者のような高い生産性のある民主主義の社会制度もありませんでした。
昔の日本には、科学そのものがなかったのです。
今の日本人は、大学や科学の考え方が確立しており、科学的な考え方ではない考え方を、「非科学的」といって否定します。
ですが、歴史を見ると、むしろ、非科学的な思想を権威や教義として信じていた時代のほうが長かったのです。
古くは、天皇陛下の太陽神信仰に始まり、仏教の輪廻転生やカルマの教え、あるいはオカルト的な「星の導き」や「神の気と魂が神木に宿る」といった考え方を、昔の日本人は大っぴらに信じていました。
そこには、科学的な考え方などというものはなく、人々は非科学的な考え方を大々的に信じていたのです。
そうした日本の古代の思想は、単なるオカルトだけではなく、武士道や日本の和の文化、雅楽などとも融和して、一種の「日本独自の恐ろしい思想」へと発展します。
今の子供たちは、学校で縄文時代から令和時代までの文明的な通史を学びますが、実際は教科書に書いていたのとは違う、黒澤明の映画に出てくるような「とても恐ろしい日本文化の時代」があったことを忘れてはいけません。
日本史は、決して独自の醜くも美しい文明的な進歩だけを表したものではなく、日本には「かつての非科学的な思想を大々的に信じた恐ろしい時代」があったのです。日本史を学ぶ上では、このことに注意する必要があります。
2023.04.24
僕は、日本人の特徴として、「何もしなくても住みやすく生きやすい世界がある」と勘違いしていることが言えると思います。
これは、江戸時代よりも前からの日本人の特徴で、自分から何もしなくても生きやすい世界で生きられるのだと勘違いしているのです。
これは、島国であり鎖国していた日本だけであり、中東やアフリカなどでは決して、日本と同じように何もしなくても楽に生きられる世界が与えられているということはありません。
そして、日本人はそのような特殊な環境で生きているがゆえに、「生きるためには社会に貢献せよ」といった固定観念があると思います。
すなわち、働かざる者は食うべからずとか、そういう考え方です。社会主義国家で全体主義の思想を信じて生きるような、そのような「強制的同調圧力」が日本にはあります。
ですが、ほかの必死に生きている国の人種からすれば、これはおかしな考え方です。自らが食べることに必死であり、働くとか同調圧力とか、そんなものは気にすることなどできず、今をただ生きることしかできないのです。
僕は、今から日本が没落して後進国と同じになった時、そのような「今日を生きるために必死で生きる」という社会に戻ると思います。
そして、僕は逆に、そのほうが幸せな人生が生きられると思います。なんの価値も意味もなくただ生きるよりも、明日が生きられるか分からない中で必死に努力して生きたほうが、人生ははるかに面白いものになるでしょう。
そう、社会主義のユートピアなどにはなんの意味もありません。そのような楽園は日本が既に実現しています。そのような日本は、最悪の生きづらい地獄のような社会です。まさに、社会主義者が間違っているということが、日本だけを見れば分かります。日本社会にはなんの意味も価値もありません。これが現実です。
2023.06.08
日本史については以下の書籍が参考になります。
Wikipedia
書籍