平成の世界観。
以下の記述は、著者の主観を元に分かりやすく喩えて書いたものであり、細かい部分においては正確性が損なわれる部分もありますが、それを了承して読んでください。
日本人は、平成を「暗くて鬱屈し、暴力と寂しさしかない虚無的な時代」だと思っている人が多いです。
ですが、実際の平成時代を青春時代に体験した僕のような人間は、むしろ、独自のダイナミックで動的な文化が栄えた、良い時代だったと思います。
僕は、平成時代の人間として、ドラえもんやちびまるこちゃんのようなアニメを見て育ちました。渥美清(車寅次郎、通称寅さん)と倍賞千恵子(さくら)の男はつらいよやマイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ)とクリストファー・ロイド(エメット・ブラウン、通称ドク博士)のバックトゥザフューチャーのような日本やアメリカの映画を見て育ちました。幼いことからファミコンがあり、コンピュータと触れて育ちました。
また、テレビゲーム全盛期でありながら、音楽はSMAPやモーニング娘。などを聴き、テレビを見て育ち、青春時代はWindows 2000のようなマイクロソフトのOSを使いながら、メールやホームページや匿名掲示板が中心だったインターネットを見て育ちました。
当時は、そもそもが、世界が鬱屈であると同時に、「世界は変わらなければならない」という時代でした。ソ連が崩壊し、ドイツは再統一し、中国は改革開放政策を行い、「社会主義はもう終わったものである」とされながら、IT技術が盛んで、人々はWindows 95の登場とともに、「パソコンを使うことそのものが楽しい」時代でした。
平成は素晴らしい時代でした。何もかもが、馬鹿になりながらも、世界を変えようとした「創造性」があり、また、人々は左翼のように暴力的な表現が増えていきながら、「世界みんなで連帯しよう」といった「協力と思いやりの理想」がありました。
平成は、技術的には成熟し、不可能なことがほとんど何でもできるようになった時代でもあり、人々はバックトゥザフューチャーの時代のように「空飛ぶ自動車が生まれる」なんて幻想を持たなくなりました。既に、必要なものは全て出そろったのです。また、手塚治虫や藤子不二雄のような偉大な作家が亡くなり、渥美清も死に、どんどん賢い人間が居なくなって、社会全体はつまらない社会になっていきましたが、それでも賢い人間はたくさんいて、世代交代が進んだかのように見えました。今のような「J-POPの死」ではなく、宇多田ヒカルや浜崎あゆみのようなさまざまなポップ歌手が居ました。若返りが進んだかのように見えると同時に、「最近の若者はなっとらん」という大人がたくさん増えました。
それから、社会主義の理想やフェミニズム・環境保護主義者が馬鹿にされる時代でした。人々の間で、ソ連はもう終わったものであり、中年だった団塊の世代を若い30代は新自由主義者となって批判しました。彼ら新自由主義者は、市場原理を信じて、左翼の経済を否定しました。同時に、平等な左翼はそのごろまだたくさん存在していたため、右翼から「小学校の徒競走ではみんなで並んでゴールイン」と比喩されました。
本当に、良い時代でした。アメリカは今のように、ポピュリズムが台頭しておらず、Windowsを作った国であるという認識が強かったです。また、ビートルズやスターウォーズなどの影響で、アメリカやイギリスは賢い国に見えました。同時に、イギリスやフランスは既に古い国であるかのように言われ、「日本が一番過ごしやすい良い国である」と人々は言い、「日本に生まれてよかった」と人々は話しました。同時に、平和ではありましたが、少し上の年代は「平和ボケ」と言って、平和であることが馬鹿であるかのように言われていたのもこの時代です。また、「ゆとり世代」という言葉が生まれ、「円周率を3.14ではなく3にしろ」といったゆとり教育が誰からも嫌われ、嘲笑された時代でした。漫画やアニメ、ゲームといったオタクが増えると同時に、「童貞はキモい」と言われて不良やギャルから批判されることが多かったのもこの時代です。人々の価値観は金と権力とセックスしかありませんでした。
後日注記:当時オタクが不良から「童貞はキモい」と言われていたのは、社会不適合者はセックスで抑圧すれば簡単に支配できるからです。みんなでオタクを綾波レイやお兄ちゃんと妹とのセックスに統一する、そうした社会全員による迫害を、平成のオタクは受けていたのです。
戦後のテレビを中心とする文化は、漫画やアニメ、そしてゲーム機やロックンロールの音楽を生みだした。
テレビゲームやWindowsのようなIT技術、テレビアニメなどの普及とともに、人々の間で「オタク文化」が流行する。オタク文化はサブカルチャー文化であり、「子供のようなホビー文化を大人たちが愛する」という文化である。
最近は外国人にこの「オタク文化」が人気で、特にロシア人・アメリカ人・フランス人などに、セーラームーンとか、スタジオジブリとか、アニメ文化が好まれている。日本は文化的にも世界に受け入れられている。また、中国人には医療の薬剤や家電の製品が人気で、「爆買い」と呼ばれる現象が起きている。誰がどう考えても、日本が一番製品の質が良くて、国の治安も良く、また文化的にとてもたくさんの独自のものがある。日本の独自性は外国人にウケている。世界の中で、宇宙人のように突出して文化が違う国は、日本だけだ。そして、その上で賢いことが出来ているのは、ありえないのが日本人だ。
日本の活躍は、スポーツにも及ぶ。大谷翔平は投打において活躍し、メジャーリーグのファンを魅了している。また、フィギュアスケートの羽生結弦選手は、怪我からの復活で金メダル連覇に輝いた。日本人は決して遅れていない。今の日本は新しい天才も生まれており、スポーツではないが、藤井聡太は連勝記録の後、とても早いスピードで七段に昇進した。日本人は決して、日本人だけを愛する国ではなく、相撲では白鵬だけではなく栃ノ心など、外国人力士も活躍し、人々は応援している。
日本の民主主義は世界で一番平和で、同時に人々を豊かに出来る「賢い経済集団」だ。だから、政治家を悪く言うのは本当は良くない。だが、日本の政治は「事なかれ主義」で、何もしようとしない。与党は全員保守で、野党は何一つ出来ない。民主党政権は、事業仕分け以外何もしなかった。それは、アメリカでも同じで、オバマは何も核兵器なんか無くせなかった。日本もアメリカも右翼になってきてはいるが、日本はアメリカのように馬鹿にはなっていない。安倍政権も、きちんと賢いアベノミクスという政策が出来ている。強行採決は問題だが、アベノミクス政策が国民に評価されていることもまた事実だ。