イギリスの世界観です。ヨーロッパの世界観、ドイツの世界観、フランスの世界観も参照のこと。
イギリスには、世界に先んじて起こった民主主義の革命であるイギリス市民革命が起きると同時に、蒸気機関による産業革命が起き、工場で人が単純作業をして働くスタイルを確立しました。
その内実は、「最強の帝国」でした。どこの国にも負けることがなく、植民地をどんどん作って、原住民から資源と土地を奪い、最大の領土を拡大しました。
彼らは決して悪いだけではなく、さまざまな発明品を、エジソンなど、多くの科学者が作りました。(注記:後になって知ったのは、エジソンはアメリカ人であるとのこと。それでも、ニュートンのように、イギリスには科学者が多い。)
イギリス市民革命では、議会制民主主義を達成して、立憲君主制を実現しました。
こうしたイギリスの社会制度と文化・科学技術を、明治維新以降の日本では、「理想の国のモデル」としてきました。富国強兵を叫びながら、「イギリスを真似して追いつけ追い越せ」とやってきたのです。
戦争でイギリスやアメリカと戦った日本ですが、それはイギリスの悪い面を見たからです。特に、アメリカでは人種差別が、イギリスでは植民地の奴隷化が盛んでした。それらに対して反抗しただけであり、イギリスを賢くない馬鹿な国だと思っていた人はひとりもいなかったと思います。
日本が明治維新でイギリスを模した近代君主国家になった理由は、イギリスに負けたくなかったからです。
ペリーが日本に黒船でやってきて、一番日本が驚いたのは、開国を迫られているという要求よりも、黒船という蒸気船でアメリカ人が大洋を渡って日本までやってきたという事実です。
このようなアメリカ、ひいてはイギリスを、明治維新の革命武士たちは、「脅威」であると感じ、「日本の江戸幕府は遅れている」と考えて、明治維新という革命を起こし、それによって日本はヨーロッパを模した「近代文明国家」になりました。
ですが、本当のことを言えば、日本の江戸時代は、必ずしも悪い時代ではありませんでした。武士の文化、すなわち日本の「和の文化」を持つ日本は、どこよりも個性的で、鎖国を敷いていたために敵対する勢力の居ない「平和な社会」でした。
ですが、日本はそのままではいけないと思い、明治維新を起こしました。
なぜ、そのままではいけないと思ったのか、それは「イギリスなどのヨーロッパ諸国にこのままでは負けてしまう」と思ったからです。
その結果、日本はイギリスと同じ帝国体制へと転換を図り、また満州国を中国に作ったり朝鮮や台湾を併合しようとするなど、「大英帝国のやっていることと同じこと」をやろうとします。明治憲法(大日本帝国憲法)という近代憲法はイギリスの憲法を真似たものであり、社会制度や政策すべてがイギリスを「追いつき追い越すこと」を目指したものでした。
軍部の暴走により、日本はアメリカやイギリスなどの連合国と太平洋戦争として戦争を行いますが、これもすべて、「イギリスに勝つため」だったと言えます。
結局日本は戦争に負けて、アメリカの手動で日本国憲法を定め、立憲君主制の民主主義国家になりますが、これも「さらにイギリスに近くなった」と言えるかもしれません。なぜなら、天皇陛下という「国家元首の皇帝」を定めながら、「君臨すれども統治せず」の精神で民主主義の首相を選ぶようになったからです。これはまさしく「イギリスの模倣」であると言えます。
そのような結果言えることは、「日本はすべてイギリスの模造品」であるということです。日本のすべてはイギリスがベースとなっており、イギリスがオリジナルです。それはイギリスが好きだからではなく、あくまで「イギリスに勝つため」です。日本のライバルは常にイギリスであり、日本の最大の目標は常にイギリスに勝つことです。少なくとも、近代の日本史においてはそうだったと言えるでしょう。
イギリスは、イギリス市民革命と産業革命が起きた国です。政治経済、社会、交通、軍事の面と、科学、技術、近代化の面から、先進的な国でした。
イギリスでは、世界に先んじて二つの「イギリス市民革命」が起きました。ピューリタン革命と名誉革命です。
イギリスは市民革命で、議会制民主主義や三権分立の考え方をはじめて、この世界で社会制度として提唱・実現しました。
ピューリタン革命は、カルヴァン派プロテスタントの革命であり、クロムウェルが禁欲主義的な独裁政治を行いました。
名誉革命では国王は無血で交替させられ、先の議会制民主主義の考え方を実現しました。
イギリスで今では定着している、立憲君主制の考え方や、「君臨すれども統治せず」という、国王は象徴として人々の上に君臨するけれども政治には口を出さない、という考え方は、ここに原型を見ることができます。
民主主義も参照のこと。
イギリスでは、もうひとつ、科学技術的な革命が起きます。それが産業革命です。
産業革命では、蒸気機関が発明されました。蒸気機関とは、熱した水が水蒸気になる時の体積の膨張エネルギー、「膨らもうとするエネルギー」を利用することで、巨大なエネルギーを得られる、という発明です。
蒸気機関は蒸気機関車(鉄道)や蒸気船に応用されました。蒸気機関車によって、鉄道が都会と田舎を結び、線路は国全体に広がりました。人々は簡単に田舎と都会を行き来することができるようになり、山の中の村でも新鮮な海の幸を食べることができるようになりました。アメリカでは大陸横断鉄道が作られ、辺境に住んで広大な農地を耕作できるようになりました。
また、蒸気船の技術は、大砲を積んだ巨大な軍艦を作ることができるようになりました。軍事力の増強とともに、長い航海が可能になり、イギリスは最強の軍事力を持って地球のあらゆる場所に出向くことができるようになりました。
イギリスは世界中に赴いて貿易や交易、場合によっては占領した上で植民地化を行いました。北アメリカやオーストラリアなどに移民を送り、インドなどを植民地化しました。まさに「世界を小さくした国」であると言えるでしょう。
また、産業革命による功罪として、工場労働者の増加が挙げられます。それまでの産業は完全に塗り替わり、人々は手工芸を行うのではなく、工場で大量に機械を製造するようになりました。
ですが、工場労働者の労働条件は良いものではありませんでした。大量の労働者をロボットのように長時間労働させ、工場の生産手段を独占する資本家が搾取で儲けるようになりました。
工場という生産システムを得た資本家(金持ち)はますます豊かになり、労働者は長時間労働を強いられました。格差が広がり、一般的な労働者は弱い立場で失業を恐れながら働くようになりました。
このことが、社会主義の運動を大きく引き伸ばします。社会主義者は労働者の労働条件の待遇を改善することを望み、革命によって暴力的な手段で社会所有を実現するように資本家や権力者に迫りました。
大英帝国は、その圧倒的な軍事力と先進的な社会制度によって、世界を席巻します。
フランスなどと競いながら、世界中に植民地を作り、世界分割を行いました。世界大戦では、フランスなどとともに、持てる国と持たざる国の戦いで「持てる国」の立場から勝利を収めました。
しかし、イギリスの栄華は衰退していきます。イギリスや他のヨーロッパ各地からの移民が大勢をしめ、イギリスの植民地だったアメリカ合衆国が独立し、工業大国として発展すると、しだいに世界の覇者はイギリスからアメリカへと移っていきました。
世界史(近世・近代)にイギリス史の項目が多少あります。そちらを参考にしてください。
イギリスはほかのヨーロッパの諸国と異なり、自分の国の独自の宗派であるイギリス国教会を持っている。これはプロテスタントの宗派の1つ。カトリックを信じているアイルランドと良く争いになる。
キリスト教も参照のこと。
イギリスの正式名称は、「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」ととても長い。これは、グレート・ブリテン島全体とアイルランド島の中の北部エリアにまたがる、スコットランド、ウェールズ、イングランド、北アイルランドの4つの王国を連合した「United Kingdom」(連合王国)であることに由来する。
名前から分かる通り、アイルランドと領土関係や宗教の宗派の問題などで、長い間対立している。4つの国の連合であることから、国民には独立性と国際協調の争いや隔たり、バランスを求める声がある。また、EUや海外の領土・植民地の問題もあり、「ヨーロッパを取るべきか、世界とまたがる大英帝国を取るべきか」ということで問題になることが多い。
海外領土や植民地などを含めて、世界の領土としてのイギリスには、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなども含まれる。イギリスはこうした海外領土を集めて連邦を形成しており、「イギリス連邦」とか「英国連邦」と呼ばれる。
イギリスは海外に多くの植民地を得たことから、スペインと並んで「太陽の沈まない国」と呼ばれたが、1960~70年代には独立が続き「太陽の沈む国」となってしまった。
イギリスの女王陛下はエリザベス女王。国家の元首としては、イギリス連合王国だけではなく、カナダやオーストラリア、そして太平洋の島国でも、エリザベス女王を国家元首として、その上で首相を民主主義の投票で決めている国が多い。
最近は、EU離脱とスコットランドの独立で、「ブレグジット」と呼ばれる事態が起こっている。一度国民投票でEU離脱が可決してものの、「やっぱり離脱したくない」と言っている人が多いのである。EUからの離脱はそんなに簡単に決まって良いわけではない。何も考えずに離脱に投票した人間も多い。
本当は三月に離脱だったはずなのに、メイ首相はEUにどれくらい残るのかという点で、明確に「完全に離脱する」ということを示すことができず、さまざまな問題からEUに不完全な形で残る(完全に離脱できない)部分が生まれかけており、完全に離脱すべきだと言っている賛成派と離脱すべきでないと言っている反対派のおかげで、議会で離脱法案を可決することができず、十月まで延期されることになっている。
もう一度国民投票すれば良いのではないか、と言っている人も居るが、その後に何度も国民投票しろと「歯止めがきかなくなる」のを恐れているため、再度の国民投票はしないことになっている、ということらしい。ただ本当は、再度の国民投票もあり得ると言われており、解散総選挙もあり得ると言われている。
EUについてはヨーロッパを参照のこと。
僕が思うに、今のイギリスはヤバい方向に向かっています。それは、ジョンソンという新しい首相が、EUからの離脱を延期するなら総選挙だと言っているからです。
ジョンソンは、見ていると、昔の僕と同じです。誰かがセーブしなければ、ひとりだけでどこまでも突き進んでしまう人間です。
ジョンソンは賭けのような人間です。良い方向に行けば、繁栄したビジョンと理性のある国になりますが、悪い方向に行けば、国を完全に滅ぼしていつまでも崩壊する方向へ歩み続けるようになります。
そして、僕は良い方向に行く可能性よりも、悪い方向へ行く可能性の方が高いと思います。イギリスは終わりです。完全に崩壊して終わりになるでしょう。
英国の美しい女王としては、現在のエリザベス女王も挙げられるかもしれませんが、人気があるのはヴィクトリア女王です。とても美しく、そして強大な女王でした。
また、チャールズ皇太子と結婚したダイアナ妃は多くの男を魅了し、今でも人気です。
首相としては、鉄の女サッチャーが挙げられます。新自由主義を指導し、資本主義の右翼的な政策を行いました。
ハリー・ポッターはイギリスのJ・K・ローリングによる児童向け小説で、映画にもなっている。僕はこのハリー・ポッターを途中まで読んだことがあり、英語版も最終巻だけ持っている。また、英語の朗読CDも持っている。
英語の勉強にもなるし、文学的にも面白い。僕が英会話教室で講師だった英語圏の外国人は、ハリー・ポッターで日本語を学んでいた。僕も、英語の勉強にハリー・ポッターをおすすめする。できれば朗読CDも聴くと良いだろう。
ハリー・ポッターも参照のこと。
イギリスの首都。ヨーロッパの経済の中心です。
イギリスの名門校。アメリカに引けはとりません。
イギリスの名門校。
イギリスは料理がまずいことで有名です。僕も朝ごはんにジャンクフードのような食事を食べるらしいぐらいしか知りません。
民族料理を参照のこと。
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