インドの世界観です。
インドは、「国というよりも大陸である」と呼ばれます。それは、民族、宗教、言語、文化など、多くがその地域ごとに異なり、たくさんの現地の文化がまじりあいながら共存しているからです。
多様性のある巨大な国で、人口も多いため、政府としての調停は難しいと言えます。インドの憲法には社会主義についても記載されており、インドは主権を有する社会主義の世俗的民主共和国であるとされています。
多くの人はヒンドゥー教を信じていて、カーストに従って生活していますが、イスラム教徒やキリスト教徒、ゾロアスター教徒も居て、ジャイナ教やシーク教のような日本人には分からない宗教もたくさんあります。仏教発祥の地ですが仏教徒はごくわずかです。
インドは、ヒンドゥー教が中心の国で、たくさんの宗教がありますが、仏教徒は少数派です。ですが、僕はインドという国には、とても大きな仏教的な側面があると思います。
まず、人々がみな、精神性の向上を目指して、ヨガや苦行など、「精神性の向上と精神世界の理解」を目指していることが言えます。
また、インドは数学が得意で、0の概念を作った国であることも、仏教のような「ただ他力に任せて考える」ということを推し進めた要因ではないかと思います。
そして、インドにはとても賢い言語であるサンスクリットがあります。サンスクリットの文法は、めまいがするほど高度で複雑で、とても日本人には理解できません。
そう、インドは伝統的な「賢い人間たち」が多いのです。ドイツなどと比べても、インドには雰囲気としての「賢さ」があります。中国にも日本にもまねできない賢さが、インドにはあると思います。
こうした文化が、ブッダが見た「社会」の礎となっています。ブッダの賢さは、インドでなければ生まれなかったでしょう。
また、僕は決してヒンドゥー教を否定しません。それどころか、宇宙に居る本当の神は、おそらく、ヒンドゥー教の神だと思います。大黒天や吉祥天、弁財天などは日本でもおなじみの七福神です。天に居るのはヒンドゥー教の神です。
ですが、これをあまり言うと、イスラム教に悪いと思います。イスラム教のコーランでは、邪教の神をアッラーと一緒に奉るなと言い、多神教徒は殺すべきだと書かれています。インドにもカーストなどはありますが、イスラムとインドの戦いはきっとそんなに簡単には終わらない、宇宙でもっとも解決不可能な難題だと思います。なぜなら、コーランとカーストの戦いだからです。
インドの仏教のおかげで、日本の今があります。日本と同等な国はインドしかないでしょう。日本とインドは絶対に滅びません。最高の宗教が仏教です。
日本とインドの似ているところは、宗教です。
インドではヒンドゥー教を信じていますが、日本では仏教を信じている人が多いです。
この仏教は、ヒンドゥー教から派生した、インド人の開祖であるブッダによる教えであり、多くのヒンドゥー教的な考え方を継承しています。
なので、日本の宗教である仏教は、インドの宗教であるヒンドゥー教と関わり合いが深いのです。
インドと日本には、仏教以外に、あまり関わり合いはありません。中国などよりは関わり合いは薄いです。ですが、宗教的にルーツにあるということは大きな点です。インド人の考え方や文化に共感する日本人は非常に多いです。
インドの料理であるカレーを日本人が好むように、日本とインドは非常に仲のよい国であると言えるでしょう。
インドは巨大な国で、たくさんの民族と言語のある国です。古くからインドは「インドは国ではなく大陸だ」と呼ばれるように、そこには多様性のある人々の暮らしがあります。
インドにはさまざまな宗教があります。
古代より、バラモン教というカースト制度の宗教がありました。カーストは身分制度・階級制度のことで、バラモン(司祭)、クシャトリア(王族・戦士)、ヴァイシャ(商人・庶民)、シュードラ(奴隷)とあります。バラモン教では、1人のバラモンをてっぺんに、カーストにおいて人々が長い間隷属的に支配されてきました。
ヒンドゥー教は、バラモン教をベースに地域で信仰されてきたインド神話の神々や「4つのヴェーダ」と呼ばれる聖典などを元に自然に生まれた宗教で、最高神はヴィシュヌ神(維持の神)とシヴァ神(破壊の神)であり、世界を作ったのはそれより下のブラフマー神であるとされています。
ヒンドゥー教は、古来のインド哲学で良く知られている「輪廻転生」と「業」(カルマ)の考え方が見られますが、同じカーストは同じカーストに生まれ変わるとされています。
ヒンドゥー教の神は日本にも伝わり、日本向的な衣装を来た大黒天や弁財天などが有名です。
ヒンドゥー教を参照のこと。
また、インドはブッダが生まれた場所であり、仏教やジャイナ教の発祥の地としても知られています。仏教でも輪廻転生の考え方が見られます。また、ジャイナ教は「苦行」を元にした宗教です。
インドでも仏教は決して小さな宗教ではなく、古代のアショーカ王は仏教を信仰してさまざまな仏教振興策を行いました。
仏教は東南アジアの国でも信じられていますが、スリランカでは仏教徒が多数を占めます。
仏教については仏教を参照のこと。
インドにはかつてムガル帝国というイスラム系・モンゴル系の帝国がありました。
モンゴル系・中央アジア系のティムールの子孫バーブルによって建国された、インドでありながらイスラム教を信じる帝国であり、タージ・マハルを作ったのもムガル帝国です。
詳しくは以下の書籍とページが参考になります。
イスラム教についてはイスラム教を参照のこと。
2024.09.14編集
インドは近代においてイギリスによって植民地化された。イギリスによるインド支配は過酷で残忍なもので、イギリス東インド会社は、現地の北インドにおける手工芸の綿織物産業を崩壊させたが、その時、「現地のインド人が働けないように手・腕を切断する」という悪魔のような政策を行っていた。
イギリスも参照のこと。
ガンジーは非暴力による不服従という意味で、第一次世界大戦の後にイギリスに対して民族運動を起こし、さまざまな経緯の末イギリスから独立を勝ち取った、「非暴力の指導者」として有名である。
インドとパキスタンは仲が悪い。
どちらも同じインド系の人々でありながら、宗教的にヒンドゥー教徒がインド、イスラム教徒がパキスタンに多い。
そもそもイギリス領だったインドにおいて、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒は昔から仲が悪かった。だから、ガンジーによって独立を勝ち取った時に、ヒンドゥー教徒はインド、イスラム教徒はパキスタンという形で、二つに分割されて二つの独立国家となった。
両者は仲が悪く、どちらも核兵器保有国であるため、「核戦争の危険が強い地域」として国際社会から警戒されている。
2024.03.27
インドとパキスタンの仲が悪いのは、単に宗教が違うからだけではありません。多神教と一神教だからです。
特に、イスラム教徒を含む一神教の信者は、多神教が大嫌いです。コーランにも「多神教徒を殺せ」と書かれていますし、実際「アッラーのほかに神はなし」と言ってタリバンは仏像を破壊します。
もし、日本に東亜イスラエルを建国するのであれば、一神教を信じるユダヤ人と、多神教を信じる日本人が、いかにして平和に共存するか、ということが問題となるでしょう。
ですが、それでも仲良くすることは不可能ではないと僕は信じています。多神教を信じる日本人と、一神教を信じるユダヤ人が仲良くすることは、決して不可能ではありません。
2024.04.11
インドでは、カレーにナンをつけて食べる。ナンはヨーロッパにおけるパンのような布のような形をした食べ物。カレーはスパイスを調合して自分で作る。
インド人は、食べる際にフォークやスプーンを使わず、素手で食べる。この時、必ず右手を使う。インフラの整っていないインドではトイレで用を足した後におしりを拭くために素手で水と洗剤で洗うが、この時左手を使うため、「左手は不浄の手」とされているからである。
民族料理を参照のこと。
先に書いたように、インドではインフラ整備が遅れている。水も綺麗でなく、列車も時間通り来ることは少ない。人々は自転車に大量の荷物を積んで運転したりし、排気ガスの匂いもきつい。
インド人は数学者が多いことで有名で、国民の数学的能力も高い。日本では9×9を覚える九九は、インドでは20×20を覚える。また、IT技術に長けており、さまざまなIT企業がある。
それから、イギリスの植民地であったことや、たくさんの言語があることで、英語を使う必然性が生まれたため、国民の英語能力が高い。
インドではガンジス川が聖なる河とされており、身を清めるために入水するが、現代では水質汚染が問題となっている。
インドにはヨガの文化がある。体操のようなものだが、体全体を曲げて柔らかくする。
ヒンディー語は、日本語と同じSOVの語順を採用した、インドで多くの人に話されている言語。修飾するための名詞や形容詞が名詞の前に来て、名詞や代名詞などの言葉の後ろに後置詞を続けるなど、日本語とよく似ている。ただし、名詞に性があり、単数形と複数形を区別し、格があるなど、ドイツ語などに近いところもある。
2022.12.06
2022.12.07編集
サンスクリットは古代のインドで使われていた言語。「めちゃくちゃ賢い言語」として有名で、今でもインド内の多くの宗教の礼拝用の言語として使われている。
2022.12.06
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