家庭入門。
何かできるようになりたいなら、まず、家庭科を知るべきです。
家庭科は、基本的に衣食住です。衣は着るものであり、同時にファッションや身だしなみでもあります。化粧をしたりヒゲを剃ったり風呂に入ったりするのも同じであると考えられます。家電製品においては洗濯機や乾燥機、あるいは石鹸やシャンプーなども同様です。洗濯するためには洗剤が必要であり、乾かすためにベランダなどに衣類を干す必要があります。また、衣類を裁縫で作ることや、ミシンや糸、針山の使い方なども同様です。また、荷物を入れるためのバッグなども必要となります。
食は食べるものです。これは、スーパーやコンビニで食材を買って、キッチンで料理して、栄養を考えて食べるということです。レシピを覚えたり、キッチン用品を買ったり、あるいは体の健康を考えるために医学や薬を摂ったりということも同じであると思います。炊飯器や電子レンジなども必要です。キッチン用品としては、包丁や鍋などの調理用具のほか、皿、箸とフォーク・スプーン、茶碗、湯飲みなどが必要なほか、砂糖、塩、酢、醤油、味噌のような調味料も必要です。また、水と電気、コンロは十分確保できなければ生活できません。食費は自炊すれば低く抑えられますが、レシピを覚えるためにはレシピ本あるいはクックパッドなどの情報があると良いでしょう。
最後に、住です。住む場所が必要です。これは、住宅あるいはマンションや土地を買う、あるいは借りるということです。自らの居住スペースを確保するために、高い家賃やローンを払う「大きなお金の支出」があります。また、衛生管理として、掃除機で掃除をしたり、ゴミを分別して出したりします。掃除は掃除機やほうきの他、台ふきや水回り、トイレなどの掃除などが必要です。ガス・水道・電気などの光熱費も必ず必要となります。また、暖や冷をとるため、生活しやすいようにエアコンやストーブ、そのための石油などが必要です。また、棚やタンス、クローゼットなどの家具や、電球や蛍光灯のような照明も必要です。
このほかに、現代的な生活を営む上で、「技術」が必要です。たとえば、自動車やバイクは移動手段として必要であり、免許をとらなければいけません。もし免許や自家用車がないのであれば、バスや電車などの公共交通機関の場所と時間を覚えなければいけません。電話やテレビは情報や通信のために必要であり、いざとなった時は警察や救急車を呼ぶことができなければなりません。テレビやラジオがなければ、今のこの世界で起きていることが分かりません。持病や服薬しなければならない薬がある場合は定期的に通院する病院とかかりつけ医を確保する必要があります。
最後に、お金です。お金を得るために、仕事をしなければなりません。銀行や保険の使い方、現在使っている口座や加入している保険の情報が必要です。自分の資産を管理するために、家や自動車に鍵をかけることも必要です。また、必要なものを得るために、「いつも行く店や施設」を確保する必要があります。毎日買うものを書き留める「買い物リスト」(英語ではグロッサリーリストと言う)を作り、足りなくなったものから補充していく必要があります。できるだけ安い店で購入するために、チラシや広告を見る必要があります。
ほかに必要なのは、日々の生活で何をするかを考えれば分かります。たとえば、寝るための布団やベッド、目覚まし時計も必要です。趣味があれば、その趣味を実現するものが必要となります。簡単な日曜大工を行うために、さまざまな工具セットが必要です。子供が居るのであれば、養育費や教育費、子供の将来のために進路や習い事も考えなければいけません。生活必需品には、時計、携帯電話、衣類、バッグ、ペンや文房具、書籍やノート、パソコンやインターネット回線なども必要でしょう。ニュースを得るための新聞などもなんらかの手段(紙面あるいはテレビやネットニュースなど)で得る必要があります。
家庭においては、体の維持と家を守ることが基本です。
体の維持とは、たとえば、食べ物を食べること、歯磨きをしたり顔を洗ったり風呂に入ること、服を着ること、などがまずあります。そこから派生して、食べ物を調理すること、食器を洗うこと、服を洗うこと、服を干すこと、服をたたむこと、破れた服を縫うこと、トイレなどを掃除することなどがあります。
同時に、家を守ることとは、たとえば壊れたものを修理したり新しいものを買うこと、外に出る時は鍵をかけること、掃除すること、ゴミを出すこと、学校や仕事に行くこと、稼いだお金を銀行でおろすことなどがあります。
人間が生きるということは、体を維持することと、家を守ることです。この基本が分かっていれば、生きられます。
生きるために必要なのは、まず食べ物、次に衛生管理と資産管理です。
食べ物がなければ、生物としての人間は生きられません。
そして、衛生管理です。汚い環境で生きていると、病気になったりします。なので、風呂に入ること、歯を磨くこと、顔を洗うこと、服を洗うこと、掃除をすることが必要です。
最後に、資産管理です。生きるために必要なものを得るために、お金が必要となります。
ゴミの分別と掃除は、きちんとやりましょう。
特に、ゴミの分別は、生活していると「どうでもいいこと」のように感じられるかもしれません。
ですが、僕は作業所の体験実習で、ゴミの分別とリサイクルの工場に行って学んだことがありますが、分別の現場の人々は大変です。
現場の人々は、手作業で、怪我に気をつけながら、専用の車両で運ばれてきたゴミをラインで分別しています。
もし、プラスチックやペットボトルのゴミの中に、異物や危険物がまぎれていたとしたら、それを手作業で分別している現場の方は怪我をしてしまいます。
分別工場に出される前の段階で、きちんと分別してゴミを出すことが理想なのです。
また、掃除について言うと、家での掃除は学校の掃除と何も変わりません。僕は作業所で、机拭きの掃除を担当していますが、ほかには箒や掃除機を使ったり、あるいはトイレ掃除などを行う人が居ます。
学校で子供たちに掃除をやらせるのは、どうやら日本特有のようです。寺子屋で寺の掃除をさせていたことが昔あったということが理由のようです。ですが、そのような結果、日本の子供たちはきちんと掃除をする方法が分かります。日本は素晴らしいと思います。
お金の基本は、「銀行」「保険」「税金」です。
僕のように、引きこもり経験があって、家のことやお金のことがなんにも分からないという人は、まず、銀行と保険と税金が重要な項目であるということを知っておきましょう。
それから、家が何に対してお金を支払っているのか、家のお金はどこにあるのか、ということは、家でよく観察したり見聞きしていると分かります。
そして、親が死んだ時に何をしなければならないのか、特に保険や税金の手続きはどうするのか、ということを、親が生きている間に聞いて知っておきましょう。生命保険のお金がどのように入るのか、相続税の申告はどうなるのか、ということが重要です。
税金や保険については、税務署に電話で予約して相談したり、保険会社の担当者に相談したりすることもできます。
あとは、収入については、二つの基本があります。まず、収入と支出の管理から、自分で貯蓄ができるようになること。このためには家計簿をつけることが有効です。家計簿とは収入と支出を記録したもので、何も記録しなければ自分が今どれくらい収入から支払っているのか分かりません。まずは自分自身の生活がどうなっているかを把握することが大切です。
そして、もうひとつは、収入からどのようなお金が差し引かれているかということ。すなわち所得税と控除のことです。所得税と控除の基本が分かっていると、確定申告ができるようになります。税金をきちんと納める「納税」だけではなく、払いすぎた税金が返ってくる「還付」も、確定申告で行えます。
税金については、誰だって自分だけできちんと分かる人はいません。まずは税務署への相談を遠慮なく行い、親が生きている間に親とよく会話をすることです。引きこもりであっても、それくらいのことが分からないと生きていけないでしょう。
詳しくは以下の書籍が参考になります。
2023.09.08
人生の転換期でかかる高額なお金(結婚の費用、出産の費用、子供の教育の費用、不動産の費用、子供の大学入学の費用、老後の費用)については、以下の書籍が参考になります。
不動産も参照のこと。
2023.09.08編集
税金については金融・銀行、税金、国会・法律・行政を参照のこと。
自炊が出来ると、カロリー過多で糖尿病のような現代病になるリスクが少なくなる。コンビニで食べるのは良いが、自分で料理する喜びも知っておこう。
料理がどうしても出来ない方は、クックドゥを使うのがおすすめ。既に味付けされた調味料で、ただ素材を料理する際にクックドゥを入れるだけで、美味しい味付けをされた料理が作れる。
洗濯は洗剤と衣類を洗濯機に入れるだけで、そんなに難しくはない。洗濯機に入れるのが難しい時は、手洗いをする以外に、クリーニングに出したりコインランドリーを使うことも出来る。
洗濯物を干すためには、ハンガーに衣類をつけて外干しをするが、天候が重要。雨の日は部屋干しをする必要がある。
掃除はそんなに毎日必ずしなければならないわけではない。だが、掃除機の使い方を知っておこう。
後日注記:僕はデザインの作業所で、平日は必ず帰る前に机拭きをしています。特にコーヒーの粉などがこぼれ落ちていることがあるので、入念に掃除しています。
2024.05.13編集
そんなに10円や20円の違いは気にしないこと。不要なものをたくさん買うよりも、本当に必要なものだけを買おう。
後日注記:買い物が必要なものは、忘れないように買い物リストにメモしておこう。英語では買い物リストのことを「グロッサリー・リスト」と呼ぶ。
後日注記:生きるために必要な基本は「買い物」と「ゴミ出し」です。買い物とゴミ出しさえできてしまえば、後は「家の中に何があるか」を知っておけば、普通の生活はできます。
後日注記:買い物の中で、もっとも買う頻度の高いものは「食品」です。特に、毎日食べるものや、次に買い物に行く時までに必要十分なだけ買っておく必要があるもの(夕飯や次の日のお弁当など)は、後になって後悔しないようにきちんと日々購入しておきましょう。
2024.05.13編集
2024.06.10編集
必要なものを購入し、不要なものはゴミとして捨てる。生きるための基本です。
後日注記:ゴミ出しのポイントとして、ペットボトルやリサイクルプラやその他プラのようなプラスチック製品は、たとえばペットボトルならラベルにどの種別のゴミとして出すべきかのマークが記載されています。ただしペットボトルの場合、ラベルに記載されているのはペットボトルのことではなくラベル自体のことだったりするので注意が必要。また、プラスチックなどの種別がよく分からない時などは、不燃ごみとして出しても受け取ってくれることがあります(種別がよく分からない時は不燃ごみ扱いになる)。
広島市の場合以下のページが参考になります。
後日注記:基本的に、可燃ゴミ、不燃ゴミ、そしてプラスチックゴミがよく出てきます。プラスチックゴミは自治体にもよりますがペットボトルとリサイクルプラを別々の袋に分けて出します(その他プラは別の日)。また大型ゴミは予約制の場合があります。
2023.11.04
2024.05.13編集
2024.06.10編集
たとえば衣類のボタンがとれた時などに、裁縫が出来ると良い。純粋に楽しみとしての手芸もアリ。ミシンを使う時は、針を誤って指に刺さないように気をつけよう。
アイロンは温度に注意。温度を最高にすると焦げ付くことがあります。
2024.05.14
出来るだけ、おかしなペイントのされた服は着ない。安くても、地味でも、きちんと人に見せられる服を着よう。
あまりおかしなメイクはしない方が良い。ただ、人並みに綺麗な化粧はしておきたい。
人生で最も金を使うのは、家屋とマンションかもしれない。失敗しないように慎重に購入を検討しよう。騙されることがないように、マンション購入詐欺には注意しよう。
庭が広いと、色々と良いことがある。だが、庭がないからといって、生きるのに不便はしない。
土地はとても高い。日本人は狭い土地を高く買う。だが、土地がたくさんあると、農業に使うことが出来る。農家には土地が必要だ。
タンスや机など。
電気で動く日用的な機械。テレビ、パソコン、電球や蛍光灯、料理用器具、生活家電、自動車など。
キッチンとトイレには水が流れることが必須。
後日注記:水回りの掃除はいろいろと難しいです。トイレ掃除はマジックリンでできます。
2024.05.14
調理用具がなければ料理が出来ない。包丁や鍋などから、食器のようなものまで。
日常でたまにあるのが、歯ブラシや歯磨き粉とタオルの交換。たまにしないと不衛生になるのでよく様子を観察しましょう。
後日注記:歯磨きのコツは、ただ歯ブラシを横に持って横に磨くだけではなく、箸を持つように持ち方を変えて、縦に持ち、縦に磨くこと。それだけで奥歯が綺麗に磨けるようになる。
2024.05.14
2024.06.01編集
たまに必要となる日曜大工の工具や機械はあると便利。
自動車やバイク、自転車などの移動の手段。公共交通機関を使うこともできる。
犬や猫を飼うためのペット関係のものも日用品である。
電気・ガス・水道のような光熱費は生きる上で重要です。これらが止められない間はなんとかなります。
後日注記:電気のことは電力会社、水道のことは水道局に相談しましょう。僕の家はオール電化を行っているので、ガスについては使いません。
2023.11.04
2024.05.13編集
僕の家はオール電化にした時に風呂場を改修したため、風呂を入れるのはボタンを押すだけです。ただし、シャワーで湯舟を洗ってから、栓をした状態で湯を入れることに注意。風呂が入ると音声で知らせてくれます。お湯加減の調節もボタンひとつで行えます。着替えとタオルをきちんと用意して入りましょう。
後日注記:風呂を入れるコツとして、湯船に湯を入れる前に、必ずシャワーで湯舟を流して、栓をしてから湯を入れましょう。シャワーをしないと、湯船に毛が張り付いていることがあります。また、栓をしないで湯を入れようとすると湯を無駄にします。
2024.05.14
2024.06.10編集
悪い人間に財産を盗まれないように鍵をかけ、火災や地震の時に備えて非常用物資を準備しておきましょう。場合によっては何日かの間、水や電気や食料すら得られなくなるかもしれません。何日か分の非常用物資を用意しておくといいでしょう。火災や地震に備えて保険にも入っておきましょう。
2023.11.04
風呂場などでカビが増えた時はカビキラーなどでカビ退治を行いましょう。カビはたまによく発生するので、僕の家でも何度かしたことがあります。
2024.05.13
冬場などで、低温のために水道管の中の水が凍結し、水道管が詰まったり、場合によっては水道管が破裂することがあります。僕も以前一度ありました。そのような時は、水が出続けると水道代がかかるので、水道の元栓を閉めて、水道局に連絡しましょう。
2024.05.13
年末は大掃除の季節です。僕の作業所でも、エアコンのフィルターを掃除したり、窓を拭いたり、入念に床や机を掃除したりします。また、僕は家でも年末に大掃除をします。ホコリを払ったり、普段掃除しない場所を掃除機などで入念に掃除します。
2024.05.13
僕が何度か家で経験したのは、トイレの汚水管が詰まってしまうことです。単に普通にトイレが詰まって流れなくなるのではなく、庭に植えてある木や植物がトイレの汚水管に入ってきて、汚水が流れなくなります。このような時には、汚水管のフタを空けて植物を除去する必要があります。
2024.05.13
また、よくあるのが、庭に植えてある植物が二階のベランダなどに入り込むことです。僕はフジを庭に植えていますが、よくベランダにこのフジのツルが巻き付きます。フジはそもそもツルを使って他の植物に寄生して生きていますが、これがベランダを植物であると勘違いしてツルが入り込みます。
ほかにも、昔僕は桜を庭に植えていましたが、桜には虫がたくさんつきます。この虫はフンをします。そのため、家のそばの道路が虫のフンで真っ赤になったことがあります。今では桜を切ってしまったので、そのような問題はありません。
桜やフジ以外の植物であっても、庭の外にそのように葉や枝が伸びていった時は、大型バサミを使って切る必要があります。そして、切ったツルはゴミ処理工場に持っていって捨ててもらう必要があります。
2024.05.13
生活の中で、意外とよくなくなるのがトイレットペーパー。買い溜めしても困らないので買えるだけ買っておこう。
2024.05.13
障子の張り替えのコツとして、障子に塗るためのノリを買う時に、専用のノズルが添付されているものがあります。このノズルを使って、ノリを適量障子に添付し、紙を張り替えることができます。
2024.06.10
生きるとは、数を数えることです。
生活において、数を数えて計算する機会は多岐に渡ります。
たとえば、ものを購入する際、値段と支払うお金を数えて計算しなければいけません。
また、ものを必要な量だけ購入する際には、グラムやリットルのような単位から、どれだけの量が必要かを計算します。
あるいは、スケジュールの調整をする際に、作業にかかる時間配分や日程、優先度などを計算し、将来的にどのようにするかということを事前に「計画」する必要があります。
ほかにも、土地の面積などを計算する必要もあります。
そのように、生きる基本は数を数えることです。数を数えて計算することが、古代ローマの時代から、生きる上でもっとも必要な必須スキルなのです。
2023.09.09
実際、この世界で生きるのは、そんなに難しいことではありません。
必要なのは、買い物とゴミ出しを覚えることです。
生きる上で重要なのは、買い物とゴミ出しです。家で毎日必要なものや足りなくなったものや壊れたものをメモし、コンビニやスーパーマーケット、あるいはホームセンターや家電量販店やドラッグストアなどで購入します。そして、ゴミ出しの曜日を覚えて、分別してゴミを出します。
あとのことは、食べる、風呂に入る、トイレをする、寝る、着替える、料理をする、洗い物をする、洗濯をする、掃除をする、顔を洗う、歯磨きをする、テレビを見る、新聞を読む、電話に出る、郵便受けを確認して手紙を読むなど、いろいろとありますが、普通に生活することを習慣づければ、難しいことではありません。
つまり、毎日のルーティンを覚えることが必要なだけであり、「いつどのようなことをしておけばいいか」ということを覚えて、毎日の生活を習慣づけることができれば、普通に生きられるようになります。
ただし、生きるためのお金がどこにあるか(銀行のATMなど)、それを得る方法がなんなのか(仕事・アルバイトなど)、ということは知っておくべきでしょう。お金がどれくらい残っているかを知っておいて、今仕事をしていないのであれば、お金が足りなくなった時のために仕事を得る方法(ハローワークなどの求人情報)を知っておきましょう。
忘れてはならないのは、役所の手続きと病院への通院。特に僕のような心身の障害者には、さまざまな福祉制度の申請やそのための医師の定期的な診断が必要。そこに行くための交通手段も確保しましょう。
2024.08.17
生きるための基本については、2024-01-29の日記に掲載しています。
2024.01.29
スケジュール・日々の生活を参照のこと。
結婚・子育てを参照のこと。
料理・家事も参照のこと。
衣類も参照のこと。
洗濯機も参照のこと。
建築も参照のこと。
不動産も参照のこと。
浄水場・水道も参照のこと。
教育も参照のこと。
店舗も参照のこと。
保険・年金も参照のこと。