浄水場・水道の世界観です。土木建築も参照のこと。父親の話を参考にしています。
浄水場(下水場)の仕組みにおいて、鍵となるのは塩素です。
塩素は、殺菌作用を持っていて、家庭から流れ出た下水の中の菌を殺す役割を持っています。
最近では、殺菌を行うために塩素だけではなく、生物学的なバクテリアを用いて、汚水を分解することもあります。
塩素以外のキーポイントとしては、沈殿とろ過です。中に含まれる汚れや土などは沈殿させることで除去し、ろ過することで小さな汚れを取り除きます。
沈殿を行う際には、まず第一プールで水を溜め、沈殿した下部を除いて上部だけを第二プールに移し、これを繰り返すことで綺麗な水を作り出します。
下水の場合、このような手順で水を綺麗にしてから、水を川に流します。これにより、自然の力でさらに水を綺麗にします。
以下が参考になる。
水道や下水道は、上から下へと流れができるように、徐々に傾いて作られています。このため、何もしなくても上から下のほうに流れてくれます。
最近の下水道は浄水場に流れ着くように作られていますが、昔の下水道は川にそのまま流すタイプのものもありました。東京などの都心部は早くから水道工事を行っていたため、その頃作られた下水道は川にそのまま流すタイプのものもあったり、そうでなくても老朽化が進んでいたりします。逆に田舎の水道や下水道は新しい技術が使われていることも多いです。
下水道によって、トイレなどの環境が著しく綺麗になりました。水洗トイレは、昔の汲み取り式のトイレとは違って、ハエが湧いたりしません。ハエは汚いところ(つまり人糞の上)に卵を産みますが、水洗トイレでは産むことができません。なので、昔のようにハエの卵からウジが湧くということが少なくなり、ハエそのものも見られなくなりました。
今でも一部の田舎の地域では下水道が完備されていない地域もあり、そのような地域では汲み取りのトイレを今でも使っています。
2024.03.24
また、日本の水道インフラは技術的に高く、インドなどでは「必ず腹を下す」と言われる水道を、まさにそのまま飲むことができます。
ですが、温暖化などの影響で災害が増えた今、課題があります。千葉県の台風被害では、電気や水道などのインフラが止まってしまいました。また、大雨で毎週のように冠水の被害が伝えられます。そのうち、住宅の一階には住めなくなり、高床式の住居を作る必要がでてくるかもしれません。
実際のところ、水道や蛇口やシャワーなどにある「管」(くだ)は、人間の血管を模したものです。
管が古くからあるものなのか、それとも比較的最近できたのかは分かりませんが、人間の技術にはそうした「人間の体を模した技術」が多いです。自動車などは動物の脚を模したものだと考えられます。
よって、僕はそのうちドローンなどが発展して、人間は空を飛べるようになると思います。鳥の羽を模すことができれば、それもおかしくはありません。
生活する上で、水道・ガス・電気は最後の砦です。
貧乏でお金が払えなくなると、さまざまなものが購入できなくなりますが、生活のための最後の砦として残るのが、水道・ガス・電気です。
水道・ガス・電気が止められないうちは、まだ希望があります。貧乏家族で、借金地獄でも、希望を持って生きましょう。
昔はまだ水道がなかったため、地下を掘って地下水を汲む「井戸」を使っていました。
地上において川のような水流があるのと同じように、地下にも水流があります。これを地下水流と呼びます。地下水流は、地上に出てくると滝のようになることがあります。
昔は、地下水流に詳しい人が「ここらへんに地下水流がある」というのを、さまざまな方法で発見し、地下に穴を掘って、そこから地下水流が出てくると、釣瓶(つるべ)という滑車についた桶を使って、そこから水を汲んで生活に使っていました。
その後に、技術が進歩すると、桶ではなく手こぎ式のポンプを使って水を汲むようになり、それがさらに進歩すると電気式のポンプとなり、井戸から直接水道に水を送るようになりました。
昔は井戸が必需品であったため、井戸が古くなったり、ポンプが使えなくなったりすると、それを治してくれる「井戸屋」と呼ばれる商売がありました。井戸を作る人、直す人、ポンプの部品を作る人などが昔はいました。
ですが、今はほとんどの場所で水道があるため、井戸の存在を知らない人が多くなりました。
井戸の水は、必ずしも綺麗な水ではなく、汚れた水が出てくることもあります。近くに工場などができることで汚くなることもあります。なので、基本的に飲むためには使わず、洗濯など、日常で水が必要になる時に使います。
ちなみに、昔は井戸が庶民にとってとても身近だったので、井戸にまつわるお話が多くありました。特に、「番町皿屋敷」や「四谷怪談」などの怪談話がその例です。
2024.12.21