エネルギーの世界観です。
理科に詳しい父親の話を参考にしています。
昔の日本では、現代的なキッチンや炊飯器や電子レンジや今のようなガスや電気による風呂がなかったので、竈(かまど・くど)のような場所で、山で拾ってきた薪を使って火を起こして、窯のご飯を炊いたり、風呂を沸かしたりしていました。
この時、灰がたくさんできますが、農民はこの灰を捨てません。畑の農作物は酸性を嫌いますが、灰はアルカリ性なので、酸性になった畑の土を中和するために、土に灰を撒きます。
昔の生活では、灰がいくらでもできました。竈で薪を燃やしたり、囲炉裏で炭を燃やしたりする際に、灰はいくらでも家庭でできました。
このように、昔の生活では、自分で薪を燃やしていましたが、薪を燃やすと煙や臭いが出たり、炎が燃え上ったりと、家の中で燃やすのは少々危険です。ですが、囲炉裏で暖を取る場合など、屋内で使いたい時もあります。そのような時に使うのは、炎や煙があまり出ず、じわじわとゆっくり燃えてくれる「炭」です。
そもそも、木を燃やす際には、炎や煙がでて威勢よく燃える部分と、その燃える部分がなくなった後で、ゆっくりと燃える部分があります。そして、そのゆっくりと燃える部分が「炭素」の部分です。
炭とは、炎や煙が出る部分を既に燃やし終えた上で、そのような炭素の部分だけを残したものです。
炭を作るためには、炭焼き小屋で炭焼き窯を使って蒸し焼きにします。そして、炎や煙がでて燃える部分をすべて燃やし終えてしまいます。この時、完全に全部燃やしてしまったのでは、炭の部分まで燃え尽きてしまいます。なので、炭を作る際には、窯の中に入れる空気を調節し、ほどよく燃やす必要があります。そのために、寝ずの番をしなければなりません。
よくできた炭は、煙や炎が出ず、そして火が長持ちします。燃やし方が足りないと、炎や煙がでてしまいますが、あまりしっかり燃やしすぎると、全部燃え尽きてしまっていて、長持ちしなくなります。
昔は、屋内で囲炉裏やコタツや七輪など、多くの場面で炭を使っていたため、炭を売る店は多くありましたが、今では質のいい炭は手に入れにくくなってしまいました。あったとしても、バーベキューに使う、多少炎や煙がでてもいい炭などばかりで、そのような炭には「屋外用」であると書いてあります。屋内用の炭を手に入れようとすると、今の日本では値段が高額になってしまいます。
炭にも種類があり、たとえば練炭などがあります。練炭は炭を粉末状にした上で水で練った炭のことで、団子になっていたり、燃えやすいように中に空気の通る穴がたくさん空いていたりします。これを練炭用の火鉢や七輪を使って燃やしますが、その際に空気をどれだけ送るか調節できます。空気を多く送ることで燃え方を強くできます。また、火吹き竹というのがあって、竹は中が空洞になっていますが、節の部分に穴が開いていて、これで空気を送って練炭の燃え方を強くしたり、あるいはうちわで扇いだりします。練炭は昔の日本では必需品でした。
昔の日本の生活も参照のこと。
2025.03.17
そもそも、人間が食べられるエネルギーとして、炭水化物が挙げられる。これは炭素(C)と水素(H)の化合物で、CHと表される。人間や生物の吸収するCHにはたくさんの種類があり、糖やアルコールなども炭水化物である。
また、炭や木炭は古くから日本などでも良く使われるエネルギーである。木と一緒に炭を燃やすことで、炭は長い間暖かい状態を維持してくれる。これを古来より「暖を取る」という。
炭や木で暖を取る場合、普通マッチや火打石で最初の火をおこして、新聞紙などの紙に火をつけ、その上に事前に配置した木材(マキ)を置いて火をつける。火が少なくなってきたらマキを入れる。あるいは、前述したとおり、炭を入れると火が長持ちする。昔の日本でも、かまどや風呂などはそのように、アナログで単純な方法で火をつけていた。
後日注記:最近僕の家庭では父親が炭によるいろりを作ったりすることに興味を持っていて、炭で芋煮や鍋をしたりしている。独特のにおいなどもあるが、昔の生活は今の生活とあまり変わらない。ただ手段が異なるだけで、目的ややることは同じ「食べること」である。
古くから使われるエネルギー物質として石炭と石油がある。石炭は、植物が腐敗する前に地中に蓄積され、さまざまな地熱や地圧を受けて、石炭化したもの。
また、現在多く使われているエネルギー物質は石油である。石油も石炭と同様、植物がエネルギーとして地中・海底に蓄積されたものであり、自動車などを動かすためのエネルギー資源になっている。
これらはもともと植物が長い地球の歴史をかけて蓄えてきたものであり、元々は太陽の光エネルギーである。莫大なエネルギーを一瞬で使うために、地球への環境破壊的な側面が強い。また使いすぎて枯渇される(なくなってしまう)ことに対する懸念もある。
産業発明以後のエネルギーの発生として、蒸気機関が存在する。これは水が沸騰して水蒸気が発生する際に容積が爆発的に膨張するエネルギーを使うものである。この場合も、水蒸気を沸騰・蒸発させるための熱源が必要であり、昔から機関車はボイラーを温めるために木炭や石炭を燃やして動いている。今ではこれがガソリンエンジンとなって、ガソリンを爆発させることで動いている。
後日注記:石油がとれるのは中東のアラブの国だが、最近は脱石油の動きが盛んであり、石油の時代はもう終わろうとしている。特に自動車と火力発電は石油の使い過ぎであり、地球は温暖化によって滅びようとしている。「石油こそ最悪だ」ということが言われなければならない。ただ、自動車は便利だし、石油ストーブは今では冬の必需品である。どのように変えていくべきか、ビジョンを誰も持っていない大人が悪いのである。
石炭は地中に植物が埋まって炭化したものであり、かつては蒸気機関を成り立たせるための重要なエネルギーだった。
今では流体エネルギーの石油や天然ガスが広く用いられるようになった。これをエネルギー革命と呼ぶ。石油は昔の地球の植物の化学エネルギーが液体の油となって地中に堆積されたものである。
(シグマベスト 理解しやすい地理B 改訂版を参考に執筆しました。)
2025.01.20
原子力を参照のこと。
再生可能エネルギーは、風力エネルギーや太陽エネルギーのような「エコ」なエネルギーである。石油でも原子力でもないクリーンなエネルギーとして注目されている。
後日注記:多くの地球上で使われるエネルギーは、地球という大きな循環の中で、その循環を壊さず、エネルギーが別のエネルギーに変わったとしても地球の中で再生して調和して使われる。そのため「再生可能」と呼ぶ。残念ながら、核エネルギーはそのような地球のエネルギーの調和から外れてしまうため、再生可能エネルギーではない。核エネルギーはエネルギーの調和を乱して全体の循環を破壊してしまう。
2025.01.08編集
自動車については、ガソリンではなく、電気自動車(EV)や、あるいは燃料電池車・水素自動車のような新しいイノベーションが起きている。また、ソーラーパネルのような仕組みによって、自分で発電しそのエネルギーを自動車などに用いる方法も研究されている。
電気自動車も参照のこと。
自動車のような巨大な動力源に使う用途ではなくても、石油はプラスチック製品などにも使われている。ここで求められているのは、資源のリサイクルである。ただ使い捨てで捨てるだけでは、地球はゴミの山で溢れてしまう。資源のリサイクルとして、プラスチックや金属、紙などは再利用していかなければならない。
後日注記:海洋プラスチックの問題は大きな問題である。資本主義はあまりに環境破壊をし続けてきた。ここで、地球は資本主義をやめなければならない。
後日注記:日本はプラスチック製品を再利用しているとは言うが、実際のプラスチック製品に再利用されることは稀で、多くは燃料や火力発電のために使われているのを再利用と言っている。
また、単なるエネルギーというだけではなく、地球温暖化についても考える必要がある。猛暑、ゲリラ豪雨、台風、そして地震など、異常気象が頻繁に起きるような時代になった。
温暖化を参照のこと。
中東の石油産出国については、中東を参照のこと。