平和の世界観です。
僕は、広島で生まれた純粋の広島人です。
広島では、小学校から中学校まで、とてもメッセージ性の強い「平和教育」を行います。また、平和記念資料館と原爆ドームがあり、僕も折鶴を寄贈したりするために良く平和祈念資料館を訪れました。
もちろん、僕も広島で生まれた人間として、強い平和主義の理想を持っています。
そもそも、戦争で解決したり実現するような理想は、正しい理想ではありません。多くの人を犠牲にし、憎しみ合い、多くの死者を出して理想を実現するのは、明らかにおかしいのではないかと思います。
僕は、平和主義的な正論の言説などは持ち合わせていませんが、広島で生きている中で、核兵器の惨状のようなものを良く目にします。僕の祖母は戦時中の広島で生き残りましたし、祖父は東南アジアに送られて戦場で死にました。
特に言えることは、「太平洋戦争の総力戦は異常」であるということと、「どんな理由であれ、核兵器を落としていい理由などない」ということ、「核エネルギーは本当に危険な、人類が手にしてはいけない技術」であるということです。
そして、戦争によってアメリカと憎しみ合うのではなく、手を繋いで「協調して共生して生きていく」ということは必要です。社会主義的な言説が目立つかもしれませんが、僕は英会話学校に昔から(子供の頃から)通っていて、外国人が好きです。日本人よりもアメリカ人の方が、ひょっとしたら好きかもしれません。みんなで、そのように外国人を愛することができれば、日本の「荒んだ社会」も変わっていくのではないかと思います。
決して広島は左翼ではなく、右翼のやくざもたくさんいますが、本当に言えることは、「みんな平和が好き」だと言うことです。平和を愛して、プロ野球の広島カープなどを応援している、素晴らしい普通の大人が多いです。他の地域よりも大人が素晴らしい、それが広島だと思います。ですが、若者には子供が多いです。若者には、純粋で、愛のある、優しい人間が多いです。なぜか、東京に比べて小さな町である代わり、精神性はどこの日本の地域よりも高いと思います。
外国の人も、他の地域の人も言うこととして、「広島の復興の度合いが素晴らしい」と言えます。核兵器が落ちた場所なのに、今では巨大なビルがたくさん立ち、路面電車が通っています。ですが、広島人が知っていることは、とてもたくさんのことがあったということです。戦後、広島風お好み焼きという広島の料理は、元は安くて健康的な貧民向けの料理でしたが、おたふくソースなどが頑張ったこともあり、みんなでお好み焼きを広島人の特に子供たちに安値で提供してきました。広島カープは、たる募金と言って、市民球団として、一応親会社はマツダですが、みんなで作った球団です。また、路面電車を走らせることで、戦後の人々のにぎわいをみんなで作ってきました。今の広島は、決して東京にも負けない良い街です。路面電車も面白いですが、宮島に平清盛の作った厳島神社があり、海の中に浮かぶ神社の鳥居はどこの他の文化遺産よりも美しいです。
広島は今、カープが強いです。三連覇を成し遂げた後、今年は最下位から首位に立ったりもしました。広島には、どこにも、いたるところにカープのマスコットであるカープ坊やと、カープの応援歌がかかっています。野球への関心の高さは目を見張るものがあり、広島におけるカープのようなものは他の地域にはない特別なものだと思います。みんなが広島を愛しています。広島は最高です。
広島の思いは単純です。「これ以上、核兵器を落とすな」ということです。
広島のような、たくさんの一般市民の犠牲者を作ってはいけないですし、廃墟も作ってはいけません。それどころか、核兵器をたった10発でも落としてしまえば、この地球は破綻するのです。
核兵器を作る人間は、地球が本当に滅亡する可能性に、気付いていないのです。ただ、「最強の兵力」としか思っていないのです。
原子力エネルギーは、軍事用途に使ってはいけません。日本は核兵器禁止条約に参加すべきです。日本には高い原子力技術がありますが、それをもっと違う意味で使うことができれば、日本は正義の国であると言えるでしょう。日本は世界で唯一の被爆国であり、ともすれば「アメリカに対して報復する正当性のある国」です。ですから、決して、アメリカに報復するようなことがあってはいけないのです。
広島の特徴として、平和記念公園がある影響から、広島には首脳や要人など、賢い人間がよく訪れます。
最近では、オバマ前米大統領が訪れ、被爆者と抱擁を交わしたことで話題となりましたが、他にも、核兵器禁止条約で重要な役割を担ったICANのフィン代表などが訪れています。カザフスタンのような小さな国からも首相が訪れます。
僕は、アメリカのトランプ大統領にもぜひ、広島を訪れてもらって、少し考え方を改めてもらってはどうかと思います。
広島は、戦後、廃墟の中のプレハブ小屋から出発し、ここまで復興し、発展しました。感謝すべきは広島のみんなです。
そういうわけで、広島は戦後さまざまな経緯を経て新しい大都会になりましたが、こうした戦後社会を良く思わない人がいくらかいます。それが、広島の右翼とやくざです。
そもそも、広島は原爆が落ちるまでは、軍都でした。天皇陛下が住んでいて、大本営がありました。今でも、呉には海上自衛隊の基地があり、軍艦を作っていて、大和ミュージアムという呉の進んだ造船技術と日本の軍艦の強さを誇る博物館があります。
広島の右翼は、こうした背景を踏まえ、日本を皇国に戻して天皇中心の国にすべきなのだと主張します。
ですが、僕は、戦後の広島人だけを讃えるのではなく、それ以前の、僕の祖父のように日本のために東南アジアなどに派遣されて、戦場で死んだ人の英霊も、同時に供養し、讃えなければならないと思います。そして、それらがそうした、右翼の人々です。
「この世界の片隅に」という日本の戦時中の社会を描いたアニメ映画が流行りましたが、舞台は広島の呉です。広島は、日本で一番軍事主義を推し進めた地域でした。だからこそ、戦争がなぜ間違っているのか、どうすれば平和が訪れるのか、真剣に考え、戦後ドイツのように反省しなければならないのです。
僕は決して、右翼が正しいと言いたいわけではありません。僕は、さまざまな情報を通じて、太平洋戦争の悲惨さを知っています。特にインパール戦などは、味方をいくらでも犠牲にしながら敵地へと進んでいく、最悪の戦争でした。こうした戦争を繰り返してはいけません。核兵器を持てば軍隊は要らない、などと言っている人も多くいますが、それは僕は違うと思います。なぜなら、そうしたインパール戦のような総力戦と、核兵器のどちらも無くした上で、言わなければいけないことだと思うからです。
広島には、ほとんど平和主義者しかいません。広島の言う平和とは、「戦争をしないこと」と「核兵器を持たないこと」です。
アメリカは、いつでも武力でものごとを解決しようとします。ロシアや英仏なども同じで、軍事的に紛争を解決し、自国の利益を守ろうとします。これは、西欧諸国では常識です。
ですが、決して、そうした「軍事力による紛争の解決」をしてはいけません。
では、どのように問題を解決するか。それは、世論を味方につけることです。世論を動かすことで、世界を変えるべきなのです。軍事力は必要なく、「正義の下にみんながひとつになる」という問題の解決方法を取らなければいけません。それができない限り、戦争は無くならないでしょう。
まずすべきなのは、「アメリカやヨーロッパが戦争をしないようにすること」です。それだけで、ほとんど全ての戦争は消えます。広島は、それを軍事的には行いません。世論を動かすことで、地球の紛争問題を解決しなければ、世界は50年後、核戦争と環境問題で、人類は存在していないでしょう。
核エネルギーや宇宙ロケット・ミサイルを参照のこと。