Macに関する世界観です。iOSも参照のこと。
Macは、当時Apple IIのようなホビーコンピュータを作っていたAppleのスティーブ・ジョブズが、Xeroxパロアルト研究所のアラン・ケイの考え方を視察し、それを持ち帰ってLisaから続くMacintoshを作ったことで生まれたコンピュータです。
アラン・ケイはダイナブック構想という「個人のデスクトップで使うコンピュータ」を考えた偉大なコンピュータ科学者で、そこにはウィンドウやメニュー、アイコン、ボタン、そしてマウスのようなポインティングデバイスで操作する、画期的(ある種革命的)な新しいコンピュータの操作体系がありました。
スティーブ・ジョブズはこの考え方をAppleに持ち帰り、現代のWindowsに代表される「ウィンドウ操作」のOS環境を作ったのです。
当時はBASICやDOSの時代だったため、人々は好奇な目でMacを見ました。同様のコンピュータ環境として、MicrosoftのWindowsやコモドールのAmigaなどがあります。Windowsが成功したのは、IBM PC/AT互換機でMS-DOSを作っていたMicrosoftの作った「IBM PCで動くGUI環境」だったからであって、本当はWindowsはオリジナルでもなんでもなく、適当なMacのコピーです。ですが、それが受け入れられたのは、Appleの貢献によるところも大きく、Microsoftのビル・ゲイツはMac好きであることで有名で、「Windowsを作っているのにビルゲイツ本人はMacを使っている」などと良く分からない噂が立つこともありました。
当時のMacは、進んでいるだけであまり成功しませんでしたが、その後Appleからスティーブ・ジョブズが追い出され、NeXT社をジョブズが設立すると、今度はAppleがNeXTを買収して「新しいUNIX互換のMac」を作り、その技術を持ち帰って現在に続く新しいMac OS X(最近ではiOSと名称を統一してmacOSと呼ぶようになった)が生まれました。この頃、Macには後継OS問題というのがあり、旧MacのクラシカルなOSの存続としてCoplandというプロジェクトがありました。ですがCoplandプロジェクトは挫折に終わり、他社の技術を導入することになりました。BeOSが有力だと言われている中でAppleはジョブズによるNeXTを買収しました。ジョブズは早い年齢で亡くなりましたが、今ではAppleはGAFAと言われるだけの大サービス企業です。Macは浮き沈みの激しい会社で、Netscapeに買収されるかもしれないなんて話もありましたが、今のMacはUNIX的に安定し、GUI的にオリジナルで、デザイナーやプログラマーから支持されるコンピュータになっています。
Macに対する批判としては「デザインと目新しさ優先でユーザーのことを考えていない」と言う意見がありましたが、最近はユーザー指向のままで新しいもの好きな人に受け入れられており、それだけではなくUNIX環境だったNeXTSTEPの技術を導入したことで、「Cocoa APIもUNIXも使える賢いOS」になりました。今、一番賢いOSだと思います。
ハードウェア的には、長い間IBMのPowerPCプロセッサを採用しており、「IBM PC/AT互換機とは全く違う独自仕様」であることで有名でしたが、今ではIntelプロセッサを使っており、「IBM PCと何も変わらず、面白みがひとつ消えた」といって嘆くファンもいます。昔から高スペックかつ高価であり、普通のパソコンよりは豪華な仕様ですが、ユーザーが中を空けて改造することができず、ハードウェアも多くが純正を使う必要があるなど、ハードウェア的な課題はあります。ですが、UNIXを使っていることで、ネットワークにも強くなり、カーネルはDarwinというMachのマイクロカーネルとFreeBSDのユーザーランドを組み合わせたオープンソースのカーネルを使っており、HTMLレンダリングエンジンのWebKit(KDEのKHTMLベース)などを通じてオープンソースにも貢献しています。付属開発ツールとしてXcodeがあり、Xcodeをインストールするとgccなどもインストールされるなど、「正統派UNIX」として、一時期は「サーバー用途にも使えるのではないか」と言われていました。
Macは、高価かつ高スペックで、美しいインターフェースとUNIXの環境を備えているため、「金のある物好き」には良いでしょう。
ですが、Macにも対応している一部のアプリケーションを除いて、Windowsアプリケーションは動きません。また、ハードウェア的な制約もあり、ハードウェアを使うためのドライバーがないことが多く、純正ハードウェアを購入しなければならないこともあります。
あとは、プロのデザイナーやプログラマーが自分の仕事に使うための「仕事用機器」としては良いパフォーマンスを発揮します。特にAdobe製品を使うデザイナー(僕を含む)や、Objective-CやSwiftなどの革新的な言語を使ってiPhoneやiOS用のアプリケーションを作りたいモバイルプログラマにとっては、価値あるマシンとなります。ですが、一般のオフィス用途には使えないと思って良いでしょう。また、サーバーやエンタープライズで使えるほどの安定性はなく、そのためにはUNIXやLinuxを使う必要が出てくると思います。あとは、UNIXとGUIの融合した「美しい設計と実装」に興味のあるマニア向けのOSだと思います。
ネット上には、プログラミング入門にはWindowsよりもMacの方が良いという意見もあるようです。プログラミング言語処理系などの開発環境が導入しやすくテストサーバーも簡単に立てられるという特徴があるのかもしれません。
ただし、デザイナーの僕の意見では、Adobe製品を使うならWindowsでもMacでも同じです。PerlやPHPを使いたい場合、Windowsは環境を構築するのが難しいという場合は、オンラインでコードを書いて実行できるPaiza.ioがおすすめです。特に、プログラミングに慣れていない人のコンピュータで小さなコードを書く時は、PerlをインストールするよりもPaiza.ioでPerlのコードを書くと楽に実行できます。
実際のところ、僕はこう見えてMacユーザーです。その根拠は、作業所のデザイン業務でMacを使うからです。
普段使うパソコンはWindows 7+Illustrator CCを使っていますが、Photoshop CCを使う必要がある時は普段指導員の方が使っているMacを使って写真補正などを行います。
僕が使うのはFinderとIllustratorとPhotoshopだけなので、Windowsとあまり変わりませんが、昔はPerlのゲームを作るためにも使っていたことがあります。
標準のテキストエディットではダブルクオーテーションが強制的に変換されてしまう問題があるため、テキストエディタにはAtomを使います。
また、WebブラウザにはGoogle Chromeを使います。
また、僕は結構Apple製品も使います。iTunesとVLCを音楽プレイヤーに使うほか、iPodは自宅の音楽用途に、iPhoneはカメラ用途に使います。
そういうわけで、僕はMacユーザーです。ほかにも、Windowsも使います。Linuxは以前使っていましたが、遊び用途にしか使わず、久しく触れていません。それでも昔はLinuxの内部システムの研究をたくさんしていました。そのため、最近のLinux情勢には詳しくありません。
最近はGoogleによるマイナーブラウザ排除問題がでており、KonquerorやFalkonなど一部のWebブラウザがGoogleにブロックされてアクセス・ログインできなくなったりしていますが、僕はGoogleは嫌いですがGoogle Chromeは使わざるを得ません。最近使っていたMozilla FirefoxもGoogle Chromeに戻しました。Mozillaは不安定で僕のWindows 7ではきちんと動かなくなったためです。
最近(2020.03.03)、職場に新しいMacbookが入って、そのMacを僕が使うことになった。
またネットワークの設定もできていないが、Illustrator CCやPhotoshop CCなどAdobe Creative Cloud製品が一通り入っていて、面白そうである。
今まではMacもたまに使いながらWindowsを使っていたのだが、これからはMacメインとなるため、これを機にMacの使い方をマスターしたいと思う。
MacのOS(macOS)はWindows 10やArch Linuxと同じく永続的に更新されます。そのため、買い替える必要はありません。
僕は作業所のデザイン業務でMacを使うことが多いです。
特に、Photoshopでの写真の補正や切り抜きなど、デザインの業務の中で、ハイスペックのコンピュータが必要な時に使います。
昔、知り合いにMacを音楽の作曲用途に使っている人が居ましたが、デザイン以外でも、音楽や映像などマルチメディアの用途に使います。
AirDropなど、iPhoneやiOSとの親和性が高いです。iPhoneで撮影した写真などを簡単にMacに送ることが出来ます。iOSを参照のこと。
Macでは、macOSに付属しているFinderというファイルマネージャを使いますが、縦三段に分かれたFinderのインターフェースは使いやすいです。
また、Windowsのように常に出ているタスクバーではなく、マウスを画面最下部に持ってきた時に表示されるDockという斬新なインターフェースを持っています。
そして、アプリケーションメニューは統一的に画面最上部に表示します。
後日注記:アプリケーションメニューは、フォーカスの当たっているアプリケーションが有効になる。なので、Finderで新しいウィンドウを開こうとして、前面に開いていたPhotoshopのキーボードショートカットを実行してしまったりすることがあるので注意してほしい。
後日注記:Finderは三段表示だけではなくツリー表示などもできて使いやすい。だがハードディスクのアイコンまで名前変更できてしまうのはちょっと嫌だ。*.epsファイルを開く時にIllustratorで開いてほしい時とPhotoshopで開いてほしい時があるのだが、これの設定はいちいちFinderの「情報を見る」から設定する必要がある(右クリックでアプリケーションから選択して開くことはできる)。またDockはドラッグ&ドロップで削除したり追加したりすることができる。ディスプレイの解像度の設定はやけに分かりづらい。
キーボードは、Ctrlキーの代わりにCommandキーを使います。また、AltキーはOptionキーを使います。
後日注記:MacではCommand+Deleteでファイルの削除。単にDeleteだけでは削除できない。また、テキスト編集中のDeleteはWindowsパソコンでのBackSpaceと同じ。また、Enterでファイルの名前変更ができる。半角/全角ではなく英数キーとかなキーで日本語変換を切り替える。また、PhotoshopやIllustratorを使う場合は、WindowsとMacにはあまり違いがない。ほとんどのキーボードショートカットが共通。
後日注記:Macで切り取りを行うには、通常のコピー(Command+C)を行った後でAlt+Command+V。慣れないと使いづらい。
Macではマウスホイールのスクロールが逆になります。慣れないととても使いづらいですが、慣れましょう。
Photoshopなどを使う時の注意点として、単に全てのウィンドウを閉じただけではプロセスは終了されない。プロセスを終了させるにはDockのアイコンを右クリックして終了を選択する必要がある。
また、Macの優れた点はUNIXのコマンドラインがそのまま使えること。特にduコマンドなどは何の問題なくMacで動くため、普通に実行してawkやsortに渡すことができて便利である。
また、Macは単にUIが透明感があってスタイリッシュなだけではなく、レティーナディスプレイがめちゃくちゃ綺麗です。
デザインをやる上で、これは少し問題があるかもしれません。画面上で「綺麗だ」と思っても、印刷するとそうでもないことが多いのです。
デザイナーはレティーナを素晴らしいと言いますが、レティーナに騙されないように注意しましょう。紙面のデザインはインクにしてみなければ分かりません。
Macの音楽プレイヤー。iTunesとQuickTimeはWindowsでも動きます。
iTunesを参照のこと。
Appleによるオフィスアプリケーション。
Mac版のMS-Officeも購入すれば利用できる。
MS-Officeを参照のこと。
Appleによるクリエイティブアプリケーション。iPhoto(写真管理)、iMovie(動画編集)、GarageBand(音楽作成)が含まれる。
メッセンジャー。
Wikipedia
GCC/Clang, Python, Bash(最近はzsh)といったUNIXやGNUのアプリケーションが標準で付属している。
GNUツールチェインやLLVM/ClangやPythonやLinuxシェルを参照のこと。
Macで動くX11。
X11も参照のこと。
AppleはDarwinという名前でOSの基本的ベース(カーネルとUNIXのユーザーランド)をオープンソースで公開・開発している。これはMach 3.0とFreeBSDの技術を基にしたとされている。
Wikipedia
Macにはパッケージ管理システムであるHomebrewとMacPortsがある。
後日注記:HomebrewはmacOSだけではなくLinuxにも対応している。また、Homebrewではパッケージの複数バージョンの切り替えができる。バージョンの切り替えができるのは便利であるため、「ツールをインストールする時はHomebrewを使う」という人も多い。
2023.05.27編集
AquaはCLIツールのインストールとバージョン管理をすることのできる、宣言型のバージョンマネージャ。Homebrewの代わりとして利用できる。
設定ファイルはYAMLで記述し、設定ファイルを書き換えるだけで簡単にツールのバージョンを複数切り替えられる。
また、コマンドが実行された時点で、指定したツールをインストールするように設定することもできる。
2023.05.27
macOSの描画エンジン。
AppleによるオープンソースなUNIXカーネル。FreeBSDのユーザーランドとMach 3.0をベースとしている。
Objective-Cを参照のこと。
Swiftを参照のこと。
Macで使えるオブジェクト指向のスクリプト言語。
Macのアプリケーションを構築するためのAPI/フレームワーク。NeXTSTEPの技術を基にしている。
Mac OS 9用のアプリケーションをMac OS Xで動かしやすくするためのAPI。
Macの開発環境。
Appleの初期のOS。先進的で斬新なGUIによるインターフェースを備えていた。
LisaはApple創業者のスティーブ・ジョブズがXeroxパロアルト研究所のAltoを見て開発したと言われている。
昔のMac OS。MS-DOSと比べてGUIを備えていたが、標準にはならなかった。
Mac OS Xは、Macの次世代OSをNeXTSTEPの技術を使用したUNIX OSとして刷新されたもの。
当時は次世代OSになるのはBeOSが有力だと考えられていたが、最終的にはジョブズの開発したNeXTSTEPが後継のために基礎として選ばれた。
NeXTSTEPも参照のこと。
長らくIBMのPowerPCという独自性の高いCPUを使ってきたMacだが、最近はIntel系のCPUに置き換わった。純正ハードウェアしか許さない姿勢は変わっていない。
Intel Macは独自性が失われたという意見もあるが、それくらいからMacが勢いを増し生き返ったという意見もある。
僕がAppleに言いたいことは、「革新性とイノベーションだけではなく、安定した使えるOSを作れ」ということだ。
Appleが革新性とイノベーションの会社なのは分かる。だが、現状のAppleは、確かに革新的なOSは作れているが、それはアイディアの実験場のようなものであり、安定化された使えるOSは作れていない。
だから、僕はAppleのmacOSに対して、「stableブランチ」を作るべきだと思う。
今の時代、Windowsが何も進歩できていない。誰もが、Windowsに代わるOSを求めている。だが、Appleは革新性とイノベーションばかりで、使えるOSが作れていない。
僕は、macOSを今、安定化されたもの(=stableブランチ)にして、それをWindowsなどの走るPC/AT互換機でも動かせるようにし、無料でオープンソースにすれば、きっとmacOSが標準の地位を奪還できると思う。
最近、macOSがどういう位置づけや価格にあるのか、僕はニュースを見ていないから詳しく知らないが、一度無料アップデートが可能になったこともあったはずだし、LLVMやWebKitなど、準Appleの技術にはオープンソースなものもどんどん加わっている。そもそも、Mac OS Xは*BSD系のUNIX資産とマイクロカーネルMachをベースにした、本当のUNIXとなったが、AppleはそのコードもDarwinとして公開している。
だから、Appleは、たとえば10年間サポートするstableブランチを作って、安定化された長く使えるOSを作って、その上でハードウェアを販売し、また正当なブランチである「developブランチ」で革新性やイノベーションを試せるようにして、それをクローズドに会社で開発すれば良いと思う。
本当は、そんなことを言わなくても、今ではAppleは一流のオープンソース貢献者だ。だから、Googleと一緒に仲良くやってほしい。オープンソースは、競争と金儲けだけのITソフトウェア業界に、「オープンによる非競争の協力と共有」という概念をもたらした。それによって、AppleとGoogleが同じコードベースでブラウザのレンダリングエンジンを開発するという、半ばあり得ないことを実際に起こさせた。それはとても良いことだと、僕は感じている。出来ることなら、MSにはOfficeやVisual Studioのコードをオープンにし、gccと一緒に切磋琢磨にコンパイラを開発してほしいと思っている。
後日注記:AppleとGoogleは上手くいっていないところがあって、AppleによるWebKitに対してGoogleはBlinkをforkした。また、iOSとAndroidでも争っている。だが、GAFAと呼ばれながらもGAFA感の薄いAppleには、Googleのような闇の企業にならないように頑張ってほしい。
後日注記:僕が実際のMacを触って思ったことですが、「Macはとても安定している」ということです。UNIXをベースとしているからか、Macは安定しています。むしろ、stableブランチよりも、「最小ブランチ」を作ると良いと思います。標準で要らないものが何も入っていない代わり、必要なアプリケーションだけを揃えることのできるMacがあるととても良いと思います。
標準のテキストエディットを使うと、プログラムの開発で行き詰ります。特に、ダブルクオーテーションの"を入力することができません。始まりの"と終わりの"で文字が変わってしまいます。
Macの標準アプリケーションは先進的で面白いのですが、Windows同様にきちんと考えられていません。テキストエディタにはAtomなどサードパーティのものを使いましょう。
後日注記:スマート引用符は設定でオフにできますが、いろいろと便利なのでAtomを導入することをおすすめします。
Macの優れた点として挙げられるのは、「最初からUNIXの便利ツールが入っていること」です。
たとえば、PerlやPythonが最初から入っています。これはとても便利で、Windowsのように開発環境をインストールしなくても、簡単にPerl/Pythonの開発ができます。
ですが、Appleはそう甘くありません。gccやLLVMのclangは、入っている時と入っていない時がありますが、入っていない場合にはXcodeのインストールを推奨されます。これはMacのIDE(統合開発環境)です。インストールには手間と時間がかかります。
また、Macの劣った点として、「ハードウェアが標準規格と違う」ということが挙げられます。Windowsで使えるようなハードウェアが、Macでは使えないのです。それどころか、ハードウェアの自作や分解も出来ないことが多いです。
Macはとても面白い環境で、技術的にも先進的で、最近はiPhoneの普及などがあり、全くニッチなだけの市場ではなくなりました。しかし、カリスマだったスティーブ・ジョブズは亡くなってしまいました。これからどうなるのかは分かりませんが、時代はMacやUNIXの行く方向に向いているような気がします。
僕は、スティーブ・ジョブズが死んだことで、今までIT業界のイノベーションリーダーだったAppleの役割が後退したと思います。
新しいティム・クックCEOは、iPhoneなどの成功もあって、かつてないほどAppleは成功しています。Macなども好調で、特にMacは以前の不人気から復活して巻き返しています。
ですが、僕はスティーブ・ジョブズの死は全く、賢い人間を失ったと思います。
以前のAppleは、Windows全盛期だったこともあって完全に負けており、「目新しさ優先」で開発していましたが、そのことが、このIT業界を引っ張ってきた「牽引役」だったと思います。
Appleはただの普通の会社になっただけではなく、最近はテレビCMで愚劣な洋楽を流しているように、悪い会社になりました。僕はとても残念です。
僕はMacやApple製品は良く使います。特に作業所のデザインの仕事は、WindowsだけでなくMacも使いますし、あるいは、iPodに音楽をiTunesで同期して使いますし、iTunes Music Storeも何度か使いました。
Appleには頑張ってほしいですが、僕はジョブズが居なくなったことでIT業界はほとんど終わりだと思います。最悪の企業しか残っていません。ジョブズは本当に偉大でした。IT業界全てをひっぱっていくカリスマでした。
僕は、MacがMacであることと、人々に広く使われシェアを得ることの、両立あるいはバランスが大切だと思います。
AppleによるMacが、オープンなハードウェアやCPUで動くようになり、macOSがWindowsに近いものになることで、人々に広く使われるようになることも、Appleならできるでしょう。
ですが、そうなった時点で、MacはWindowsと同じもの、あるいはWindows以下のものになってしまい、Macではないものになってしまいます。
そう、Macとは一種の芸術作品のようなもので、「Macらしさ」が失われればそこで終わりなのです。簡単に変えることのできないMacというブランドの中で、どのような「目新しさ」を作っていくか、ということが、Apple創業者のスティーブ・ジョブズが作り上げた、MacというOSとAppleという会社だと思います。
ジョブズはルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門を買収して映画産業に参入し、ピクサーのCEOにも就いた極めて稀な人物でした。ピクサーが2006年にディズニーに買収されると、ジョブスはディズニーの筆頭株主になりました。
まさに、今のAppleの株価もうなぎのぼりです。ジョブズは死去しましたが、今からのAppleとMacがどうなるのか、作業所でMacを使っている僕としては、いちMacユーザーとして応援し、期待しています。
僕が最近Macを職場でメインで使うようになった感想として、「サーバーには不向きだがプログラミングの練習には良い」ということが言えます。
Macの/usr/binなどを見ると、gccやperl/python/rubyなどが標準的に入っていて、何も設定を変えなくても、すぐにプログラミングに使えます。
/binにはbashやzshなども存在し、awkなども動作するため、UNIXのコマンドラインを学習するにはとても素敵な環境です。
これで、美しいレティーナディスプレイを使うことができ、Adobe PhotoshopやIllustratorまで動くのは、「最高のデザイン環境」と言えます。
ですが、ひとつ、注意が必要です。それは、最初から何でもかんでも含まれすぎている、ということです。なぜか、railsやgitなども最初から導入されています。railsが最初から入っている、というのは、ミニマム化の原則からあまり良いことではないように僕は思います。セキュリティの問題を考えれば、本番のサーバーにはやはりUbuntu Serverを導入するべきでしょう。
後日注記:railsやgitが最初から導入されていると言ったのは勘違いでした。/usr/binにはrailsやgitがありますが、これはファイル名が用意されているだけのようで、実際にはコマンドを実行した段階でXcodeやgemsのインストールを求められます。よって、Macには最初からrailsやgitは導入されていません。安心してください。
M1 MacはAppleの独自CPUチップによるMacです。詳しくはARMに書いてあります。
僕がMacを使う用途は、ほぼPhotoshopとIllustratorのためです。
特に、レティーナディスプレイがとても綺麗であるということが、Windowsパソコンに比べた大きな優位性だと思います。
PhotoshopとIllustratorを参照のこと。
WindowsとMacの大きく異なる点は、デザインに品があるかどうかです。
Windowsのデザインには品がありませんが、Macのデザインには品があります。
確かに、Windowsパソコンのほうがハードウェアの柔軟性が高いという利点はありますが、Macは高スペックな機種が多いために、Windowsよりも使っていて快適である場合が多いです。
デザインが優れているか劣っているかだけでも使用感は異なります。僕がデザインの仕事で使う範囲においては、WindowsパソコンよりもMacのほうが、使っていて楽しいです。
2023.07.05
僕はデザイナーとして、デザインの職場でMacを日常的に使っています。
僕が仕事をしている作業所で使う、僕のメインマシンはMacです。
僕は、Mac上でAdobeのデザインソフトであるIllustratorやPhotoshopを使って、紙面デザイン(DTP)の仕事をしています。
Macについて少し思い当たるのは、不安定になって使えなくなるまでの時間がWindowsよりも短いということです。
何年もの間Macを使っていると、システムが不安定になってまともに使えなくなるようなことがあります。
以前は軽快に安定して使えていたはずなのに、年数が経つと重くなってしまうのです。
Windowsに比べて、Macは不安定になるまでの期間が短いです。数年も経つと必ず不安定になり、買い替えが必要となります。
ですが、それでもなぜMacを使うのか、僕のMacを使う理由は、主に「レティーナディスプレイが綺麗だから」です。
レティーナは、Windowsのモニターよりも解像度が高く、デザインをする際に色が鮮やかに出ます。レティーナに慣れてしまうと、Windows上でデザインの仕事をしたくなくなります。
それから、MacというOSはデザインソフトと相性がよく、Adobeの*.epsや*.psdや*.aiといったファイル形式が、ファイルマネージャのFinderでサムネイルが表示される(Windowsでは表示されないことがある)など、デザインの仕事をする上で使いやすいです。
ですが、Linuxはデザインには向いていません。MacやWindowsではIllustratorやPhotoshopが動きますが、Linuxでは動かないからです。
僕の職場では、以前はWebプログラミング関係の勉強や仕事を行っていたことがあり、以前から職場にいた先輩の同僚は、Linuxが必要な時はVirtualBoxなどの仮想化ソフトを使っていました。
ですが、Linuxが必要なのはWebなどのサーバーやPHP関連のソフトウェア、たとえばWordPressなどが必要な時だけであり、今の僕の仕事ではLinuxは使いません。すべて、MacとWindowsで行います。
また、僕の職場では、Adobeのクラウドサービスを使うことで、すべてのマシンをネットワークで繋いでファイルの共有などをしています。AdobeのクラウドサービスはAdobeのサーバーを使うAdobe独自のシステムなので、たまに原因が分からない問題が出ることがありますが、その時は作業所のみんなで頑張ってインターネットなどの情報を調べて解決しています。ただし、たまに本当によく分からない原因で問題が起きるので、Adobeの仕様やバグに困らされることはしょっちゅうあります。
2023.12.31