デッサンの世界観です。
以下の内容は、僕自身がデザインの作業所で見習いとして学び経験したことに基づきます。書いている当時がとても未熟であったため、誤解や勘違いが多くあります。
作業所の同僚やスタッフにも多くのことを教えていただきました。
デザインの世界観や漫画・アニメの世界観や文学作品作りも参照してください。
実際に僕が制作したデザイン作品はイラスト・作品ギャラリーにあります。
僕は、今通っているデザインの作業所の空き時間に、以下の書籍を使って、自分で描きながらデッサンの勉強をしています。
まだまだ僕は最初の基本的なところをやっていますが、よく分かるのは「基本が大切」だということです。
たとえば、立方体をさまざまなアングルとパースで描くことができたら、単純な形のものは立方体に直すことで綺麗に描くことができます。
また、光がどこから当たるのかということを、球体に直して考えることで、どこがどれくらいの明るさや暗さになるのかが分かります。
また、影がどれくらいの長さになるのかということは、棒に対して光がどのような角度で当たるのかから知ることができます。
このように、「基本」こそが何よりも大切です。基本をおろそかにしなければ、綺麗な絵は誰でも描くことができます。基本を何度も繰り返しやることでしか、絵の上達はありません。
絵を描くとは、三次元の空間を平面に表現するということです。
絵を描くことのもっとも基本となることは、「三次元の物体を二次元に直すこと」であると言えます。
このため、三次元空間におけるあらゆることが大切になります。
三次元空間において、基本的には、「人工物」と「自然物」が存在します。
人工物とは、たとえば単純な物体や、建物、乗り物、道などの土木建築物などです。単純な物体である場合、その物体がどのような素材でできているかという「質感」も重要です。
自然物とは、たとえば山や川などの自然環境、植物(木、草、花)、動物、人間、そして天候などです。
また、部屋の中を描くのと部屋の外を描くのは、異なる技術が必要です。パースの付け方が変わってきます。
このようなものを描く時のコツは、「複雑な形状の物体を、同じ大きさの単純なものに直して考えること」です。
たとえば、家などの建築物を描く際には、パースのついた立方体の形を変形して、屋根や窓をつけることで綺麗に描くことができます。
また、空間の広がりをどのように描くかということを考えるために、「構図」も重要となります。たとえば、手前に木を配置し、奥に人を配置することで、木に注目を集めた上で遠近感が出ます。
そして、人間を描く場合は、人間の体つきの違いだけではなく、「顔の表情」や「何をしているか」が重要になります。
たとえば、喜怒哀楽の感情をどのように表現するかといったことや、「話している」「座っている」「歩いている」「食べている」「踊っている」「戦っている」「スポーツをしている」などの行動が重要です。
そして、これらを全体に配置する際に、遠近法に従ってパースを付けます。透明なガラス板があると想定して、実際の見えている景色をガラス板に描いていく方法を「透視図法」と言います。
(詳しくは、風景デッサンの基本 (ナツメ社Artマスター)が参考になります。)
実際のところ、デッサンにおいて重要なのは「タッチ」です。タッチがきちんとできると、たとえば岩や石を描いたり、ガラスを描いたり、金属を描いたり、布を描いたり、木を描いたり、プラスチックを描いたりするときに、それを上手く描き分けることができます。
まさに、「タッチを制するものは美術を制する」と言えるでしょう。
同時に、自然物を描く際には、フラクタルに気をつけることです。フラクタルとは、全体と一部が同じ形をしているもののことです。たとえば木や枝を描いたり雲を描いたりする際に、全体の木と一部の枝はまったく同じ形をしています。このようなフラクタルに気をつけることで、デフォルメした木を描くのも簡単になります。
また、透明な水などを描く際には、水に写った「鏡面世界」を描く必要があります。鏡面世界を描くのは難しいですが、水の清らかで魅力的な雰囲気を出すために、避けては通れません。また、透明なものに対する映り込みについても、ガラスのコップなどを描く際にはよく考える必要があります。
後日注記:デッサンをする上で、タッチは極めて重要です。たとえば、草を描くのであっても、岩石や岩山を描くのであっても、タッチを知っているか知っていないかということが、「それをきちんと描く方法を知っているかどうか」ということに直結します。単に見て描くだけでは絵は描けません。タッチを知っていて、初めて「絵を描く方法を知っている」と言えるのです。
(以上は風景デッサンの基本 (ナツメ社Artマスター)を参考に執筆しました。)
2024.06.11編集
絵を描く練習として、「他人が絵を描いているのを見て参考にする」ということはとても効果的です。
他人がどのように絵を描いているのかが分かれば、絵を描くのが上手くなります。
このような「絵を描く動画」は、YouTubeなどを探せばでてきます。
たとえば、以下のピノキオピーさんの動画は、絵を描く際にラフをどのように線画にして色をつけていくのか(縁や影をつけるのか)が分かってとても参考になります。
後日注記:絵の練習をするコツは、「新しくできるようになることを恐れないこと」です。新しいことに挑戦することを恐れていると、絵のスキルは高まりません。新しいことができるようになることを恐れないでください。成功するか失敗するか分からなくても、習得してものにすれば、100%必ずできるようになります。
絵を描くコツは、消しゴムで描き直して、細かく、細かく、細かくしていくことです。
輪郭を描いてそれだけで終わりにせず、細かくできるところをできるだけ細かくしていきましょう。
それだけで、絵は下手な絵から上手い絵になります。
あとは、ピアノ(コツ・練習)でも言いましたが、回数を重ねることです。
絵を描くコツは、人間は0.1mmや0.01mmまでは認識できても、0.0001mmまでになると認識できないということ。
つまり、ある程度細かくすれば、それで綺麗な絵になるのです。そこが分かってしまえば、綺麗な絵が描けるようになります。
人間が認識できないところまで、完璧に細かく描きましょう。そうすれば上手い絵になります。
また、絵の修練のコツはデッサンすることです。楽しくデッサンしていれば、上手くなるでしょう。
ものの形を覚えるためのコツは、なぜその輪郭がそうなるのかを考えながらデッサンを繰り返すことです。描いていれば、覚えるでしょう。
実際のところ、絵を描くということは、頭の中で見たものと輪郭を変換する作業です。
最初は難しいですが、慣れると、簡単にものを輪郭にできるようになります。
輪郭をなぞるのが難しい時は、四角形を輪郭の周りにひいて考えましょう。そうすることで、たとえばカーテンのような難しい曲線でも輪郭をなぞることができます。