文学作品作りの世界観です。漫画・アニメの世界観も参照のこと。
僕は、詩集の「色んなものを探しているうちに」を出版した経験があります。その時の出版の経験を書きたいと思います。
まず、僕はそもそも、自分の趣味で文章を書いていて、そこにはたくさんの詩集がありました。この時、すでにワードで本の体裁を作っていました。
足の骨折で事故で入院している間に、僕の父親が、父親の友人の勧めがあって、その詩集をコンテストに応募し、それが採用されました。
出版社の編集者の人とのやり取りはメールが中心でしたが、載せる詩を選別し、表紙やページなどのデザインを決め、郵送されてきたゲラ(原稿)をみんなで校正し、間違いや不適切な表現を別の表現に直しました。
また、一度、編集者の方と東京でじかに会って、楽しい仕事をしたことを覚えています。
出版社による出版は、必ずしも良いものではなく、自費出版の場合はたくさんのお金を著作者からとって配本されないこともあるため、注意が必要ですが、僕の場合、コンテストに受かった作品だったため、配本もされ、自分の近くの書店にも置いてもらうことができました。
こうして本が出版できたのも、編集者と出版社のさまざまな関係者の努力のおかげだと思っています。この場で、謝意を表します。ありがとうございました。
詳しくは詩集を参照のこと。
キャラクターデザインの世界観に漫画の描き方があります。以下はそこからの引用。
漫画初心者の方は、なかよしの以下の講義が参考になる。
上のページを読んだ僕の理解としては、ジャンル(漫画の主たる分類)を決めたらキャラ(登場人物の性格や人生背景)とプロット(起承転結のシナリオ)を作り、ネーム(簡単なイラストでコマを配置する)を描いて、上手くできた時点で詳細を描く。また、たくさんのエピソード(有象無象のさまざまなものがたり)を作ることが漫画の面白さに直結する。また、イントロ(ものがたりの前提となる導入部分)をよく考えて、そこからエピソードとプロットを作っていく。
ストーリー初心者(僕も含む)にとって、「起承転結をどのように書いたらいいか分からない」という人が多いと思うが、基本的に、起はものがたりが成立する背景を書き、承は未来の出来事を成り立たせるような「事前段階としてのものがたり」を書き、転はハプニングや重大な事件を起こした後で「承の内容を大きく発展させる」ことを書いて、結でものがたりがハッピーエンドになったり最終的な「一番大きなこと」を起こして読者を感動させればいい。ここで重要なのは承と転で、承で起きたことをベースに転がそれを回収する。起承転結は何度繰り返しても良く、起承転結をたくさん増やしやすいシナリオがものがたりを書く上で良いシナリオであると言えると思う。
作家が何をする職業かというと、「人間を作る」というのが作家の主な仕事です。
文学とよく似たジャンルとして、演劇というジャンルがあります。演劇では、舞台の上でそれぞれの俳優や役者が「その人物になりきって演技をする」ことで、面白く、感動する舞台を作り上げます。
ここで、文学は「作家ひとりが全ての人物(キャラクター)を作る」のに対して、演劇は「それぞれの役者がそれぞれの人物を作る」というのが違います。
作家とは、人物を作るのが仕事です。人物作りや設定を間違えないようにしましょう。
また、シナリオはドラマチックであればあるほど良いです。奇跡がたくさん起きて、ありえない展開がたくさん起きれば起きるほど、読者はそれに対してワクワクしてくれます。
そして、作品の雰囲気を作り出すために、物語の前提条件や文化的背景などを作り、その世界観の中でできることを考え、シナリオを作ります。
僕もそんなにシナリオを上手く作れるわけではありませんが、「ドラマチックと奇跡+作品の世界観=シナリオ」ではないかと思います。ここに先に書いたような「人物の創造」を組み合わせることでシナリオを作ることができます。
ただし、これだけではありふれたものがたりになってしまいます。
ソフィーの世界などでは、ミステリー小説のようにありえないことがたくさん起きた後で、伏線が消化され、「なぜそういうことが起きるに至ったのか」がものがたり中盤から明らかにされていきます。
こういう、「少しずつ本当の理由を明らかにしていく」という「ちょっとずつ見せる」という方法がシナリオを賢くするために有効ではないかと思います。
また、僕が考えるに、文学作品には、「メインテーマ」と「シナリオテーマ」があると思います。
たとえば、映画ドラえもんであれば、「この世界が魔法の世界になったらどうなるだろうか」とか、「ロボットとロボットの戦いに巻き込まれたらどうなるだろうか」とか、「海底や雲の上を自由に旅できたらどうなるだろうか」というテーマがあります。
これは、ものがたりの一巻ごとに違うシナリオのテーマです。ですから、僕はこれを「シナリオテーマ」と名付けます。
そして、シナリオを超えたところにある、「メインテーマ」が映画ドラえもんにはあります。それは、「ドラえもんとのび太の友達が冒険をして、ハラハラドキドキの奇跡を起こして、無事に帰ってくる」というテーマです。
このテーマは、他の作品にも言えるでしょう。たとえばワンピースであれば、シナリオは麦わらの一味と敵が戦い、少しずつ仲間が増えていくというシナリオテーマがありますが、メインテーマは「悪魔の実という特殊能力のある世界で、海賊たちが戦い冒険し、感動して次々と敵を倒していく」というテーマです。
メインテーマを最初に決めてしまい、その後にシナリオテーマを考えて、先に言ったようにドラマチックで世界観と雰囲気のあふれるシナリオを書き、少しずつ展開と伏線を明らかにしていけばいいのです。
そして、そのためには、「人物を作る」という仕事が欠かせないのです。
また、メインテーマについていえば、必ずしも単純な冒険のものがたりばかりではありません。ロシア文学のドストエフスキーや、ガンダムなどは、大人向けの「ソウルテーマ」のようなものがあり、精神性と「そのものがたりで作者が本当に言いたいこと」があります。ドストエフスキーの「白痴」では知能的に馬鹿な人間と性格的に馬鹿な人間のどちらが本当に愚かなのか(場合によっては愚かな悪人の方が軽度の知的障害者よりも愚かである)、といったことを重く、強く提示するのです。これもテーマであると言えます。そして、このテーマがもっとも作品を作る上で重要なのです。
書道も参照のこと。
日本語を参照のこと。
美術・イラストを参照のこと。
コード進行を参照のこと。