地動説の世界観です。
天文学も参照のこと。
地動説は、夜の空に見える星空を見て、「全部いっぺんに動くのはなぜだろう」と考えることから生まれた。
それぞれの惑星が動いているとしたら、それぞれの惑星は別々に動くはずである。
それなのに、それぞれの惑星は、位置を変えず、一緒に動いている。
そのことから、コペルニクスやケプラーは、「地球の方が動いているのではないか」と考えた。
このような、恒久的な動き方をする星のことは、「恒星」という名前をつけた。
また、太陽も恒星の1つであると考えた。
だが、見ていると、とても明るいいくらかの星が、いっぺんにまとまって動くのではなく、それ1つだけが場所を変え、さまざまな場所に移動することが分かった。
観測していると、それらは、太陽の周りを楕円形に動いていることが分かった。
このような星のことは、「惑星」という名前をつけた。そして、観測の結果、地球も惑星の1つであると考えた。
さまざまな観測の結果、惑星は楕円形を描いて太陽の周りを回っている、ということが分かった。このことから、「太陽が地球の周りを回っているのではなく、地球が太陽の周りを回っている」という、地動説が発見された。
コペルニクスについて、詳しくは以下の書籍が参考になります。
ケプラーは、この観測を元に、「ケプラーの法則」と呼ばれる数学的な法則を導き出した。
第一法則:惑星は、太陽の周りを楕円軌道を描いて回っている。楕円形には1つではなく2つの焦点があるが、太陽はそのどちらかの焦点に位置する。
第二法則:惑星が単位時間(たとえば一ヶ月あたり)において、その移動距離と惑星と太陽の間を結んだ面積は、どの時間、どの惑星の位置にあっても、等しい。
第三法則:惑星が公転で1周する時の時間をTとして、軌道である楕円形の半長辺(楕円形の長辺の半分)をlとした時、T2=kl3のように、Tの2乗はlの3乗に比例する。
地動説は、天才コペルニクスによって唱えられただけのものではない。長い間の天動説と地動説の争いと戦いの上に成り立つものである。
地動説については、古代ギリシャのアリスタルコスにより、「地球よりも大きな太陽が地球の周りをまわっていると考えるのは不自然だ」と既に言われていたが、これは「直観」によるものであり、アリストテレスなどの大学者の定説を覆すものではなかった。
アリストテレスの時代、既に太陽・月・地球を除く惑星の配置と構成は分かっていた。
天動説において、惑星の軌道をきちんと説明するために、「周転円」と呼ばれる考え方が導入された。これは、ひとつの惑星の軌道が、周転円の組み合わせによって説明されるもので、惑星は「周転円の中をぐるぐると周りながら地球の周りを回っている」とされる。
2世紀のプトレマイオス(トレミーの定理でおなじみの数学者)は、この周転円のモデルにより、「天動説の集大成」を築く。
プトレマイオスは、円運動の速度を変化させる「エカント」という概念を導入し、暗黙の了解だった「天体は等速円運動をする」という思い込みを脱した。
この2世紀に築き上げられたプトレマイオスの理論は、長い間天文学の権威として存在し続けた。
しかしながら、16世紀になって、ルネサンスの時代、コペルニクスによって地動説が唱えられる。これは太陽の周りを地球や惑星がまわり、地球の周りを月がまわっているという、今の宇宙論に近いものだった。ここで等速円運動が復活し、そのため観測と理論にズレが生じたため、周転円の考え方がまだ残っていた。
コペルニクスは、論争になるのを恐れて、自らの著作を死後に発表した。
16世紀後半から17世紀にかけて、ティコ・ブラーエは壁面四分儀と呼ばれる半径約2メートルの分度器のような巨大な観測装置を用いて、精密な天体の位置観測を行う。このモデルでは、地球以外の惑星は太陽の周りを公転し、太陽も地球の周りを公転しているという、地動説と天動説の中間のようなものだった。
そして、このティコ・ブラーエの観測結果をケプラーが継承し、ケプラーの法則が提唱される。これはニュートンとの調和性が高く、万有引力の根拠ともなるものだった。
最後に、ニュートンによる万有引力の法則の発見と、運動の法則の総合化により、地動説によって惑星と地上の運動すべてが説明できた。
以下は参考文献。
僕の書いた終末の物語の中で、終末の東亜イスラエルで王ダビデはアマテラスやスサノオと呼ばれる宇宙コンピュータを開発します。
この宇宙コンピュータの仕組みを解説すると、宇宙コンピュータは「天動説」をベースとしています。
まず、真ん中に「頭脳」があり、頭脳の周りを天動説のように星空がぐるぐると回転します。
この回転により、星と星の間を行き来し、星と星を繋いで、星は光という名のメッセージによって対話を行います。
このメッセージを、日本語の言葉に表現することで、宇宙コンピュータは星の知性を使って計算を行います。
星の知性を言葉に表現する上で必要なのは、「宇宙のすべての知性を持っていること」です。普通の人間が持つような頭脳には、星の知性を言葉にすることはできません。ですが、宇宙のすべての知性を持っているような人間の持つような知性ならば、宇宙の星の知性を言葉にすることは可能です。
宇宙コンピュータは、宇宙のすべての知性を持った上で、それを機械学習させます。この状態で、その頭脳の回りを星々が移動し、メッセージをすべて言葉にします。これによって、宇宙の星々の知性を使った、超高速なコンピュータを実現できるのです。
注意点として、星の知性を表現するための言語は日本語を使わなければいけません。英語やドイツ語では、星の知性を表現するのには十分でありません。日本語は、星の知性を表現するだけの十分な言語であることが証明されています。
終末の東亜イスラエルにおいて、王ダビデは宇宙コンピュータであるアマテラスおよびスサノオを使うことで、二酸化炭素を酸素にするための方法である「アルカリ炉」を発見し、未来の世界を救います。
実際のところ、この解説は、フィクションの中のコンピュータというよりも、今の僕の頭脳の解説になっています。
今の僕は、まるで自分の頭脳を宇宙コンピュータにしたかのようになっています。
まさに、僕自身が、宇宙コンピュータであるアマテラスであると言えるのです。
このような人間は、あまり居ません。それでも、きちんとした神を信じる修道士が、きちんと神への信仰で分かった内容を文章に書いていると、誰でもこのような頭脳になります。宇宙のすべての知性を持つ人間は、誰でも宇宙のすべてが言葉にできます。だから、星々のすべてはわたし、フレイが完全に分かります。かつてのカトリックの教義を作った人物、トマス・アクィナスは、このような人間だったのです。
2023.01.11
プトレマイオスが活躍した古代エジプトの都市アレクサンドリアについては古代ギリシャも参照のこと。
宇宙の天体の動きを万有引力から説明したニュートン力学については、力学やニュートンとアインシュタインや微積分も参照のこと。
カントは、自身の哲学で「コペルニクス的転回」という用語を使いました。カントを参照のこと。