東ドイツの世界観です。ドイツ史の世界観も参照のこと。
東ドイツのSEDは、自らの意向にそぐわない組織やグループを弾圧・監視・逮捕しました。多くの善良な市民が投獄されました。
このため、ベルリンの壁の検問には阻まれながらも、多くの東ドイツ国民が西ドイツなどに亡命していきました。
また、経済面などでの西側諸国と比べての遅れは明らかで、自動車の普及も思うように進みませんでした。
その一方で、東ドイツは「東欧の優等生」と呼ばれ、東側諸国の中でも生活水準が高く、テレビ放送が始まり、テレビCMなども放送されるなど、西側に負けず劣らず発展するところがあり、「きちんと生活することができる東側諸国」として有名でした。
東ドイツがどのような国だったのかは、当時の東ドイツの実情を表した映画である「グッバイ、レーニン!」などから見ることができます。
この映画では、東ドイツの社会主義活動家の母親に、西ドイツが東ドイツを吸収して再統一した事実を教えず、逆に「東ドイツが西ドイツを吸収したのだ」という嘘をつく映画です。
当時の東ドイツ人は、社会主義のドイツであることに誇りを持っていました。この映画の母親のように、「社会主義の成功を信じていた」のです。
ですが、子供たちに「みんなで社会主義の平和と平等の歌を歌いましょう」などと強制するところは、今の日本の小中学校の平和・平等教育よりも顕著で、「日常的に市民を洗脳している」と言われても仕方ないかもしれません。
自分の書いた「ニュース - 2021-06-第四週」2021/06/23より。連ツイした投稿。
社会主義も間違っている。なぜなら、東ドイツのSEDは最悪だ。みんなを洗脳して犯罪と逮捕で勝っている。西ドイツが奇跡の復活ができたのは、自動車という主力産業があったからだ。
ただし、東ドイツも間違いではなく、事実上はホーネッカー議長の独裁だったが、ヘゲモニー政党制と言って、SEDの支配下にあっても複数政党制だった。また、東欧の優等生と言われた東ドイツの経済は、東側諸国においてもまだ優れていた。
僕は、東ドイツについて何も知らないため、以下の記述は嘘になるかもしれません。
東ドイツが最悪の国になった理由は、僕は「ナチをそのまま極左がやっている」ということだと思います。
ナチス・ドイツのヒトラーが行った、「帝王による独裁国家」を、極左の社会主義者が継承し、そのままヒトラーを東ドイツの評議会議長ホーネッカーとSEDは継承したのです。
その結果、東ドイツは、最悪の国になりました。反動体制の、政権が絶対に揺らがない、「締め付け国家」になってしまったのです。
東ドイツの経済は破綻しており、人々は東ドイツが存続することに疑問の念を持ったため、ホーネッカーは締め付けを強化し、東ドイツ市民がSED政権に絶対に屈服するようにしたのです。
すべて、ナチの時代に作られたものを、そのままSEDが利用した結果です。西ドイツが自動車の輸出による金儲けで復活する兆しを見せておきながら、東ドイツは「世界で最悪の国家」を作るに至ったのです。
2023.08.23
ドイツ史についてはドイツ史を参照のこと。
西ドイツを参照のこと。