フランスの世界観です。フランス1(フランス)の世界観、フランス2(フランス語)の世界観も参照のこと。
自分の書いた「エリカの技術・芸術日記」2021/08/15より。
今のこの文明を作ったのは、イギリス市民革命と産業革命、そしてフランス革命である。彼らは民主主義によって王権の腐敗に打ち勝って、フランスでは人権宣言を採択した。産業革命における蒸気機関は、水から水蒸気になる時の爆発的な体積の膨張(約1,700倍)によるエネルギーを利用する。
自分の書いた「エリカの技術・芸術日記」2021/08/16より。
フランス革命には、社会を近代化すなわち「文明化」を行う側面ではなく、当時の近代哲学思想を体現するものであるという理想がある。これは「王侯貴族に支配されるのではなく、自らが主体的に自由を行使する」というドイツ近代哲学の思想や、モンテスキューやヴォルテール、ルソーなどの社会哲学だ。
あなたが日本人でありながらフランスの歴史を学びたいのであれば、やめたほうがいい。フランス史の勉強は賢くない。
その理由は、フランス史の教授はフランス人ほどに何も分かっていないからだ。
フランスが日本よりも高い格付けの国であり、世界史に対する過去の影響力も今現在の影響力も日本よりも大きいのは分かるが、フランス史の勉強をしたところで、肝心の「フランスとはどのような国か」ということが、フランス人よりも分からない。
日本人が日本のことを分かるのと同じぐらい、フランス人がフランスのことが分かるのと同等のことを分かろうとしても、残念ながらフランスに生まれ育ったフランス人でない限り、それは分からない。
フランス史を学ぶことに意味がないわけではないが、フランス史だけを学ぶのはやめたほうがいい。普通のフランス人よりも馬鹿な人間になって、それで終わりになってしまうだろう。
フランスの歴史はフランスのものであり、フランス人やその近隣諸国の人種が勉強すればいい。
そもそも、僕のようにならないほうがいい。僕はドイツやゲルマン文化の学びすぎで、見るからにドイツ人のような人間になった。むしろ、内容からしてあまりにフランス的すぎて、僕は「フランス人よりフランス人」のような人間になった。このような人間にはならないほうがいい。
ただし、世界史を知っておく上で、フランス史の概要を知っているか知らないかは重要な分かれ目になる。最低限のことは知っておいたほうがいい。だから、僕はこのページにごく最低限のトピックだけを書いた。これだけでは理解できないと思うなら、適度に薄くて易しいフランス史の本を買って読めばいい。そんなに分厚い本は要らない。分厚い各国史を読むと、その国の歴史を学んだだけで大学の勉強が「終わり」になってしまう。それがフランス史では賢くない。早い話、日本人なら学ぶ歴史は日本史にしたほうがいい。
そもそも、フランスは日本とはまったく違う国だ。文化だけを見ても、ジビエといってイノシシやウサギの肉をよく食べるし、エスカルゴ(カタツムリ)も食べる。それから、信じている宗教は今はキリスト教だが、昔はケルト神話を信じていて、ドルイドのような独自の聖者を「聖樹」とともに信じている。それから、古代ローマ帝国からはガリア地域と呼ばれて、当時はヨーロッパの田舎の辺境地域だったが、中世にカトリック教会を信じる王国として少しずつ勢力を強くして、そのうちイギリスと並び称される世界の二大大国になった。だが、それは決して正義でも善良でもなく、イギリスと競い合いながら世界中を植民地支配した。そして、何よりも民主主義の祖国たるフランス革命を起こしたが、すべてがナポレオンが革命の理想的指導者であったわけではなく、ナポレオンは戦争でさまざまな従属国の国民をフランス兵と同等の兵士に仕立て上げながら、ロシアに敗北して没落した。その後は革命が続き、まるで「世界の革命の潮流の源流」のような国になったが、第一以降のインターナショナルが社会民主主義の楽園を目指したために、まるで「フランスのせいで世界はおかしくなった」という状況を呈している。ナチには勝ったが、戦勝国になれたのはド・ゴールによるレジスタンスのおかげであり、幸運だっただけにすぎない。
そういう風に、フランスの文化は日本とはまったく異なる。そもそも、フランス語を学ぶだけで15年ぐらいの年月はかかる。それくらいは勉強しないと、フランスの子供たち程度にはフランスのことは分からない。日本人なら簡単に分かる日本史と比べて、フランス史は難易度が高すぎるし、それに見合った結果を得ることも難しい。だから、歴史を学ぶなら日本史にしたほうが正解だ。
2024.10.31
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