フランスの現代の世界観です。フランス3(フランス史)の世界観も参照のこと。
(図説 フランスの歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)を参考に執筆しました。)
03-文章より。
第二次世界大戦では、一時的にドイツに負け、ヴィシー政権が発足したが、自由フランスが連合国について、何とか勝利した。
第四共和政、大統領の権限を強化した第五共和政に移行し、EUを形成している。
13-歴史3より。
現代。
第三共和政となったフランスで、第一次世界大戦がはじまり、勝利した。
第二次世界大戦では、ドイツ軍に占領され、ヴィシー政権で第四共和政となった。
しかし、ドゴールとレジスタンスによってパリは解放された。
ドゴールによって第五共和政が始まり、現代のフランスとなった。
フランスは、イギリスなどと同様に海外へと進出し、各国を植民地にして奴隷にし、プランテーションのように、集団で農地を作り、その成果を奪うことで、搾取と世界分割によって世界中を植民地にした。
フランスは、これを「文明化」であると言っている。フランスやイギリスなどの文明先進国が、他の文明的でない国に対して文明を与えてやる、という、お仕着せがましいご都合主義だ。
ドイツとともにアメリカ・イギリス・フランス・ソ連などの国と戦った日本は、持たざる国と説明されることも多いが、大東亜共栄圏というアジアの共同体的帝国を作ろうとしたが、アメリカは日本を倒してこれを防ぎ、日本を民主主義国家にした。
フランスはアフリカの多くの国を植民地にしたが、ほとんどの国は1960年代に独立した。
だが、アメリカはソ連との対立から戦後の冷戦構造を生んだ。ソ連がそうした植民地や世界分割へのアンチテーゼとして、世界政府の平等を目指した。ソ連は当初からスターリンが一国社会主義を受け入れ、たくさんの権力闘争や犯罪的な政策を行ったが、一方では平等という理想を守る国でもあった。
共産主義国家が経済的に行き詰まり、破綻すると、ソ連は崩壊し、東西に分割されていたドイツも再統一した。ソ連よりも、逆にアメリカの方が、自由な理想を守る国家となった。それに対してイスラム圏が台頭し、今またヨーロッパ・アメリカの右翼が復活しようとしている。日本や中国は戦後の復興から経済成長を成し遂げ、アジアはヨーロッパと十分に対抗できるぐらい経済力をつけてきている。
ちなみに、日本は明治維新を経験したが、これはフランスの文明化の理想と繋がるところがある。日本が見ても、当時のフランスやイギリスの文化は、とても文明的だった。日本人は、自らの文化と体制を棄てて、「イギリスを模倣する革命」を起こした。これが明治維新であり、日本は自分から「文明化」を選択したのである。そういうわけで、フランスの考えることも日本と良く似ている。フランスは、アフリカやアジアやアメリカ大陸の植民地を、日本とは逆にトップダウンの立場で「文明化」させたかったのではないかと思う。そして、ある意味、自らの自由な意志で「文明国家」を選択した日本には、日本にしか分からないアイデンティティのあり方があると思う。世界を文明化させたかったフランスと、同じ立場でそれが議論出来たら良いと思う。
フランスについての大きなトピックは、ナチス・ドイツとの戦いでしょう。
イタリアやドイツでファシズムが台頭するのに合わせて、ソ連やフランスでは人民戦線が結成されました。
第二次世界大戦では、パリ陥落後にフランスが降伏し、フランス領土の3分の2がドイツに占領され、ドイツの支配下にあるヴィシー政権となりますが、これド・ゴールがレジスタンスで抵抗しました。
結果的にフランスは戦勝国となりましたが、少しでも運命が違った方向に向いていれば、今ごろフランスは完全なドイツの一部になっていたことでしょう。
(世界の歴史がわかる本<帝国主義時代~現代>篇を参考に執筆しました。)
ナチス・ドイツも参照のこと。
2023.11.24
フランスは核保有国であり、アメリカ海軍を除くと唯一の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を保有している。これは「フランスは核戦争でも勝利する」という宣言の現れである。
2024.06.08
EUはアメリカやロシアに対抗するための現代のヨーロッパ連合のこと。フランスにおいてもそれは変わらず、フランスはフランスのことを「アメリカやソ連・ロシアに次ぐ第三極」であると主張しています。
EUについてはヨーロッパを参照のこと。
2024.10.31編集