オープンコンテントの世界観です。特許・知的財産権も参照のこと。
特許や知的財産ですが、インターネットやデジタル技術とともに、あり方が変わってきています。
デジタル情報は、簡単にコピーが可能です。どんなに権利や法律で守っても限界があります。また、インターネットでは簡単にそうした違法コピーされたコンテンツを公開できます。
また、今のインターネットでは、オープンソースやオープンコンテントという発想も生まれています。これは、著作者が「自由にコピーしても構いません」ということを逆に宣言することです。
なぜ、このようなオープン著作物やオープン技術が生まれたのか、それはインターネットの仮想世界で、みんなが協力してコンテンツを作る、という発想があるからです。
オープンソースは、ひとりの発明家が技術を作ったわけではなく、インターネットのさまざまな善意のボランティアがパッチを提供してソフトウェアを作ります。このため、誰かひとりの著作物ではそもそもないのです。逆に、誰かひとりが非公開で権利を主張しないから、ソースコードがオープンになり、人々がパッチを作ることができる、とも言えます。
このような著作権の問題は、漫画やアニメについても言えます。
漫画やアニメの著作者は、漫画やアニメを作ることで食べています。ですので、それを勝手に公開されてしまうと、問題があります。
ですが、漫画やアニメの世界では、「同人誌」と呼ばれるものがあります。これは、同じキャラクターを作って二次創作物を作るということです。
著作権を守ろうとしすぎると、逆に同人誌が作れなくなります。なので、漫画やアニメであっても、権利派だけではなく、自由派の人は多いです。
音楽業界では、YouTubeという新しいメディアが存在します。
YouTubeでは、Googleが著作権団体にお金を払っているので、YouTubeの中であれば、別の著作物を勝手に使っても構いません。
このことが、逆に、音楽を進歩させる動きを見せています。たとえば、初音ミクのボカロ曲があったとして、それを別の歌い手がカバーしたり、といったことが行われているのです。
オープンソース、オープンソース開発、デジタルコピーも参照のこと。
漫画・アニメも参照のこと。