特許・知的財産権の世界観です。
特許とは、その発明や技術を公開する代わり、その技術を用いる場合には利用料を取ることです。
これは、工学技術だけではなく、たとえば製薬の場合などでも、頑張ってその技術を発明した人にお金が渡るように、その技術の発明者が特許を申請し、その特許で発明を守り、頑張ってそれを研究した人にお金が入るようにします。
後日注記:特許で大儲けしているのは、たとえばIBM。IBMはものすごくたくさんの特許申請をしており、よく考えるとIT社会の進歩に貢献しています。
2024.06.10編集
特許とよく似たものに、知的財産権があります。これは、自らが作ったコンテンツや製品が、デジタル世界において違法コピーされないように、「コピーしてはいけません」という「著作者の権利」を守るということです。
後日注記:最近は生成AI技術が進歩した結果、著作権侵害が新しい問題に到達しています。生成AIではさまざまな文章や画像をAIに学習させ、そこからAIの作った文章や画像を生成しますが、たまに元の学習したデータとほとんど同じような結果を生成することがあり、ネットでは大きな問題になっています。従来の人による権利侵害だけではなく、AIによる権利侵害も考えなければならない時代になりました。
2024.06.10編集
実際のところ、企業の戦略として、必ずしも自社の技術的な発明で特許を取ることが最善であるとは言えません。
なぜなら、特許を取った段階で、その技術を公開しなければならないからです。
確かに、特許からお金が入ることはあるでしょうが、その技術が特許を取らなくても他の会社には発見できないという自信があるのであれば、あえて特許を取らず、企業秘密にして、自社だけでその発明を非公開技術として使うことも考えられます。
なので、必ずしも自分で見つけた発見や発明の特許を申請することが最善であるとは言えません。
ただし、特許を取らなかった場合、「いくら真似されても文句は言えない」ということに注意しましょう。模倣されて、パクられても、特許を取らなかった時点で文句は言えません。なので、機械の操作インターフェイスなどで画期的な方式を見つけた場合は、それを特許を取らずに市場に出せば、競合他社から同じものを作られることもあるでしょう。特許を取っておけば、このような場合に特許の使用料を支払わせることができます。
(大人になって読む経済学の教科書を参考に執筆しました。)
2023.11.04
オープンコンテントを参照のこと。