IT社会(デジタルコピー)の世界観です。
なぜIT企業が儲かるのかと言うと、「ソフトウェアはコピー出来る」と言う真理に行き着く。
一度作ったソフトウェアは、部品や材料を調達し製造しなくても、設計図からコンパイルし、そのデータをコピー出来る。
これによって、IT企業が何もしなくても、ただ最初に良く考えて作るだけで、あとはコストも人件費もかからずに、いくらでも全員に簡単に配布出来る、と言う可能性のある原理を生み出した。
コピーは良いことばかりではない。海賊版や著作権侵害によって、逆にコピーすることで儲からなくなる場合もある。
だが、デジタルデータはコピー出来るのが強みだ。マイクロソフトがあんなに儲かるのは、全部、作ったソフトウェアがコピーだけで再配布出来る、と言うところにある。
IT社会を参照のこと。
だが、このコピー出来る、と言う事実は、オープンソースにも進歩をもたらした。
一度開発者がボランティアで自発的にプログラムを作ってしまえば、あとのことはしなくても、ユーザーはダウンロードするだけで簡単にコピーでプログラムを入手・実行・開発出来る。
常に工場で生産する必要はない。オープンソースでは、プログラムをみんなのものにする。貢献者は歓迎するが、報酬は払わない。
これによって、オープンソースが成り立つ。設計図だけを楽しくみんなで作って、あとはコピーとインターネットで配布すれば良い。
オープンソースも参照のこと。
だが、コピーはこれだけでは終わらない。
Googleは、著作権管理団体に広告収入によって契約金を払うことで、音楽のコピーをネット上で可能にした。
これは、必ずしも良い文化ではない。きちんと歌手に金が入っているかは定かではない。だが、手段はどうあれ、Googleはネット上での音楽コピーし放題を実現してしまった。
だから、きっとデジタルはコピー出来る、と言う真理から、何かをやってくれる。そこに期待しても、良いだろう。
YouTubeも参照のこと。
もう一つ、IT企業のやったこととして言えるのは、「インターネットでみんなつながる」ことの実現である。
これは、パソコンのインターネットだけではなく、古くからある電子メールや携帯電話にも言えることだが、みんなでのコミュニケーションを上手く実現して、それで儲けている。
僕は、これは結構新しい革命であると同時に、脅威だと思っている。みんながつながるのは凄いことだが、それによってみんなを馬鹿にしているところがある。
それこそ、人類はどこに向かうのか、みんな良く分かっていない。
本当は、パソコンの発展はこれぐらいで終わりで、あとはもっと違う機械を作るようになると思う。