日本語の入門です。nihongo no nyuumon desu. An introduction of Japanese language.
日本語は外国人から見ると「たくさんの種類の文字があって難しそう」かもしれませんが、理解してしまえば簡単です。
日本語には、3つの文字があります。それは「漢字」「ひらがな」「カタカナ」です。
漢字は、中国の古くからの文字で、象形文字を記号化したものをベースとしています。たとえば「人」(ひと, hito, human)は人間の体を絵にしたものを簡略化した文字であり、「中」(なか, naka, inside)は四角の真ん中をぶったぎった絵を表す文字です。
こうした基本的な形だけの漢字だけではありません。漢字は、「へん」と「つくり」によって成り立っています(難しい言葉では「部首」と呼ぶ)。左にへんがあり、右につくりがあることもありますが、上にへんがあり、下につくりがあることもあります。たとえば、「板」のへんは「木」、つくりは「反」です。場合によっては「しんにょう」のように右上に小さくつくりがあり、へんは左上から右下へと延びるなど複雑な形をしている場合(「遠」「延」など)や、かこうようにつくりがある場合(「国」「医」など)もあります。
例外もたくさんありますが、基本的に「へん」がその文字の「意味」「性質」「種類」「分類」「属性」などのタイプを表します。また、「つくり」が「音読みの(基本となる)読み方」を表します。たとえば、「板」であれば、タイプは「木」すなわち「木の種類の漢字」を表します。「反」が読み方である「ハン」を表します(「ハン」をベースに「バン」などの濁音がついたり、「く」などが「っ」になることもある)。
また、漢字の読みは文字にひとつだけあるわけではなく、複数あり、場合によって変わります。たとえば、「板」は「ハン」と読むだけではなく「いた」とも読みます。日本語の漢字は、熟語になった時に複数の漢字を続けて読むことがあり、どんな漢字の組み合わせであるかによって読み方が変わります。たとえば、「女子」は「ジョシ」と読みますが、「女の子」は「おんなのこ」と読みます。子は「シ」以外に「こ」や「ね」などと読みます。「人間」は「ニンゲン」と読みますが、「人種」は「ジンシュ」と読みます。人は「ニン」「ジン」「ひと」などと読みます。
漢字の読み方には、大きく分けて二つ、「音読み」と「訓読み」があります。音読みは「中国由来の漢字の読み方」であり、板の音読みは「ハン」です。また、訓読みは「日本古来からの大和言葉の読み方」であり、板の訓読みは「いた」です。
漢字の覚え方ですが、基本的に絵だと思って覚えるほか、読み方を覚えるためには漢字にひらがなで読み方をふる「振り仮名」が有効です。児童向けの本や小説などでは、漢字に振り仮名がついていることがあります。外国人の日本語の学習にも、こうした振り仮名が有効です。
文字についてはこれくらいですが、次に文法的な要素です。難しいと思われるかもしれませんが、日本語の文法は簡単です。
日本語は漢字に交じってひらがなやカタカナを使うことで有名ですが、文法については多くの場合ひらがなを漢字に付加する形で行います。まず、名詞にくっついているひらがなは、その名詞の「格」を表します。格は「はのにを」などのことで、ドイツ語などではder, des, dem, denで表されるものと同じです。英語の場合は、「僕は」は「I」、「僕を」は「me」、「僕に」は「to me」、「僕の」は「my」を表します。日本語には「はのにを」の他、「は」と同様の意味を表す「が」や道具などにつける「で」や場所につける「へ」などがあります。実際には、「には」や「では」のように前置詞的な別の格助詞と融和します。
そして、動詞に続くひらがなは、「送り仮名」と呼ばれ、動詞の助動詞や敬語や時制などの「話法」を表します。
活用は「五段活用」などといって、「読まない」「読もう」「読みます」「読んだ」「読む」「読めば」「読め」のように変化し、これが助動詞とくっついて「せる」「させる」「れる」「られる」「ない」「たい」「らしい」「たがる」「そうだ」「ようだ」「だ」「ます」「です」「た」「に」「う」「よう」「まい」などとなる。(この部分は「Σベスト これでわかる国文法中学1~3年(文英堂, 2007年発行版)」を参考に書きました。)
これを敬語で丁寧に言う時は「だ」が「です」になり、「する」が「します」になり、「だろう」が「でしょう」になり、「した」が「しました」となり、「だった」が「でした」となる。
あとは、カタカナは外国語や特殊な言葉を使う時に、その発音を表すために使う。たとえば「car」は「カー」となり、「english」は「イングリッシュ」となる。laとraの区別がないなど不完全ではあるが、日本人的な発音で外国語の発音の全てを網羅できる。
カタカナは本当は外来語の発音を示す以外にも、たまにイレギュラーな発音を示すために使うこともある。たとえば、牛の鳴き声を示すために「モー」としたりするのにも使う。また、日本語の発音でも、たとえば「バラ」のように難しい単語(漢字で書くと「薔薇」になる)を書く時に使ったりする。かつては今ひらがなを使う用途にカタカナを使うこともあった(雨ニモマケズなど)。あくまで「カタカナのもっとも多い使い方は外来語の発音」であり、他にもさまざまな用途でカタカナを使うことを知っておくこと。
後日注記:語尾に「だ」を用いる時は、自分自身に対して宣言する。「か」を用いる時は、疑問を表す。「た」や「る」のように、語尾に何もつけない時は、誰に対しての宣言でもなく、単に言いたい時となる。
外国人が日本語を学ぶために参考になる情報として、クオリティは低いかもしれませんが、僕が見ていたところ、英語版Wikibooksやその他のWikiのJapaneseの情報が面白かったです。
日本人の僕が見て、間違っている点や不完全な点はありますが、漢字の書き順を教えていたり、よく使うフレーズや言い回しも書いてあって、日本人が見ても面白い内容だと思います。
日本には、広島だけを見ていても外国人はたくさん来ています。彼らにこうしたページを教えてあげましょう。きっと感謝されるはずです。また、英語の分かる方であれば、ぜひWikiメンバーになって貢献・協力してあげてください。Wikiはまだまだ発展途上です。
今でこそ、英語の単語には日本語の対応する言葉がほとんど存在し、英語の文章を日本語に訳すのは難しくありません。
そのため、「英語と日本語は同じ」だと思っている人が、相当数居ます。
ですが、本当は、祖先を遡ると、必ずしもそうではないことが分かります。
たとえば、明治時代の福沢諭吉は多くの現代の日本語を作りました。
その中には、「自由」などという言葉も含まれます。
そう、福沢諭吉が作る以前は、日本には自由という言葉すら無かったのです。
江戸時代の人間は、自由という言葉を使わなかったのでしょう。
他にも、「社会」「個人」「近代」「美」のような言葉も、こうした「翻訳語」として知られています。詳しくは以下を参照のこと。
日本語で「色」「形」「大きさ」などとすると、「それぞれの違い」から考えていくようなニュアンスがあるが、これを英語で「カラー」「シェイプ」「サイズ」などとすると、「まとまったひとつのものの表現」のように考えていくニュアンスがある。
こうした日本語と英語の違いについては、「日本語」「カタカナ語」を上手く使い分けることで、たとえば日本語で考えた「特徴」を英語で「スタイル」とするように、「さまざまな感覚」を考えることもできる。
特に、英語では複数のものをひとつのジャンルに分けることが多く、「カラー」「シェイプ」など複数の要素をひとつの「スタイル」として考えるところがあるが、日本語ではこうした英語のニュアンスをカタカナ語で表現できる。
これは日本語の面白い特徴である。日本語では「それぞれの性質の違い」を考えるが、カタカナ語では「それぞれのまとまったグループ」を考える。アメリカ人は何でも同じだと考えたがる。日本人は逆に、何でも細かな違いがあって、その違いや個性が大切であるということを認識するのである。たとえば、外国人は違いをリミックスして再構築することが得意だが、日本人は文化を作り上げる前提となる環境的土壌や社会的秩序を作ることが得意なのである。欧米人は、ひとつのコンセプトに従って自分で独自の世界観を作ることに長けているが、アジア人は大切なことがどこにあり、その大切なことが何に基づいているのか、その意味とは何なのかを考えることが得意なのである。
言語を分類する上で、大別することができるのは、「読み書きする言語」すなわち書き言葉と、「コミュニケーションをする言語」すなわち話し言葉である。
書き言葉と話し言葉は、どちらかに偏らず、バランスを持って使うことがよいと僕は思う。書き言葉だけでも、話し言葉だけでもなく、どちらもバランスよく使いこなすこと。
これは英語を覚える際にも考え方として重要である。学校の英語教育は、試験によって評価する関係上、主たる分野が書き言葉になりやすい。だが、発音やリスニングなどの話し言葉の習得は、英語を習得するためにもっとも正しい近道である。
漢字も参照のこと。
古文・漢文を参照のこと。
Meaning "is".
Sound like "wa".
例文
あなたは賢い。anata ha kashikoi.
You are smart.
語彙
かっこいい kakkoii - cool
楽しい tanoshii - enjoyable
馬鹿だ baka da - fool
Meaning "of".
例文
あなたの本を貸してください。anata no hon wo kashite kudasai.
Please borrow me your book.
語彙
本 hon - book
ノート nohto - notebook
貸す kasu - 貸して kashite - borrow
買う kau - 買わせて kawasete - buy
貰う morau - 頂かせて itadakasete - receive
Meaning "to you".
例文
あなたに与えます。anata ni ataemasu.
I give you it.
語彙
与える ataeru - give
奪う ubau - rob
Meaning "self-control".
Sound like "o".
例文
あなたを助けます。anata wo tasukemasu.
I help you.
語彙
助ける tasukeru - help
邪魔をする jama wo suru - hinder
意味:I think ~
敬語
と思います。to omoimasu.
他に
だと思う。dato omou.
かと思う。kato omou.
例文
私はこの国は民主主義だと思います。watashi ha kono kuni ha minsyusyugi dato omoimasu.
I think my nation is Democracy.
あなたは最低だと思う。anata ha saitei dato omou.
I think you are very bad.
語彙
社会主義 syakaisyugi - Socialism
民主主義 minsyusyugi - Democracy
国家主義 kokkasyugi - Nationalism
最高 saikou - very good
最低 saitei - very bad
意味:If ~
他に
もしかして moshikashite
もし moshi
例文
もしこの国が自由でなくなったら、どう思いますか?moshi kono kuni ga jiyuu de nakunattara dou omoimasuka?
If this nation to be not freedom, what do you think?
語彙
国 kuni - nation, country
社会 syakai - society
自由 jiyuu - freedom
平等 byoudou - equality
平和 heiwa - peace
意味:in this case
他に
だとしたら dato shitara
だとすると dato suruto
だとするなら dato surunara
ならば naraba
例文
明日がもし晴れだとすれば、きっとサッカーは出来る。ashita ga moshi hare dato sureba, kitto sakkah ha dekiru.
If it is sunny tomorrow, surely we can soccer.
語彙
明日 ashita : tomorrow
今日 kyou - today
明後日 asatte - day after tomorrow
晴れ hare - sunny
曇り kumori - cloudy
雨 ame - rain
サッカー sakkah - soccer
野球 yakyuu - baseball
意味:may be
敬語
かもしれません kamoshiremasen.
例文
雨が降るかもしれない。ame ga furu kamosirenai.
It may be going to runny.
日本語は、何にでも「ですます」をつける言語として有名です。これは、英語で言う「it's」に相当します。
日本語の特徴は、「ですしか言わない」ということです。「そうですね」とか「良いですね」といったように、全てにですをつけることで話すことができます。
これはアメリカのit'sと同じですが、違う点は、「ですをつけた時点で死ぬ」ということです。
逆に、it'sをつけるとどうなるか、それは、この文章が表しています。このように、何でもかんでも分かる人間になってしまいます。
ですが、それを日本人が見ると、「なんて幼稚なことを言っているのだろう」といった感じです。英語は、ここまで辛く、馬鹿になって分かるようになる言語です。まさに幼稚そのものです。
日本語の方が正しい言語である、それが僕の意見です。英語やドイツ語など、外国の言語全てを排除した日本語が、唯一、まともに分かる言語です。英語圏の白人には、何も分からないでしょう。
2018-05-29より。
新しい言語を考えた。英語、ラテン語、中国語などを使って、「あらゆる語彙の正しい語源」を集めた辞書を作る。たとえば、英語のmilkとドイツ語のMilchは、語源が同じなので一つの単語に出来る。中国語のように、語源が違うものは、日本語でやっている漢字とカタカナのように共存させる。文字はラテンアルファベットと中国語の漢字、あとはアラビア語など、さまざまな言語の文字を、統一言語として使えるように、日本語でカタカナでやっているのと同じ方式で、「新しい文字」を作る。まさに、新しい日本語となる。文法的には、ヨーロッパ諸語の文法と朝鮮語の文法を、単純化して統一し、専用の文字を作れば、日本語のひらがなのようになるだろう。
僕は、日本語は「口語的な言語」であって、「記述的な言語」ではないと思う。それはなぜかというと、中国語でいうところの第一声から第四声のように、声でどのように音程にして話すのか、といったところをまるで書かない。書いていない部分まで、言う人間や読む人間が汲み取って話すようになっている。僕は、これはとても駄目な点だと思う。よって、新しく作る言語では、「メロディのような話し方」が書かれた、正しい読み方専用の言語を作る。これは、英語やドイツ語の全てをカタカナ語で表すのに似ている。だが、もっときちんと書かれた上で、振り仮名を付けたりするのに使えるような、正しい読み方の文字を作る。読み方の仮名だから、読み仮名(よみかな)とするのが良いだろう。もちろん、RとLの発音も区別できて、「ジェ」や「ウェ」のような後から作った読み方をおかしな後付けの法則で読むような言語にはしない。総合的に考えて、この文字はハングルをベースにするのが良いだろう。