Adobe Photoshopの世界観2(写真加工・補正)。
以下の内容は、僕自身がデザインの作業所で見習いとして学び経験したことに基づきます。書いている当時がとても未熟であったため、誤解や勘違いが多くあります。
作業所の同僚やスタッフにも多くのことを教えていただきました。
特に、レベル補正と色調補正を中心にやりましょう。
レベル補正では、白と黒のバランスを変えることで写真を明るくできます。また、範囲を狭めることで白黒を引き締めることが出来ます。
色調補正では、ある狙った色を違う色調にすることが出来ます。黄色が多いなら、反対色の青を増やします。
写真の中で、人物だけを切り抜く必要が出てきた時は、まず、ペンツールでパスを引き、クリッピングパスにして、epsデータで保存します。
それを、Illustratorなどで配置する、と言う作業になります。
注意点は、白縁が生まれないように、出来るだけ内側にパスを引くことです。
まず、補正しなくて良い、適度に明るい写真なら、補正はしないことにこしたことはありません。補正をすると、本来の写真の色を破壊してしまいます。
室内で撮られた写真などで、明らかに暗い写真があった時に、写真補正をします。
主に、Photoshopのレベル補正という機能を使って補正をしていきます。
1.まず、写真全体を明るくします。レベル補正ならば、中央のバーを右(白)から左(黒)に移動させることで写真が明るくなります。少し明るいくらいが適切です。思い切って明るくしましょう。
2.次に、ハイライトを高めます。右端のバーを左に持っていくことで、それ以上右にある領域を白くすることが出来ます。これによって、写真が輝いて見えるようになります。ですが、やりすぎには注意しましょう。あまりやりすぎると、白トビ(その部分が真っ白になってしまうこと)が発生します。この白トビは、あとでヒストリーブラシを使って直します。
3.次に、黒を引き締めて、コントラストを付けます。左端のバーを右に持っていきます。これによって、黒が強くなります。ただ、やりすぎるとバキッとした写真になるので注意しましょう。
4.黒を引き締めると全体が暗くなるので、もう一度全体を明るくします。
5.室内で撮られた写真などでは、黄色っぽい写真になることが多いです。この場合は、イエローの出力レベルを下げてあげましょう。全体が黄色から反対色の青に近くなります。
6.また、人間の顔や表情など、ある部分だけの色を変えたい時は、色調補正を行います。これによって、人間の顔の部分を少し赤みがかった写真にすることが出来ます。
7.そして、白トビしたりしている部分を、ヒストリーブラシで直します。この時、ブラシが透明度100%で固さ100%になっていないと、ブラシの跡が残るので注意してください。ブラシの大きさを変えながら、丁寧に仕事をします。
8.大切なこととして、Illustratorなどで写真を配置した後のデータがある時などは、そのデータを開いておいて、全体の全ての写真が調和し、明るすぎる写真が混ざっていないか、クリッピングなどをかけた時におかしく見えないかを良く確認しながら行いましょう。
配置のポイントとして、元の写真をCMYKにすること、また解像度を300程度にして大きさは拡大縮小した配置画像のサイズより小さくならないよう適切に行うことが必要です。
また、写真の切り抜きのポイントとして、
1.白背景の縁が生まれないように、ペンツールは内側にパスを引くこと
2.領域が良く分からない時は、綺麗に見えるようにデザイナーの方で作ってやること
3.パスの調節は、部分的に選択した上でカーソルキーを使って徐々に動かすこと
がコツだと思います。
上のやり方が明らかに間違っていたことが分かったので、加筆します。
2017-11-06より。
レベル補正についてきちんと勉強した。山の両端を引き伸ばすことで、黒と白の範囲をきちんと合わせて、正しい階調の写真にすることが出来る。
写真は、一番明るいところから一番暗いところまであるが、暗い写真を撮った時には、写真全体が暗い領域に偏る。これを全体に引き伸ばすことが出来るのが、レベル補正だ。
レベル補正は、真ん中で全体を明るくしたり暗くしたりする。そして両端を変えると、そこが黒と白の終点になる。
上のようにやる以外にもやり方はあって、例えば自動選択ツールでマスクを設定して切り抜いたり、クイック選択ツールで一部分だけをレベル補正することも出来ます。
また、写真補正は他にもさまざまな方法を使います。
特に、逆光が強い写真では、シャドウ・ハイライトを使って、陰の部分や光の部分を抑え、全体の明るさを均一にすることが出来ます。
2018-01-05より。
レベル補正のコツ。まず、ヒストグラムには画像の明るさの分布がある。白と黒の両端のバーは、明るさの端を決め、画像の明るさを引き伸ばす。ヒストグラムで一定の範囲に固まっている場合、コントラストが低いので白と黒を引き締める。全体にある場合は、コントラストが高いので、真ん中だけを動かす。
だが、この方法でレベル補正をすると、明るすぎる写真になるので、注意が必要だ。
2018-01-09より。
レベル補正は、真ん中を変えて明るくすると淡くなり、両端を変えるとコントラストが高くなる。また、真ん中は全体が明るくなり、両端は明るい部分を明るく、暗い部分を暗くできる。僕は、全体を明るくして、暗い部分をはっきりさせてレベル補正をしている。
最近の僕がやっているのは、
1.全体を思い切って明るくするために、中間点を(全体が白っぽくなるまで)明るくする。
2.黒を引き締めることで、明るくした部分にコントラストをつけて暗くする。
3.白を引き締めることで、バランスを取る。
とするか、あるいは、
1.全体を控えめに明るくするために、中間点を(全体が白っぽくならない程度に)明るくする。
2.白を引き締めることで、コントラストをつけながらさらに明るくする。
3.黒を引き締めることで、バランスを取る。
とするのが良いように思います。
ただ、このようにすると、顔や首元に黄色が出たり、唇が赤すぎるようになったり、服の色がビビットになったりします。
この時は、クイック選択ツールを使ってその場所だけを選択し、「色相・彩度」を使ってイエロー系の色を低彩度・高明度にすることで、黄色を自然に消すことが出来ます。
唇も、唇の部分だけを選択し、今度はレベル補正でマゼンタを抜いてやることで、自然なままで色を抑えられます。
ビビットになった服の色も、色相・彩度で低彩度・高明度にしましょう。
選択範囲を選んでから調整レイヤーでレベル補正や色相・彩度を使うと、自動的にマスクが設定されますが、このマスクの境界線をぼかすことで、色を変えた時に自然な境界になります。フォトショップの機能は多いので、僕はまだ全機能の1割も知らないと思います。
大量の写真がある場合は、最初の写真のレベル補正で数値を覚えておいて、その数値を目安にしながら調整してレベル補正を行うと、どの写真も明るさの調和した綺麗な写真たちにすることが出来ます。
2018-02-28より。
今日の作業所では、本を使ってIllustratorの練習をした。パンク・膨張、変形効果、長方形グリッドツール、同心円グリッドツールやシェイプ作成ツールなどを使って、パターンデザインの練習をした。
2018-03-01より。
レベル補正は、全体を明るくし、暗くし、白を増やし、黒を増やす、と理解すると良いだろう。
今日は、Illustratorに関して、ブレンド、グラデーションメッシュ、グラデーションツールなどの使い方を知った。
あとは、不透明の乗算の使い方を少し知った。
2018-03-02より。
シャドウ・ハイライトは、写真の陰や光の明るさを均一にする。シャドウは陰、ハイライトは光の部分が変わる。著しく暗い陰の写真に使うと良い。
シャドウ・ハイライトは、レベル補正の前の下地を作るのに使うと良い。
僕は今まで作業所ではレベル補正を中心に写真補正技術を習ってきましたが、本やネットの話を聞くと、もっと高度・柔軟で一般的な「トーンカーブ」という機能があるようです。
レベル補正では、バーを動かすことによって写真のコントラストと明るさを変えてきましたが、トーンカーブでは、これを一つのグラフ的な曲線で、それにポイントをつけて曲線的に動かすことで、明るさの調整を行います。
2018.03.06時点で僕はまだトーンカーブは出来ていませんが、やることは同じです。コントラストをつけて明るくするために始点と終点を動かし、バランス良く明るくするためにカーブを動かします。違うのは、カーブと点をいくらでも柔軟に動かすことができるところだと思います。これによって、どこをどのように明るくするのか、厳密で柔軟な操作が可能となります。
ここであまり説明できなかった技術として、色調・彩度があります。
特に、写真を一気にレベル補正で明るくすると、黄疸が出来ることがあります。
こういう時、レベル補正の色の出力レベルを下げることでも調整はできますが、たとえば黄色っぽい写真を彩度を下げてグレーに近くしたり、明度を上げて白に近くすることで、黄色や、たとえば赤くなりすぎた口の周りなどを消すことができます。
色調・彩度を使うコツは、狙った色だけを変えられるように、あまり幅広く色を選ばないことです。黄色を変えたいだけなのに、肌色まで変わってしまうと写真としての見栄えが悪くなります。だからといって特定の色だけを選択すると、今度はまだらが出来ることもあります。
解決するためには、Photoshopの「クイック選択ツール」を使うこともできます。狙った色だけではなく、狙った場所に焦点を合わせることで、レベル補正の後で写真のおかしくなった部分だけを直すことができるでしょう。
まず、線(トーンカーブの曲線)を対角線(基準線)よりも上に持ってくると画像は明るくなる。下に動かすと画像は暗くなる。
だが、レベル補正とは違い、「その明るさの部分を明るく(暗く)する」という細かい調整が可能で、特定の点を指定して画像を明るくすることも出来る。
また、カーブが急になっているところはコントラストが強くなる。カーブが緩やかになっている部分はコントラストが弱くなる。
ヒストグラムだけではなく、X軸とY軸を見ることで、どの明るさの部分がどれだけ高く(低く)調整されているかを見ることができる。
始点と終点を左右に動かすことで、コントラストをつけて写真を明るく・暗くすることができる。そこらへんはレベル補正と同様だ。
僕が最近やっているのは、レベル補正でまず綺麗にして、どうしてもうまくいかなかった時だけ、トーンカーブで調整する、というものです。
多くの写真はレベル補正だけでほとんど綺麗に出来ますが、ある種の写真、特に紫や青などの服を着ている時に真っ黒がたくさん出る写真などでは、レベル補正だけでは綺麗な明るい写真にすることができません。
こういう時、トーンカーブを使って黒の終点を持ち上げてやることで、自然なままで紫や黒を修正することができます。
僕は、トーンカーブは慣れると難しくないと思います。カーブを持ち上げる(上方向に引っ張り上げる)だけで、レベル補正でやるよりも自然に、簡単に綺麗になります。
狙ったところだけ明るくすることができるので、レベル補正のようにどこかが汚くなるようなことが少ないのかもしれません。
難しく感じるのは自由度が高いからであって、レベル補正と同じ目的や用途に使うのであれば、トーンカーブを使った方が良いと僕は思っています。
レベル補正やトーンカーブなどは、一度行ったあとで再度値を調整することができません。ですが、スマートオブジェクトに変換して、調整レイヤーから操作を行うと、あとでも値を変更することができます。
トーンカーブでの写真補正は、基本的に明るくするために上に持ち上げてやるだけ。だが、たまに暗い部分を明るくしたいけれど明るい部分はそのままにしたい、という場合は、カーブをもっと複雑に変えることもある。だが、それは稀である。
暗い写真を明るくした時に、イエローやマゼンタが出てくる時が良くある。その時は、チャンネルでイエローを抜いてやる。イエローの一番濃い終点を上に持ち上げてやることで、イエローを抜くことが出来る。
だが、黄色の抜きすぎには注意が必要。色がおかしくなる時が多い。あまり抜きすぎないようにする。特に、シャドウ・ハイライトを先にかけて影や逆光をなだらかにした写真などで、色がおかしくなることが多い。
以下の書籍が参考になります。
アクション機能にあらかじめバッチのような処理を登録しておくことで、作業が楽になります。特に、解像度やサイズの変更、RGBからCMYKへの変換、そしてeps形式での保存など、いつも行う処理はアクションに登録しましょう。
コピースタンプツールを使うことで、たとえば名前の入っているところだけを消すなど、写真に写っているいらないものを背景の色を使って簡単に消すことができます。
写真に誰かの実名が描かれている場合などは、コピースタンプで消す。これは、Altを押しながら別の場所をコピーしてやることで、簡単に背景と同じ色で塗りつぶすことが出来る。
コピースタンプは最初は難しいが、コツとして、少し離れた位置で、垂直か水平の場所を選べば、その場所が勝手に動いてくれるので、消しやすくなる。少し離れた位置でないと、すぐに別の場所に他のものが映ってしまって、綺麗に消せなくなる。説明しても分からないので、やってみることが大切。
また、ヒストリーブラシを使うことで、画像の一部だけを少し前の操作の状態に戻すことができます。
他にも、パッチツールやコンテンツに応じた移動という機能を使うことで、要らないものを消したり、まわりをなじませた上でものを別の場所に移動させたりすることができます。
ぶれの軽減という機能を使うことで、ぶれた写真を綺麗にすることができます。
自由変形を使うことで、奥行きのある写真の画像に文字を綺麗に入れたり、逆に奥行きのある画像をまっすぐの正方形にしたりすることができます。
写真補正で良くやるのは、選択ツールや選択範囲との噛ませ技です。
特に、背景を変えずに人物だけ補正したいような場合、クイック選択ツールや選択範囲をぼかすなどと一緒に、色調補正やトーンカーブやレベル補正を行います。
そうした応用技を使うのは、本当にトーンカーブだけでの補正では難しい時だけで、多くの場合、トーンカーブで全体を明るく持ち上げてやって、明るくした時に出てくる黄色(カメラの種類などによっても違う)をレベル補正などで抜いてやれば、明るく綺麗な画像になるでしょう。
写真補正における定石は、最初に全体を(黄色が出ても良いから)十分に明るくしておいて、あとはイエローやマゼンタを抜いたり、人物だけを選択したりしながら、問題のある点だけを直す、といった具合だと思います。
まず、最初に十分に明るくしましょう。その後に、色味を変えれば良いのです。おすすめは、トーンカーブで全体を持ち上げ、レベル補正でイエローを抜く、といった具合です。黄疸が出た時は、その部分だけクイック選択して、色調補正でイエローの明度を高くしましょう。イエローが白くなって消えてくれます。
トーンカーブで、写真を明るくした時、まぶしくなりすぎて、コントラストが高くなった時は、真ん中部分のカーブを持ち上げたままで、右上部分の「ハイライト」と呼ばれるカーブにポイントを付けて下に下げることで、ハイライトを下げてあげましょう。コントラストがおだやかになって、綺麗な写真になってくれます。トーンカーブの基本は、「真ん中部分を上げ、コントラストが強くなった時はハイライトを下げ、クイック選択や色調補正で色を調整する」ことです。これが定石ではないでしょうか。
写真をトーンカーブで明るくした時、元の写真が暗かった時などに、写真全体が黄色くなることがあります。この時、黄色を抜くためにはいくつかの方法があります。1つは、レベル補正やトーンカーブで、入力レベルや出力レベルやチャンネルからイエローの成分を抜く方法、もう1つは、色相・彩度から黄色の明度を上げて黄色を抜く方法です。僕はいつもレベル補正の出力レベルで抜いていましたが、指導員の方が言うには、色相・彩度から黄色を飛ばしてやった方が、綺麗な写真になることが多いようです。この時、クイック選択などの選択ツールを上手く使って、黄色を抜きたくない個所はそのまま残すようにしましょう。
パスを使った切り抜きのコツは、「あえて直線部分にアンカーポイントを引く」こと。
曲線の頂点の部分だけにアンカーポイントを引いていると、綺麗なパスにならない。
あえて直線部分にアンカーポイントを作り、その上でハンドルで角度をつけるようにしてやれば、とても綺麗に写真を切り抜ける。
IllustratorやPhotoshopでも良くやる手法として、「色を重ねた上で描画モードで背景の画像と色を合成する」ということを良くやります。
特に、Photoshopの場合はフィルター効果なども多用し、グラフィックをさまざまに加工します。たとえば、グレースケールの写真に「ゆがみ」フィルターや「ノイズを加える」フィルターを設定して画像を大幅に加工した後で、グラデーションで全体を塗りつぶし、描画モード:スクリーンで色を合成する、などといった使い方をします。
Photohopのフィルターは、分かってしまえば「何でもできる」機能性を持っています。たとえば、雨の日の写真で水たまりの中に波立った人の影をつけたい場合は、レイヤーのマスク機能と「波形」フィルターを使うことでできてしまいます。たくさんのフィルターがありますが、フィルター名を覚えるよりも、さまざまな手法や技と一緒に覚えると良いでしょう。
トーンカーブでも、レベル補正のようなヒストグラムの階調補正ができます。
たとえば、青みがかった写真などは、トーンカーブのシアンのチャンネルを見ると、ヒストグラムが全体的に左に寄っていることが多いです。これを、右端のバーを左に持ってくることで、シアンを調節し、より自然で綺麗な階調をした写真にすることができます。
写真の色味がおかしくなった時に、色調補正を行いますが、これはクイック選択ツールやヒストリーブラシなどを上手く使いながら、色相・彩度とレベル補正やトーンカーブのチャンネル階調の補正を上手く使い分けます。
選択ツールを使う時は、必ず、領域のふちをぼかしましょう。これによって、はっきりとした境界がでなくなります。
色相・彩度を使う時は、イエローであればどれくらいの範囲の色に適応させるかを、まだらが出ないように上手く調整しながら、彩度を低くしてビビットからグレーにしたり、明度を高くして白くとばしてやったりします。
レベル補正やトーンカーブのチャンネルから階調を補正する時は、コントラストが強くも弱くもなりすぎないようにして、ヒストグラムを調整します。
色調を変える時、影の部分と光の当たる部分をクイック選択ツールで部分的に補正することも良くあります。この時は、境界をぼかし、あるいは選択範囲を反転させるなどして、その選択範囲に対して不自然になりすぎないようにしながら、トーンカーブや色相・彩度で補正を行います。
シャドウ・ハイライトのような機能もあります。これは、シャドウを明るくしたり、ハイライトを暗くしたりして、均一化させます。上手く使わないと、色味がおかしくなることがあるので、注意が必要です。
トーンカーブをした時の明るさや、イラレのグラデーションの色などは、画面で見る時と紙に出して見る時では、全く違うことが良くあります。僕の作業所のMacでは、明るすぎるぐらいが綺麗な印刷結果になります。僕はいつも明るすぎるぐらいの一歩手前ぐらいに調節して、トーンカーブを使っています。
暗い写真を明るくした時に、全体の色、特に人の顔の色で黄色が出ることがあります。
色相・彩度でイエローの明度を上げることもできますが、トーンカーブのイエローのチャンネルで、明るい方を下げながら暗い方を上げると、この黄色がかった人の顔の色を綺麗に肌色にすることができます。
トーンカーブは、慣れないうちは一点でカーブを高くし、明るくしましょう。慣れてきたら、明るい部分を暗いままにして白トビなどを無くすために、明るくした上でハイライトを下げてやるようにしましょう。色相・彩度やシャドウハイライト、クイック選択や選択関係の機能、コピースタンプ、ぼかしやフィルターを上手く使って、仕事をきちんとこなせるように実践を頑張ってください。
トーンカーブは、一点だけで写真全体を明るくすることもできますが、暗いところを上に上げ、明るいところを下に下げることで、コントラストを強くしすぎずに写真を明るくすることができます。
僕は、写真が穏やかに明るくマイルドになって、この二点でのトーンカーブが好きなのですが、慣れないと色味がおかしくなってしまうことがあり、僕も作業所の指導員の方に「一点の方が良い」と駄目だしされました。
色域指定を行うことで、ある特定の色域を選択することができます。
また、黄色などは色相・彩度で明度を飛ばすと綺麗にできるほか、彩度を下げてかっこいい写真にすることができます。
また、トーンカーブで黒を移動することで、黒を引き締めて綺麗な濃淡のある写真にできます。平坦な写真になった時に使えます。
写真補正のまとめ。
1.まず、トーンカーブで写真を明るくするために、真ん中部分を上にあげて、全体をはっきりとした明るい写真にする。
2.白とびや黒つぶれが起きないように注意しながら、ハイライトを少し下げたり、あるいは黒を引き締めたりしながら、コントラストをあげたり下げたりする。黒は右に、白は下に移動する。
3.色味を修正する。チャンネルでシアンを抜いたり、イエローやマゼンタを増やす。あるいは、色相・彩度で、増えすぎた赤や黄色を抜く。
このようにすることで、綺麗な写真が簡単にできます。
トーンカーブで明るくし、コントラストを高め、最後に色調補正をする。僕はそんな感じでいつもやっています。
写真の彩度は、僕の作業所の指導員の方は「原則彩度を下げるべきでない」と言います。白い部分が黄色くなった時などは、彩度を下げるのではなく、トーンカーブで色被りを抑えることで綺麗ではっきりとした色になるため、彩度は明るい方が綺麗に見えるからです。
これに対して、僕はむしろ、黄色の彩度を下げるのも、落ち着いた色合いになるので好きです。真っ黄色と真っ赤と真っ青の色になるよりも、少し彩度を下げてモノクロ調にした方が綺麗になるような気がしていました。これについては是非があるでしょう。ですが、極端に色がきつい場合を除いて、彩度は下げない方が良いでしょう。
僕が思うに、写真を綺麗に見せるポイントは色被りの調整です。
トーンカーブで、シアンや他の色のチャンネルを表示して、右上のポイントを左に平行移動させます。これによって、明るい部分のシアンなどが綺麗に抜けてくれます。
トーンカーブで全体を持ち上げた後で色被りを調整するだけで、写真はプロが補正したように綺麗になります。
注意する点は、モニターだけで「白くなって綺麗だ」と思っていても、印刷するとシアンが強く出たり、顔色が悪くなってしまうことです。「白く綺麗」よりも「穏やかな暖色」ぐらいの方が、印刷すると綺麗に見えると思います(少なくとも僕の環境では)。顔色が青白く悪くなってしまった時は、イエローやマゼンタのチャンネルのカーブを下に下げたり、色相・彩度などの機能で、イエローやマゼンタを足してやりましょう。
逆光や暗い部屋の写真など、暗い写真は比較的写真補正が難しいです。
トーンカーブで明るくする以外に、色相・彩度で明度を上げるなどすれば、綺麗に明るくすることができます。
イエローが顔などで強く出た時は、顔などの部分だけクイック選択でイエローを抜いてやると綺麗になります。また、イエローの範囲を大きく伸ばして明度を上げることで、不自然な斑点を出さずに綺麗に顔の表情を自然な肌色にできます。
トーンカーブで明るくした時に、髪の毛が黒くなったり、動物の濃い毛が人工的な色になった時は、黒を引き上げてやるのが効果的です。
黒を引き上げることで、黒が少し明るくなり、全体に明度が足されます。黒い髪などは階調がはっきりと見えるようになります。しかしながら、「茶髪っぽい髪」になったりするので、注意も必要です。
結局のところ、トーンカーブと色相・彩度、カラーバランスを使う方法に、僕の写真補正は落ち着いてきました。
トーンカーブでは、単に持ち上げるだけではなく、ヒストグラムを見てマウスで調整しながら、色の明るさとバランスを考えて、複数の地点にポイントを作りましょう。
「明るい部分は白トビしないように」「白い部分の階調が消えないように」「全体は明るく」「濃い色ははっきりと」「黒は引き締める」といった感じでトーンカーブのポイントを作ります。
そして、彩度を加えます。彩度を加えないと、白っぽいのっぺりとした写真になるところを、彩度をあげて綺麗にします。
そして、最後に、カラーバランスで色を整えます。中間色、ハイライト、シャドウのRGB三色を調整し、「はっきりとした色の偏りのない、中央の白に近い色味」にします。
あとは、クイック選択やヒストリーブラシを使って、細かい部分の調整をしましょう。
カラーバランスの基本は、「色が出すぎているかどうかを写真を見て見極める」ということです。
グリーンが出すぎている写真はグリーンを下げ、シアンが出すぎている写真はシアンを下げ、イエローが出すぎている写真はイエローを下げます。
特に、トーンカーブで写真の明るさを持ち上げた場合には、イエローが出やすいので、イエローを下げます。
そのようにすることで、綺麗な写真に補正することができます。
2023.03.18
カラーバランスのコツは、色の薄い部分(白い光の部分)と色の濃い部分(黒い陰の部分)に分けて色を考えることです。
色の薄い部分は、白い光の部分であり、できるだけ真っ白に近くなるように色を調整します。
色の濃い部分は、色がはっきりと出る部分であり、色がもっとも鮮やかに綺麗に出るように色を調整します。
そのようにすることで、色のはっきりとした、白に近い綺麗な写真にすることができます。
後日注記:僕の経験から言って、ハイライトではイエローを下げてブルーを上げ、中間調ではレッドとマゼンタを上げ、シャドウではシアンとグリーンを上げると、それぞれの階調で色が白に近づいて綺麗な写真になります(ただし個別の写真にもよります)。
後日注記:基本的に、ハイライトは白に近づけます。中間調は色を引き出します。そして、シャドウは色をはっきりとさせます。
2023.06.26
2023.07.10編集
2023.08.11編集
最近、僕がやっている写真補正の技法。
まず、トーンカーブで暗い写真を明るくする。白トビをしない程度に写真を明るくする。
次に、色相・彩度で全体の彩度を上げる。人の顔が真っ赤にならない程度、色がビビッドにならない程度に彩度を上げる。
そして、カラーバランスで色を調整し、自然な色へと近づける。
カラーバランスの方法として、まず、ハイライトで白を純粋ではっきりとした白に近づける。白が黄色に近くなっている時は、ハイライトのイエローを下げてブルーを上げる。それによって白い部分がより綺麗にはっきりとする。
そして、カラーバランスの中間調とシャドウを調整することで、明るい色と暗い色を調整し、自然な色に近づける。特に中間調ではマゼンタとレッドを上げ、シャドウではシアンとグリーンを上げることが多いが、写真によって適切な調節方法は異なる。
カラーバランスを行う際に、実際の写真のプレビューを見ながら感覚的に調節すること。プレビューをポチポチとクリックすることで元の写真と今補正中の写真を切り替えられる。数値ではなくバーを使って結果を見ながら調節すること。
注意点として、トーンカーブのカーブを上げた時に、黄色が多く出ることがある。このような時には、カラーバランスのハイライトなどを調整して黄色を抜く。部分的に補正する時はクイック選択を使う。黄色を抜く別の方法として、色相・彩度でイエローの明度を上げることもできるが、この場合は黄色成分が大きく(場合によっては全部)失われてしまうので注意すること。カラーバランスでできる時はカラーバランスを使ったほうがいい。
2024.01.19
僕が最近思うのは、カラーバランスよりもトーンカーブのほうが使いやすいということです。
トーンカーブでは、レッド・グリーン・ブルーのそれぞれのチャンネルで、カーブを使って明るい部分と暗い部分と真ん中の部分を補正することができます。
要は、カラーバランスと同じことをやっています。ですが、カラーバランスで同じことをやるよりも、トーンカーブの各チャンネルを使ったほうが、カーブを複雑に使うことで、的確で綺麗な補正ができます。数値とバーを使うよりも、視覚的にも分かりやすいです。
確かに、カラーバランスのほうが、ひとつひとつの数値を結果を見ながら変えられて、細かい調整はできます。実際、トーンカーブで色が補正できない時は、カラーバランスも併用する必要があります。ですが、僕は仕事で何十枚という写真を大量に補正しなければならず、カラーバランスでそれを行うと時間がかかります。効率的な大量の補正なら、トーンカーブのほうが素早く補正できます。
「カラーバランスではなくトーンカーブを使うなんて、素人じみている」と思われるかもしれませんが、実際、もっと高度で複雑な補正もやろうと思えばできるでしょうが、僕にはそこまでのスキルはありません。スキルが低いと言われるなら仕方ありません。ですが、実際の補正の仕事を行う時、僕のようなスキルの低いデザイナーがカラーバランスで写真補正を行うと、逆に「おかしな色味になってしまう」ということがよくあります。まるで補正をかけなかったほうが綺麗な写真だったかのように見えることがあるのです。
なので、僕はカラーバランスで補正することをいったん諦め、最近はチャンネルを使ってトーンカーブで補正をかけています。
2024.02.14
最近Photoshopを使った写真補正で分かったこととして、彩度を上げるよりも前にカラーバランスをかけるべきです。
僕は今まで、写真の彩度を上げてからカラーバランスで色を調整していました。
ですが、これでは色味がおかしくなり、黄色が強く出た時にその黄色を消す関係で、黄色が失われたような写真になることが度々ありました。
そして、最近、カラーバランスではなくトーンカーブを使うようになって、彩度を上げるよりも前にトーンカーブで色を調整することが多くなりました。
そうすると、「彩度を上げるよりも前に色味の調整をする」ということになり、これが「下地を作ってから色を強く出す」ということに繋がり、結果的に写真が綺麗に明るく見えるようになり、色味もおかしくなくなりました。
最近、僕は再びトーンカーブからカラーバランスに戻りましたが、その際にも、彩度を上げるよりも前に、カラーバランスで色の調整をしてから、その後に彩度を強く出すと、綺麗な写真になる、ということが分かりました。
なので、皆さんにも、彩度を上げる前に、カラーバランスやトーンカーブのチャンネル補正で、「下地を作る」ということを行ってから、その後に彩度を上げることをおすすめします。
2024.03.22
最近、僕はなんとなく、写真補正のやり方が分かってきました。
Photoshopのカラーバランスを使う際には、まず、ハイライトでイエローを下げてブルーを上げます。これによって白が黄ばんだ色から真っ白になります。赤が出ることがあるので、場合によってはマゼンタを下げてグリーンを上げます。
中間調でも、同様にイエローを下げてブルーを上げます。
ですが、シャドウでは、逆にイエローを上げてブルーを下げます。これによって、人間の肌の色が黄色・赤みがかって綺麗に出てくるようになります。場合によってはマゼンタを上げてグリーンを下げます。
この方法は、作業所のスタッフに教えてもらいました。この技を習得したことで、フォトレタッチが少しずつできるようになってきました。
2024.09.11