ビル・ゲイツに関する世界観です。
Microsoft創設者のビル・ゲイツは、Internet Explorerの開発をリードしたことで有名である。
ゲイツはビジネスマンだが、アーキテクチャ的なものの見方をするところがあって、いつもありえないアーキテクチャを作って失敗している印象がある。とても高度なものを作る代わり、バグや失敗が多いのかもしれない。
C#の開発メンバーには、ボーランドのDelphiの主要開発者が設計に携わっていることで有名である。
Xamarinの開発メンバーは、Ximian(GNOMEを開発していたLinuxデスクトップ企業で、GNOMEの創設者が設立)やMonoの開発メンバーが携わっている。
また、Gentoo Linux創設者のダニエル・ロビンズ氏はMicrosoftに引き抜かれたことで有名だが、その後はどうなっているのか僕は良く知らない。
彼らによってMSがオープンソースと新しい協力関係を築いてくれることに期待している。
WebブラウザやDelphiやXamarinやGentooも参照のこと。
ビル・ゲイツの作った主なソフトウェアは、BASICインタプリタ、IBM PC向けのMS-DOS、そしてWindowsとMS-Officeです。
僕が思うに、マイクロソフトという会社は少し、神のように崇拝されすぎていて、実際のところすでにあるものを、上手く自分のものにしながら、他社と同じくらいの(あるいは他社よりも劣る)品質のものを模倣して作ってたくさん売りさばいたにすぎない。それなのに賢く見えるのが、ビル・ゲイツという天才のすごいところである。
後日注記:ビル・ゲイツはOSの開発で大儲けをしましたが、MS-DOSはもともとシアトル・コンピュータ・プロダクツ (SCP)から手にいれたCP/M互換OSの86-DOSをベースにIBM PC向けに開発したものであり、いわば後付けで改良を加えたものです。MS-DOSはシングルタスクだったため、その当時は大きな問題がなかったのだと思いますが、僕が推測するに、あとあとマルチタスクに改良することが難しかったと予想されます。なので、Windows 9x系は不安定だったのでしょう。NTカーネルはその後に新しく書き直されたため、下手なバグだらけのLinuxディストリビューションよりもWindows NT系は安定しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、ビル・ゲイツの言動が注目されている。一部の州が都市封鎖をしていない点を批判し、「全米封鎖」を求める。五年前の2015年の講演では、「戦争やミサイルよりも病原菌に備えるべきだ」とパンデミックのリスクを予言している。トランプのWHOへの資金拠出の停止については「実に危険だ」と批判。ビル・ゲイツはマイクロソフトでの技術者・経営者としての成功の後に慈善活動家として第二のキャリアを積んでおり、二月には新型コロナウイルス対策に一億ドルの寄付を表明した。まさにビル・ゲイツなら、アメリカを救えるかもしれない。
COVID-19も参照のこと。
ビル・ゲイツの成功は、「それ以上が無い」ということが言えます。
ビル・ゲイツは、Windowsを作った世界でも有数の超一流の技術者であると同時に、マイクロソフト社の社長であり、長い間世界一の大富豪であることを保ち続けた(最近はアマゾンの社長に負けたりもしている)こと、その「最高のキャリア」と同時に、世界の歴史を変え、労働や仕事の環境や道具を変え、ITやOSの常識も変えた、大型コンピュータではない個人向けのパーソナルコンピュータ上の、GUIで操作するウィンドウシステムおよびOSである、Windowsというシステムを作ったこと、そして、儲けた金を慈善事業活動に使った、などの点から、「それ以上が無い」のです。
これ以上に賢い人間は、おそらく、1,000年経っても現れないでしょう。彼に比べれば、この地球上全ての人間が馬鹿で、愚かです。僕のような人間が馬鹿で愚かなのは、ビル・ゲイツを考えるに、「当たり前にビル・ゲイツと比べれば誰もが馬鹿」なのです。
また、マイクロソフトは最近、「全米で信頼することができる企業ランキング」で一位を獲得しました。誰もが、少なからずWindowsとMicrosoftを信用しています。Microsoftだけは、倒産してはいけません。ビル・ゲイツはもうMSの経営には関わっていませんが、ビル・ゲイツが死んだ時が、この地球におけるもっとも滅びのリスクの高い瞬間となるでしょう。
後日注記:ビル・ゲイツがMicrosoftに今でも関わっているのかそれともそうでないのかはよく分かりません。Microsoftの株の一部を保有し(スティーブ・バルマーも保有している)、Microsoftの技術担当アドバイザーを務めています。
最近のコロナ騒動について言えるのは、陰謀論の標的にされて、ビル・ゲイツが「かわいそう」だということです。
ビル・ゲイツは、慈善事業家でもあり、コロナ騒動が始まる前から感染症やパンデミックを脅威だと唱えていたこともあって、トランプやQアノンの信奉者から「コロナを引き起こしたのはビル・ゲイツがやっている」と首謀者扱いされてしまいました。
一部では、パンデミックを「プランデミック」と呼び、ビル・ゲイツが予測しているのではなく、「計画」しているのだ、という勘違いがあるほどです。
僕は、この問題は、ビル・ゲイツや陰謀論、あるいはフェイクニュースといった言葉だけでは表せない、「ネットの不特定多数による集団攻撃の問題」だと思います。
ツイッターやSNSのせいで、わたしたちは、本当に事実なのか嘘なのか分からない情報であっても、なんとなくみんなが言っていることを信じて、みんなが標的にしやすい人間を、あたかもその人間が本当に悪いことをしたかのように集団で攻撃する、ということに慣れきってしまいました。
それが、今のビル・ゲイツを首謀者とするQアノンなどの「陰謀論」の本質だと思います。
はっきり言って、ビル・ゲイツがワクチンの中にマイクロチップあるいはそれに比類する何かのデジタル素子を入れ、アメリカ国民のデータを集めて行動を監視する、などということをするわけがありません。
今のコロナ騒動が抱えている、「大して危険でも脅威でもないのにことさら騒いでいるのではないか」という疑いは、マスコミや政府が信頼できないということであって、ビル・ゲイツを首謀者だとするのは完全にお門違いだと思います。
極右・ポピュリスト・陰謀論も参照のこと。