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ソクラテス

古代ギリシャの哲学者。

ソクラテス

自分の書いたブログ「わたしの名はフレイ」2020/09/07より。

ソクラテスは、古代ギリシャの哲学者。

古代ギリシャの都市アテナイで、若者などを相手に酒場などで議論をし、「人生をいかに生きるべきか」とか、「真善美とは何か」のようなことを議論して、相手の何が勘違いで、どのように考えるのが正しいのかを考えた、「居酒屋のおっさん」のような哲学者である。

本人は一切の著作を残さなかったが、弟子のプラトンが代わりに著作を遺したため、語り継がれることになった。

「ソクラテスの弁明」というプラトンの著作では、ソクラテスがいかに弁論を行い、人々との間で「生きるために本当に大切な知識」とは何かを考えたかが残っている。

思想としては、「正しい認識は本人の己から生まれる」とか、「正しいことが何であるか分かっている人は正しいことをする」とかのように、どのように考え生きることで、人生でさまざまなことを気付くことができるか、という内容が多い。

有名なのは、「何も知らないことを知っている人間が一番賢い」という無知の知など。

また、ギリシャ神話の神の言葉を巫女が仰ぐ「デルポイの信託」では、「もっとも賢い人間はソクラテス」との信託がなされた。

しかしながら、人々を惑わしたなどという罪で、毒の杯を飲んで死んだ。

古代ギリシャプラトンも参照のこと。

アテナイの議論場

ソクラテスは、アテナイ(古代ギリシャの都市国家)の酒場で、人々とじかに話をしながら、相手が何を思い込んでいるのか、本当はどのように考えられるのかをともに議論して考える、「居酒屋のおっさん」のような哲学者だ。

ソクラテスの弁明

ソクラテスは一切の著作を残さなかったが、弟子のプラトンが、ソクラテスの弁明として、代わりに著作を残している。

内容は、ソクラテスとギリシャ人のさまざまな人間たちが対話し、討論し、弁明する、と言うものである。

俗人の「金」や「処世術」のような価値観ではなく、魂、真善美、そしていかに生きるか、と言うことに対して、情熱を燃やし、人々と対話することで哲学的真理を追究しようとした哲学者である。

無知の知

無知の知は、「何も知らないことを知っているものが一番賢い」と言うソクラテスの思想である。

魂の安らぎ

ソクラテスは、魂の安らぐ方へと進み、魂を安らげることが大切だと考えていた。

正しい認識は己の心の中から生まれる

正しい認識は己の中から生まれる。ソクラテスは、己の心から正しさが生まれると考えた。

そして、「善とは何か、正しい行動とは何か分かっている人は、善をし、正しい行動をする」と言った、ある意味で性善説のような独自の理解論、行動論を考えた。

デルポイの信託

ソクラテスは、デルポイの信託と言う古代ギリシャの巫女が神の言葉を伝える、と言う儀式で、「アテナイの中で最も賢いものは誰か」と言われた時に、「ソクラテス」だと言ったと言われている。

ソクラテスは、人々を惑わした罪で、毒の杯を飲んで、死んだ。

無知の知を失うと、普通の正常な理性が分からなくなる

また、僕の個人的なことを言うようですが、ソクラテスの言う「無知の知」を失うと、普通の正常な理性が分からなくなってしまいます。

知識を知れば知るほど、普通の人間の「並みの知性」を失ってしまい、正常にこの世界を考えられなくなってしまいます。

たとえば、数学も、生物学も、歴史学も、心理学も、哲学も、すべてのことを知ってしまった人間は、「知らないからこそ考えることができた領域」が分からなくなり、結果知らないから見えていたことが見えなくなって、何も分からなくなってしまうのです。

ソクラテスが何を言いたかったのかは分かりませんが、「何も知らないことを知っているものが一番賢い」という言葉は、その通りだと思います。