古代ギリシャの哲学者。プラトンの弟子。
自分の書いたブログ「わたしの名はフレイ」2020/09/07より。
アリストテレスは、プラトンの弟子。
「万学の祖」と言われるように、自分一人だけでとても多くの原始的な学問を作ったことで知られる。
政治学、心理学、生物学、形而上学、倫理学、精神論など多岐に渡る。
ものごとの原因を4種類に分類する四原因説では、「目的もひとつの原因である」とした。
また、神は最初に存在する第一原因であり、「不動の動者」であるとした。
政治体制としては、王制、貴族制、民主制の、基本的な体制と、その逸脱した形態を分類した。
また、地水火風については、「星を表す五番目の元素が必要だ」とした。
アリストテレスは、論理学、政治学、倫理学、生物学、心理学など、たくさんの分野の科学を作った「万学の祖」として知られています。
後日注記:今の現代科学について、ほとんどの科学は、アリストテレスが古代ギリシャの時代に(少なくとも歴史に残っているという意味では)最初にもともとの科学を作っています。そして、この科学は決してチャチなものではなく、真の意味で「万学の祖」と言えるほど、どれもきちんとした博物学的な科学です。
アリストテレスはプラトンの弟子ですが、イデアをどこか別の世界にあるものではなく、物質のそれぞれの中にある、DNAのようなもの(形相)であると考えました。
後日注記:アリストテレスの形相の考え方は、たとえばすべての馬の元になった「馬のイデア」があったとして、それをプラトンが言うように「イデア界」にあるのではなく、それぞれの馬の中にある「形相」にあると考えました。これは今の生物学から見れば大正解で、遺伝子やDNAはそれぞれの馬の中に存在します。
アリストテレスは、ものごとの原因や因果性を、
原因 | 説明 |
---|---|
質料因 | 素材・材料・質料的な理由。 |
形相因 | 設計図・本質・モデル的な理由。 |
作用因 | 作用・行動・行為的な理由。ものごとが始まる開始点。「起動因」や「始動因」とも呼ばれる。 |
目的因 | 目的を伴う意志・意図的な理由。ものごとが達する終着点。 |
の四原因説にし、何かを作り出すため、と言う目的も原因の一つであると考えました。
目的因はそのものが存在し、運動変化する目的であり、ポリスにおける目的因は「最高善」であるとしました。
後日注記:今の物理学では、作用因だけを「原因」と捉え、目的因のことを原因であるとは考えません。ですが、アリストテレスは目的因すら原因のひとつであると考えます。なぜなら、それを「作るに至ったきっかけ」が個人的あるいは社会的な「必然へと至る原因」であるかもしれないからです。
アリストテレスは、論理学的な把握を「範疇」と言うカテゴリーにして考えます。
何かの原因がその前の原因によって起きたとするなら、最初は神が起こしたはずだ、と言う、不動の動者を神とします。
後日注記:アリストテレスを始め、多くのセムやヨーロッパの思想家は「すべての原因に先んじて最初に起きた原因」を考え、これを神とします。これに対して仏教などアジアの神話では、輪廻転生の中で「最後には最初に戻る」という考え方があり、宇宙のすべては環のように永遠に繰り返されると考える思想家が多いです。
可能性が可能性であること、それが現実になることを、アリストテレスは可能態と現実態と言う言葉で、賢く考えました。
アリストテレスは政治体制として、
体制 | 逸脱した形態 | 説明 |
---|---|---|
王制 | 僭主制 | 独裁者の君主制 |
貴族制 | 寡頭制 | 少数の貴族による政治 |
国制 | 民主制 | 多数による公共の利益を目指した政治 |
の6つがあるとした。
(政治制度論『アリストテレス』 - 日本式論を参考に執筆しました。)
アリストテレスは「地水火風の四元素」について考察したことが有名で、天上界(恒星と惑星の世界)としての第五元素が必要であるとした。
後日注記:アリストテレスの時代には、まだ「地水火風」とされる四代元素の考え方が残っていた。また、アリストテレスは地動説ではなく天動説から宇宙の天体を考えており、太陽系のほとんどの惑星の構成(太陽・月・地球を除く)は既に分かっていた。
「形而上学」、「政治学」、など。
アリストテレスは、万学の祖のように、たくさんの原初的な科学を作りました。
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