犬の世界観です。
犬は、人間にとても良くなつき、ペットしても人気です。ですが、これほどまでに人間によくなつく犬が、どのように生まれたのでしょうか。
それは、古代人(人間)と犬の結びつきからひも解くことができます。
ひとつの仮説として、次のキツネの研究が良く知られています。
キツネの中にも、人間によくなつくキツネと、人間に反抗的なキツネが居ます。オスキツネとメスキツネが子供を産んだ時、その中からもっとも人間によくなつくキツネを選び出します。このキツネを、別の人間によくなつくキツネと交配させます。生まれてきたキツネの中で、再び、もっとも人間によくなつくキツネを選び出し、これを別のもっとも人間に良くなつくキツネと、再度交配させ、キツネをどんどん選び出して交配させます。
このようにしていくと、10世代も越えるごろになると、キツネは犬のようにとても人間によくなつくようになり、芸すらしこめるようになります。
古代の人類も、オオカミに対して同じことをしたと考えられています。犬は、そのように生まれたのではないか、というのがこの仮説です。
では、なぜ犬を作り出す必要があったのか。それは、古代の人類の生活に関係があります。原始人の時代、人間は、火を焚いて身を守っていました。ですが、クマのような外敵が現れると、必ずしも身を守れるとは限りません。古代人は、犬と一緒に生活することで、クマやオオカミのような外敵から身を守ることができます。また、犬は食べ物に安定してありつけることができます。同時に、犬は人間だけではなく、牛や羊のような家畜も守ってくれます。自分の身や食料となる家畜を守ってくれること、それが犬を人間が誕生させた理由です。犬は、人間のために作られた、人間が作り出した生物なのです。
僕は、人間と犬の組み合わせは最強だと思います。「人間+犬=最強」です。
実際のところ、人間の軍隊の方が強いでしょう。ですが、一般的な人間には、そうした兵隊を従える権力も、兵器を作る技術も、兵器を買う金もありません。
原始人よりも弱い僕たち一般庶民の人類ができることとして、有力なのは「犬を飼うこと」です。
犬さえいれば、人間は最強です。いろいろと考えるともっと違う解はあるかもしれませんが、ある意味人間と犬の組み合わせは最強です。
動物学も参照のこと。