クラウドサービス・レンタルサーバに関する世界観です。
簡単に言えば、レンタルサーバーの進化版みたいなもの。似たようなものだと考えてよい。
商用の大規模なサーバーから個人でアプリ開発と提供に使うような小規模なサーバーまで、多様なスケールに対応し、簡単にスケールを向上させることができる。
クラウド環境にはSaaS、PaaS、IaaSがあり、SaaSはクラウドで提供されるアプリケーション、PaaSはアプリケーションの開発を行うプラットフォーム、IaaSはインフラとして提供されるハードウェア資源のことを指す。
レンタルサーバではひとつのサーバを多数のユーザーで共有するが、VPSやクラウドでは専用の仮想サーバをたてる。そのため、自由にOS(主にRHELやSUSE、UbuntuのようなLinuxディストリビューションなど)をインストールして自分の好きなソフトを導入して管理することができる。
パブリッククラウドは、自社の専用のハードウェアを必要とせず、ネットワーク上で必要な時だけリソースを利用する体系。Amazon AWSなどはパブリッククラウドにあたる。
プライベートクラウドは、プライベートに構築された自社内の専用のクラウド。
このほか、パブリッククラウドとプライベートクラウドのいいとこどりをするハイブリッドクラウドがある。
クラウドを参照のこと。
レンタルサーバは、さまざまな会社のサーバー資源をレンタルして使用できるサービスのこと。
その種別により、共有サーバ、VPS、クラウドサーバ、専用サーバがある。
以下は上のリンクを参考に執筆しました。
ひとつのサーバを複数人で共有する。価格は安いが、カスタマイズが不可能で、別のユーザーと資源を共有するため、別のユーザーの影響でサーバが落ちたりすることがある。
サーバの中で仮想サーバを作り、その仮想サーバを専用サーバにする。カスタマイズが可能でroot権限が得られるため自分で自由にPHPやSQLサーバなどを設定できる。
有名なのはさくらのVPS。
自分でアプリケーションをインストールしたり独自の設定をすることができて、「自宅サーバ並みの自由度が得られる」が、一方でセキュリティアップデートを自分で行わなければならないなど、「自宅サーバ並みの管理スキル」が求められる。個人のWebサーバに使うのであれば、自宅サーバを立てるのとあまり変わらない。
ちなみに自分でOSをインストールすることができるため、CentOS6の環境の上でCentOS7などをインストールすることも可能。UbuntuやDebianやFedoraやSuSEなどを使うこともできる。
サーバの中でも高度かつ高性能で、VPSよりももっとたくさんのシステムパフォーマンスが得られる。たとえばAmazonのAWSやGoogleのGAEなど、データセンターと同等のサーバー資源をクラウドインフラとして利用することができ、データセンター並みの高い性能とディスク容量を誇る。
サーバの資源は後から拡張できるため、大規模なサイトになってからサーバをいくらでも拡張できる。
価格が高く、月額課金制と従量課金制の2つの料金体制がある。AWSなどは使用した時間ベースで払えるため、大規模なWebサービスを構築するために使うと良い。
クラウドサーバでは、サーバを「仮想サーバ」として利用する。仮想サーバはいつでも迅速に拡張し、あるいは縮小できる。よって、キャンペーン中だけ仮想サーバを拡張して、必要がなくなったらすぐに縮小できる。
サーバを完全に一人で占有する専用のサーバ。価格は最も高い。
最初から自宅サーバを自ら立てるのもアリ。自分でサーバ資源を管理できるスキルの高さが必要。WebサーバやApacheも参照のこと。
AWSを参照のこと。
Google Cloud Platformは、Googleによるクラウドプラットフォーム。
Google App Engine (GAE) は、その中のWebアプリケーションを実行するエンジン。
Herokuを参照のこと。
オープンソースな技術によるPaaS(クラウドプラットフォーム)。サーバ上にWebアプリケーションをデプロイすることができる。
極度にシンプルで、手軽にデプロイできるPaaS(クラウドプラットフォーム)。
Microsoftによるクラウドサービス。
安くて魅力的なのはさくらかもしれない。サーバをコスパで選ぶとVPSになるが、Linuxを自分で管理しなければならないなど運営・管理コストは高い。
さくらのVPSを導入する手順がqiitaに載っています。
ロリポップも有名である。
ConoHaは初期費用が無料でかつ月900円で使える。
WordPressが動作するレンタルサーバーの情報が知りたい場合は、以下を参照のこと。
Webホスティング・パーツも参照のこと。
FC2によるホームページサービス。
忍者ツールズによるホームページサービス。
Jimdoはホームページ作成サービス。簡単にホームページを作成できる。
ホームページ作成サービス。
最近はGitHubを用いることで、GitHub Pagesから静的なHTMLを公開できる。アドレスは「https://アカウント名.github.io」あるいは「https://アカウント名.github.io/リポジトリ名」となる。Webサイトを作るのであれば一番手軽。ただしGitの知識が必要。
Gitも参照のこと。
CloudflareはWebサイト管理者向けのCDNサービス。サイトをセキュリティ保護し、読み込みを高速化してくれる。
2023.05.18
Amazon CloudFrontはAmazonによるCDNサービスで、Webサイトの読み込みを高速化する。AWSも参照のこと。
2023.06.12
現在のLinuxビジネスにおいて、大きな市場となっているのがクラウド市場である。
どういうことかというと、AWSなどでホストOSの上で動作するゲストOSあるいはコンテナ仮想化であればコンテナ向けのOSとして、RHELやUbuntuなどが選択される場合が多くなってきている。
仮想OSとは、クラウドサーバの中の仮想サーバに使われるOSのこと。仮想サーバはroot権限が得られるため、どこまでも自分仕様に管理できるほか、OSも自由にインストールできる。そのため、サポートが必要ならRHEL、必要ないならUbuntuを導入する場合が多い。
そうした、「クラウドサービス向けのコンテナOS」という新しい市場が生まれつつある。
MicrosoftのやっているWindows Azureでも、ゲストOSとしてRed HatなどのLinuxが使われる機会が増えてきており、一時期は「Linuxやオープンソースは癌である」と言っていたMicrosoftすら、Linuxに対して本腰を入れて対応する時代がやってきつつある。そのため、MSは.NET Coreをオープンソースにしたり、GitHubを買収したり、あるいはWSL 2にLinuxカーネルを仮想OSとして搭載するなど、半ば「手段を選ばず何でもあり」のようになっている。
ただし、クラウドの仮想コンテナ向けのOSというのは巨大市場である。それは、パブリッククラウドとプライベートクラウドの2つにまたがるハイブリッドクラウド市場が、「エンタープライズ向けの新しい標準」となろうとしていることなどから言える。昔のように、IBMの大型コンピュータを使わず、クラウドで何でも実現する時代に到達しつつある。この分野で強いのが、LinuxというOSである。
AWSはクラウドサービス。基本的に、どんなに巨大になってもスケールを拡張できるレンタルサーバのようなものだと考えればいい。
コストパフォーマンスだけを見るなら、さくらなどのサービスでVPSを購入した方が安い。
VPSは仮想プライベートサーバと呼ばれ、自分だけのroot権限を持った仮想サーバが得られる。共有サーバ(レンタルサーバ)と比べると、システムのカスタマイズが自由だが、システムを自分で管理しなければならない。