タブブラウザの世界観。昔僕が使っていたものを中心に。
タブブラウザの優れた点はいくつかある。
機能 | 説明 |
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タブ | タブブラウザはタブによってブラウザの表示を切り替えることが出来る。 これは、当時のタブブラウザ情勢では、とても使いやすい革命的な発想だった。 |
検索バー | 検索バーにテキストを入力することで、 簡単に検索エンジンでキーワード検索をすることが出来る。 |
マウスジェスチャー | マウスジェスチャーによって、右クリックをしながら →↓などにマウスを動かすことで特定の機能を実行することが出来る。 Sleipnirなどで利用出来る。 |
アカウント | アカウントにログインすることで、 ネットワークにつながったさまざまな端末のブラウザで 同じブックマークやパスワード記録を共有することが出来る。 Google Chromeなどで利用出来る。 |
カスタマイズ&テーマ&拡張 | UIをカスタマイズし、テーマや拡張を導入することで機能やスタイルを向上出来る。 Mozilla Firefoxなどで利用出来る。 |
タブブラウザに関する参考サイト。
熾烈な国産タブブラウザ競争の中で、頂点に君臨するブラウザ。オープンソースではないが、フリーソフト。
昔はIEコンポーネントを使っていたが、最近はもっと違うWebKit系のエンジンに移ったらしい。最近のことは知らない。
マウスジェスチャーが使いやすかったことを覚えている。また、2ちゃんねるでの開発では、プラグインに対応したのが僕は良いと思っていた。
最近はどんどん新バージョンが出ている。美しいデザイナブルな上級者向けのブラウザを目指している。作者は専門の会社であるフェンリルという企業を立ち上げたそうだ。
フェンリルはSleipnir作者の作った会社。ソフトウェア開発、デザイン、スマホのアプリ開発などに力を入れている。
Donutはもともとオープンソースで開発されていたこともあって、派生版がたくさん生まれた。
当時はDonut Pが主流だったが、僕はunDonut、Donut RAPT、Donut Q、Donut Lなどを使っていた。特に、違いはそんなに分からなかったが、RAPTが雰囲気的に好きだった。
おそらく、僕が最初に触れたタブブラウザ。最初は熱心なファンだった。
なんとなく、庶民的でかつカリスマ的なイメージがあった。僕は、Sleipnirの次にポピュラーだと思う。
2ちゃんねるブラウザでおける、えまのんとかYa2bみたいなイメージのブラウザ。
玄人向け、知ってるやつだけついてこい、みたいな雰囲気だった。
そういうところに憧れて、僕はプログラマになりたかったのだろう。
日本でのオープンソースなWebブラウザの特徴として、「派生版がたくさん生まれる」というのがある。
特に、DonutやOpenJaneなどは、オープンソースだったために派生版がたくさん生まれました。
ここで、GPLにライセンスを統一することで、派生版の機能をアップストリームにマージできますが、日本ではそうしたコピーレフトによる面倒な共同開発を行わず、「それぞれの開発者が勝手に作って配布する」ということが多く行われます。
ですが、僕はそれを良いと思いません。ユーザーがどの派生版を使えば良いか分からなくなるからです。特に、Emacsenや*BSDは種類が多く、多くの人は一番有名なものを使います。ひとつのメインストリームに機能を共有することも必要です。
もちろん、サクラエディタのように、ひとつの共同プロジェクトによって開発されるソフトウェアは日本にも数多くあります。
オープンソースも参照のこと。
昔、中学生時代の僕が、学校を不登校になったのは、単に学校のいじめから逃げ出すためだけではありません。
僕はその頃、ネットゲームにはまっていて、自分でネットゲームを作ってみたいと思っていました。
FF BATTLEというPerl/CGIで作られたブラウザゲームで遊んでいた僕は、「このようなブラウザゲームを作りたい」と思って、Perl/CGIとUNIXの勉強ができる時間の余裕がほしかったのです。
当時の僕は、優等生として学校の勉強を努力し、試験勉強で教科書を隅から隅まで覚え、学校の部活で一番最後まで活動していた剣道部をそれらと両立させるために、まったく時間の余裕がなく、残りの時間はネットゲームで遊ぶためだけにすべて費やしていました。
そのような「自由のない学校生活」から僕は解放されたくて、不登校になった時は「必ずパソコンの勉強をする」と決めていました。
ですが、いざ不登校になると、むしろネットゲームで遊ぶことをやめてしまいました。ネットゲームは中二病のようなものであり、僕は不登校になって、今までのネットゲームから、2ちゃんねるのような掲示板を見るようになりました。
当時はインターネットの世界を見渡すように見ていた僕でしたが、Windowsにはフリーソフトがたくさんあることに気付き、フリーソフトをたくさん自分のWindows 2000パソコンにインストールしまくっていました。
ですが、主に使うのはタブブラウザや2ちゃんねる専用ブラウザであり、僕はそれらブラウザを自分で開発してみたいと思うようになりました。
まず、僕が取り組んだのは、2ちゃんねる専用ブラウザのOpenJaneをDelphiでビルドすることであり、ビルドに成功したため、常時表示されるメモ帳機能と、そこからスレッドに投稿できる機能を追加して、インターネット上に公開しました。
2ちゃんねるやJane専用掲示板に公開したため、使ってくれる人が多くいました。今でも、Jane StyleというJaneの派生版では、僕の作ったメモ帳機能が含まれています。
ですが、バージョンアップを続けることで、解決不可能なバグが発生してしまい、Delphi言語のことを何も勉強していない僕にとっては解決することができなくなり、またOpenJaneの改良をやりたいと思えなくなったため、僕は開発を途中で投げ出してしまいました。
そして、その後は、僕はタブブラウザを作りたいと思っていました。
ですが、タブブラウザはIEコンポーネントを使うため、ポトペタと最低限のコードのコピペ・編集だけで作れるDelphiよりも、難易度が数段上がってしまい、僕はタブブラウザの開発自体は諦めませんでしたが、にっちもさっちもいかなくなりました。
結局、その後はGentoo Linuxを使うなど、Linux関連のことを学ぼうと思って取り組んでいました。
ですが、僕が本当に作りたかったのはタブブラウザです。そして、今考えると、タブブラウザを作ること自体はそんなに難しいことではありません。IEコンポーネントのタブブラウザは誰でも作れます。だから、今考えると、ネットゲームやブラウザを作りたくて中学校を不登校になった僕は、なんて愚かで馬鹿だったのだろう、ということしか言えません。
みなさんも、将来のことはよく考えて人生の決断をしましょう。少なくとも、ネットゲームやタブブラウザを作りたいために、人生そのものを捨ててしまうようなことは絶対にしないべきでしょう。
2023.08.18
2ch専用ブラウザを参照のこと。