中世ヨーロッパの哲学者・神学者。カトリックの教義を作った。
トマス・アクィナス。
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自分の書いたブログ「わたしの名はフレイ」2020/09/07より。
トマス・アクィナスは、中世ヨーロッパのキリスト教の神学者。
「カトリックの教義を作った人物」であると知られる。
アリストテレス哲学を神学に取り入れ、「哲学だけでもある程度は進めるが、最後まで進むには神を信じる信仰が必要」であるとした。
また、ビジョンを司るものが神であり、知性でなんでも考えなくても分かるものを天使とした。
トマス・アクィナスがアリストテレス哲学を取り入れたことで、中世ヨーロッパはプラトンよりもアリストテレスの考え方が色濃くなった。
女性差別などの問題で、このことが問題の所以となってしまったところもある。
キリスト教も参照のこと。
トマス・アクィナスはカトリックの教義を作った人物で、アリストテレス哲学をキリスト教と融和し、「哲学や理性だけでもある程度は進めるが、最終的には神を信じなければそれ以上進むことは出来ない」と考えた。
後日注記:トマス・アクィナスによれば、哲学だけでもある程度の真理の境地まで達することはできるが、真に最後の境地まで達したいのであれば宗教を信じなければならない。
アリストテレスも参照のこと。
トマス・アクィナスは、神をビジョンによって全てを知るもの、天使を知性によって考えなくても分かるものとし、人間よりも上の存在とした。
後日注記:トマス・アクィナスによれば、神は「ビジョンによってすべてを直観的に知っているもの」であり、天使は「高い知性によって考えなくても絶対的にそれを分かるもの」である。
僕は、トマス・アクィナスの言いたいことが一番良く分かる。
すなわち、アリストテレスのような哲学だけでは、人生の途中までしか進めない。
それ以降、先に進むためには、宗教を信じる必要がある。
僕が思うに、この理由は、宗教を知ることで、「新しい人間に生まれ変わる」ことができるからだと思う。
なぜ、哲学だけでは最後まで進めないのか。それは、哲学という「固定観念を否定する」行為を真に追求するならば、自らのすべての固定観念を否定しなければならない。
その時、哲学的な「理性」や「理想」すら、新しい人生を生きる上では邪魔になってしまう。
だから、真に哲学を追求したいならば、哲学的な知性自体をいったん消し去り、何もないまっさらなところから新しく発見し、知識を得なければならない。
そのため、哲学のすべてを忘れて、一度盲目的な愚者に戻った上で、神を信じることで、「白紙」の状態に生まれ変わらなければならないのである。
2022.12.19
「神学大全」、など。
トマス・アクィナスは、カトリックの教義を作った人物です。アリストテレス哲学とキリスト教神学を融和・統合させました。
Wikipedia