ソフィーの世界の世界観です。
僕はある程度年齢が過ぎてから好きになった小説、あるいは哲学入門書として、ソフィーの世界を多くの人におすすめします。
ソフィーの世界は、哲学の入門書でありながらミステリー小説です。ノルウェーの少女ソフィーに、不思議な手紙が届くようになります。それは哲学者からの哲学の学校ともいえる内容で、少しずつソフィーは西洋哲学の世界を知っていきます。
また、ソフィーはこの哲学者との出会いをきっかけに、ありえないことが生活の中で起きるようになります。なぜソフィーの周りでおかしなことが起きるのか、「ヒルデ」と呼ばれる少女は誰のことなのか、少しずつ明らかになっていき、最終的には「ソフィーの世界そのものがなんなのか」という展開になっていきます。
僕は、このソフィーの世界という書籍で、哲学のことをはじめて知りました。その後に、白取春彦さんの哲学の入門書を読み、さまざまな哲学や歴史の本を買い、現在も継続して少しずつ読んでいます。
僕は、ソフィーの世界を読んだことをきっかけに、西洋哲学が好きになりました。
普通、人生を生きてきて、西洋哲学の哲学者の思想に触れる機会というのは、そう多くはないと思います。
ソフィーの世界は、そのような普通の人々にとって、哲学の予備知識がなくても簡単に入門できる「哲学入門書」であり、同時にとても先の気になる「ミステリー小説」でもあり、そしてヨーロッパの文化史まで分かる「ヨーロッパ思想史の入門書」でもあります。
ソフィーの世界を読むことで、ヨーロッパがどのように進歩し、新しくなってきたのかということが、古代ギリシャ、キリスト教と中世、そしてルネサンス以降や近現代といった段階を踏んで、哲学入門者であっても非常に良く分かります。
僕はこのソフィーの世界をきっかけに、哲学が好きになりました。さまざまな哲学書を買って、たくさんの哲学者の思想を知りました。それでも、最初に読んだソフィーの世界が、一番面白くて、内容も一番多かったです。もし、僕のような哲学の勉強をしなかったとしても、ソフィーの世界だけは読むことをお勧めします。ソフィーの世界は、読んで絶対に損をしない、「絶対に裏切らない哲学入門書」だと思います。
好きな本・書籍も参照のこと。