GPUの世界観です。
GPUは、グラフィックスやマルチメディア専用のチップ。
CPUは、コアが1つか2つが一般的で、多くても数個しかない。このため、連続的で順番のある処理(直列処理)を順番通りに計算するのが得意。
これに対してGPUは、コア数が数千個とあり、単純な決まった処理(定型処理)を同時に並列で行う並列処理を得意とする。
グラフィックスの表示のためには、判断や計算を行う必要はあまりなく、たくさんのドットを画面に高速で表示すればいい。そのため、多数の定型処理の並列処理が得意なGPUを使う。
後日注記:GPUはグラフィックス処理だけではなく、人工知能やディープラーニングの分野でも注目・活用されている。
2023.03.29編集
YouTubeやWindows Media Playerなどで賢いのは、本当は動画の表示や再生ではない。動画の表示や再生は、GPUを使うだけにすぎないからである。
賢いのは、動画を再生している間に、動画の先の方をダウンロードし、ダウンロードしながら途切れなく再生する「ストリーミング」の技術である。
このストリーミングの技術自体は、YouTubeなどが提供しているわけではなく、OSやライブラリが提供している。
また、アナログな音をデジタルな再生可能な電子情報にするには、音声の波を記録するサンプリング(標本化)が必要。
このデジタル化された音声情報や動画情報は、各種の形式でデータファイルとして記録されており、このファイル形式を解読して再生するライブラリをコーデックと言う。
動画を再生するには動画のコーデック、音声を再生するには音声のコーデックがそれぞれ必要となる。
なので、ブラウザでHTML5のビデオタグを使って動画を指定してやれば、動画は簡単に再生できる。
つまり、YouTubeの賢い点は「動画を再生する」ことではなく、「インターネット上で動画を共有して楽しむ」ことにある。
YouTubeも参照のこと。
並列処理を参照のこと。
Linux マルチメディア(動画・音声)とその子ページを参照のこと。
音声データなどの標本化・量子化についてはデジタル情報を参照のこと。
人工知能・AI・機械学習・データマイニングとその子ページを参照のこと。