ハーメルンのバイオリン弾きの世界観です。
エニックスで特に好きだった漫画。
後日注記:子供の頃は何も考えず好きだったが、今見るとちょっと幼稚なところがある。その代りサイザーやヴォーカルのかっこよさや美しさは半端ない。僕にデザイナーという仕事を導いてくれたのかもしれない。また、設定やキャラクター名をよくこの漫画から取り入れている(悪く言えばパクっている)。ワルキューレとかケストラーとかいう名前はこの漫画から知った。あまり悪くないパクリだから許してほしい。
後日注記:大魔王ケストラーという名前はさすがにまずかったので、ハネストラーという自分で考えた名前に変更しました。
ハーメルンのバイオリン弾きの特徴は、「美しさ」と「悲しさ」と「賢さ」だと思います。
大魔王の息子でありながら、大魔王に「聖杯」としての血を狙われている主人公ハーメル、「スフォルツェンドの魔人」と呼ばれ、人類の救世主とされるほど素晴らしい人物でありながら魔族に魂を奪われ魔界軍王となってしまい、人類に対する巨大な壁となって立ちはだかるリュート、子供時代に魔族にさらわれ、魔族として生きることを余儀なくされて魔界軍王となるが、ハーメルの妹であることが明らかになり、ハーメルとともに人間側に立って魔族と戦うようになるサイザーなどを中心に、それ以外の魔界軍王、人間側の王国であるスフォルツェンドの人々、そして最強でありながら究極体として復活するためにハーメルやサイザーなどの聖杯を望む大魔王ケストラー、ケストラーの妻でありハーメルの母親である素晴らしい女性でありながら、魔族の封印された「パンドラの箱」を開けてしまうパンドラ、パンドラに出会うことで変わったハーメルと一緒に旅をする元魔界軍王のカラスであるオーボウ、ハーメルとともに旅をし、時に力をセーブできなくなってしまうハーメルを優しく守り支えるスフォルツェンドの王女フルートなど、たくさんの「美しいキャラクター」が登場し、そしてそのどれもが「悲しさ」を秘めています。ストーリーは複雑でありながらよく考えられた「賢さ」を持っています。
ただし、シリアスな展開をさえぎるようにたまにギャグ表現が出てきますが、僕はギャグ表現はあまり好きではなかったです。シリアスなシナリオを台無しにしてしまうようなセンスのないギャグ表現が多く、このせいでハーメルンはほかの有名な少年漫画のように流行らなかったのではないかと思います。
本当のことを言えば、大人になった僕は、あまりハーメルンが好きではありません。
その理由は、大量殺戮表現が多いからです。
ハーメルンのバイオリン弾きには、殺人表現が多いです。ヴォーカルやオルゴールやサイザーやリュートのような人間が、あまりに多くの人間を殺します。
結局、そのようなハーメルンを好きだったのは昔の子供時代の僕であり、今となってはハーメルンはあまり好きではありません。
ハーメルンだけではなく、少年漫画にはとても殺人表現が多いです。僕が親だとしたら、子供にはそのような漫画を見せたくないと思います。
2023.08.02
日記の2022-08-13と2022-08-20に関連する内容があります。