ハーメルンのバイオリン弾きの世界観です。
エニックスで特に好きだった漫画。作者は渡辺道明。
後日注記:子供の頃は何も考えず好きだったが、今見るとちょっと幼稚なところがある。その代りサイザーやヴォーカルのかっこよさや美しさは半端ない。僕にデザイナーという仕事を導いてくれたのかもしれない。また、設定やキャラクター名をよくこの漫画から取り入れている(悪く言えばパクっている)。ワルキューレとかケストラーとかいう名前はこの漫画から知った。あまり悪くないパクリだから許してほしい。
後日注記:大魔王ケストラーという名前はさすがにまずかったので、ハネストラーという自分で考えた名前に変更しました。
2024.11.23編集
ハーメルンのバイオリン弾きの特徴は、「美しさ」と「悲しさ」と「賢さ」だと思います。
大魔王ケストラーの息子でありながら、大魔王に「聖杯」としての血を狙われている主人公ハーメル。
「スフォルツェンドの魔人」と呼ばれ、人類の救世主とされるほど素晴らしい人物でありながら魔族に魂を奪われ魔界軍王となってしまい、人類に対する巨大な壁となって立ちはだかるリュート。
子供時代に魔族にさらわれ、魔族として生きることを余儀なくされて魔界軍王となるが、ハーメルの妹であることが明らかになり、ハーメルとともに人間側に立って魔族と戦うようになるサイザー。
リュート(魔界軍王であり冥府の王ベースの傀儡)やサイザー(翼のある女天使)を中心に、それ以外の魔界軍王である、ギータ(剣の達人の犬)とドラム(怪力の竜人)。
また、魔界軍王ではないものの、それに準する魔族として、オル・ゴールとヴォーカル。
そして、人間側の王国であるスフォルツェンドの人々。リュートとフルートの母であるホルン女王や、魔法兵団隊長のクラーリィや妹のコル・ネッドなど。
そして最強でありながら究極体として復活するためにハーメルやサイザーなどの聖杯を望む大魔王ケストラー。
ケストラーの妻でありハーメルの母親である素晴らしい女性でありながら、魔族の封印された「パンドラの箱」を開けてしまうパンドラ。パンドラに出会うことで変わったハーメルと一緒に旅をする元魔界軍王のカラスであるオーボウ。
ハーメルとともに旅をし、時に力をセーブできなくなってしまうハーメルを優しく守り支えるスフォルツェンドの王女フルート。
ハーメルとともに旅をする、幼馴染のピアニストのライエルや、ダル・セーニョの王子トロン・ボーン。
幼くして魔族にさらわれたサイザーを育てた、魔族(鳥)の女性オカリナと、サイザーとともに戦う、9人の天使の女性騎士団であるワルキューレ。
など、たくさんの「美しいキャラクター」が登場し、そしてそのどれもが「悲しさ」を秘めています。ストーリーは複雑でありながらよく考えられた「賢さ」を持っています。
ただし、シリアスな展開をさえぎるようにたまにギャグ表現が出てきますが、僕はギャグ表現はあまり好きではなかったです。シリアスなシナリオを台無しにしてしまうようなセンスのないギャグ表現が多く、このせいでハーメルンはほかの有名な少年漫画のように流行らなかったのではないかと思います。
2025.11.23編集
本当のことを言えば、大人になった僕は、あまりハーメルンが好きではありません。
その理由は、大量殺戮表現が多いからです。
ハーメルンのバイオリン弾きには、殺人表現が多いです。ヴォーカルやオルゴールやサイザーやリュートのような人間が、あまりに多くの人間を殺します。
結局、そのようなハーメルンを好きだったのは昔の子供時代の僕であり、今となってはハーメルンはあまり好きではありません。
ハーメルンだけではなく、少年漫画にはとても殺人表現が多いです。僕が親だとしたら、子供にはそのような漫画を見せたくないと思います。
2023.08.02
上に「大量殺戮表現が多い」と書きましたが、ハーメルや友人であるライエルは、漫画の名前に「バイオリン弾き」とあるように、基本的に音楽と楽器で戦います。ハーメルはバイオリン、ライエルはピアノで戦います。ハーメルの母であるパンドラも過去に同様に楽器(僕の記憶ではたぶんコントラバスのような大き目の弦楽器)で魔族を相手に戦った経験があります。
ただしギャグ表現が多いため、たとえばハーメルのバイオリンがロケットやミサイルのようになったり、ピアノが重すぎて旅をするのに邪魔になったりなどしますが、子供の頃はとても面白かったです。決してギャグセンスがないわけではありません。ですがハーメルはよくフルートのことを子供みたいにいじめたりするので、好き嫌いが分かれるところだと思います(僕は決して嫌いではありません)。
2025.11.23
日記の2022-08-13と2022-08-20に関連する内容があります。