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=十一章 悪魔との戦い=

戦いの始まり

ガブリエルが最初に、「お前の名は、ルシフェルだな…。何の用だ?」と言った。

仁が、「ルシフェル?誰?」と聞いた。

ガブリエルは、「この地上で、最強だと言われた悪魔だ。同時に、最悪とも。」と言った。

ルシフェルは、「我々は、自由結束団と言う。革命家の集団だ。」と言った。

シャラハが、「皆、やっちまえ!」と言った。

そして、自然にそれぞれがそれぞれに対して、対陣を組んだ。

仁とシャラハ、涼子とリナ、太一とリュート、康平とバロン、聡美とサイト、がそれぞれ対陣を組んだ。ガブリエルは、残りのルシフェル、ケルタ、スティの三人と戦う。

仁たちは、いきなり戦いになるとは思っていなかった。だが、いつでもそういうことがあっても良いように、心構えはきちんと持っていた。そのせいか、心の準備は出来ていた。

シャラハは、神のように世界を支配する。仁は、いきなり得意技の「ゴールデン・エイジ」を放った。相手のことを内面から、破滅させる技である。ただ、シャラハは、「こんな技、全く効かないな。」と言って、全く平気なように振る舞っていた。

リナは、悪魔のように相手のことを狂わせる。「私は、あなたのことを完全に操って、完全に狂わせて、幻覚を見せてあげよう。」と言って、涼子に何も分からなくなる幻覚を見せた。

リュートは、ニュートラルな存在だった。全てを融和させる。太一は、「あなたはまるで子供のようだ。」と言った。太一は、リュートに対して、超能力をかけようと頑張っていた。

バロンは、王のような品格がある代り、何かが哀しい人間だった。バロンは、「あなたは、哀しい人間だ。私と戦うことによって、もう、あなたの運命は滅びている。」と言った。康平は、「何を言う。僕は、運命なんか信じない。僕は自由が好きだ。」と言った。

サイトは、科学者のような賢い人間だった。サイトは、「私が考えるに、あなたはもう、死を覚悟した方が良いでしょう。」と言う。聡美は、「そんなことは無い。私の悟りから言って、この戦いは私の方が勝つと思うわよ。」と言った。

ルシフェルは、自分の能力である召喚術を使って、竜を召喚した。「いでよ、銀の竜、ドラゴン!」と言った。そして、ケルタとスティは、恋人同士のようだった。女のケルタと、男のスティ。ケルタとスティは、「私たちは、無敵の心を持っている。全ての意味で、無敵だ。」と言った。ガブリエルは、「負けるわけがない。だが、ルシフェルは強い。」と言った。

康平とバロン

康平とバロンの戦い。

康平は、「ビッグ・エネルギー・スパーク!」と魔法を唱えた。だが、バロンは、「ガード!」と言って、魔法の力を打ち消した。

逆に、バロンも、「グレート・ウェーブ!」と魔法を唱えたが、康平は「ガード!」と言って、魔法の力を打ち消した。

その後も、魔法のやりとりが交互に続いたが、どちらもガードして、らちが明かないため、二人は肉弾戦に突入した。

「フライ!」と言って空を飛びながら、魔法の力で強化した体で、交互に殴り合い、蹴り合う、そんな戦いが続いた。

康平は、剣道や空手を習っている、武術の達人でもあった。康平は、魔法の剣を出して、剣道のような武術の技を繰り出す。正拳突きのような空手の技を繰り出して戦った。

結果は、両者、互角。戦いは長引くように見えた。

そこで、バロンは、「ここまでの戦いで、君のタイプが分かった。君のタイプは、雷だ。」と言った。そして、バロンは、「雷に対しては、地のタイプで勝つのが良い。チェンジ・タイプ!我を地の属性にせよ!」と言った。

そこから、戦いの主導権は変わった。バロンが強くなって、康平が劣勢になった。バロンは、雷のタイプである康平に対して、地のタイプになったのだ。

万事休すかと言ったところで、康平が、「こんなに強い相手と戦ったのは、初めてだ。」と言った。康平は、「研究中のあれを出すしかない。レベルアップ2!」と言った。

そうすると、何と康平の腕が二本から四本に変わった。四本の腕をした康平は、「これなら、こんな相手、ちょろいもんだ。それ、スーパー・ビッグ・スパーク!」と言って、魔法を放った。ただ、それでも、魔法は打ち消された。康平は、「むむむ、それなら、まだあるぞ。レベルアップ3!」と言った。そうすると、今度は康平の腕が四本から八本に変わった。

康平は、「王としての尊厳を持つ愛の中で、希望とは自由である…。」などと、呪文のようなことを言った。そして、何か気を溜めるポーズをすると、その気をバロンに投げつけた。

そして、康平は勝った。バロンは降参し、「君の勝利を讃えよう。君は、私よりも王にふさわしい。」と言って、康平とバロンの戦いは、康平の勝利で終わった。

聡美とサイト

聡美とサイトの戦い。

サイトは、「私の能力は、機械を作ることだ。」と言った。

サイトは、「ゲット・ガン!銃を私に。」と言った。そして、サイトの手から、銃が現れた。

サイトは、「この銃であなたと戦おう。女でも、容赦はしない。」と言った。

聡美は、「私も負けてはいないわ。」と言った。

聡美は、「私は、自然環境を操ることが出来る。」と言った。

聡美は、「それから、私は色んなものに変身することが出来る。」と言った。

聡美は、「この世界を凍てつく世界へと変えよ!コールド・ワールド!」と言った。それによって、聡美とサイトの周りは、氷の世界になった。

聡美は、「私を、鷹へと変えよ!ビー・ホーク!」と言って、聡美は鷹になった。

鷹になった聡美は、超スピードで飛び回る。

そのため、サイトの銃は照準を当てることが出来なかった。

サイトは、ミサイル、戦車、大砲など、色んなものを出した。

だが、それでも、聡美は色んなものへと変身して、それを回避していく。聡美は、「機械や兵器よりも、自然の生命の方が上ね。」と言った。

また、聡美は、生き物だけではなく、宇宙や自然の色んなものにも変身出来る。そして、自然環境を操ることが出来るために、時に台風のようなものになったり、地震のようなものになったり、隕石のようなものになったり、マグマのようなものになったりして、サイトの放つ爆弾やロケット弾のようなものを、もっと巨大な自然の力で打ち消した。

サイトが弱ったところを見計らって、聡美は、変身したままで、魔法の言葉を言った。聡美は、「全てのものを氷の力で凍らせてしまえ!フリーズ!」と言った。サイトは、凍ってしまって、動けなくなった。

そして、勝敗は決した。聡美が勝利した。

サイトは、「科学者でも、自然の力には勝てないものだ。」と言った。

涼子とリナ

涼子とリナの戦い。

リナは、「私の能力は、幻覚を見せること、操ること、姿をくらませること。」と言った。

リナは、「コンピュータを遠隔操作して、あらゆる分身を作ることが出来る。」と言った。

リナは、「私の分身を、100ほど作ろう。メイク・コンピュータ・ロボット!」と言った。

そうすると、リナの周りに、コンピュータの分身が100体ほど生まれた。

リナは、「さて、どうするか、これであなたが勝てるわけがない。」と言った。

リナは、「このコンピュータは、通信技術で全部繋がっている。人間が敵うわけがない、高度なスーパーコンピュータの本体を持っている。それぞれの能力値も高い。」

リナは、「さあ、やっておしまい。」と言った。涼子に対して、ロボットが襲い掛かった。

涼子は、「フライ!」と言って空を飛びながら、ある1つのものを取り出した。

それは、フルートだった。

涼子は、「このフルートは、悪を滅し、浄化するための、聖なるフルートだ。」と言った。

涼子は、空でフルートを吹いた。そうすると、ロボットが反対方向を向いて、リナの方へと襲い掛かった。

リナは、「なんてこと。お前たち、私は主人だろう!おおい、助けてくれ。」と言って、どこかへと逃げ去って、消えて行った。

これで、涼子は勝利した。涼子は、「機械に判断力は無い。操作を誤れば、簡単に敵と味方の区別もつかなくなる。」と言った。

太一とリュート

太一とリュートの戦い。

リュートは、「僕の下に、あらゆる邪神が現れよ。」と言った。

そして、リュートの周りに、魑魅魍魎の類が現れた。

リュートは、それで戦うのだと、太一は判断した。

太一は、「奇遇だな。僕も、幽霊を使って戦おうと思っていたところだ。」と言った。

太一は、「幽霊よ、現れよ。ゴースト・ワールド!」と言った。

そして、太一の周りに、幽霊や妖怪の類が現れた。

魑魅魍魎と幽霊や妖怪は、交互に切りつけ合って、それぞれが戦った。

だが、何かがおかしい。

リュートは、何かを考えている。

そうすると、リュートはいきなり、「自爆せよ!ボム!」と言った。

それで、魑魅魍魎の類は、一斉に自爆した。幽霊が居たせいで、太一は無事だったが、沢山の幽霊がそれに巻き込まれて、消えて行った。

太一は、「驚いたな。自爆は恐ろしい。」と言った。

リュートは、何故か、もじもじしている。何かをするように見えて、何もしない。

不思議と、しばらくして、リュートは自分から戦いの旗を降ろした。リュートは、「僕は、戦いたくない。平和主義者なんだ。」と言って、どこかへと消え去った。

リュートは、戦うのが嫌いな、気まぐれでめんどくさがり屋の、幼い子供だったのだ。

戦いには、太一が勝利した。

仁とシャラハ

仁とシャラハの戦い。

仁とシャラハは、最強の戦いをした。

仁は、究極魔法である、「ゴッド・ハンド」や「ワールド・エンド」などを使って、宇宙を破滅させるほどの力をシャラハにぶつけた。だが、シャラハも負けては居なかった。シャラハは、完全に落ち着いた態度と目つきをして、どこかで仁の動きを全て分かっていた。シャラハが、「ブラックホール」と闇の魔法を唱えると、仁はそれを即座に回避して、同時に、「ライジング・サン」と言って、相手に光の魔法を与えた。

仁は、「全ての宇宙の愛と経験をこの手に集めて、全てを導き、支配し、そして愛と希望と勇気を与えよう。ゴールド・ハリケーン!」と、究極魔法を唱えた。

逆に、シャラハは、「さらなる存在の革命の下に、あらゆる形あるものを滅ぼそう。グレート・ウィンド!」と言って、魔法に魔法をそのまま返して、帳消しにしてしまった。

また、シャラハには相手の魔法をコピーしたり、跳ね返したりする力があった。時に、仁が唱えた究極魔法を、そのまま返すことがあった。

そういう、魔法の応酬が、まるで永遠の止まった時間のように、何時間も続いた。

だが、戦いの中で、次第に、仁が劣勢になってきた。

仁は、戦いの中で、(どうしたら良いんだろう。これでは負けてしまう。こんなに劣勢になってしまうと、勝てるわけがない。)と思った。

仁は、(自分に出来ることで、他の人に出来ないことは、何だろう。)と思った。

仁は、(それは、信じることだ。)と思った。

そして、万事休す、となったところで、仁は、「神よ。信じています。」と言った。

そして、死を覚悟した、その時、稲妻のような光が現れた。

ミカエルだった。天使ミカエルが現れて、「ジークフリート!全てのものを凍結せよ!」と言った。そして、シャラハの動きを凍結した。

ミカエルは、「神は、信じるものを救う。」と言って、いつのまにか消えてしまった。

仁はミカエルの協力のおかげで、かろうじて勝利した。

ガブリエルは、「ミカエルは、こういう時に現れる。良く分からない存在だ。」と言った。

ガブリエルとルシフェル

ガブリエルとルシフェルの戦い。

ガブリエルは、まず、分身の術を使った。自分を5人に増やして、それぞれ、光の速度のガブリエル、巨人の力のガブリエル、魔法の剣のガブリエル、透明な幽霊のガブリエル、天界の支配者のガブリエルとなった。そして、ガブリエルは、宇宙の法則を変える魔法、「ユニバース・コントロール」を使った。それによって、全ての宇宙の法則が、ガブリエルを中心に起きるようにした。

ルシフェルは、イフリート、黄金の竜、銀の竜、を召喚した。

そして、5人のガブリエルと、3人の召喚獣、それにケルタとスティが、戦った。

まず、光の速度のガブリエルは、沢山の天使を従えて、超高速の、流れる軌道でイフリートと戦った。それは、目にも止まらぬ速さによって、ほとんど誰にも見えなかった。イフリートの能力値はものすごく高かったが、ガブリエルは、魔法「スピード・ソード」を唱えて、最強の舞いを踊った。本当に、踊るようにイフリートを攻撃した。イフリートは、火の玉を相手にぶつけるが、力が強い代り、頭が馬鹿だった。理知的なガブリエルが、速度と美しい舞いで、即座に勝った。

次に、巨人の力のガブリエルが、黄金の竜と戦った。巨人の力のガブリエルは、その力を持って、地面を割って、山を破壊して、地球を破壊するほどの能力を持っていた。黄金の竜は、最強の放射能を口から吐いたが、巨人の力のガブリエルは、その肉体の強さによって、その放射能をものともしなかった。巨人の力のガブリエルは、完全に相手を潰す、超巨大な手足による、最強のパンチを与えた。巨人の力のガブリエルと黄金の竜の肉弾戦が続いたが、そのうち、体力の差によって、巨人の力のガブリエルが勝った。

次に、魔法の剣のガブリエルが、銀の竜と戦った。魔法の剣のガブリエルは、魔法の剣を上手く使って、最強の技を繰り出す。「スペシャル・ソード・メドレー」と言う魔法で、本当に美しい剣の攻撃の舞いをした。そして、一つの失敗もせず、戦いの流れをコントロールして、主導権を完全に握った。銀の竜は、魔法能力が強かったが、一度も主導権を握れなかった。そして、魔法の剣のガブリエルの最強の技である、「魔法剣術・白銀世界」によって、ガブリエルが勝った。

そして、透明な幽霊のガブリエルと天界の支配者のガブリエルが、ケルタとスティと戦ったが、ここでは、宇宙の法則をコントロールする、ユニバース・コントロールの力が輝いた。ケルタとスティは地獄に堕ちて、ガブリエルは天界から攻撃する。完全に戦いの主導権を握って、ガブリエルが、5人に簡単に勝利した。ルシフェルは、「今回はここまでにしてやろう。」と負け惜しみのようなことを言った。

そして、自由結束団とルシフェルは、また、銀の竜にまたがってどこかへと消えて行った。

ガブリエルは、「思ったより簡単だったが、ルシフェルは本気を出していない。本気で戦うと、どうなるかは分からない。もっと強い召喚獣を召喚出来たはずだ。」と言った。


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