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=八章 白の都(6)=

【6.自由主義についての会話】

自由経済と自由主義

エリックは、「僕も、自由な会社の方が好きだ。

僕の好きだった、ボーランド、サン・マイクロシステムズ、ネットスケープのような会社は、もう買収されてなくなったが、それでも、自由な会社経済の中で、色んなことをするのは悪くない。

平等がアップルなんか、作れるわけがない。

左翼は悪いが、創造的で革新的な会社は、ある意味左翼的だ。

そんなに強くするより、弱くても賢くした方が良い。

そういう、良い人間は本当に多い。」と言った。

ケビンは、「ある意味、国家的、社会的にそれぞれのことを支援するのは、間違っている。

それぞれが、それぞれの意識を持って、それぞれのやりたいように、弱者を支援すれば良い。

マイクロソフトのビルゲイツも、慈善事業への寄付や支援のようなことをきちんとしている。

資本家は頑張った人間だから、金持ちは悪くないが、人々に援助し、支援する、責任のある金持ちであってほしい。

ビルゲイツは、技術者だし、社長だし、世界をきちんと変えた人間だ。

最近はWindowsが馬鹿になって悲惨だが、賢い人間だ。」と言った。

ポールは、「文章を書くなら、環境や共生社会を作ると良い。

世界のことや人生のことをモデルにして、独立や共有から社会のことを作って、全ての考え方を考える。

平和や発展のことを考えると良いだろう。

学習と人生の経緯でも考えれば良い。

それから、思いやりや自由から、人生と社会の段階的なものを考えると良い。

プラットフォームやシステムや相互作用のようなものから、独自の仮象の世界を作ることが出来る。

そして、思い出すことと、理性的に考えることから全てが分かる。

理性から、社会の具体的な段階を作る。

そして、多様で独立可能な共同体社会から、複合的な自由な国家と、宇宙と生命の歴史を創造出来る。

そういう、自由なユグドラシルのような文章が書けるのさ。」と言った。

エリックは、「自由になる、と言う発想も悪くない。

自由になればなるほど、分かるようになる。

環境から自由になって、皆のことを自由にする。

自由な人間性と権利のある社会を皆の手で築く。

だが、自由を支配しない解放だと思うのは間違っている。

それは平等だ。

そういうわけで、自由とは言うが、自由は平等で、不自由が自由だ。

それから、自由な体験を色々としていると分かる。

善悪のことを知って、マスターのように分かることが出来る。

理想は、平等の方が良い。

自由は悪い。

コミュニストは何も悪くない。」と言った。

ケビンは、「自由は、会社のようなものだと思うと良いだろう。

マイクロソフト、グーグル、フェイスブック、アップル、などの会社を自由だと思えば良い。

そういうものは、正しい自由であって、競争の自由をやっている。

Wikipediaやオープンソースも自由なところはあるが、そこまで行くと、自由を通り越して平等になってしまう。

それらは分かっていないが、自由でなく、平等なのが、コミュニティ生産と共有の自由だ。」と言った。

ポールは、「ただ、IT企業や社会のことをあまり政治的に考えるのは良くない。

ITは技術だ。

共有も共有で、きちんと自由に見える。

Linuxはソ連には見えない。」と言った。

エリックは、「あとは、悪い方が良い人間になる人間が多い。

右翼も良い人間になる。

それこそ、左翼の方が悪いのに良い人間が多い。

そういうわけで、皆はあまりに良い人間になりすぎたせいで、馬鹿になった。

もっと、悪い人間になれば、マスターのような賢い人間になる。

人間は、悪いだけで分かる生命だ。

悪くない人間には分からない。

戦うだけの、虫のような生命だから仕方ない。

良い人間は、戦うだけの悪い人間が多い。」と言った。

ケビンは、「自由の良い点は、努力にきちんと報酬が与えられて、上になったり、上を選べたりすることだ。

平等は、そういうところが馬鹿だ。

勝ち負けを悪いとは言うが、そういう、自由な努力への報いはあった方が良い。

平等はそこが馬鹿だから、オープンソースのような劣悪なものになってしまう。

ただ、オープンソースも、それはそれで賢いところがある。

Linux MintのCinnamonなんか、Windowsより賢い。

それに、オープンソースには、不可能を可能にするところがある。

カーネルは、本当に一番難しいのに、集団による、バザール開発のおかげで、皆の力で簡単に開発出来た。

そこが賢い。

ただ、IT技術を政治的に見るのは、本当に悪い。

GCCやMozillaも、もっと技術的に考えるべきだ。」と言った。

ポールは、「支配より、独立の方が良い。

中央集権より、地方分権の方が良い。

一党独裁より、二大政党の政党政治の方が良い。

そして、大きな政府より、小さな政府の方が良い。

そういう自由は、アメリカ的な新しい政治思想だ。

それは、移民による合衆国と、民主主義による平和と言う、新しい自由と右翼の思想だ。

そういうわけで、それも悪くは無い。

アメリカは良い国だ。

誰もが王で、誰もが成功出来る可能性と機会がある。

平等の方が悪い。

新しい、「アメリカ」と言う思想を信じれば良い。

それは悪くない。

それから、ドイツやフランスも馬鹿では無い。

ドイツは、自動車、コンピュータ、クラシック音楽など、色んなものを作った。

フランスは、文化的、政治的に、新しい、革新的なものを沢山作った。

だが、一番賢いのは、アメリカだろう。

IT技術が賢い。

ただ、ITは悪い。

ITは、無くなってほしい人間が多い。

ただ、麻薬のように禁止すれば良いが、それは出来ない。

インフラのようなものになってしまっているせいで、無くすのは難しい。

業界全体で、新しいものを作れば良いが、マイクロソフトに勝てない。

会社の競争では解決しない。」と言った。

エリックは、「哲学は、分からない方が出来る。

きちんと考えるのは良いが、そんなに分からない方が良い。

カントやデカルトは、本当に分からない方が出来る。

あとは、理系はそんなに賢くない。

理系は、狭い分野の研究をして、新発見で社会に貢献するが、その代り、あまり意味が無い。

理系は賢くない。

僕は文系を薦める。

哲学、音楽、心理学、経済学、歴史、文学などをした方が良い。

あとは、出来ればパソコンも分かった方が良い。

ただ、オープンソースは止めた方が良いだろう。

Debianのマニュアルを見ると分かるが、オープンソースは、本当に左翼の集団だ。

自分の持つコンピュータを自由に支配し、コンピュータに支配されないために、フリーソフトウェアを作って共有する。

一番おかしな集団だから、オープンソースは止めた方が良い。

ありえない分野とは言うが、もっと別の普通のありえない分野をやれば良い。

不思議と、ありえない分野、と言うだけでは分からないから、理系のありえない分野、文系のありえない分野、と考えれば良い。」と言った。


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