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=八章 白の都(5)=

【5.国際政治と左派についての会話】

国際政治と左翼思想

ポールは、「自由を悪いとは言うが、自由も色々と良い点は多い。

そういうものを、自分なりに色々と信じてみると良いだろう。

色んなことを信じる体験から、絶対的な善悪や相対的な価値観などを経験から知ることが出来る。

ただ、自由で無いものは、間違っていると思った方が良い。

右翼の言う実現力や、左翼の言う師弟制度のようなものは、大企業や工業大学で実現出来る。

そういうものを、再発明する意味が無い。

そういうわけで、自由でないものは意味が無い。

自由な中で実現すれば良い。

何も与えない平等分配より、最低限を与える生活保護で良いし、平等な社会所有は、スターリンのものにしかならない。

自由な方がはるかに平等だ。

平等には何も出来ない。

支配者は実現力がある。

それこそ、最近は、自由な右翼が一番良く見える。

不思議と、競争していると、勝ちたい人間が、色んなことをする。

競争より結束とは言うが、決定者が一人では何も出来ない。

支配者は、沢山居た方が良い。

スティーブ・ジョブズのような人間が本当に必要だ。

ただ、右翼を単純に信じれば良い、と言うわけではない。

右翼は、支配して殺したいだけだ。」と言った。

ケビンは、「右翼は悪くない。

左翼は、本当に信じない方が良い。

北朝鮮のニュースを見ていると分かるように、北朝鮮では、完全な思想統制をする。

元帥を子供から大人まで、全員で信じている。

それで良いわけがない。

それから、中国を見ていると、株式市場がありえない規制や操作ばかり多いように、資本主義になっているようで、完全な資本主義になっていない。

おかしな劣化コピーの市場経済になっている。

中国は、ほとんど資本主義と同じだ。

決まったノルマ以上働いた人間に、自由な報酬を与えることを許したのは、豊かにはなったが、自由も平等も無い、最悪の悪い世界になっている。

それこそ、ヒトラーを悪いとは言うが、王は悪くて良い。

横暴な王は居た方が良い。

チンギスハンのように、悪い王は本当に強い王が多い。

強ければ、それで良い。

ヒトラーは、演説でも、自分のことを疑う人間は頭がおかしいと言っているように、本人は自分のことを正しいと思っている。

それこそ、ヒトラーは正しい人間だ。

信じたドイツ人が悪いとは言うが、ドイツ人でも、戦うしかない、他に選択肢は無いといつも言われていると、それを信じてしまう。

ヒトラーを悪とは言うが、ああなってしまうのはある意味仕方ない。

見ていると、北朝鮮の方がさらに悪い。

ただ、あまりヒトラーを擁護すると、ユダヤ人が悲惨だ。

ユダヤ人は劣ってはいない。

ただ、ユダヤ人にも悪い点はあるだろう。

選民思想が悪いだけではなく、巨大な金融資本を持つ、資本家の民族だから、嫌われている。

キリストを信じない民族は、仲間に見えない。

そういう人間は多い。

ただ、右翼はあまり言わない方が良い。」と言った。

ポールは、「理想は、平等の方が良い。

皆が同じ人間であり、それぞれのためになることをそれぞれがし、助け合い、許し合い、分かり合う、勝者も敗者も区別なく兄弟の愛を信じられる、そういう国の方が良い。

平等はあくまで理想であって、現実には平等が無い、と言う人も居るが、それは間違っている。

本当に平等にし、悪い人間を皆で倒し、その力によって、皆を解放し、救う。

そんな理想があった方が良い。

理想は、頑張れば実現出来る。

それぞれの意識改革と、可能性の実現と、確かに出来ると言う気づきを知る。

左翼は、皆のことを平等にしたいだけ、良い人間だ。

ヒトラーやファシズムは悪い。」と言った。

エリックは、「独裁者は倒さなければならない。

自由も自由で、勝ち負けばかり多い。

皆で平等な社会にしていくこと。

だが、社会主義は失敗した。

どうすれば良いのかは分からないが、確かに言えることは、誰もしようとしないことは、自分でするしかない。

そして、自由や平等と言っているよりも、行動して、本当の自分の能力と経験をつけること。

そんなにありえない考え方をしても意味は無い。

実直に、1つ1つ叶えて行けば、全ては叶うんだ。

そういうわけで、1つ1つ良くしていくことしか無い。」と言った。

ケビンは、「日本とソ連は、良く似ているところがある。

ある意味、人類を本当に進歩させたかったのは、日本とソ連だけだ。

それに、オープンソースのような、ありえない思想と良く似ているところがあるのが、日本だ。

それこそ、日本と中国が戦うのはおかしい。

思想が違うだけで、考えていることは同じだ。

アジア人、皆でドイツやイギリスに勝てば良い。

アジア人、皆で、勝てないのがおかしいが、白人は強いから仕方ない。

現代史の中では、わずか数年でアフリカのほとんどを植民地にして、アジアや南北アメリカも日本ぐらいを除いて、本当にほとんどを植民地にしてしまった。

白人は本当に、搾取と植民地を競争しながらするから、植民地から見ると、悪魔にしか見えない。

だが、フランス人は、それを後進地域を先進地域が発展させる、文明化のようなものである、と言っている。

フランス人は、植民地の文明を白人が与える、と言う名目で、植民地化を肯定する。

それもおかしくはないが、ヨーロッパ以外の地域を遅れている、と思うのはおかしいのが、白人の右翼だ。

そして、皆で白人の支配に勝ちたい国が日本だから、日本の右翼はドイツ人とは違う。

日本の右翼なんか、ただの左翼だ。

ヒトラーは狂っているが、日本の右翼は狂っていない。

だが、日本の右翼の悪い点は、白人と同等の存在になって、今度は日本人が白人と同じことをやる。

そこが嫌いな人間が多い。

朝鮮人を同じアジア人が植民地にするのはありえない。

だから、黒人は日本が好きなのに、アジア人は日本が嫌いだ。」と言った。

ポールは、「右翼は狂っているように見えて、右翼は悪くは無い。

競争で強くすれば、日本は世界の中で大きな位置を持てる。

それに、利権争いはどこの国でも普通だ。

白人も、儲かればそれで良いと考える。

あまり意味が無いが、右翼は本当に悪い。

右翼は、皆の手で倒すしかないが、一番簡単に倒す方法は、軍を味方につけて、軍のクーデターによって倒すことだ。

革命は軍と戦うと弱いが、軍を味方につけると強い。

だが、革命も革命で、悪い。

何も罪のない、善人を殺すのはおかしい。

だが、戦争も革命も、そんなに大きな出来事では無い。

戦争は悪いとは言うが、数年で決着して、普通は領土を割譲したり、賠償金を取ったりするが、普通は、あまり意味の無い出来事だ。

革命も、普通はすぐに鎮圧されるが、勝つ時は、何もせず、いくらか政治家を殺して勝つ。

そういう、戦争や革命は、本当に起きない方が良い。

それは、民主主義にするのが一番良い。

平和的な方法で国を変えることが出来る。

だが、そんなに右翼や左翼のやることに、神経質にならない方が良い。

戦争は、あまり意味の無い出来事だ。

第二次世界大戦が、総力戦と言う、本当に辛くて苦しい戦いだっただけで、普通戦争にはあまり意味が無い。

アメリカはいつも戦争しているが、沢山の犠牲者は出している代り、アメリカはそんなに大事な出来事だとは思っていない。

右翼はそういう風に考える人間が多い。

右翼は悪くないだろう。」と言った。

エリックは、「ただ、戦争が本当に悪いのは誰でも分かる。

人を殺して、自分も死んで、世界が滅びて、皆辛い。

それが悪いのは分かる。

だが、戦争はチャンスでもある。

ソ連や日本が、白人のイギリスやフランスに勝つ、チャンスなのだ。

そういうわけで、日本やソ連は、勝つために戦争したがる。

それもおかしくは無いが、誰もが、日本がそういう、戦争をするだけの国に見える。

だが、そうでもない。

日本は平和な国だ。

皆、この世界を平和にしたいだけだ。

戦争中の大日本帝国は悪い国に見えて、悪くない。

戦争で、この世界を平和にしたい。

そういう集団だ。

昔の日本人なんか、何も悪くない。」と言った。

ケビンは、「ただ、平和憲法は本当にあった方が良い。

最近の戦争はおかしい。

昔の時代で、戦争が普通だったのは、弓や槍や刀や馬で戦っていたからだ。

銃はまだ普通だった。

世界大戦以降、ミサイルや戦車で戦うようになった。

ベトナム戦争なんか、本当にさらに悲惨だ。

戦争なんか無い方が良いし、核兵器も必要ない。

誰も戦争なんか、望んでいない。

最近の戦争は本当に怖いから、抑止力と言う右翼はありえない。

抑止力を持てば持つほど、相手も沢山の戦力を持とうとする。

それこそ、右翼は、両方とも強くすれば、軍事力の均衡が取れて、平和になると言う。

それは明らかにおかしい。

正しいのは、全員弱くして、軍事力を誰も持たないことだ。

右翼は本当におかしい。

明らかに、平和憲法の左翼の方が良い。

それこそ、社会主義をおかしいと思う右翼が多いが、社会主義はおかしくない。

軍事力を持つ意味なんか、何も無い。

競争とは言うが、格差を広げるだけだ。

全体の富のほとんどを金持ちが持っている時点で、全体を豊かにする意味なんか、無い。

平等にしなければ意味が無い。

労働者が貧民になっているのは、階層的に貧民の方が多いのに、何故か政治的な多数決を取った時は、貧民の方が少ない。

何故か、多数決はおかしい。

多数派の上層が、少数派の下層を奴隷にして、いじめているのだろう。

平等の方が良い。」と言った。

ポールは、「革命による政権は、軍事政権になることが多い。

それは、軍事的に強くすれば、勝てるように見えるからだ。

そういう理由で、ナポレオンも戦争ばかりしている。

革命政権はおかしいが、ヒトラーも同じようにおかしい。

貧しい国は、戦争で勝つしかない。

それこそ、勝てるわけがない。

最初から自由がおかしい。

大国が平等にすれば平和になる。

ソ連は何も悪くなかったのだ。

色んな悪い点はあるが、理想だ。

それに、奴隷にしているだけ、とは言うが、強制労働はあとで発展する。」と言った。

エリックは、「最近は、右翼は軍事力を抑止力と言って、平和になると言うが、それはソ連より酷いペテンだ。

ソ連のプロパガンダも酷かったが、右翼は本当に馬鹿だ。

まだ、資本主義を必然的に崩壊すると言って、資本主義を帝国主義と言い続ける方がマシだ。

最近の右翼は2ちゃんねるだ。

アメリカを見ても、日本を見ても、狂った右翼だ。」と言った。

ケビンは、「それは、そうでもない。

ソ連は、言論弾圧国家だ。

検閲し、監視し、弾圧し、逮捕する。

そして、ものは全て独裁者のものだ。

そういう国だから、ソ連もソ連で、左翼ではなく、右翼にしか見えない。

右翼と言うよりは、独裁主義のような国だ。

だから、本当にアメリカの方が良い。

アメリカが正しい。

日本やドイツは、全く何も良く見えない。

アメリカが見ると、日本の大本営が一番悪いが、ソ連はそれと同じだ。」と言った。

ポールは、「共産主義も、いつか成功するだろう。

ソ連とは全く違う形で、どこかの国が成功させるだろう。

高度な生産力と言うから、そのうち日本が社会主義を実現させるかもしれない。

それこそ、日本は社会主義が成功したように見える。

それは、経済力や、株式会社日本、のような考え方も言えるが、仏教の教えが共産主義に見える。

そういうところを言う人間が、2ちゃんねるに一番多い。

それは、何も分かっていない。」と言った。

エリックは、「政治の話が分からないなら、日本を良いと思えば良い。

日本は、和服や和食など、和の文化がある。

相手のことを敬いながら、自分が自分から下へと謙虚な態度に出る、そういう文化がある。

それこそ、酒を飲んで泥酔した人のそばに財布が落ちていたら、それを盗むのではなく、その人を起こして、風邪をひくよ、などと言うありえない国が日本だ。

日本は、そういう風に、国民性が高い。

悪いことをしたい人間が居ない。

それは、仏教や神道が影響しているのかもしれない。

キリスト教が馬鹿なのだろう。」と言った。

ケビンは、「本当に、日本が一番良いとは言うが、それは、外国人が見るとありえない。

外国人は、日本は、箸を使って刺身をわさびと一緒に食べるありえない国に見える。

だが、悪い国には見えない。

頑固おやじのサムライの国には見えるが、ドラゴンボールのように、格闘技が出来る人間が多いように見える。

ただ、外国人のことなんか、考えない方が良い。

島だから、黒人が住んでいるように見える外国人が多い。

それに、日本はあまりにパクリに見える。

自分で何も作っていない、と言う人間が多い。

悪い国には見えない。

アジア人が賢いから、好きな人間が多い。

漢字がありえないのは分かるが、読めるわけがないから、誰も日本なんか専攻しない。

だが、日本語を勉強するのは面白いと言う。」と言った。

ポールは、「何も分からなくなったら、説明と関係を良く考えること。

説明を論理的に考えていると、きちんとこの世界の事象が分かる。

そして、社会的な意見、推論、説明、理由を良く考えること。

そこから、方法や可能性や役割や自然が見えて来る。

何が何になって、何がどんな効果をどんな場合で発揮するのか、経験から何が変わるのかが分かって来る。

認識や方法の分析も、環境や問題の解決も、論理的に考えられる。

世界観を作って、仮想的なありえない世界を作ること。」と言った。

エリックは、「そして、国家モデルのようなものを考えれば良い。

社会主義は悪いとは言うが、昔から、平等分配は悪くない。

格差は悪いし、ソ連の良い側面を見ると、社会所有、計画経済、平等分配、評議会、ノルマ生産、自由な共同体、共有、自治体の生産手段、人民による平等な支配、歴史の出来事の自然な積み重ねと移り変わり、公共のインフラ、平等な人民による権力、原始共産世界から宇宙人のような理想の世界を皆の手で作る理想、負の側面を見ると、独裁権力と粛清、秘密警察と強制収容所、のようなものは、モデルで分析して良く考えると良く分かる。

決定と断言と判断から考える。

もちろん、資本主義のようなものも、自由と代表から考えられる。

選挙はもっと良い参加や試験などの協力手段に出来るかもしれないし、インターネットは免許制にすべきかもしれない。

金も悪くは無い。

IBMのような巨大企業は、どんな責任と社会的役割があるのか。

何が出来るのか。

世界を変えるために、どのように貢献しているのか。

そして、色んな自由な社会の道理が考えられる。

何が変化可能で、誰が何を出来て、誰が何を許されていて、自分が何を出来る権利と参加の可能性があって、何が自由で、何が可能性として実現出来て、何を成すべきで、何をすれば理想の社会が出来て、解決方法で何が正しく解決出来て、何が何を意味していて、何がそこでは意味されているのか、意図されているのか、誰が決めたのか、当然にどうすべきなのか、そこにはどんな見方と解決があるのか、それはどういう風に実践すべきなのか。

組織とは、協力とは、何なのか。

何故そうなっているのか。

どういう風にしていくべきなのか。

そういう、資本主義のことも、同様に、自由と行動の社会的なモデルから考えられる。

もっと言えば、どんな社会が実現可能で、何を経験的に実現すべきなのか、ビジョンと洞察力のようなものから考えられる。

そして、人々の言っていることを良く聞くこと。

言う人間より、聞く人間の方が、100倍賢い。

そんなに言っても意味が無い。

皆の経験を聞くべきだ。

そして、自分の力で考えながら、この世界を知り尽くすこと。

人々の意見を聞いて、世界のことを知ることだ。

世界は誰でも変えられる。

創造性と多様性を信じると良いだろう。

自由は良いものではないが、平等も良いものではない。

ただ、これでは社会主義には見えるが、独立、指導者、昇進、取り決めと取り組みにおける、自由もまた良いものだ。

独立は共同体に勝るし、指導者と昇進によって、自由にこの共生社会を作って、実現することが出来る。

誰も、ソ連に支配されたい人間なんか、居ない。

独立と主権が許されるべきだし、主権は独裁ではなく、主権在民であるべきだ。

そして、取り組みと取り決めは、自由に決めながら、自由な報酬で、努力の量と質に報いがあるべきだ。

不思議と、マルクス主義も、当初の段階では、努力の量と質に応じて与えるべきだとしていた。

スターリンとソ連型社会主義によって、努力の報われない、悲惨な国になった。

そういうわけで、社会主義もある意味では自由だが、自由の方が本当に良い国だ。

それこそ、中国は悪くない。

ノルマ以上働いた人間に貯蓄と収入を許したのは賢い。

自由と平等が同時に成り立つ、本当に素晴らしい国になった、と言える。

中国が勝つと良いだろう。

中国は、政府がマスコミやインターネットを監視・検閲したり、選挙を事実上自由にしなかったりなどの問題はあるし、明らかに資本主義の方が優れているが、良い理想がある。

その理想の旗は掲げていたいものだ。

それこそ、ロシアは既に右翼だ。

ある意味、社会主義は全部の国で失敗したが、これから資本主義を取り入れることで勝利する。

その可能性は、少なくないが、それはあまり良い世界に見えない。

本当に日本の方が良い。」と言った。

ケビンは、「左翼をそんなに言う意味も無い。

不思議と、歴史的に見て、少数派の貴族や征服者民族が多数派の民衆や奴隷を支配する国は、中国の清のように多い。

それも、おかしくはない。

それが平等にする、そういう発想がソ連だ。

不思議と、明らかにアメリカや民主主義の方が良い。

明らかに、理想は無くても、現実を見ると、自由の方が良い。

明らかに自由の方が良いから、あまり社会主義を信じない方が良い。

革命は国を滅ぼす。

それこそ、マイクロソフトやグーグルが賢いようにしか見えない。

これで自由が好きなのはおかしくない。

それこそ、平等には何も出来ない。

軍隊と警察だけの方が、皆が賢いことが出来る。

自由だからと言って、悪くなると思うのは、短絡的だ。

自由な中で、良く考えると、本当に良い社会を皆の手で作ることが出来る。

そういう自由は、ある意味、ニーチェのようだが、おそらくマルクスもそういう風に考えたかっただけだ。

マルクス本人は、本当に自由な世界にしたかった。

ソ連は、平等のために自由を無くすのはおかしい。」と言った。

ポールは、「それこそ、マルクスやサルトルは、堕落した世界に見える。」と言った。


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