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=八章 白の都(4)=

【4.インターネットについての会話】

インターネットと自由

エリックは、「ネットや学校などで、真実の体験をすること。

一度そういう、本当に楽しい体験をすると、何もしなくても、楽しくなくても、楽になる。

そして、世界を知って、世界を変える体験をする。

そういう体験から、純粋な愛と哲学が分かる。

それが青春だ。

経験から、世界を変えるために何をどうすれば良いのかが分かる。

正しく世界を変えるような、そういう体験から、高い立場と視点で世界のことが分かる。

正しく世界を変えるために、何をどうすれば良いか、そこから、心理学的に世界を実現出来る。

それに、沢山の経験を付け足せば、本当にこの世界のことが全部分かる。

ブッダよりも賢くなれる。

そして、未来のことも全部分かる。

この世界にどんな潜在的可能性があるのか、どのように考えれば、先入観無く、きちんと正しい判断基準を持てるのかが分かる。

前提条件を知ることで、発想法から、科学のことも良く分かる。

完全な超人になることが出来る。

だが、それは、超人に見えて、ある意味、廃人みたいにも見える。

言ってしまえば、あまり意味が無い人間だ。

そういうわけで、本当に無意味な人間の方が、賢い人間になれる。」と言った。

ケビンは、「疑うのも大切だが、信じることも大切だ。

全てを疑う中で、正しい根拠だけを信じるのは悪くない。

でも、正しく信じて分からないと、何も分からない。

信じる、と言う側面から言って、確実な分かる方法と、当たり前に正しいこと、そういうことを信じるのも良い。

神のように盲信するのは良くない。

そこから、理性批判のように、カントのように考えるのも、ある意味では、正しい賢者だ。

賢者は間違ったことをしないし、正しい発想のようなものが全員分、全部分かる。

でも、この世界と戦って、滅ぶ中で、自分の出来ることを全て信じて、あらゆる全てを信じて戦うような、そういう体験をしても良い。

それは、愚かに見えて、愚かでは無い。

本当に世界を救うために、世界の全てを背負って戦う。

何故か、きちんと分かった人間は、誰でもそういう体験をして、右翼になる。

右翼には、そういう、戦う正しい人間が多い。

だが、右翼は悪い。

左翼が強い方が良いだろう。

一つの左翼国家が強いと、世界が平和になる。

そういうものだ。」と言った。

エリックは、「日本は、もう自由を止めるべきだろう。

自由な理想より、平等な理想の方が正しい。

そんなに強くしても意味が無いし、2ちゃんねるのようなインターネット世界は、もう既に狂っている。

自由は、狂って皆を馬鹿にしているだけだ。

自由の世界は、もう要らない。

草の根の活動から、もっと平等な世界にしていくべきだ。

皆で協力すれば、共産主義にしなくても、平等な世界は実現出来る。

自由はそろそろ終わるべきだ。」と言った。

ポールは、「むしろ、自由も平等も同じだ。

自由な経験から、価値観やそれぞれの出来ることを考えて、自由な社会を作ることは出来るが、それは平等でも同じだ。

インターネットも、自由なインターネットから、もっと平等なインターネットに出来る。

オープンソースのような、ネットの自由で平等な革新派は、Wikipediaのように、どんどん増えている。

自由を止めてネットを無くすより、ネットを平等に染めてしまうのが良い。

それこそ、2ちゃんねるも、平等に悲惨な人間を全員受け入れる、と言う意味では、良いコミュニティサイトだ。

学校のいじめのようなものは、無くすことは難しいが、そういう、代わりとなる自由なコミュニティサイトは、作れるかもしれない。

それは、平等の方が良いだろう。

2ちゃんねるの参加者も、平等に受け入れれば良い。

いじめはなくならない。

むしろ、子供だから、いじめても悪くないように見える。

多感な子供だから、仕方ない。

そういうわけで、フェイスブックは良い発想をしている。

実名にすれば、良いコミュニティになる。

それを、Wikipediaのように平等にすれば良い。

むしろ、必然的にそうなる。

ただ、Wikiはコミュニティサイトをやり出すと、意味が無いし、フェイスブックは嫌いな人間が多い。

それこそ、実名にしたせいで、自由でも平等でもなくなった。

右翼が多い。」と言った。

ポールは、「目的意識を持つこと、経験を知ること、自己意識を体験で知ること、世界が変えられる方法を知ること、意識と経験を知ること、理想の社会の実現方法を知ることで、あらゆることを俯瞰的に知って、内面的なものから人生を知って、人生を全て分かることが出来る。

社会と人生を高い立場で見ることが出来るし、視野が広がる。

だが、それだけではまだ十分じゃない。

神のような絶対者の存在を信じることで、最後まで進める。

そして、精神分析で自分を治すことで、最後まできちんと分かる。」と言った。

ケビンは、「大学や学校のようなものに頼らない方が良い。

権威を疑って、自分の力で推論して、議論して、社会のことを知って、あらゆることを自分で出来るようになって分かる。

そういう、経験豊かな人間は賢い。

大学を信じないこと。

でも、大学の言う知恵や考え方のようなことは、期待しない範囲で参考にすれば良い。

それによって、あらゆる知識を得ることは出来る。

でも、信じたり、支配されたりしちゃいけない。

大学はあくまで、参考になる道具だ。

ネットも、パソコンも、道具だと思えば良い。」と言った。

ポールは、「ネットを考えるのも悪くない。

基盤的に、ネットから沢山の影響を受けるのを考えることで、記憶を受け入れる、と言う発想が出来る。

心の成り立ちが良く分かる。

それこそ、馬鹿に見えて、馬鹿の方が賢くなる。」と言った。

エリックは、「2ちゃんねるなんか、しない方が良い。

ネットで悪いことを沢山言っていると、あとで、地獄みたいな試練の運命になって、本当に辛い人間になる。

ブッダが地獄を低いと言ったり、キリストが悪い人間を地獄に堕ちると言ったりしているのは、そういうことを言っている。

2ちゃんねるの悪い人間は、地獄に堕ちる。

神を怖くするのは、2ちゃんねるをしないでほしいからだ。

そういう人間は、本当に神が裁く。

ただ、地獄に堕ちて、地獄の中で本当に頑張っていると、成功のような良いことが起きる。

神が、神の下では平等だと言っているのは、そういうことを言っている。

劣った人間も、悪い人間も居ない。

全ては神が創造しているし、世界は神が支配している。

誰もが同じ人間だ。」と言った。

ケビンは、「人間は、善悪や思いやりを経験的に知ったり、色んな科学的なことや教育学的なことを体験的に知ったり、認識をカントのように考えたりすることで分かる。

科学の正当性、同じ発想、のようなことが経験的に、同じ状態と立場になって分かる。

ある1つの場合でそうだったことが、別の場合でどのようになるか、そうなればどうなるか、のようなことから、社会や心理の形成のようなことが分かる。

そういう、認識論を作れば良い。

ただ、それらは、不思議と、インターネットになっている。

ネットのせいで、そういう風になるのが、最近多い、まともな人間の哲学者だ。

それから、ありえない体験をして、神と対話するような、そういう体験へと変わって行く。

それも、ネットのせいなんだ。

ネットは、良く分からないほど、麻薬みたいに悪い。

明らかにオタクは悪い。

馬鹿の方が賢くなるのは、一番賢い人間は、こういう風に、馬鹿な人間が多い。

そういうわけで、馬鹿をそんなに悪いと思わなくて良い。

オタクは、音楽やパソコンなど、悪いものばかり多い世界で生きていると、当たり前にそうなる。

全部オタクが悪いだけだ。

ただ、良く見ていると、どうやらそうでもないようなんだ。

オタクは何故か、何かが賢い。

それこそ、オタクから見ると、オタクが賢いだけの世界だ。

ただ、オタクと技術者は違う。

Linuxをオタクだと言うが、ネットのオタクとLinuxは、何かの相性が悪い。

むしろ、何もネットなんか見ずに、マニュアルだけを読んで、一人の趣味として、自分だけでLinuxを使った方が面白い。

オタクはWindowsに慣れ過ぎているところがある。

Debianの安定版を使って、こんなものは古すぎる、とオタクが言う。

だが、安定版は安定している。

オタクには分からない。

そういうわけで、Linuxをやるにしても、ネットは参考にならないが、マニュアルは参考になる。

不思議と、そもそもが工業大学の学生やプログラマのためのOSだ。」と言った。

エリックは、「ネットも悪くはない。

多様性のある環境から、社会経験をして、色んな人間と会話や議論をして、絆を培うことが出来る。

そして、人々が考えていることを知って、自分が何をすべきなのか、何をすればどうなるのか、何が出来るのか、のようなことが分かる。

ネットの人生経験は悪くない。

色んな人間を全員分、分かる。

そして、この社会を普通に考えられる。

役割や形成条件から、どんな社会を皆で作るべきなのか、のようなことが、経験的に見えて来る。

とにかく、経験するべきだ。」と言った。

ケビンは、「ネットは、未熟な人間が、世界を知って、賢い人々の意見が沢山集まる、賢い人間の集まる場所だと思って使えば良い。

ネットで経験すること、議論することで、本当に楽しくて、色んなことが分かる、世界を知る体験をすることが出来る。

そして、世界精神と歴史のことも、ネットをやっていると良く分かる。

文明の変貌が分かる。」と言った。


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