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=八章 白の都=

酒場

次の日。一同は、ジープでヴァイスへと向かった。

ヴァイスへつくと、ヴァイスへと入る門のすぐ近くに、「ブランド・スタンド」はあった。スタンドの看板の下には、「失って初めて得るものがある。」と言う表題が掲げられていた。どんな場所かと不安に思う仁だったが、太一が「入ってみよう。」と言ったので、一同は入った。スタンドの店主が、「お兄ちゃん、お姉ちゃんがた、ここは酒屋だよ。未成年に酒は飲ませられないよ。」と言ったが、涼子が「コーラじゃ駄目?」と言って、一同はコーラとコーヒーをそれぞれ頼んだ。

酒場には、男が3人居た。6人が中に入ると、まず、一人の男が、「やあ、こんにちは。俺はポール。こいつらは、ケビンとエリック。ようこそこのスタンドへ。」と言った。


【1.人生と成長についての会話】

人生の生き方と宗教

(作者注記:ここから先の数行は、斎藤一人さん著の、「あなたが変わる315の言葉」と言う本を参考にして文章を書いています。いくらかを除いて、自分で考えたわけでは無く、斎藤さんの言っていることをそのまま言っています。ご注意ください。)

ケビンが、「お兄ちゃんがた、成功の法則ってのは、会う人全てを味方にすることだよ。

そして、神様は、その人が乗り越えられる試練しか与えないんだよ。」と言った。

そして、長い間それら3人と6人は楽しい会話をした。

エリックが、「まずは、自分の持っている、良いところに気づくことだよ。」と言った。

ポールは、「パニックになったら、大丈夫、大丈夫、って、続けて言ってごらん」と言った。

一同は、それ以後も、本当に楽しい会話をした。

ポールは、「自分には無いものを、望んではいけない。

今、自分にあるもののこと、それだけを考えれば、全ての謎は解ける。

自分にあるものから導いて考えれば、何でも分かるのさ。

神様は、自分に必要のないものは、最初から与えない。

何も持っていないようで、必要なものは全部最初から持っている。

そういうわけで、天才には、欠如した人間が多いのだと、僕は思うな。

完璧な人間なんか、居ないよ。」と言った。

(作者注記:これ以後は、自分で考えて文章を書いています。斎藤さんは言っていません。)

それ以後も、延々と3人の話が続いた。

エリックは、「外国人に見えても、大丈夫。

この死者の世界の中では、言語の違いは無いんだ。

それどころか、アメリカやロシアだと思っているものも、アメリカやロシアでは無い。

そして、過去も未来も全部変わってしまう。

おかしな世界だけど、それがこの世界の普通なんだよ。」と言った。

ケビンは、「インターネットは、悪いものには見える。

でも、悪くは無いところもある。

色んな青春の経験が出来て、色んな社会や人間のことが分かる。

僕は、テレビの方が悪いと思う。

それは、僕の主観的な意見だけど、僕は個人的にネットが好きだよ。」と言った。

ポールは、「人生の中では、天使が教えてくれることは、本当に多い。

普通に生きていても、その中で天使のような存在が、色んなことを教えてくれる。

何かが分かる時、分かった時、分かってやっている時、そう言う時に、天使はいつも教えてくれている。

そういうわけで、神様なんか、本当に居るんだ。

神様のことを信じると、天国に行けるよ。」と言った。

エリックは、「天国には、愛する人が皆居て、皆で受け入れてくれる。

自分より前に死んだ人、自分より後で死んだ人、全員居る。

そして、新しい場所で生きられるように、新しい人生の体験を決めて、人生を神様が作ってくれる。

だから、自分と天国は、いつも繋がっているんだ。

天に居る神様は、天国から話しかけてくれる。

だから、永遠の別れに見えて、別れと言うものは無い。

君が愛したペットの猫は、天国から見守ってくれているよ。

そして、家族と言う集団は、次の人生でも家族になってくれるはずさ。」と言った。

ポールは、「勇気を出して、分かり合うこと。

支配するのではなく、信じること。

それが、あらゆる人間関係の基本さ。

そして、相手を自分と同じだと考えること。」と言った。

ソ連とドイツの失敗

ケビンは、「ソ連は確かに悪い国になった。

でも、あれもやり方が悪かっただけなんだ。

人間のことや柔軟性のある考え方が足りなかった。

やり方を間違えずにやれば、きっと今度は良い国になるさ。」と言った。

ポールは、「人間に出来ることは少ない。

人間にはどうしようも出来ないこともある。

それこそ、もっと仕方ないと思った方が良い。

でも、出来るわけがない、と放棄するわけじゃない。

そのことを、もっと次の時の実践のための反省として、きちんと残すこと。

それが、歴史を反省する、と言うことに繋がっている。

ドイツの虐殺も、ソ連の大失敗も、起きてはならないことだけど、次へと生かすために、まず、仕方ない、と思わないといけないんだ。

決して考えることを放棄するわけじゃなくてね。」と言った。

エリックは、「ドイツやソ連を悪いと言うけれど、イギリスやフランスだって、悪いことを沢山している。

イギリスは、インド人に対して、産業を破壊するために職人の手を切り落とすとか、悪魔のような酷い仕打ちをしている。

日本だって同じだ。

朝鮮などの人々に対して、戦争や虐殺のようなことを沢山している。

反省して、もう起きないように、皆の手で政府を批判しないといけない。

それをしないと、良い国にはならないよ。」と言った。

ケビンは、「統一や平等も大切だけど、多様性も大事だ。

多様性のある環境を育むこと。

そこから、プロフェッショナルが生まれる土壌が出来る。

それも大切だよ。

それから、一人一人に合った環境や価値観は違う。

それぞれが自由であることは、ある意味、理想で、賢明な考え方だ。

自由は悪くない。

それぞれが賢くなるべきだ。」と言った。

ポールは、「ただ、自由も一概に良いものとは言えない。

テレビやインターネットの自由にも、批判やいじめのようなものが多いし、皆、自由のせいで分からなくなっている。

色んな意見を聞く、そういう姿勢を持つこと。

全員が同じように、ユダヤ人を悪いとか、資本主義を悪いとか、そういう風に同じになってしまうと良くない。

自分とは違った意見のものも、決めつけずに考えること。

右翼の人だって、良い人間が多いよ。」と言った。

エリックは、「人間は、古代や中世のごろから、戦争ばかりしている。

だから、戦争すべきだ、と言う意見も、間違っていない。

戦争しないと、強い国にならない。

革命も同じだ。

でも、そういう、負の連鎖、憎しみの連鎖、犠牲の出る戦いを無くさなきゃならない。

いつまでも争い続けていると、本当に核兵器のようなもので、滅びてしまう。

人類は、そろそろ、きちんと考えるべき時に来ている。

戦争を肯定しているわけじゃない。

ただ、右翼だって、きちんと分かっている。

右翼はきちんと分かっている人間が多い。」と言った。

成長と考え方

ポールは、「子供は、子供と居るよりも、大人と一緒に居た方が良い。

子供同士で居るより、大人と一緒の経験をして、社会のことを教えてあげること。

子供は賢いから、自分の力でぐんぐん伸びる。

高校になんか行くより、社会に出て賢い大人と付き合った方が賢くなる人が、本当に多い。

そういうわけで、中卒の人に何故か賢い人間が多い。

でも、それは、学歴を否定しているわけじゃなくて、大人と一緒に社会のことを知るのが、子供にとって一番良い。

だから、高校の勉強をするのも良いけど、社会で活動すべきなんだ。」と言った。

ケビンは、「自由は悪くない。

それぞれに自由があって、可能性があることは良いことだ。

でも、自分の視点から見ると、自由が一番何も出来ない。

自分で選ぶ自由は必要だけど、支配される不自由は、悪いことではない。

習慣や受動感情を上手くコントロールするのは良いけれど、そんなに自由を望んでいると、馬鹿になってしまう。

時には、自分から自由を手放すこと。

それも、悪いことじゃない。

狂っているようで、ロボットのような人間になった方が、人間は出来るものさ。

狂った不自由な人間は、賢い人間が多い。」と言った。

エリックは、「おかしな人間を、あまりおかしいと思わない方が良い。

おかしな人間は、人とは違って、何か一つのことが出来る人間が多い。

それから、ありえないものは賢くない。

普通のものを作ればそれで良い。

ありえないものを馬鹿だと思った方が良い。

社会も、技術も、ものも、普通の優れたものが賢い。

ありえない漫画やパソコンは悪い。

ちょっと矛盾しているかもしれないと、自分でも思う。

だけど、おかしなものは普通で、ありえないものが悪い。

そんなに矛盾はしていないんじゃないかな。」と言った。

ポールは、「当たり前のことを良く考えること。

そして、この世界を良く観察して、人々の言っていることを良く知ること。

そこから、経験的に世界の全てが見えて来る。

自由な積み重ねとは言うけれど、この世界の全てをきちんと観察していると、そんなに賢い人は居ない。

人それぞれ、自分の境遇の中で、悩んで生きている。

そこから、全体を知って、王のようになると、きちんと高い視点から世界と人生のことが分かる。」と言った。

エリックは、「問題を解決するためにどうすれば良いか。

それだけを、論理的にきちんと考えれば良い。

目的意識を持つことで、論理的な考え方が育ってくる。

経験から洞察する時は、そんなにありえない発想をせず、皆と同じ発想をすること。」と言った。

ケビンは、「何かを知っている人間は、賢く見えるけど、実はそんなに何も賢くない。

賢いのは、何も無い、まっさらな自分自身だ。

ソクラテスも、ある意味では、そういうことを無知の知と言っているのかもしれない。

ソクラテスは、何も知らないことを知っている人間が、一番賢い、と言った。

それとは違うかもしれないけど、何かを分かったり、知ったりしていると、その方が普通の人間より馬鹿になる。

だから、全てのことを知るのは我慢して、一つの目の前にあること、それだけを努力して、極めること。

それで、何も知らない人間として、本当に賢い自分として、成長して、努力すれば良い。

そして、常に自分のことを何も知らない一人の存在だと信じること。

ただ、知らない人間や、何も無いまっさらな頭の状態が一番賢い。

子供が賢いのは、何も知らないからだ。」と言った。

ポールは、「人間は、たまにしがみつきたくなることはある。

何にしがみついているかは分からないまま、常に何かにしがみついている。

でも、それは、誰だって同じなんだ。

誰もが、何にしがみついているか、分からないまましがみついている。

それは、おかしなことじゃない。

執着を断ち切れ、とは言うけれど、それは簡単には出来ない。

出来ることは、たまに目の前じゃなくて、他の景色を見る余裕を持つこと。

そして、失敗を仕方ないと思うこと。

それすら出来ないなら、全てを受け入れて、自分から地獄に堕ちる覚悟と気概のようなものを持つことだ。

しがみついている地獄は怖いけれど、それは、何もしていない、何も考えていない、何も信じていない、何も頑張っていない、他の人々のことから比べると、少しも馬鹿じゃない。

自分のことを、本当に信じて、許してあげるんだよ。」と言った。

エリックは、「信じて、教わるだけじゃなくて、自分で考える気持ちを持つこと。

そのことが何を意味しているのか、自分の手で同じことを考えて、既存の考え方や価値観や知識を根底から覆すこと。

不思議と、その方が、本当にそのことが言いたかったことが、自分の経験から見えて来る。

相対的な善が、どんどん絶対的になって、逆に、絶対的な義務や宗教は、自由な相対的な価値観へと変わって行く。

法則や、今までそうだと思っていたことが、全く違うものだったことが見えて来る。

そこから世界が広がるんだ。」と言った。

ケビンは、「科学だって、まだ何も分かっていない。

ニュートン力学は、アインシュタインによって覆された。

またいつ新しいことが分かるか、なんて分からない。

昔は、キリスト教の世界観が一般的だった。

マルクス経済学だって、その時代は正しく見えた。

世界をユートピアにして、資本主義は必然的に崩壊するように見えた。

でも、結果は違った。

世界の経験と歴史なんて、自然の積み重ねの結果に過ぎない。

いつ変わるか、なんてことは、誰にも分からない。

言ってみれば、まだ何にも分かっていない。

それは、言い方を変えれば、誰がいつ分かるか、なんてことは分からない。

でも、一つ言えることは、誰か、人間が分かったことは、他の誰かでも分かる。

自分だって、同じように分かるかもしれない。

逆の視点から考えれば、自分が分かったことは、条件と前提が揃えば、他の誰だって分かるだろう。

人間なんて、そんなに変わらない。

だから、キリスト教の世界観だって、根拠が全く無く、そういうことを信じていたわけじゃない。

根拠があるからこそ、そういうことを信じている。

だから、古代人だって馬鹿に出来ない。

それこそ、アリストテレスが社会や自然の考え方を思いつくのは、何も知らないからであって、知らないから、色んな行動や経験が自由に分かって来る。

何も知らない人間を馬鹿にしちゃいけない。」と言った。

ポールは、「でも、知る、と言う好奇心は大事なんだ。

疑問に思うことすら否定するのは良くない。

そんなに何も知っていなくても、好奇心があれば、色んなことを実地的に知ることが出来る。

そこから、発想力や想像力も豊かになってくる。

好奇心は本当に大事だ。

それこそ、全ての仕事がしたい、全ての知識が欲しい、と思っている間は、賢い子供のままで居られる。

でも、本当に全ての知識があったとしたら、そんなスーパー超人は馬鹿になってしまう。

だから、超人でない、今の自分を謙虚に受け入れること。

それは、矛盾することじゃないはずだよ。

そこで、好奇心から人生を自由に開拓すること。」と言った。

エリックは、「一つ一つ、当たり前のことから考えて、積み重ねること。

そこから、視野を広げ、世界を広げ、経験可能な手段を広げることで、少しずつ前に進める。

そして、世界と関わって、色んな人と出会って、恥をかいていくことで、本当に真実の愛へと出会える。

そこでは、引き篭もりだとか、会社員だとか、そんな違いはどこにもない。

誰もが自由で、誰もが平等なんだ。

それが、神の平等、っていうものだと思うよ。」と言った。

ポールは、「本当に、あらゆる人間のことを分かる、と言うのは不可能ではない。

でも、あらゆる発言と自由が許されるなら、それは、分かると言うよりも、自分が全員になる、と言った方が近い。

それぞれの全員を融和して、全員になる。

そこでは、普遍的な人格があるはずだ。

そして、哲学者が言うように、意識と経験と認識から、あらゆる全てのものは、自分の心の中に吸収して、自分の中に存在の場所を作ることが出来る。

哲学者みたいだけど、自分はこの世界の全員全部になれるんだ。

科学のことも、全員になってしまえば、それぞれが何を分かって、何を作って、何を決めて行くか、考えながら、一つの巨大な普遍的学問のようなものを構造的に作ることが出来る。

それは、自分の独自の科学であって、知性や存在の数学のようなものだと思う。

そういう風にすれば良い。」と言った。

エリックは、「それから、考え方のようなものも、物理的に考えられる。

正しいことだけを信じるのは良いが、実験と推論から、経験的に正しい考え方を発見し、逆に、経験に囚われない、物理的な考え方を、経験的な理性から考えることも出来ると思う。

それは、構造的で、プロセス的で、帰納的で、理性的で、物理的な、論理、実験、推論、モデル、仮定、経緯、相対性、自由、自然の考え方だ。

そういう、物理的な考え方で、心の作用を考えて、心のニュートンのように分かるんだ。

それは、ニュートンと言うよりは、ヒュームやカントに近い。

そういうわけで、きちんと科学的に、正しく、数学的に考えれば、人並みのことは全部分かる。

全ての人間の知や考え方を包括して、メタ的、必然的、要請的、成立的、様相的に社会を考えられる。

社会の形成条件のようなことを、自然な可能性から、支配して考えられる。

そういう風に、物理的な考え方を、経験から分かると良いと思う。

それに、自然な考え方と経験から、この社会のことが、成立的に分かって来る。

そういう考え方から、何が正しくて、皆がこの世界で何を見ているのか、良く考えて、それぞれの環境で必然的にそれぞれが何をしているのか、から、神やマルクスのように、必然的な視点を考えられる。

あとは、先入観無く考えること。

先入観がある人間には、何も分からない。

賢い知識のようなものも、時に先入観になる。

そこが分かると賢くなる。

そして、自分の数学と論理学を作って、実験して、把握して、抽象的に予測することだ。」と言った。

ポールは、「論理学を1つ1つ作りながら世界を知ることは、何もしない方が出来る。

孤独な中で考えるのにも、何もしないのが良い。

誰もが、テレビや学校やゲームをするせいで、賢くならない。

寂しいなら、パソコンでも見れば良い。

でも、一人、孤独と向き合うことで、許し、受け入れることで、見えて来るものは多い。

哲学は、孤独との戦いだ。

でも、人々と関わり合うのを否定するのは良くない。

パソコンやインターネットの世界で、自由に関わり合うと良い。

人々と自由に関わっていると、学校とは違って、馬鹿にはならない。

自分なりに賢くなるせいで、他人よりも賢い、強い人間になる。

荒れた世界の中でも、人はむしろ、成長して強くなる。

そして、ネットの世界を知り尽くすことだ。

その中で、自由を信じれば良い。

環境を知り、変え、気づきながら、自由に目覚めること。

自由から、この世界の人間のことが、理性的に全部分かる。

意識と理由の段階が分かる。

ネットで経験することは、そんなに悪いことじゃない。

どこで誰が何をしていて、考えているのかを知りながら、理性的に経験と環境を考えることで、観念的なことが見えて来る。

ソクラテスのように、議論から矛盾をつくことで、人々を導く、自由な導き手になることが出来る。

自由な社会経験を積むことで、マスターのような、善悪と実現手段の分かる、良い人間になる。

社会のことも分かる。

ネットの経験をして、社会を知るのは良い体験だ。」と言った。

ケビンは、「世界のことを良く知ること。

社会の変貌を見て、環境的な経験の因果性を考えて、ネットの掲示板で関わり合って、この世界の可能性を分かる。

そこから、自由から共有へと進む、右翼や左翼のような、人生の覚醒の段階を知ることが出来る。

ただ、ヘーゲルのように、精神の成長から、この世界の本質のことを全て考えられる。

信仰とは、そこから、自分なりに、純粋な思考による世界の本質の捉え方を知ることなんだ。

純粋に、自分の思考から、この世界の人間的な本質を知る。

それが、宗教なんだ。」と言った。

エリックは、「本当に、この世界のことを全て解明出来る。

それが、哲学者の仕事だけど、それで終わりだろうか?

そうじゃない。

それは、始まりに過ぎないんだ。

そこから、戦いと神の中での、勇敢な革命が始まる。

この世界を、永遠の中で統治して、希望の中で、勝利するまで永遠に続く、本当の革命の戦いが始まる。

それは、不思議と、ある意味、キモい戦いだが、ある意味、勇敢で、まっとうで、正しくて、善で、正義の、本当に正しい、強くて優れたものになる、地獄の中での英雄のような戦いだ。

そこでは、地獄の中に神が居て、天国の中に悪人が居る。

イエスも、ブッダも、そういうことを言っている。

本当に宗教を信じる人間は、そのように、自分の思考で分かる段階を超えて、信仰によって全てが分かり、経験する体験をする。

そこに善人とか悪人とかそういう違いは無くて、ある意味、夢と現実、空と海、希望と勇気、愛と毒、運命と地獄、全てが同じなんだ。

そこでは、生まれ変わりのように、生命の限界を超える自由があって、ロシア人とドイツ人のように、耐えがたい人種差別を超える、本当の平等がある。

ブッダも、キリストも、そういうことを言っている。

見ていると、声聞、縁覚、菩薩、仏の地獄に見える。

キリストは、そういうもののことを天国と言っている。

ただ、それはある意味狂っているだけだ。」と言った。

ケビンは、「悪いことをしてはならない。

だけど、その悪いものが何なのか、自分の力で考えないといけない。

それから、自由に出来る、と言う発想から、影響力や環境の自由を考えて、科学を作ることも出来るけれど、自由は悪い。

平等の方が良いことも多いから、そんなに右翼にならない方が良い。

ただ、左翼も悪い。

弱者を支援するのは、辛い。

弱者をいじめるのは、弱者になりたくない、と言う集団意識が働いているからだよ。」と言った。

ポールは、「本当に正しい人間になりたいなら、馬鹿な人間になって、辛い人間になること。

それが、一番、賢くて、強い人間になる。

精神病が辛いのは、強い人間になると治る。

誰もが、弱い人間の方が賢いから、弱い人間になって、頭が馬鹿になる。

もっと、強い人間になった方が良い。

それは、生物学的に正しい治し方だ。

強くなれば良い。

それこそ、強い社会で生きていると、本当に強くて楽な人間になる。

強い人間は賢い。」と言った。

エリックは、「出来るわけがないことでも、信じると賢くなる。

すぐに、良い人間にはなれないし、いじめをしてはならないと思っても、本当に良い人間になって、本当にいじめない菩薩のような人間になるのは、難しく見える。

でも、それを信じて、もう誰もいじめない人間になろうとか、そういう決意をすると、賢くなる。

そういう発想が賢い。」と言った。

ポールは、「失うことで、得られるものもある。

失敗して、逆境を経験して、今の自分を受け入れていると、賢い人間になる。

キリストが見ても、それは馬鹿では無い。

そして、謙虚であること。

ソクラテスが見ても、何も知らないことを知っている人間が、一番賢い。

そして、成功するためには、毎日きちんと努力すれば良い。

本当に、それが一番難しくて、それが一番偉大だ。

ただ、文章を書くのは難しくない。

ただ、1行1行、きちんと書くこと。

それだけを、毎日続けて、自分を破壊したり、世界を支配したり、戦ったり、救ったりしながら、きちんと文章を毎日書けば良い。

それだけで、誰でも成功出来る。

そういうものだ。

ただ、黒い心理学や、嘘つきは止めた方が良い。

だが、知ったかぶりや、しているつもりの女も止めた方が良い。

どちらも悪いが、他にまともな人間は居ない。

善悪を経験から知ったマスターが、偉大な救世主になる。

それ以上、普通の人間は居ない。」と言った。


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