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=七章 黒の都=

要塞の学校

シュバルツは、町や村と言うよりは、迷宮や要塞のような場所だった。

門の入り口にいる、看守のような人間は、「ここから先は、一人につき、一つの入り口から入ってもらいます。よろしいですか。」と言った。

ガブリエルは、「皆、覚悟した方が良い。ここから先は、僕は皆のことは守れない。一人一人の力で生き延びるのだ。必ず、全員揃ってラッセルに行こう。」と言った。

そして、それぞれが一つ一つの入り口から、要塞の中へと入って行った。

何故か、中に入って驚いたのは、迷宮のような場所ではなく、それぞれが与えられた課題をこなすような、学校のような場所だった。

仁に与えられた課題は、文章を書き、本を読み、自分独自の科学を作ることだった。

涼子に与えられた課題は、社会科と哲学の分野の研究をすることだった。

太一に与えられた課題は、神のような宇宙の絶対者と、直接に対話することだった。

康平に与えられた課題は、右翼と左翼の戦いのようなことを、全て体験することだった。

聡美に与えられた課題は、病気と闘って、自分の力で病気を治すことだった。

ガブリエルの課題は、世界の希望を一人で背負って、革命の戦いをすることだった。

そして、それらの課題は、机上で行うのではなく、バーチャル・リアリティのような世界で、それぞれが体験し、課題を克服する。そういう、ゲームのようなものだった。

それから一同は、それぞれに課題を経験した。課題は、放っておくだけで過ぎ去るもので、ゲームのように、体験しながらロボットのようになって、次々に新しい体験をする、そういうものだった。仁は、「不思議だ。放っておくだけで、人生の体験が全て出来る。誰かの一部になっているような気がする。僕たちをこの状況に連れて行っている。」と言った。

そして、そのまま、一同は地獄になった。

何も治らないだけで、耐えるしかない、永遠の病気のような、自由の地獄。

滅びの中で、反抗出来ず、ただ辛い病気の中を生きて、最後まで何も分からない。

一同がそれを体験していると、それぞれに、神の声が聞こえた。

なんと、神が6人に話しかけた。それも、宇宙の真理のような、知識や知恵のようなことを教えた。神が直接に語りかけた。

神は、学校のような知識を与えた。この、シュバルツと言う町では、神が学校なのである。

以下が、その内容である。神は、経済学、哲学、心理学、歴史、英語、宗教、など、文系の知識を仁たちに与えた。強烈な言葉だったため、それぞれはそれを頭に刻み込んだ。

神は、学校と言うよりは、地獄の中で全てを教える絶対者だ。シュバルツの神は、特にユダヤ教の神と同じだが、そんなに悪い神では無い。親しみやすい、友人のような神だ。


【1.神と仁との対話-未来の経済学と言語】

未来の経済学

仁には、「あなたには、未来のことを教えよう。

未来の地球では、それぞれが、ありえない思想を作りながら、新しい革新的な政治体制の下で生きている。

日本は、一年の三分の一を政治活動、残りを労働活動とし、アルバイトのように、自由選択型の労働をするような、おかしな自由な国になる。

自由な選択可能な労働においては、それぞれが、したい仕事をしたいだけして、それで給料を貰える。アルバイトのように見えるが、いつでも好きな仕事が出来る。それも、ネットを活用することで、色んな仕事の経験が出来る。常にする仕事と、選択的にする仕事、のような、区分が行われる。給与の無い、ボランティアのような仕事も増える。

経済力が発展しているせいで、3時間だけ働いても、人並みの給料がもらえる。8時間きちんと働くと、余剰的な趣味のことをいくらでも出来るぐらい、給料がもらえる。

また、ものの価格は、ゴールドランク、シルバーランクのように、高品質なもの、最低限の品質を満たすもの、のような品質保証の表示をするようになる。

それから、税金は所得税だけとなり、自分の給与から1%ぐらいを常に納める。そういう風に、単純化して、簡単に税金を納めるようになる。そして、使うのは、社会保障と軍隊と警察だけを主にするが、役所の仕事は少なくなる。色んな管理のようなものを、全部消して、要らないものは完全に全て無くなる。何も無いが、ネットに色んなものがある。

ネットは、自由になるようで、免許制になるために、何も悪くないものになる。悪いことをしたら免許を剥奪するが、今よりもっと沢山のことをWeb技術で出来るようになる。

政治家は、選挙では無く、試験で決める。そして、国会は巨大になり、委員会の下にさらに沢山の委員会がある。そして、民衆が参加しやすい国を作る。

会社は、下請け企業を包括的、専門的にし、会社が簡単に会社を使って実務をする。

そして、国は独立しやすいものになる。自由な中で、それぞれが独立しやすい国になる。

社会としては、あまり何も無い社会になるが、古典の文献を大幅に安くして、皆全員に無料で与えるなど、無料の書籍が増える。ただ、役所ではなく、ネットのボランティアが、そういう公務を行う。「インターネット・ボランティア」が増える。大学も連携する。

アメリカは、ものすごく沢山の自由な共同体に分かれて、その連邦を形成する。

多様性と共有の、自由で独立的な社会になる。本当の多様性と独立の国になる。

何故か、分散した共同体の中で、アメリカ連邦のようなものを形成する。

アメリカン・ユニオンと、皆、英語で話す。EUのような、自由のメタ国家を形成する。

アメリカは、分散した共同体で、独立しやすい国にして、互いに関与することで、本当の意味で自由な、正しい左翼の自由な連合を形成する。そして、創造性のある世界になる。

IT技術で高度にものを配給する。

アメリカは、共同体の中でそれぞれの自主性を尊重し、それぞれがそれぞれの意志と権利を使って、何でもかんでも出来るように、それぞれの能力、許可、役割、権利が拡大する。

何でも出来る。本当に、あらゆることを出来る階層と、普通の人間としての人生が生きられる階層と、何も出来ない階層に分かれる。だが、それぞれの階層は流動的になり、きちんと努力しない人間は、すぐに階層が下がる。だが、本当に賢くて、本当に努力した人間は、元の階層が低くても、上の階層に上がれる。その努力を誰も見ていなくても、本当に努力した人間は、出来るだけそれ相応の待遇を与えられる。そういう、野球の一軍や二軍のように、それぞれが努力して、それぞれの権利と能力を奪い合う。その中で、自由なそれぞれの意志を尊重し、それぞれの本当にやりたいことを与えるために、教師と政治家が自由に考える。政治、と言う発想は無くなって、それぞれのしたいことをしたいようにしながら、助けるのも、殺すのも、従えるのも、奴隷になるのも、全て自由になる。

ただ、多数決ではなく、共同体になる。多数決で決める時代は、そろそろ終わる。今からは、それぞれの自主性と個別性を重んじながら、自由な共同体を作る自由になる。

そして、共同体は多様になる。本当に、あらゆる全ての共同体が生まれる。

アメリカの賢い点は、低い階層は何も出来ないだけで、楽だ。ただ、誰もしたくない分野で、単純作業をすれば良い。まともな人間ほど、楽な仕事になる。

アメリカの共有は、本当に沢山のものを皆で作るようになる。宇宙船のようなものを作る。

アメリカも、馬鹿では無い。本当に、沢山の色んなものがある。

それこそ、快楽に溺れたアメリカは、馬鹿に見えて、賢い国になる。ジュースやお菓子に砂糖を使うだけに見えて、むしろ、新しい指向の食べ物がどんどん増えて行く。

アメリカは、政府や国のようなものが無くなって、独立した共同体をどんどん作るようになっていく。会社とは言うが、本当に色んな働き方をする、ありえない会社が沢山増える。銃よりももっと高度で、完全に個人の力を超能力のように強大させるような、そんな武器や兵器が増えていく。そういうわけで、アメリカはほとんど無政府主義になる。

それは、むしろ、すぐになるだろう。アメリカと言う国は、それを目指している。何故か、アメリカの学校の教育を受けると、誰でもそういう風に、自由な悪を理想だと思うようになる。最近、本当にアメリカに多い。自由な影響力と多様性の、それぞれが自由にするべきだ、と言う左翼が多すぎる。哲学的に自由な経験を考えると、そういう人間になる。

アメリカの良い点は、コミュニティが開放的になる。外国や下層から来たあらゆる人を受け入れて、上層や中層とも付き合えるようになる。才能や能力がある人間は、誰か、見ていた人間がきちんと気付いてくれる。本当に才能があるなら絶対に成功するようになる。

アメリカでは、引き篭もりの哲学者が増える。一度社会から離脱して、ネットを見ながら、過去の自分の居た環境を思い出して、自分なりに全てを考える。そういう引き篭もりの孤独な考える人間を、皆の力で支援する。それに、ネットをやる環境を与える。そういうわけで、アメリカが一番、全てが分かった「マスター」のような人間が増える。

ドイツなどは、1人の支配者が支配して、国民を機械のように結合し、はむかうものを殺すことで、もっとも強い最強の帝国を実現する。支配者が何でも出来るように強くなる。

ドイツは、物理学で全てのものを作る。クラシック音楽のような偉大なものを皆の力で作るせいで、本当の意味で色んなものがある世界になる。文化的なジャンルが増える。

ドイツの経済は、師弟制度のようになる。それぞれの親方の下で修業して、本当に高い技術力を、一子相伝で与えるようになる。それがそのまま国家経済となる。

ドイツは、軍隊はないが、全員軍隊のような国になる。いつも軍事的演習をして、軍事力から新しいものをどんどん作る。国家の労働のようなものは、軍隊の下部組織が行う。

1つの国家体制があらゆることをするような、ある意味、北朝鮮のような国になる。

だが、ドイツは自由だ。州によって、東側地域(東ドイツ)、西側地域(西ドイツ)、キリスト教の右翼の地域、移民の地域、資本家の地域、労働者の地域などが分かれる。

また、ドイツは今のスイスのような永世中立国家になる。

そのため、テロリストから危険人物まで、あらゆる人間が多い。極悪人が増える。

ドイツの社会は、教会のような閉鎖的なものになるが、それが一番良いコミュニティになる。全員のことを教会が把握して、誰をどんな風に助けるべきかを、それぞれが考えて、それぞれの一番良いように、それぞれの社会を作って、それぞれが助けるようになる。

ドイツは、本当に、遺伝子のようなキモい世界になる。だが、ある意味、ナチと社会主義は融和出来る。自由も同じだ。そういう、全ての思想をいっぺんにやる保守主義になる。

また、ドイツは、高い技術力のために、コンピュータと人間の違いが良く分からなくなる。人間にコンピュータ機器を繋ぐのは普通になる。人工知能は、人間より賢くなって、ロボットとして考えるようになる。ただ、問題は、ロボットはロボットに見えない。ドラえもんのような、愛嬌たっぷりの良いロボットになる。皆、ロボットのせいで、知能が高い。

フランスは、実現力のある、右翼の社会主義国家になる。

フランスは、国家で管理的な社会所有をすることで、町を美しくし、政府が経済のことを計画経済のように考えて、公務員にすることで、何でも政府が実現出来るようになる。

創造的な会社が増える。

フランスのあらゆる高度な文化は、まともなようで、狂ったものになる。

フランスは、いくらでも狂った国になる。何もかもがおかしい。

だが、フランスはいくらでも楽な国になる。家の家事の仕事のようなものは、公務員とロボットがやってくれる。料理がしたいなら、自動キッチンとネットワークと繋がったレシピによって、キッチンが自動で料理をしてくれる。それは自分なりに変えられる。

自動車はないが、バスやタクシーの交通網と人工知能の能力が広がって、自由自在に無料のバスやタクシーに乗るようになる。

フランスでは、完全に何もしなくても生きられるようになる。全員が芸術のような好きなことをしている。学校のような知識は、ネットに情報が増えて、ただのホームページやブログではなく、対話的に一緒にやりながら知識を教えてくれるようになる。ある特定の学校に入らなくても、ネットの方が充分にあらゆることを教えてくれる。

また、広告で儲けるのはネットショッピングにも広がって、広告やチラシとともに、ほとんど無料か、大幅に安値の製品が、ネットで購入出来るようになる。

動画の広告のようなものは、公式の歌手やテレビの公開した動画にはつかないようになる。

また、家をコンピュータ・システムにする動きも行われる。家全体をバーチャル・リアリティで操作出来るようになる。いついつまでにする計画のようなものは、いつでも家が知らせてくれる。掃除のようなものは、一か月に一度、自動でやってくれる。洗濯をするのも、家事をするのも、公務員とロボットと自動ホームが全部やってくれる。

だが、フランスはそれで終わりではない。フランスは、永遠に発展し続ける。町はどんどん新しくなって、新しいものがどんどん出来る。楽にするだけではなく、面白いものがどんどん増えて、質やジャンルも増えていく。どんどん新しい文化が出来る。

ただ、フランスはおかしいだけではない。きちんと社会のことを考えて、まともで人間的な社会にする。政治的に中立かつ自由にするだけではなく、それぞれが本当にそれぞれの好きなように生きられるようになる。だから、自動ホームの生活をしたくない人間は、昔の生活も出来るようになる。完全に自然と調和したりも出来るし、イスラム教のような、異質な宗教や文化のようなものも、物好きが楽しめるような、そんな文化的国家になる。

ロシアは、評議会で全員のすることを決め、全員に全てのものを与え、等価の労働量を保証し、皆で考え、弱者を生かすような、新しい独自の社会主義国家になる。

ロシアは、文明的に最も優れた国になる。ロシアの文明は、偉大だ。

ロシアでは、あらゆる全ての地獄が起きながら、本当に天国のような良い世界になる。

ロシアは、滅びた世界になる。荒れ狂った世界の中で、強く生きる。そのせいで賢くなる。

ロシアは、あらゆる人間のことを考えるせいで、何も無いように見えて、人間的なものが増える。王は居ないし、権力者や資本家も居ない。労働者は、皆で考えたノルマをこなすが、皆で考えるせいで、本当に一人一人のことを考えた仕事になる。

ロシアでは、公共のものが増える。また、農民に共有される機械が多い。それから、ものが少なかったのは、新しい経済システムによって、改善される。その経済システムを説明することは難しいが、出来るだけ最初に作っておいて、あとで配給する、そういうシステムを皆で作る。そのシステムのおかげで、最低限のものは出来るだけ平等配給する。

また、経済的なシステムは、中国の影響もあって、ノルマ以上働いた人間には、報酬を認めるようになる。そのせいで、日本に遜色ないほど、見かけ上は豊かな経済になる。

ロシアでは、本当に自由では無いが、実質的な自由、のようなものを与える。金も、全てを自由にするのではなく、ほとんどは平等に与えて、自由にすべき部分だけを自由にする。そういうわけで、沢山の税金を取って、ほとんどのことを税金でやる代り、人々が関わって、人々が色んなことを考えるような、機械製品の設計とデザインのようなものは自由になる。組織管理も、何かを行動する部分だけが自由になる。資金面も、ある程度の部分は自由に使えるようになる。そういう、平等なシステムの中での意志の自由を尊重する。

これは、結構悪くない。何故なら、工場での製造や、会社の経営と競争、組織管理、システムの保守のような、面倒くさい部分は、国が計画経済でやってくれる。ものも、食べ物のようなものは自由にするが、テレビやストーブ、トイレットペーパーのような、最初から同じで良いものは、全部同じになる。アパートと一戸建ては、所得で選択可能になる。

そういうわけで、ロシアなのに、起業家も増える。起業が簡単になって、誰でも簡単に新しい製品やサービスを作って、儲けられるようになる。自由な部分だけをすれば良い。それに、廃業や倒産の危険性も少なくなる。会社の維持・管理は国がやってくれる。

ロシアは、社会的なものを皆で作って、皆で与えるようになる。そのために、音楽好きの共同体のようなものが出来る。音楽アルバムの中で、定番や絶対聴くべきものを、共同体の全員に無料で全部与える。そして、コンサートホールを作って、自分たちの共同体の歌手を育成したりする。テレビも一緒になって、全員の「一体感」と「参加」が楽しめる。

ロシアは、皆の社会をきちんと考えて築く。そのために、子供たちの生きる環境が正常になる。狂ったものは何も無くなって、健全で平等な子供たちの社会になる。

何故か、ナチやソ連のような未来になってしまったが、私は自由が好きだ。

何故か、他の国は存在しない。全ての地域は、これら5か国のどこかの国に所属する。

ただ、比較的、普通の国は多い。イスラム教やユダヤ教のような、まともな地域は多い。

世界全体としては、国際自衛隊を作って、戦争は無くなる。全員の協力で、侵略国家には全員で対抗する。また、アメリカの上院下院のような世界政府を作る。

それから、大人のための学校が増える。大人が、論理的な思考を身に着け、さまざまな社会のことを総じて知るための、大学のような大人の学校が出来て、皆が学べるようになる。

そして、子供の学校、と言う概念は無くなる。子供は、国家が認定した、民間の、国家認定学校のようなところに、自由に通って、それぞれの学校で、一般的から専門的まで、多様で、意味のある、教養的か、あるいは役に立つ、高度な専門知識と技能を身に着ける。その認定学校は、認定するのは国家だが、管理運営は民間人が行う。色んなところにある、色んな人々がしている学校に、子供は自由に通って、気に入らなければすぐに離脱出来る。そして、学校も1つの学校だけでは無く、複数の学校に通うのも当たり前になる。

そして、授業の内容も変わる。一方的に教えて、覚えて試験を受けるのではなく、生徒がそれぞれ、自主的に本や百科事典を調べて、レポートにまとめて、そのレポートを他の生徒がどれだけ評価するかで成績表を決めるような、論文形式の学習になる。ただ、どんな本や教科書を元に、何を目的として調べるか、のようなことは、教師が教える。ただし、今のような従来型の授業も無くなったりはしない。クラスの生徒の数は、40人から大幅に減って、5人になる。生徒が真面目に勉強して、教師が生徒をきちんと見るようになる。

また、成績表に人間関係の項目をつける。いじめを成績表で評価するようになる。

また、短期的には、日本は、天国か地獄になる。人材不足の問題は、給与を上げれば解決する。給与が上がって行き、学歴の低いものを雇うようになれば、天国になる。だが、人材不足が起きている背景には、ブラック企業などの、「働きたくない」と言う問題がある。そのせいで、誰も働かなくなって、地獄のように滅びるかもしれない。

ある意味、未来は、オープンソースのようになる。工場や会社の人事のようなことを、オープンソースのように決める。機械は、連結して、あらゆるソフトウェアの改善を、オープンソースのように共有するようになる。1つのOSは、そのまま、全てのOSになる。

また、テレビは、週ごとの番組の区分けのようなものは無くなって、一度録画・放送した番組は、5年後や10年後も見るようになる。リモコンとテレビ画面で、アーカイブの中から、検索してテレビ番組を探すようになる。CMは、番組の途中で入れる形ではなく、番組の中で色んなことを紹介する、番組内のCMのようなものになる。」と言った。

英語と語学

神は、仁に、さらに、「また、あなたには、英語をするための知恵のようなことも教えよう。すぐに英語を理解するのではなく、保留するような形で、英語を聴きなさい。そして、アメリカの価値観のようなものを理解しなさい。そして、単語は、カタカナ語で良いのだと思いなさい。

英語は、アングロ・サクソンのように、悪い調子で喋ると、話せて、聞き取れるだろう。アメリカ人は、誰でも悪い口調で話す。気高く話す人間が多い。

定冠詞のtheは、意思の疎通の時に使うことが多い。

「その」と言う意味だが、thisやthatと意味は良く似ている。

相手から見て、「それ」の意味が何であるか、明確に分かる時に使う。

関係代名詞のthatやwhoは説明する時に使うが、形容詞と同じ飾る言葉だと思えば良い。

形容詞でred bookは、関係代名詞だと、book that looks redのように言う。

People who speak Japanese are very smart. のように喋る。

(作者注記:僕は、英会話教室で英語を習っていますが、英語の意味が分かっていないので、間違っているかもしれません。特に、speakはspeaksやspokenだったかもしれません。それに、英語がまだ人並みに話せていないので、参考にならないかもしれません。)

日本人が英語が出来ないのは、カタカナ語のせいだ。誰でも、英語なんか、いくらでも知っているのが普通なのに、日本人はカタカナ語にするせいで、英語のことを知らない。逆に言えば、カタカナ語を英語だと思えば、英語が出来る。カタカナ語で良いと思いなさい。それこそ、英語の単語を知らないとは言うが、日本人はカタカナ語で英単語のことをきちんと沢山知っている。もう、既に英語が出来ているせいで、英語が出来ないのが日本人だ。

また、英語は、doやwhatやwhereなどを使って、長い文章を作る。そこが、分からない日本人が多い。関係代名詞を使うのも、良く似ている。英語は、doとwhatの言語だ。

英語は、itやthereなど、言うべきところを全部言う。見えないところを言う言語だ。

英語は、最後の方をカットしても、意味が通じるところがある。

英語は、UNIXやオブジェクト指向など、パソコンのコマンドやプログラムと似ている。特に、シンプルで、エレガントで、機能的なところが同じだ。

英語だけではなく、ドイツ語も同じだが、話しながら分かっているところがある。話しながら、推測して、判断して、決めて、確定しながら推論して分かるところがある。

英語は、そういう、決定的な言語だ。どんどん決めていると、話せるようになる。

日本語は、逆に、決め直す言語だ。何でも、もう一度言うと出来るのが日本語だ。

日本語は、決め直して分からなくなる言語だから、外国人が話すと、分かる知性が死んでしまう。そこが怖い人間が多い。日本は、怖い国に見えて、本当に優しい良い国だ。

あなたは、科学者になりなさい。あらゆる森羅万象を考えて、全ての知性を持ち、発想力豊かで、創造的な発想のある、芸術家の科学者になりなさい。そして、社会のことから数学のことまで、全てを知り尽くしなさい。正しい科学を、独自に、自分の手で作りなさい。

あなたの新しい名前は、バルドルだ。北欧神話の神だ。」と言った。


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