電子機器の世界観です。
機械に詳しい父親の話を参考にしています。
電子機器とは、その名の通り「電子を使った機械」のことです。
そして、多くの場合、電子を使った機械という言葉が意味するのは、「電子回路によって制御される機械」のことです。
昔は、電子機器というよりも前の言葉として、「電気機械」という言葉がありましたが、これは「電気によって動く機械」のことです。たとえば、初期のコンピュータは電子計算機ではなく電気計算機でした。
電子回路とは、たとえば、センサーが感知・検知した状況に基づいて、電子回路が働き、決まった回路に電気が伝わって、スイッチによって装置(デバイス)が働くような回路(サーキット)のことです。
電子回路には、単純なものから複雑なものまでたくさんありますが、今の身の回りにあるほとんどの機械はこうした電子機器です。
電子回路において、昔の主役は真空管でした。電子回路の中で、中心的な「コアの部分」を担っていたのは真空管でした。これは今の電子機器よりも巨大で、熱を持ち、電力も多く消費しました。
これが、トランジスタに取って代わられることになり、小さくなって、ヒーターが必要なくなり、省電力になりました。
さらに、小さな回路をたくさん書き込んだ集積回路(IC)が使われるようになりました。このICを巨大化したものをLSIと呼び、今の電子機器の中心となっています。
古いコンピュータ(1.メインフレーム・ミニコン)も参照のこと。
また、電子機器において、「デバイス」とは個別の装置のことを指します。
回路にデバイスをたくさん接続し、組み合わせることで、デバイスをひとつの中央制御システムが管理する「システム」を作ることができます。
電子工学技士とは、このようなデバイスを組み合わせてシステムを作ることができる技師のことです。
僕は昔、雑誌やロボットのキットを買って、電子工作をしていたことがあります。
たとえば基板にロボットの車輪やセンサーなどを接続して、黒い線の上をなぞって動き回るロボットを作ったことがあります。
電子工作の基本は、ねじ回しと配線とはんだ付けです。
多くの機械で、ものを接着したり分解したりするためにねじ回しを使います。ドライバーは、プラスドライバーとマイナスドライバーがあり、サイズ(ねじとドライバーがぴったり合うサイズを使う)がそれぞれあり、また、電動ドライバーも使います。
電子工作で、組み立てたり分解したりする際に、基板と呼ばれる板があります。ここに中央の部品が繋がっており、導線で電気を伝えます。
はんだ付けは、熱で溶かしたはんだを使って、コードと基板を接合する作業です。一度くっつけたはんだをもう一度取り除くことは原則できません。
また、配線ははんだ付けだけではなく、接合のための部品を接合することによっても行います。ハードディスクなどをマザーボードに接続する時も、配線をそのように行います。
道具・技法も参照のこと。
コンピュータの計算原理を参照のこと。