ECサイトの世界観です。
ネット通販サイト。
特に、本や書籍、それも専門書を購入する用途で利用されることが多かった。Amazonほど普及して好まれている通販サイトもないが、Amazonほど嫌われている会社もない。Amazonは実際の町に店舗を置かず、ネットの仮想的な書店だけで儲けている。そのため、商品をとてもコストカットして安く提供できる。物流業界とタッグすることで、「注文すればその日のうちに届く」というありえない通販会社になった。
最近はクラウドインフラの提供やAmazon Musicなど、どんどん事業を拡大している。長者番付では、ビルゲイツを抜いてAmazonの社長が一位になっている。Amazonがそっぽを向かれるのが先か、それとも世界中がAmazon化するのが先か、どちらかである。むしろ、金儲けとコストカットと情報化で勝利した会社は、金儲けとコストカットと情報化で敗北するだろう。ルソーが似たようなことを言っている。Amazonも、メルカリのようなスマホに特化したフリマサイトのような新しい会社や、アウトレットやディスカウントで大幅に安く製品を仕入れる会社に負けていくはずだ。
Amazonの安さは半端ではなく、保存状態の良い中古品などを含めると、本屋で買うよりも半額以下の値段で買えてしまうことが多い。本屋で正規の値段で買おうという気がしなくなる。本屋や電器屋で実際のものを見て、買うのはAmazonで、という人も増えている。良い噂とは反対に、「現実の書店が減っていって、何もない町になってしまう」という負の側面もある。町の本屋はどんどんなくなってしまって、全部Amazonが利益を持っていく、そうした現象が、アメリカだけではなく日本などでもどんどん起きている。
後日注記:さすがにその日のうちに届くということは少ない。何日か待つ必要がある。また、現物を見て購入を決めることもできない。
ネットオークション。旧称は「Yahoo!オークション」。誰でも出品・入札出来て、オークション形式で落札する。場合によっては1円とか、それくらいのとても安い価格で商品を落札することもある。それは、誰も買わないような代物は、最初から捨てるために出品しているからだ。「どんな不満があっても了承してほしい」という条件で出される商品が多い。
自分の父親は、ヤフオクで買った壊れた機械を自分で直して使っている。父親は昔から機械いじりが得意で、子供のごろから、廃棄されるはずの機械をもらって、自分で直し、一部は元の業者に返して、一部は自分で使う、という方法で、なんと昔からテレビを二台も持っていたなど、ありえないほど機械を直すのが得意だった。
スマホで行うフリーマーケットアプリ。誰もが商品を出品して買うことができる。たくさんの安いものが出品される一方で、医療関係の薬などを違法に出品する人が多く、問題になっている。
ネットショッピングモール(仮想商店街)。誰でも自分の店を出して商品を売ることが出来る。特にホテルや旅館、ギフトなどで使われることが多い。
AmazonのようなECサイトが普及したことで、何でもクレジットカードを登録しさえすれば、Amazonで買える時代になりました。
正規の定価がもし2000円だとして、良質な中古品が300円程度の安い値段で買える現在、果たして現実の店舗に意味はあるのでしょうか。
Amazonがなぜそんなに流行るのかというと、現実の書店に「品揃え」に問題があります。現実の書店では、売れる最新の本を並べているせいで、良い本がちっともありません。ひとつも賢い本が無いのです。
僕も、現実のフタバ図書のような書店に行っても、欲しい本も興味のある本も、ひとつもありません。逆に、Amazonで検索すると、本屋にはないもののエンジニアや専門家の間では定番の本が一覧できたり、レビューなどもでていて、またネットで書評を書いている人も居たりして、すぐに良い本が見つかります。
僕は、実際のところこの世界に現実の店舗は無くなると思います。それが果たして正しい世界なのかというと、それは違います。最悪のAmazon世界になるようにしか思えません。
Amazonの問題として言えるのは、レビューが偽情報ややらせ情報であることがあることです。中国人が大量にやらせレビューを書いているのです。Amazonが勝ったからといって、それで世界が進歩するわけでもありません。そうした理由で、Amazonを支持する気も起きません。
Amazonの社長ジェフ・ベゾスはMSのビル・ゲイツを抜いて世界でもっとも裕福な人間になりました。また、Amazonは自社のサーバ資源を元にAWSというクラウドサーバの標準的地位を手にしています。今後のAmazonの動向に注目です。
実際のところ、書店がAmazonに負けるのは、Amazonだけが悪いわけではありません。
書店は、誰にでもウケる初心者向けの入門本しか起きません。ですが、Amazonはたくさんの品ぞろえがあり、専門的な書籍もきちんと売っています。
その具体例が、たとえばLinuxの本です。「Ubuntuサーバー構築入門」のような本はたくさん置かれていますが、そうした本は内容が少なく、また間違っていることも多くあります。
その代わり、「詳解Linuxカーネル」のような専門的で内容の多い本は、「誰も買わない」と言って書店では扱わないのです。
そういうわけで、現実の書店が必ずしも善良ではありません。Amazonは上手くやっているだけです。
また、Amazonも含めて、書店にはもっと大きな敵がいます。それはホームページです。インターネットのさまざまなホームページには、たくさんの高度で詳細な内容があります。書籍の内容は、確かにクオリティも内容も含めて良い内容がありますが、「本当に一番賢い教師や、本当に一番読むべき入門書は、インターネット」であると言います。インターネットのJavaの内容を全部合わせれば、どれだけ優れた書籍でもその内容には太刀打ちできません。インターネットという巨大な敵が生まれた時点で、マスコミにも書籍にも勝てる相手はいません。彼らは一枚岩ではなく、自然に発生し、分散し、そして金儲けを度外視して、無償でもホームページを書く努力をします。Googleはそうした「世界中でもっとも強い情報源」を味方につけることに成功したのです。
いくらLinuxの技術がオープンで公開されていても、その技術を知るための書籍がないのでは、意味がありません。日本の書店はAmazonとインターネットに敗北していくことでしょう。
ただし、インターネットが必ずしも最先端で素晴らしいわけではありません。ネットには、嘘の情報や古い情報もたくさんあり、そうした「ゴミ情報」のせいで「本当に必要な情報」が埋もれてしまっています。どんなに素晴らしいサイトがあっても、簡単には見つからず、多くが流行りと初心者向けの偽情報に埋没しています。これは何とかする必要があるでしょう。Googleのような検索エンジンが改善・改良化されなければいけません。
僕は、AmazonやネットのECサイトが必ずしも悪いとは言いません。それは、「自宅でパソコンの画面から買えて、自宅に配達してきてくれるのは便利」だからです。
現実の店舗で買う時には、その店舗まで出向かなければなりません。これは、自動車の運転免許を持っていない人や、障害者の人、高齢者の人にとっては大きな負担です。
また、田舎のような場所であれば、店舗そのものが十分にない場所もたくさんあります。貧乏な人であれば、自動車を買うこと自体が負担になります。
こうした時、Amazonのクレジットカード決済でパソコンの画面から商品が買えて、2・3日で配達してくれるECサイトはとても便利です。
また、便利なだけでなく、安い、という側面もあります。最近はブックオフのような古本屋もありますが、Amazonの方が安いことは多いです。中古品であっても保存状態の良いものが安く手に入ります。これで、現実の店舗で定価で買おうという人は居ません。
Amazonだけではなく、ヤフオクなども同様です。最近はメルカリのような新しいサービスがどんどん生まれていて、似たようなサービス間の競争も激しくなっていくことでしょう。ネットのサービス競争で大切なのは「利用者の数」です。どんなに優れたアイデアを持っていても、利用者の数でデファクトスタンダードにならなければ勝つことはできません。まさに、「勝者が総取り」の世界です。
郵便・配達も参照のこと。
注意点として、通信販売に騙されないようにしましょう。
通信販売には詐欺が多いです。
たとえば、毎月送られてくるような商品を購入して、それが届いて目的のような品物ではなかったとしても、毎月の購入を解約できずに、結局購入し続ける必要があったりなどといった場合があります。
また、GoogleやSNSのような詐欺広告に騙されないこと。GoogleやSNSの広告は詐欺率が高いです。
特に「有名人がお勧めしています」といったようなことを全面的に打ち出している広告で、本当にその有名人がお勧めしているような場合はほとんどありません。
なので、僕は基本的にネットの通信販売は使いません。以前はAmazonを使っていましたが、それくらいです。
Webホスティング・パーツも参照のこと。
2024.09.28