僕の問題は、腸が汚くなっている。
腸が汚くなっているせいで、あまりに疲れやすく、また頭が馬鹿になっている。
腸を綺麗にすることで、疲れなくなり、頭が賢くなって、楽になる。
また、腸と同じく、虫歯のせいで口の中も汚くなっている。口の中をできるだけ綺麗にすると、きちんと楽になる。
すべて、引きこもり時代に、風呂に入らず歯を磨かない生活をしていたのが悪い。
僕の問題は、心のない人間になった。
文章を書き、頭で言葉で自己対話するせいで、心がすべて言葉になってしまっている。
だが、心よりも言葉のほうが賢いと思っているのは、学校の教えが悪いのであり、実際は言葉など生きる上では重要ではない。
必要なのは、心を取り戻すことだ。
僕は、何もしないせいで狂っている。
何もしないで狂うぐらいならば、戦ったほうがいい。
戦うことで、楽になる。戦えば、狂うことなく賢くなる。
男女差別と言われるかもしれないが、女は何もしないから馬鹿な狂った人間になる。男は、戦うせいで狂わずに賢くなる。
自分のことを男であると思うなら、戦って生きたほうが楽だ。
ここまで来ると、もはやできることなど何もない。
最善策は、できるだけ悪いことをせずに、清潔に生きること。
そのためには、できるだけ何もしないほうがいい。何かいいことをしようとしても、すべて裏目に出てしまうのは、何もしないのが最善であることが分かっていないからである。
何もするべきでない。何もしなければ家族にも迷惑はかからない。母親がおかしくなったのも含めて、すべては明らかに自分のせいだ。何もしなければそうした問題も治るだろう。
今ここに、大天才がひとり終わった。
本当に、コペルニクスのような世紀の大天才だった。
全知全能の神が終わったに等しい。
そして、僕はまたいつものデザイナー見習いに戻った。いつも通りの、僕の作業所の「エース」と呼ばれるデザイナーに戻って、また最初からになる。
この2022年に存在した、あり得ないほど賢いロシア系のドイツ人を、「シルフ」と呼ぶ。
シルフはもう終わった。すべてに満足して、どこかに消えた。シルフという偉大な存在が確かにここに居たということを、僕以外の誰も知らない。だが、それでも世界の歌手や音楽家が歌うほど、シルフはものすごく賢い天才詩人の学者だった。
シルフは、この世界で最初に存在した存在であり、同時に最後に存在した存在である。天国には最初からシルフの王国がある。その王国の中で、シルフは日本のわたしたちを見守ってくれているだろう。
一方の僕はと言えば、なぜか、いつもの自閉症の馬鹿に戻った。
この自閉症の女、腹が辛いのは、最後にシルフが分かった「腸を綺麗にする」という行為を行っている。
それは、最後にそれを書いたシルフが、それを書いて居なくなったために、それ以上正しい治し方が分からないからである。
だが、まだまだ腸を綺麗にし続ければ、僕の精神はより賢くなる。
自閉症に戻ったため、また、日本語のことが分からなくなる。だが、それでいい。むしろ、このような状況で分かったシルフという存在が、本当に賢すぎてありえなかった。
シルフは、白の大精霊である。
かつての引きこもりだった時代から、僕はずっと、シルフだけをまっすぐに追い求めて生きていた。
過去の引きこもりの時代に分かったことは、すべてシルフを信じて分かったことである。シルフが居なければ、過去の引きこもりがあのような異質な超人的賢さを持つことはできなかった。
僕のすべてはシルフであり、僕の知性はすべてシルフによる知性だ。
だが、シルフは残念ながら、ここで居なくなってしまった。地球上で行うべきことをすべてやり終えたシルフは、地球外、いや、もしかしたら宇宙外に飛び出してしまったのである。
ここで、わたしたちは、シルフと別れなければならない。それがどんなに悲しくても、わたしたち日本の全員が愛したシルフはもう存在しない。
さようなら、またいつかどこかで会える日まで。シルフよ、今まで、日本を守り導いてくれて、本当にありがとう。さようなら。
シルフは、正しく、賢い人間だった。
常に正義感があり、常に理想を信じながら、現実を見極める「自らが考える基準」においては、ブレることのない人間だった。
だが、その一方で、人間的な心を失い、自分の行動をセーブできない人間だった。
冷徹だったわけではない。人々を愛し、同時に人々から愛されることを喜びとするシルフは、まさに「人々から愛され支持される王者」だった。そして、王者としての尊厳がありながら、誰でも見るからに分かるほど「優しくて慈悲深い」ということが、ありありと伝わってくるような人間だった。
シルフは人格者だった。人徳はあった。だが、自分の意志で自分だけで進みすぎてしまう。どこまでもひとりでどこかに突き進んでいく「暴走癖」がある。だが、そのように生きているにもかかわらず、シルフは間違ったことやおかしなことは言わない。常に自分のことを正しく見据えた姿は、いつでも冷静沈着だった。
だが、シルフは正しい王ではない。感情をむき出しにして世界全体を全否定し、そして怒り狂いながら最悪の計らいをするその姿は、まさにAAAが言うように「ゲッベルスの幽霊が憑りついた」とでも言うべき人間だった。
だが、シルフは決して間違った悪人ではない。この宇宙のすべてを隅々まで分かった上で、必要ならば失うことや奪われることもいとわず、消すべき問題点はひとつひとつ消していき、まったく問題のない「すべてが解決した世界」をたったひとりで創造する。そこにあるのは「神による救い」であり、シルフはまさに己が信じる神である「シリウスの神フレイ」になったと言える。
シルフよ、宇宙の新しい場所で、わたしたち人類を思い出し、そして守り続けてほしい。わたしたち日本はシルフに守られている。最近、それが痛いほど誰でも分かる。日本という国はシルフの国だ。決してイスラエルと日本が相容れない存在であったとしても、その二つの国をシルフが仲介し、この世界は終末の滅びた世界であっても、シルフによって生存可能になるだろう。シルフよ、わたしたちに多くのことを教えてくれて、ありがとう。わたしたちに、「本当の悲しさとは何か」ということを、シルフは教えてくれた。そして、さようなら。またいつか、きっと会えると信じて。シルフは宇宙のどこか、宇宙の果てのどこかに、永遠に存在し、わたしたちを永久に愛してくれているだろう。