この世界は、今のまま、現状のままでいい。
今のままの世界が、もっとも過ごしやすく、生きやすいからである。
僕は革新的な社会主義をするつもりもないし、王や皇帝としてこの世界を支配するつもりもない。
僕は、そもそも平等な世界など、目指していない。
もし、僕が首相になる時があれば、僕はLinuxとオープンソースを国民に推奨するぐらいで、ほかに何かを特別しようとは思わない。
だが、Linuxは難解で使いづらいOSだと分かっているから、それすらするつもりはない。
僕は社会主義者ではない。この世界を平等にするつもりはない。社会主義は人殺しと泥棒の思想であると分かっているからである。
僕はこの世界を、今のまま、何も変わらないままで維持し続ける。
この世界は、今から、何も変わらなくなる。
よりよい世界を目指してこの世界を導き、改善し続けるということは間違っていた。
このまま、この世界は今のまま、何も変わらなくなる。そして、その「何も変わらない世界」こそが「楽しい世界」である。
誰かひとりが一方的に正義と理想を唱え続けたところで、この世界には「恐怖」しか生まれない。
いつまでもつまらない支配がこの世界を強制的に変え続け、なすすべなくそれに従う続けるのは、とても辛く苦しい。
よって、僕はここに「権力を放棄」する。
僕の実権である、世界を支配する権力は、もはや必要ない。この世界は自由となり、解放されるべきである。
よって、僕は「保守的な維持」と「自由な解放」のもと、この世界をいつまでも何も変わらない世界とする。
決して、それは抑圧や苦しみを意味しない。逆である。何も変わらない世界であるからこそ、自らが人生を生きる上で、「楽しさ」や「面白さ」が生まれるのである。
そう、すべて、革新左派が世界を支配しようとするのが間違っている。
革新左派は愚か者であり、支配したところでどんなこともなすことはできない。
革新左派が「何かをやってくれる」と期待するのは間違いだ。彼らは良いことをせず、悪いことだけをして、国を滅ぼす以外に何もできない。
僕は、今から、そうした自分自身の経験を反省し、保守派としてこの世界を、何も変わらず維持し続ける。革新左派の支配は間違っている。
この世界は、今から何も変わらなくなる。すべての人間が自由を取り戻し、支配から解放される。
そもそも、左翼は決して平和主義ではない。左翼の統治を行うと、たったひとりの革命指導部が全員を支配し、みんなその意志に従い、そのまま信じるだけになってしまう。
これに対して、右翼の統治を行うと、それぞれの人間がバラバラになり、それぞれの自由が許される。
結局、右翼のほうがはるかに自由であり、平和である。よって、僕はここに左翼の統治を終え、世界を右翼にする。
この世界は何も変わらなくなって、みんながそれぞれバラバラになる。僕の信じていた理想はむしろそのほうが近い。革新左派の平等など、今のこの世界にはまったく必要でない。
結局、左翼は完全に間違っている。なぜなら、これが「正しい左翼」だからである。
何が右翼で、何が左翼なのか、という判断は難しい。なぜなら、それが右翼や左翼だったからといって、「それが正しい右翼なのか」とか「それが正しい左翼なのか」といったことは分からないからである。
だが、少なくとも言えることは、「僕という存在は、少なくともここまでの人生は正しい左翼だった」ということである。
そして、この「正しい左翼」は、まさに完全に間違っている。
昔の左翼は左翼ではない。昔の左翼は、なぜなら「不完全な左翼」だからである。正しい左翼とは今の自分のほうである。
よって、僕は左翼をやめ、右翼へと変わる。この世界をそれぞれが別々に支配する独立した王国にする。それ以外に、正しい世界はない。