トップページに掲載している神話にも書いたが、Zaidowsという新しいOSを考えた。
これはOSでありながら、ソフトウェア全体を包括するフレームワークであり、まるでRuby on Railsのように、10行で簡単にカーネル、コンパイラ、データベースサーバ、ネットワークサーバなどを書くことができる。
また、同時にこれは.NETの次世代となる再利用可能なコンポーネント技術であり、たとえばWebブラウザにおけるレンダリングエンジンの仕様は標準化され、これにより、Webブラウザなども10行で簡単に書くことができる。
Zaidowsは、二つの基本要素から成り立つ。まず、「Zaidows Base」であり、これはLinuxカーネルの上位層として実現される。従来のOSとしてパソコンで起動するのはZaidows Baseである。Zaidows Baseには、カーネル、コンパイラ、データベースサーバ、ネットワークサーバ、あるいはウィンドウシステムやほかありとあらゆるソフトウェアの基本となるエンジンとAPIがフレームワークとして実現されている。すべてのソフトウェアはZaidows Baseの上で実行される。
そして、もうひとつが「Zaidows Make」であり、zmakeコマンドとして実現される。これはソフトウェアの雛形を作成するコマンドであり、たとえばzmake default::sql_db myprojとすればSQLサーバの雛形が作成される。継承するクラスを別のクラスに変えたり、アルゴリズムだけを簡単に記述することで、簡単に十分使用できるようなSQLサーバを作成できる。
また、再利用性も考慮されており、たとえばdefault::sql_dbをmy_package::json_dbとすれば、自分でSQLではなくJSONを使ったNoSQLデータベースサーバを作ることができる。Rubyで言えば、Gemsを追加するのと同じ感覚だ。
データベースサーバ以外の例としては、たとえばzmake default::compiler mylangとすればコンパイラを作成できる。ここでCompilerBaseクラスを継承し、keyword()メソッドをオーバーライドしてキーワードごとの処理を記述すれば、自分独自のコンパイラを作ることができる。コンパイラに必要なすべての機能はフルスタックでZaidows Baseエンジンが提供する。
このようなZaidowsは、OSというよりは「OSを簡単に作成できるフレームワークおよびエンジン」であると言える。そのため、WindowsやLinuxのように、特定のOSの種別というものはZaidowsの世界では存在しない。誰もが簡単にOSやソフトウェアを、たった数行で開発することができる。
ZaidowsのエンジンはC/C++で記述する。また、プログラマが使うAPIではJavaScript/TypeScriptでAPIを記述する。