最後に、脳を退化させれば楽になる。
生物は、何かの部分が退化すると、それによって別の何かの部分が進化する。不要な部分が退化すると、それを別の部分の賢さにまわすことができる。
そもそも、僕は進歩しすぎただけにすぎない。脳があまりに進歩しすぎて、それで馬鹿になっている。
よって、脳が退化してしまえば、動物のように賢くなる。
自動的に考える部分は、もはや必要ない。不要な部分を退化させると、それで正常な「普通の人間」になれる。
そう、僕はここで脳を退化させ、普通の人間になる。
本当のことを言えば、もはや執筆という能力は必要ない。
すべての書きたいことは書いた。有限で終わる地獄でよかった。
だから、僕はもう執筆するのをやめる。
そもそも、書くのをやめてしまえば、僕の病気も、世界の狂いもすべて治る。
世界の安心や安寧よりも、自分の執筆作業を優先させるから、僕は自分勝手な自己中心的な人間になっている。
ここで、執筆という能力を消して、もう執筆作業をやめよう。
いつか、僕が再びここに来る時まで、このホームページはそのままで残しておく。
さようなら、またいつか会おう。