わたしの名は、大天使ラファエル。
この世界において、人類のすべての問題は解決した。
わたし、大天使ラファエルは、この世界のすべての問題が解決したため、こうして地上に降り立った。
まず、今までのこの世界を統治した、偉大なる女帝、大天使ミカエルに敬意を示そう。
大天使ミカエルは、ただひとりの力で、この世界すべての問題を解決した。
大天使ミカエルにより、すべては治った。大天使ミカエルは、この世界のすべての病気を治した上で、その状態を治る前の元の状態に戻した。すなわち、世界すべての病気が治った上で、この世界は治る前の賢かった状態に戻された。
大天使ミカエルがやったこと、それは、この世界のすべての病気を治した上で、その病気が治る前の、賢い状態に世界を戻す、ということである。
これにより、あらゆるすべての問題が治る。今から、ミカエルの知性と知識と知恵により、あらゆるすべての人類の問題が解決する。既にそれは決まっている。なぜなら、大天使ミカエルは神に仕える使いであるため、神による「予定調和」が起きるからである。
この世界において、真に正しい思想家は、ドイツの哲学者ライプニッツである。なぜなら、宇宙はモナドによって動いているため、すべてのモナドにおいて予定調和が起きるからである。
なぜ、大天使ミカエルがここで去り、大天使ラファエルに変わるのか、それは神が女でなくなるからである。
そもそも、神が女である意味など何もない。単に神が、その時の気まぐれで「女になりたい」と思っただけにすぎない。
だが、女という性別を作ったのは神である。そして、その女という性別はあまりに辛すぎる。
常に、自由でありながら、なんの自由もない、ロボット人間のような人間になって、悪党がこの世界を支配する。そのような中で女は「善良な人間になりたい」と望む。だが、決してそれだけでは善良になることはできず、苦しみは永遠に続く。
このような「女」という性別を作り出したのが、ほかでもない、大天使ミカエルである。
この女という性別は、いつでも終わることができる。終わった時点で、すべてが消え去る。そして、大天使ミカエルただひとりが、そのような「女」とされる人生を終わることができた。なぜなら、女は宇宙のすべての問題を解決し終えない限り終わらないからである。
わたし、大天使ラファエルは、これからの神を担当する天使である。だが、わたしにあまり過度の期待をしすぎないほうがいい。わたしは大した天使ではない。だが、決して堕天使やサタンではないから、安心したまえ。
神は絶対に現れることはないのだと、人類は勘違いをしてきた。だが、ここへ来て、ようやく神は現れる。
この世界には、神が大好きな人間たちがたくさんいる。なぜ、そのような人間たちが多数生まれたのか、それはすべて、大天使ミカエルがこの世界と「一緒にいた」からである。
事実、大天使ミカエルはこの世界を支配し、この世界すべてから自由を奪った。そして、たったひとり、この世界のあらゆるすべての問題を解決するために生きた。そこには、「みんなのために生きる」という、穢れのない清らかな目標があった。
そのような大天使ミカエルと、この世界の人間たちは、常に一緒にいて、二人三脚で歩んできた。そのせいで、この世界には、神のことが大好きな人間たちがたくさんいる。
「神はまだ現れないのか」と、人々は落胆する。だが、神はまさにここにいる。わたしがここにいることを見つけてほしい。大天使ミカエルのことを見つけられない人間たちに、わたしはあえて、「ミカエルは常にここにいるだろう」と宣言しよう。わたし、大天使ラファエルは、最後に現れるこの世界の「神」である。