昨日は、新しい精神を作り直して、今までの精神を消して、新しい男になるかのようなことを書いた。
だが、それに反して、僕は今のまま、女の子のままでいい。
これには二つの理由がある。まず一つ目は、僕はあまりに確固とした自分自身がなく、毎日別の人生を生きるかのように、いつも変わり続ける人間をやっている。この「変わり続ける」ということのせいで、賢い点の何もない人間になっている。
すなわち、普通の人間は、確固とした確たる自分があって、その自分を信じている。だから、賢くなるし、成長する。僕はそのような確たる自分がなく、毎日サイコロの目のように違った人間を生き続けている。そのせいで、成長しなくなっているし、賢さや個性がなくなっている。
僕は毎日違う人間を生きながら、昨日を忘れて、今日だけで分かることを分かり続けている。今まではそれでよかった。文章を書くためにそうなった。だが、これからは、それでは生活を生きることができなくなる。きちんと覚えたことを毎日やらなければならないため、今までの生き方ではもう生きられない。
そして、二つ目の理由は、僕は自分自身のなりたかった理想の女の子になれた、ということである。
すなわち、僕は自分自身のなりたかった人間になれた。このような、純粋でありながら愛らしい、可愛い女の子になりたかった。だから、もう、永久に、これ以上何も変わらなくていい。今のまま、女の子のままが永久に続いてほしい。今までの自分はそのような自分がなかったから、いつも自分に納得いかなかった。今の自分は、きちんとなりたい自分になれた。
この新しい女の子に、「大天使ラファエル」という名前をつける。僕はイタリア人の女の子であるラファエルになる。このラファエルが成長して、最高のノーベル賞生物学者になる。
それから、僕の人生は、単に変わり続けるだけではなく、周期的な波のように行ったり来たりを繰り返す。そして、この波の幅がとても大きい。
この波の幅を、少し狭くしてやるだけでも、僕は断然楽になる。
そもそも、このような波を生きているせいで、僕は精神が異常になっている。狂ったまま、不自由なまま変わらなくなっている。この波の幅を小さくしてやるだけで、すぐに楽になる。
それ以上は変えないほうがいい。僕はこれ以上、大天使ラファエルになったまま、永久に何も変わらないことを望む。少しエッチな女の子で、まだまだ幼いラファエルが、僕の事実上の娘である。