そして、そろそろ、僕は環境に適応するようになる。
今まで僕が馬鹿だったのは、環境に適応できなかったのが悪い。
環境に適応できなかった理由、それは文章を書いたからだ。文章を書くと、環境に適応できなくなる。
昔の僕が賢かったのは、環境への適応から、実体験に基づく意識を考えたからだ。
環境に適応するためには、精神的に世界に何かを働きかければいい。環境に適応するということは、世界に精神的な作用を及ぼすということだ。
環境に適応できるようになると、世界が僕のことを発見する。世界が、僕のことを見つけてくれるようになる。
最近もいつまでも環境に適応できなかったのは、環境に適応するとすぐに足の精神が死んでしまうからだ。そうすると、執筆活動ができなくなってしまう。だから、ここまで、文章を書いている間、環境に適応できなかった。
環境に適応すると、女が終わる。女にこういう人間が多い。僕が女性に見えるのは、環境に適応できなかったからだ。ここで環境に適応できるようになると、きちんと男になれる。
環境に適応するために必要なのは、自由に基づく不自由を受け入れることだ。
自由な世界では、さまざまな人間が関わり合う代わり、その人間関係によって不自由になる。環境に適応すると、みんなと関わって生きなければいけなくなる。
僕は今まで、環境に適応しなかったせいで、そうした自由に基づく不自由とは関係なく生きられた。だが、環境に適応するためには、そのような自由に基づく不自由を受け入れなければならない。
だが、本当は、そのほうがはるかに自由を得られる。だから、環境に適応すると、人間は自由になる。
そもそも、僕は「言葉」ということに過度に適応しすぎている。そうではなく、「世界」に適応すればいい。ここまで言葉に適応したせいで、想像力がなくなり、頭が馬鹿になっている。言葉ではなく、世界にある環境に適応すれば治る。
そして、僕はそろそろ、インターネットをやめたい。
今日分かったのは、X(旧ツイッター)が、つまらないサービスだということが分かった。
これまで僕は、タイムラインには友達になった歌手のファン、そしてリストにはさまざまな歌手の公式やそれぞれの歌手ごとのファン、あるいはアニメーターや野球関連のアカウントを追加していた。
しかしながら今までの僕は、動機が不純で、自分が有名になりたいから、名前を売りたいから、という下心の下に、さまざまな歌手のファンが僕のことを見つけてくれることを考えていた。
だから、タイムラインには、ほとんど見たくないような、単にフォローされたからフォローしいるだけのアカウントのポストがたくさん流れてくるだけだった。自分の面白いと思うアカウントではなかった。
しかしながら、今日はそれを改めて、「面白い人」というリストを作った。そして、このリストの中に、自分が面白いと思う人のアカウントをフォローした。
今のところ、ガンダムジークアクスが好きな人のアカウントを、主にこのリストにフォローしているが、このリストのおかげで、ようやく、僕は純粋に「自分の見たい、面白いと思う人のアカウントをフォロー」することができたのである。
そのため、ようやく、このXというサービスの何が面白いのかが分かった。
ガンダムジークアクスが好きになった僕は、ガンダムが好きなオタクの人のポストを見ると、とても興味深いし、面白いと思う。同じアニメを見ていて、昔のシリーズに詳しい人たちのポストを見ると、なんだか自分もその人と一緒にガンダムを隣で見ていたような気になれる。これは大谷翔平の情報アカウントや、歌手の公式やファンのアカウントでは分からない、「Xの真の面白さ」と言えるものだった。
そういうわけで、Xのどこが面白いのかが分かったのだが、逆に、今まで未知の存在だったせいで、分からなかったこと、すなわち、「Xはつまらないサービス」ということも分かった。
そもそも、ガンダムのオタクをフォローすると、僕はXについてもう知らないことがない。IT技術やプログラミングのアカウントもタイムラインとは別のタイムラインのリストを作ってフォローしているが、彼らの言っていることは難しすぎて、つまらない。ガンダムのオタクをフォローしたことで、もう、Xにはほかに何もない。
すなわち、純粋に面白いと思う人をフォローしたことで、Xの意味が分かった。そして同時に、逆にXがそんなに面白くないサービスだということも分かったのである。
そういうわけで、Xはそんなに面白いサービスではなかった。逆に、今までの「Xで流行らせる」ということには意味がないということが分かった。Xなんかで流行らせても、意味がない。Xには何もない。Xには普通の人間が馬鹿を書いているだけだ。もうXはする意味がなくなった。
そんなわけで、僕はもうインターネットをやめる。インターネットには何もなかった。Xがなんであるか分かったし、何が面白いのかも分かった。そして、Xはつまらないサービスだということがよく分かった。だから、もう、Xをする必要はなくなった。