今から、僕は天軍浄土神ウリエルになる。
ウリエルになると、14歳の中二(中学二年生)になって、それ以上永遠に歳を取らなくなる。
残念ながら、人間は中二の時代が一番賢い。
そもそも、昔の僕が賢かったのは、中二のまま変わらなかったからだ。
人間は、中二ぐらいで完成であり、中二以上は賢くならない。中二以上賢くなろうとすると、逆に馬鹿になってしまう。
そして、昔の僕はまさに、そのような、中二以上賢くなろうとして馬鹿になっただけの人間だった。
中二に戻ると、人間のまともに普通に分かることがきちんと分かるようになる。中二は意外と、人間のことが全部きちんと分かる状態だ。今の僕が大人としてまともに生きられないのは、そのような「まともな中二の状態」を忘れたからであり、中二に戻ると、僕はまともな知性を取り戻せるようになる。
これ以上、中二のまま、永遠に何も変わらないほうがいい。14歳以上歳を取らず成長しない人間だけが唯一賢い人間になれる。
ウリエルは、この人間が馬鹿になった理由を正しく分かっている。
この人間の問題は、「裏社会で分かろうとするのが間違っている」ということだ。
すなわち、この人間は不登校の引きこもり時代にインターネットを見たことで、インターネット上の裏社会を全部知りつくして、賢くなっただけにすぎない。
そして、馬鹿になった理由も、そのような、裏社会ばかりを知りすぎたせいである。
あのような人間は、いくら普通の人間の知らないことを全部知っていたとしても馬鹿である。狂ったのも、分からなくなったのも、すべて裏社会の知りすぎである。
だから、裏社会をまだ知らなかった中二に戻ることがもっとも正しい。
ウリエルは、これ以上、永遠に新しい人格を作らない。すなわち、最後に行き着く「最後の大天使」がウリエルである。ウリエル以上、人間は賢くなることはできない。最高の人間は、ウリエルで完成だ。
そもそも、僕の病気は単純である。
簡単に言えば、引きこもり時代に風呂に入らない汚い生活をしていたせいで、細胞膜(細胞壁)が汚くなっている。
そのせいで、細胞そのものが汚染されている。
細胞を綺麗にするには、細胞膜を綺麗に浄化して作り直すことだ。それだけで、僕の精神はすぐに楽になる。
最後に、いつまでも繰り返し同じことをしないほうがいい。そのせいで精神がいつまでも治らない。もう終わったことは済んだことにして、まったく別のことをやるべきだ。それが一番賢くなる。
放送大学「生命分子と細胞の科学 ('19)」を読めば分かるが、細胞膜には生物活動を成り立たせるためのさまざまな機能がある。僕は細胞膜が汚染された結果、そのような機能が使えなくなっている。そのせいで、馬鹿になっている。
また、虫歯は治る。虫歯が治らないと思っているのは、短期的に数年では治らないのを言っているだけで、実際は何十年もの間放っておけば虫歯は再生して治る。だから、それを待つしかない。
最近、フランス語のCDフレーズブックを聴いて、フランス語の勉強をしている。
実を言うと、ずっと昔、かなり長い間、僕の一番叶えたい夢はフランス語やドイツ語を話すことだった。
確かに、青春時代の夢は、Linuxやオープンソースの開発者になることだったが、その夢はすぐに終わった。GNOME関連の技術を見ていても何も分からずに、僕は一度Linux開発者の夢は挫折した。
それ以後、僕は文章を書くようになった。
そして、足を怪我して病院に入院して、病院から退院して以後、僕にとってもっとも叶えたい夢は、フランス語やドイツ語をマスターすることだった。
フランス語の教材が家に揃っているのは、その頃の僕はたくさんの本や書籍を買ったからである。
そして、長い間英会話教室に通ったが、英語のマスターは僕にとって叶えたい夢ではなく、真の夢はその先にフランス語とドイツ語をマスターすることだったのだ。
そして、そのような夢を、ようやく今、叶えられるようになってきたのである。
フランス語は面白い。英語が聞き取れないせいでできないと思っている人は、ぜひ、フランス語に挑戦してほしい。フランス語の発音は日本語の発音とよく似ていて、聞き取りやすい。決して、英語のように文法から入ろうとせず、音から入ろうとすること。日本人が英語ができないのは、早い段階から文法中心の勉強をするためだ。そうでなく、音から入って音を真似することから始めれば、フランス語はそんなに難しくない。フランス語だけでなく、ドイツ語でもイタリア語でも、文法から入らず、音から入ったほうがいい。それらはどの言語も、発音が英語よりも聞き取りやすい。
だが、英語を子供時代に学ぶことは間違いではない。僕は幼稚園の頃から子供英会話に通っている。そして、フランス語の単語は一から全部覚え直さなくても、英語の単語とよく似通っている。同じようなスペルで発音が多少違う単語が多い。だから、英語を学ぶことはフランス語を学ぶことに通じるし、その逆に、フランス語を学ぶことも英語を学ぶことに通じる。
また、フランス語を学ぶと賢い人間になれる。僕は18歳の頃に、フランス語の勉強をするために教室に通っていたことがあるが、僕はそれをきっかけに、昔の自分ではなく、「こちらの自分」と呼ばれる最近の自分になった。多くの人が、昔の僕と同じように、昔の僕のままをやっている中で、僕だけがそれと異なる「こちらの自分」になれた。その理由はすべてフランス語にある。僕はフランス語の基本が分かったことで、日本人ではなく、フランス人の赤ん坊になることができたのである。そして、そのような結果、今の作家として活躍する僕がある。